2008年05月06日

日曜定番動物番組評・・

■クイーンズランドの湿潤熱帯地域|THE世界遺産 (5/4,TBS)
http://www.tbs.co.jp/heritage/archive/20080504/

 ここ最近、どこの局もオーストラリアの大自然特集がやたら目につく気がします。固有性が高く、スケールが大きく、保全状態が良好な、言い換えればハイグレードな自然が、それだけ多くのオーストラリアに残っているということでしょうけど・・。
 海の豊かさは同格でも、陸上は東西で際立った対照を見せているのがオーストラリア。その東海岸に残るクイーンズランドの湿潤熱帯雨林は、少なくともゴンドワナ大陸からオーストラリアが分離した1億年以上前から続く豊かな森。
 3億年前から姿の変わらないソテツやシダ。シーラカンス植物番といったところでしょうか。キングファーンと呼ばれる現生最大最古のシダは、巨大なゼンマイのよう。日本人の目にはつい"美味しそう"に映ってしまうけど、哺乳類には食えそうもないですね。恐竜の口には合ってたかもしれないけど・・。そして、昆虫との共進化が始まる以前から登場していた最古の被子植物も。
 動物の方は、キノボリカンガルーやカモノハシ、ヒクイドリ、ナナフシetc. キノボリカンガルーは、有胎盤類でいえば植食性の原猿とナマケモノを足して2で割ったくらいかしら。彼らがこのまま進化したらどうなるでしょうね? ユーカリの栄養価が低くて、摂食行動に割く時間が長すぎ、仮に人類が出現・進出してなかったとしても、大陸が東南アジアにぶつかるまでに真猿や類人猿のレベルにまではいかないでしょうけど・・。むしろ、霊長に化ける可能性があったのは、雨林の生態系のカギを握る種でもあるヒクイドリの方かもしれません。あり得た/あり得る進化の空想は思考実験としては楽しいものです。
 激カワだったのはヒクイドリのヒナ。まるでウリボウみたい。オーストラリアはコアラやカンガルーやこのヒクイドリや、種ごとにしかも公・民でシェルターがあるんですねぇ。日本のトキやコウノトリの場合、固有の地域個体群は絶滅、海外に別系統がいたからまだ助かったのです。ヒクイドリもニューギニアに亜種はいるようですが、日本の犯した愚を繰り返さないようにしてほしいもの。オージーの皆さんなら大丈夫だと思うけど・・。

 

■シリーズ 火と氷の国アイスランド(1)「火山湖に謎の竜巻!」|ダーウィンが来た!生きもの新伝説 (NHK)
http://www.nhk.or.jp/darwin/program/program100.html

 捕鯨国アイスランドの自然。幸い(?)、クジラは出てきません。こういう比較的マイナーな地域のマイナーな生物を紹介する回のほうが、返って見ごたえもある気はしますけど。
 今回はミーバトン湖という名の、湖底の巨大なマリモや、多くのカモ類が渡ってくることで知られる、世界的にも稀少な火山湖。登場するのは、キタホオジロガモとユスリカ。
 世界初撮影との触書のユスリカのさなぎの水中浮上シーンは、まあおもしろかったけど、日本でだってその気になれば撮れますねぇ。。国産種はウケないと思ってるのかニャ(--;
 ごく普通に見られる昆虫であるユスリカは、親戚の蚊のように血を吸うわけでもなく、別に実害は何もありません。しかし、現代の日本人は「うざい」「死体が汚い」といった理由で、税金でわざわざ殺虫灯まで立てて殺すようになってしまいました。蚊柱を季節の風物詩として楽しみ、(成虫になってからの)はかない命に"もののあはれ"を感じるのがニッポンの文化、ニッポンの心ではなかったのでしょうか??

 

■どうぶつ奇想天外!(TBS)
http://www.tbs.co.jp/doubutsu/

@デブネコ:
 食事の管理をせず肥満を放置し、自分の子供の寿命を大幅に縮めるのは、ほとんど虐待も同然です。テレビでもてはやすのはぜひやめていただきたいもの。「うちの子のほうがデカイ」「この品種でデブキャラを狙おう」といったバカなデブ専が増殖すると困ります。
Aゴリラの父性愛:
 同じ類人猿でもニンゲンよりずっと格上。まあ、世のお父さんが、これを観て頭の下がる思いに駆られたなら、流す価値のある映像だったということで・・。
 解説では、「父親が子育てに積極的に参加するのは"哺乳類では"(魚や鳥ではフツーだから注釈付けなきゃいけない)ゴリラとニンゲン(は余計だけど・・)だけ」と説明されていましたが、深海性の歯鯨類の一種であるツチクジラも、特殊な父系社会を築いていることが研究者に指摘されています。社会形態の類似した近縁の歯クジラでも、今後非致死的な研究が進めば観察される可能性があるかもしれません。ツチクジラは日本では捕獲対象にされていますが・・・

 

■出現!ハイブリッド猫の秘密・ペットブームの光と影 Vol.4|素敵な宇宙船地球号 (TV朝日)
http://www.tv-asahi.co.jp/earth/midokoro/2008/20080504/index.html (リンク切れ)

 アシェラ:ベンガルとのハイブリッドが300万の高値で売られている話は聞いていましたが・・。米国の繁殖業者は「プラダと同じステータスシンボルだ」と明け透けに本音を吐いていました。
 確かに外見は、大型猫フリークにとっては魅力的に映るに違いありません。しかし、発想がもはや"甘やかされた金持ちの子供"。番組中に登場していた、向こうじゃあからさまに軽蔑されるタイプの超メタボ体型の飼い主さん、ステータスったって、みんなあなたじゃなくて"その子の方だけ"に注目してたんだけど。。「こんなはずじゃなかった」という"予想どおりの顛末"を前に途方に暮れられても、同情に耐えないのは、すっかりニンゲン不信に陥って怯えた顔で威嚇するアシェラのほう。いくら販売価格3万$といっても、返品された"曲がったキュウリ"の辿る運命は同じでしょう。
 環境省はこの手のハイブリッドペットが上陸する前に、危険動物への指定などの策を早めに打ち出しておくべきです。後手に回れば対応が困難になりコストも余計にかかってしまいます。といっても、ペット業界・消費者のモラルが一段と低い日本では無理な相談かもしれませんが・・。
 日本のペット事情も取り上げられましたが、ラブの股関節形成不全を始め、どの品種にも皮膚疾患、子宮蓄膿症、癲癇など高率で発生する疾患や先天性異常があることは、もはや飼育前に知られて然るべき常識です。だからといって、ミックスの"ブランド化"もどうかと思いますが・・。血統管理も必要ですが、悪質な業者と無知な"消費"者がいる限り、それだけで事態は改善されません。高値で売れる"売れ筋"商品に生産が集中し、乱繁殖による"品質の低下"が起こるだけです。すべては市場経済の話。
 "戻し交配"など、一般人の感覚からするとあまりにインモラルに思える近親交配は、普通に行われるブリーディングの手法にすぎません。ブリーダーがすべて悪い人物ばかりだと言うつもりはありません。しかし一方で、愛犬家殺人事件の犯人のような極悪人も。命の"扱い/処分"への慣れも働いていなかったとは言い切れないのでは。売れ残りはミニコミ紙やネットを使って安値で譲渡したり、実験業者に卸したり、こっそり始末したり・・。自家繁殖用に回されるのは一部(そもそも落ちこぼれなんだし)。商品価値のなくなった"モノ"にまで、終生餌代・医療費をかけて飼育したり、金と時間を割いて里親を募集するような手間はかけられないでしょう。そんな良心を働かせていたら利潤は出ないし、それこそ、命に値段を付けて差別化することの疑問に苛まれるだけなのですから。
 せめて日本もショップの存在しないドイツ並に、個人の誇り高いブリーダー、行政の厳しい規制、飼育する側の高いモラルが揃わないと・・。
筆者は「こどもを金を払って店で買う」「こどもの容姿や血筋にこだわる」感覚が理解できませんし、正直生理的な嫌悪感を覚えます。一口に動物好きといっても、"買う人""売る人"は別の人種と映ってしまいます。日本では極論と思われるかもしれません。しかし、本物の運命の出会いは、ショップのガラス越しではありえないのです。私の子供たちは全員捨て子・拾い子でした。できることなら、自治体の保護センター(殺処分施設)などで行き場のない里子をもらってください。日本には死を待つだけの運命にある子が数え切れないほどいるのだから。
 動物と暮らすのには向き/不向きが厳然としてあります。向いてない人は電子ペットを飼ってください。そのほうが絶対いいから! 容姿や稀少性に拘ったり、収集癖のある方にも、命のないものに興味の対象を移し変えることをオススメします・・。

 
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2008年04月26日

ダメワンコだろうと忠ワンコだろうと・・

■第1回ポチたま忠犬検定!|ポチたま (4/25,TV東京)


 忠犬検定・・・なんか最近の動物番組はみんな同じネタをパクってばっかりですねぇ・・。「猫のいる街」「犬の四季」のシリーズ企画は好きなんですが。
 この検定のネタ、はっきり言ってワンコのしつけとしてはいずれもオススメできません。

@居眠りマテ
:ワンコは「なんでこんな意地悪するんだろう?」「何の合理性があるんだろう?」と思うだけだよ。犬のしつけの基本だけれど、「楽しい♪」と本人(犬)が感じることのできないしつけはやらない方がいい。ふつうに"マテ"ができれば十分じゃん。むしろこれって、今まで"マテ"ができてた子には悪影響があると思うよ(--;

A飼い主ヘルプ・路上
:なんで倒れたんだかさっぱりわかんないよ。まねっこはバレバレだよ。訓練も受けずに、飼い主の心臓病や癲癇の発作を直前に察知するワンコの話とか、有名だよね。家族が本当に不調だったり一大事の時は、ニンゲンの家族よりも敏感に察知するよ、ワンコの方が。
 もっとも、ワンコだって"自分"があるよ。自分がかわいいよ。いざというときに(この番組ではクマやら正体不明の着ぐるみに襲わせる真似はしなかったけど・・)、自分の恐怖や危険を顧みずに家族を守れるかどうか、心の中の葛藤に打ち勝てるかどうか、本人(犬)だって保証できないよ。自己犠牲の精神は、ニンゲンよりワンコたちのほうがずっと強いのは確かだけどさ・・・
 番組中では、自分の散歩という"大事なお仕事"を優先した子が多かったね。傍にいたほうが安心な子もいたけど。

B 〃 ・プール
:ラブはやっぱり飛び込んだけど、要するに水遊びが好きかどうか。それだけ。。

C変装飼い主判定
:"コイ"ができるかどうかだけど・・それにしても困惑するだけじゃん。

 結論:愛とは、見返りを求めないものだよ。

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2008年04月19日

愛しいカラスたち

 久しぶりに上野を訪れ、カラスたちに出会いました。スズメやムクドリと並んで都市近郊での遭遇率の高い野鳥ですが、今日出会った子たちはちょっと特別。
 芝生を囲む柵の上で佇むその子は、至近距離に接近しても逃げる素振りを少しも見せませんでした。というのも、その子の片方の翼はすっかりダラリと垂れ下がり、飛びたつことが不可能だったのです。
 野鳥であるから、保護して自治体の鳥獣保護センターや委託を受けた動物病院に持ち込めば、無料で治療を受け、また野に放つことも可能なのですが……ご存知のとおり、東京都はカラスを害鳥指定して駆除しています。健康な子も年間何千羽殺しているのだから、障害を持つ1羽の子だけ救うのは差別だと言う、捕鯨ニッポンのイカレた"殺す平等論"でもって、この子まで殺されてはかないません。
 当のカラスの羽艶や足元はしっかりしており、その他の健康面・栄養状態は良好。負傷してからもうだいぶ時間が経つのでしょう。持ってきたおにぎりを砕いて差し出すと、躊躇なく近寄ってきて指から直接ついばみます。その際、決してニンゲンの指を傷つけることはありません。力の加減を弁えているのです。黒い円らな瞳をキラキラさせて見上げられると、こちらは胸キュン状態でなす術もなく"服従"させられてしまいます。そして、カラスたちとともにこの界隈を根城にしているホームレスのおじさんたちも、同じ胸キュンモードに移行してしまい、自分たちの1日の食糧確保すらままならなくても、ついついご飯を与えてしまうのでしょう。それが、この子が健康を保てている理由に違いありません。
 ほどなく、カラス救世軍を目ざとく発見した他のカラスたちも舞い降りてきました。その中に、もう1羽の障害カラスを見つけました。翼には問題ないけど、上の嘴が根元近くでポッキリと折れてしまい、まるでサヨリのよう。餌を挟むことができないのは、鳥としては致命的なハンデとなるはず。
 他の健常なカラスたちには申し訳ないけれども、この2羽を優先して給餌することに。嘴の折れた子は、既にこのやり方に慣れたのでしょう、下側の嘴だけを使って指先に付いたご飯粒をすくいとり、傾けて器用に転がして呑み込みます。周囲の(カラスの)目を気にして焦る気持ちはあるものの、それでも決して誤って指を突き刺すことはないのです。
 かのコンラート・ローレンツが「ソロモンの指輪」の中で、飼っているワタリガラスに睫毛の手入れをさせたエピソードを紹介していますが、野良カラスさえも細心の気配りを示すことに、改めて驚嘆の念を覚えます。その気になればその鋭い嘴で、ヒトの柔い皮膚などいとも簡単に突き破れるでしょうに。
 周りのカラスたちも、もちろん隙あらばおこぼれに預かろうと狙ってはいるのですが、強引に割り込む真似はしてきません。ハンディキャップのある個体に遠慮していると言い切るだけの確証はないし、残飯や"住人"の給餌のおかげで餓えていないこともあるでしょう。しかし、餌付けをされたサルやシカなどは、同類を押しのけ追い払い、あるいは餌を与えるニンゲンにケガを負わせることも意に介さず懐から餌をひったくって我が物にしようとします。それに比べると、上野のカラスの群れは、円滑な個体間関係を結ぶ高度に発達した社会の域に達していると言えないでしょうか。
 嘴の欠けた子は、地面の餌を拾っているせいで下嘴に土が固まってこびりついているし、雨天時や口内の乾燥などの問題を抱えているものの、羽が無事で飛べる点はマシ。まったく飛行できない片翼の子が、野良猫(彼らにも罪はないけど・・)もいるこの公園でどうやって生き延びているのか不思議ですが、賢い彼らのこと、機転を働かせているのでしょう。
 鳥インフルの風評被害もあり世知辛い世の中ですが、願わくば、この子達が長生きしてくれますように。

 鳥類は一般に長子優先主義の傾向が非常に強く、二子以降は掛け捨ての保険扱いです。心理的性向の質の差(哺乳類で格差が小さいのは、一定期間胎内で成育する分の先行投資があるからでしょうが)を考えると、筆者としてはどうしても鳥類より哺乳類ビーキになってしまいます。しかし、カラスには強い共感を覚えずにいられません。7つ以上の数の組み合わせを記憶し、常にニンゲンの裏を掻き続ける知性、ときに虹色に輝く漆黒の美しい羽、生態学的にもスカベンジャーとして重要な役割を果たし、近距離で長時間数々のパフォーマンスを披露してバードウォッチャーを楽しませてくれる魅力あふれる野鳥。カラスほど素晴らしい鳥はいないと思います。などと言うと、捕鯨擁護派はまたぞろ「クジラと同じで情緒的な差別だ」と目を剥いて怒りだすでしょうが。
 そのカラスたちの絆を利用し、囮を使う卑劣なやり方で彼らを毎年大量に虐殺しているのが東京都です。自分たちのゴミの不始末を棚に上げて、実に呆れた万物の霊長もいたものです。6500万年前に小惑星が運悪く地球に衝突していなければ、恐竜の子孫がヒトのニッチを占めていたことは確実。おそらくそれは、凶悪なサルの一種とは比較にならぬほど、はるかに気高く心優しい存在になっていたに違いありません──実際の直系の子孫であるカラスたちのように。

 

 愛らしいカラスたちに出会えたのは最大の収穫でしたが、実は上野くんだりまで足を運んだのは科博のダーウィン展が目的。来年の生誕200周年を記念する企画で、NYの自然史博物館を皮切りに世界中を巡回しています。
ダーウィンは、筆者が尊敬する数少ない歴史的偉人の1人。ハクスレーなど多くの知識人の支援もあったとはいえ、迷信が席巻する社会的背景の中で、進化論を生物学界にここまで深く、速やかに浸透させることに成功したのは、提唱者がダーウィンその人であったからに他なりません。ウォレスではやはり無理だったでしょう。
 彼はまた、他の哺乳類の表情や感情のニンゲンとの類似に早くから着目していた科学者でもありました。奴隷制に異を唱えて船長とケンカも。そしてイヌ好き。若い頃はハンティングをやってたし、ゾウガメやレアを食ったし、そもそも自然破壊と紙一重の標本採集屋ですが、まあそれは時代を考えれば仕方がないことですし。
 米国では(自覚がないヒトも含め)創造説を信じるヒトが未だに半数以上。創造説の科学性を説く展示施設まであるほど。チャチなアミューズメントパークもいいところですが。各国の巡回を終えたら、再度NYや各州の博物館に常設展示したほうがいいでしょう。天動説に比べてさえ非科学的な、出来損ないのフィクションにすぎないIDなんぞを真に受けるおつむのネジの足りない米国人に、まともな生物学教育を施してもらわなくては・・。
 日本も他国の心配をしている場合ではありません。ゆとり教育で義務教育課程の中から進化が抜け落ちたことに、筆者は大変な危機感を覚えました。ゆとり教育の功罪は一概には言えず、一部の学校では総合科目の中で非常に優れた授業を展開していたところもありましたが、見直すのであれば、ともかく進化は理科の必須科目にしてもらわないと。科博も、「熱く行動する科博」とか、ヘンテコなコピーやプロモーションビデオ、業者丸投げのお土産コーナーはどうでもいいから、もっと学校教育の現場にせっせと売り込んでほしいですね。せっかくのダーウィン展なのに、子供の姿がほとんど見当たらなかったのが寂しい(--;
 ところで、新宿の分館ではオープンラボと称して「イルカの解剖」の実演もやるそうですが・・これは水族館から病死個体かなんか譲り受けただけなんだよねぇ……"太地産"じゃなくて。シーラカンスの解剖も手がけた山田氏がストランディングDBも管理されているようですし、『死体はかく語る』著者の荻野氏も以前ここに在籍されており、正門に鎮座しているシロナガスを引き合いにするまでもなく、科博とクジラ/日本の鯨類学会は深い関係にあります。狭い世界で鯨研とのコネも当然あるでしょう。標本として提供を受けた回虫の展示(ついでにアニサキス感染リスクも取り上げればいいのに)や、科学的成果というには大げさな下顎骨の"クレーンゲーム"もその一端。別にそのくらいはかまわないけれど、オサカナソングを展示の解説プレートのネタなんかにするのはやめてほしい(--;;

参考リンク:
■カラス関連情報|いきもの通信
http://ikimonotuusin.com/doc/karasu.htm
■国立科学博物館で「ダーウィン展」―「種の起源」出版までの苦悩を紹介|上野経済新聞
http://ueno.keizai.biz/headline/6/

画像・無敵の可愛さ!
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2008年04月16日

リフレッシュ

 樹齢300年を越える山桜を見に行きました。
 私有地の畑の真ん中にあり、同行の師匠曰く、数年前には見物客などほとんどいなかったそうですが、今日は大勢の人(ゴールデンやトイプーを含む) で賑わっていました。
 既に満開を過ぎて葉が出ていましたが、赤同士のコントラストがえもいわれぬ美しさを醸し出しています。幹周り6.5m、樹冠は20m以上の巨木は、どの角度から眺めてもバランスがよく、樹の健康状態もいまのところ申し分もありませんでした。ゼイタクを言えば、もう少し静かに味わいたいものですが、アクセスしにくく他に観光名所がないのが返って幸いし、当面ツアー客が観光バスで遠方から大挙して訪れることはなさそうです。
 大桜の周囲でも、同じ山桜の白は若葉の緑とのコントラスト、枝垂桜はほのかなピンクで、ニンゲンの目を楽しませてくれます。本来は、虫たちのために用意された美しさなんですけどね・・。そのミツバチ(野生のニホンミツバチ)も蜜集めに大忙し。
 つづいて、12、3万年前の貝化石がゴロゴロ出てくる近くの露頭へ。カキ、アカガイ、ウバガイ中心で、今回は破損のないアカニシなどの収穫はありませんでしたが、カシパンやウニの化石も。脆いので自転車で移動中に壊れないかヒヤヒヤしました。イタヤガイや小さなキサゴ類なども、洗えば宝石のごとく鮮やかな色が甦ります。もちろん、生きた貝の天然色にはかなわいませんが。
 最後に、聖武天皇の姫が病気療養に訪れたという寺へ。ここの桜も見事。古い寺だけあって、樹齢2、300年の立派な古木が並び、歴史を感じさせます。
 わざわざ奈良から当時ド田舎だった関東くんだりまで、徒歩と牛馬でやってきたなんて、現代人にはにわかに信じられませんね。
 実は、この姫にはもう1つ面白い逸話があります。彼女の可愛がっていた牛が、姫が郷里に戻った後、悲嘆にくれて入水自殺したという言い伝えが残されているのです。牛がですよ? これがほんとの日本の文化・動物観ということかもしれませんが。
 また、近くの印旛沼には、日照りに悩む農民達の苦悩の声に同情し、この地に住んでいた小さな龍が雨を降らせてやったとの伝説も。勝手な行動をとったとして大きな龍たちにバラバラにされてしまったという、悲しいお話です。その体の一部は寺に収められたそうで、今も地名として残っています。当時の人々から龍の角だと思われたのは、ナウマンゾウの牙かもしれませんが・・。日本の民話って、本当におもしろいですね。
 帰り道、キジと2回も接近遭遇。イノシシとウサギの足跡も。出会った鳥(声だけ含む)はキジ、カワラヒワ、エナガ、ヒバリ、コジュケイ、ツグミ、ウグイス、ムクドリ、ヒヨドリ、スズメ他数種。
 美しかった林や谷津も開発のせいで急速に失われつつあります。古代の住居跡もまともに調査されず。大桜も心配だし、いくつもの趣のある神社や寺も、今の状態をいつまで保てることやら・・。日本が本物の文化と自然を大切にする国であったなら、こんな不安を覚える必要はないはずなのですが・・・

 ◇ ◇ ◇
 
 日新丸も今日(15日)大井埠頭に帰港。いろいろあったし、リフレッシュが必要なヒト達はたくさんいるでしょうね。
 在庫の消化や国際批判など無用な心配を抱えなくて済むよう、心機一転して欲張りすぎの計画を早急に見直してもらいたいものです。

 大桜とウニの化石
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2008年04月13日

自由の順位付け

■ビラ配りは犯罪?最高裁判決は|NEWS23 (4/11,TBS)
http://unkar.org/r/livetbs/1207923998
 

 自衛隊イラク派遣反対ビラに対する住居侵入罪適用の是非をめぐって最高裁が上告を棄却した件。
 はっきり言えば、多くのマスコミがあたかも正論であるかのように指摘する住民の"防犯意識の高まり"は、この事件とは何の関係もありません。防犯意識の高まりを数字として把握するためには、"同種の事犯"に対する住民の苦情と検挙の件数の年次推移が明らかにされなければなりません。一体"この件"以外で検挙されたニンゲンがいたでしょうか? 何人? どういうチラシで?
 わが家も含め、全国どこの家庭でも、毎日のように見る気にもならない広告が大量に郵便受けに投函され続けています。「青少年に悪影響を与えるビラお断り!」のステッカーをいくら貼っつけようが、業者はお構いなくピンクチラシを放り込んでいきます。キャッチセールスや宗教の勧誘で不法に住居内に侵入し、最高裁が「優先すべき」と判断を示したはずの住民の権利を脅かす輩は、一向に後を絶ちません。ンなもん誰も見たかないし、第一紙資源の無駄。みんないちいち訴える手間をかけたくないだけ。見たくもないものを見せられるという意味では、丸めて捨てれば(あるいはリサイクルすれば)済むチラシより、TVCMのほうがはるかに有害でしょう。
 もし、検挙数が年を追う毎にうなぎ登り、ということであったなら、世間のセキュリティに対する感覚が変わった結果とみなすことも可能でしょう。どのDM業者も同じように取り締まっているのなら、自衛隊員だけでなく庶民がガンガン訟え、逮捕者が続出しているのなら、最初の検挙でチラシの内容が「派遣反対」を訴えるものだったのはたまたまで、"狙い撃ち"したわけではなく、よっぽど運が悪かったのだと諦める気にならなくもありません。
 誰もがわかるとおり、そうじゃありませんね。これは"見せしめ"表現の自由、言論の自由を萎縮させるための75日の拘留がその何よりの証拠。エロビデオ業者は見逃しても、反戦NPOは拘置所にぶち込むというのは、憲法の下で許されない思想・信条に基づく差別に他なりません。
 軽犯罪法や道交法といった警察側の恣意的判断で"挙げやすい"ものでとりあえずしょっぴいておく──というのは、民主化度の低い国で思想犯・政治犯を確保するための常套手段。過去の日本でもそうでした。表向き民主主義国家の皮を被ってはいても、体質は結局何も変わっていないということですかね・・。何より始末が悪いのは、司法がそれになびいてしまっていること「著しい不公正が生じる」とした一審の判断は常識に沿ったものだったのに。上に行くほど庶民の感覚とズレていくのもパターンですが・・。最高裁判事、次の選挙でも×を入れるしかないですニャ〜。。
 自分の〒ポストに物を入れられない権利」「アパートの敷地に一歩も踏み込まれない権利が、個人の尊厳と最も深く関わる崇高な権利であるところの「表現の自由」より、明らかに優先順位が上に来るほど尊い権利であるのなら、今後徹底した厳格公正な取締りが追及されていくのが正しい道ということになるでしょうね。反戦ビラだけが引っかかるような、目のムチャクチャ粗いザルではお話になりません。でもって、社会科の教科書でも"表現の自由"ではなく、"敷地に入られない自由""〒ポストを守る自由"デカデカと太字表記で書かれ、入試問題の暗記必須事項になる……のでしょうか???

1.庶民であれば気にしない、自衛隊員が〒ポストを死守する権利。
2.エロビデオを作ってエロチラシを各戸に配る権利。
3.戦争反対を訴える権利。

 日本という国では、こういう順番になっている模様。
 それ、やっぱり世界に対して恥ずかしくない?

 
 実は筆者はいま、雑誌の宅配のバイトをしております。この裁判の結果は決して無関係ではありません。捕鯨推進という国策に反する意見を持っているというだけで、大変なリスクを背負うことになってしまいました。。戦々兢々ですよ(--;;
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2008年04月12日

衝撃の映像

 ──といっても、バラエティ番組のネタじゃありません。
 最近、ニュースのちょっとした間に流れる、何の変哲もない風物詩的1コマに、ギョッとさせられることがあります。映っている当人たちも、撮影者も、おそらくそんな見方があるとはゆめにも思わないでしょうが……。


その1:「コイの放流」

 コイは流れの少ない水系に棲息する純淡水魚です。ガタイはでかいけど、実は泳ぐ力は弱いのです。それが、観光名所の風物として流れの速い川に放流されていました・・。
 梅雨時や台風の増水時には、海まで流されてお陀仏です。誰もが知っているとおり、本来ならば長生きする魚なのです。毎年売りつけられる業者はきっとホクホクですね。どうせ住民の税金だから、自治体も腹が痛まないのでしょう。観光名目の、命の使い捨て


その2:「ワカサギの人工受精」

 正直、他の動物の生殖にヒトが深入りすること自体、筆者としては生理的な嫌悪感を拭い去ることができないのですが・・。
 成魚の腹を掴んで、生クリームでも搾るみたいに精子と卵を搾り出し、そして……そして……なんと搾った後の親魚の体をサジ替わりに、卵と精子をグチャグチャと掻き混ぜたんだニャ〜(T_T) 思わず吐きそうになっちった。。。
 筆者自身は無神論者ですが、一応日本人は葬式の際に坊さんの世話になることになっていますよね。若者はみんな結婚式を教会で挙げたがるし、一部の政治家は足繁くどっかの神社に通っているようだけど・・。それでも、日本人の心の基底には、輪廻を含む仏教的な生命観に近いものが流れていると見ていいんじゃないでしょうか──たぶん。だから、進化論という科学に対する拒否反応もないわけです。
 ところが、最近の風潮なのか、昔から実はそうだったのかは何とも言えないけど、「自分がもし相手(その動物)の立場だったら・・」という、本来の日本人だったらすんなり受け入れられるはずの"視点の置き換え作業"のできない人が、あまりにも多すぎる気がします・・。自分が腹掻っ捌かれたり、握りつぶされたりして、吾子の卵を取り上げられた挙句、その中に体を突っ込まれてグルグル掻き回される──そんなシーンを想像して御覧なさいな。
 まあ、養殖場では当たり前の光景なのでしょう。そして、用済みになった親魚の体はバケツに放り入れられ、おそらく飼料にでもされるんでしょうね・・。
 一体日本人の辞書に、生命の尊厳、生命に対する畏怖畏敬という言葉は載っていないのでしょうか???

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2008年03月30日

開幕のニュースで自球団宣伝するより・・

 一面で横断幕広げる写真があったから一審勝訴のかと思ったら、スポンサーに入ってる球団のファンかいな。。ニュース性としてその順位付けはどうよ(--;;
 日本で一番読まれているという読売新聞。沖縄では琉球新報と沖縄タイムスに取られて分け入る余地もないんでしょうけど……。こんな社説を堂々と載せる新聞、買う県民いないよね。。沖縄版だけは差し替えてるのかしら?
 例えば大手が3紙あったとして、同程度で分け合うか、中道が最多で左右が同部数くらいであれば、国のバランスとしてちょうどいいんだろうと思うんですけどね...

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2008年03月29日

変わらぬもの

筑紫哲也NEWS23・リニューアル
 
もし、捕鯨反対が日本の世論の圧倒的多数を占めるようになったら(ありえないだろけど・・)、捕鯨支持の声を丁寧に拾って紹介する──それでいい。
ともかく"DNA"はしっかり受け継ぎ、失わないでいてほしい。
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2008年03月27日

デグーの心、こどもの心

■「ネズミ、くま手でエサ引き寄せる」 (3/26,読売)

■ネズミの一種“デグー”を訓練して道具機能を理解させることに成功(理研)
http://www.riken.jp/r-world/info/release/press/2008/080326/index.html

 動物通に言わせると、デグーを飼ってる人なら誰でも「できてトーゼン」と思うだろう、とのこと。
 「サーカスで芸を教え込むようなケースとは異なり」って、それは単に"動機"が違うだけの話です。理研も知っててやったんでしょうけど・・。
 論文の数をこなしてナンボの世界で、実績を上げるためにネタを探すのが科学者という動物の"習性"ということになるでしょうか。
 「脳の認知機能の解明に役立つ」っていうのは、要するに解剖して調べるわけですね。脳実験に使いやすいのは猫だという話もありましたが、最も手ごろで扱いやすい実験動物として、やはりネズミの右に出るものはないんでしょう。で、思考や認知の能力があるヒトを実験に使うと倫理的に問題だから、思考や認知の能力があるネズミを使えばよい、と・・。
 動物の差別が大嫌いらしい捕鯨擁護論者が、目を剥いて激怒しそうなロンリですねぇ。一方、「頭が悪いネズミだけ殺すのは差別だから、頭の良いネズミも殺そう」という言い方をするなら、捕鯨擁護者の唱えるロンリそっくりに化けますし。。
 動物の1個体がまったく正反対のロンリを使い分けるとき、脳の電気的・生化学的な働きが一体どうなっているのか、知りたい気もします。やっぱりベーコン化しているのかしら?
 ヒトとネズミが違うことを前提にするのであれば、この手の実験はネズミの知能を解明するのに役立っても、ヒトの知能を解明するのには何の役にも立たないわけです。もし違わないのであれば、倫理的な待遇の差別を正当化するため、万物の霊長らしくない身勝手なロンリを振りかざしていることになりますな。
 ネズミに考える能力があるとわかったのなら、その時点で「ネズミを実験に使うのは減らしていきましょう」「動物実験の倫理基準をもっと厳しくしましょう」という方向へ向かうのが、"ヒトの道"なのと違いますか?

 生物の備える機構としては、"考える脳"を持たせたほうが融通の利かない遺伝子のスイッチを延々と組み合わせていくよりずっと安上がりで合理的だといわれています。(『動物は何を考えているか』D.R.グリフィン著、どうぶつ社)
 ニンゲンが考える脳の仕組みを備えているのは、ニンゲンが「動物だから」です。
 他動物の心を覗けないのも、他ニンの心を覗けないのも、たいした違いはありません。他ニンの心がわかるのも、他動物の心がわかるのも、同じように大差ありません。
 デグーの親を務めるニンゲンにとって、"こども"の心はたとえ素朴であったとしても、何を考えているか、嘘か本音かさっぱり読めない赤の他ニンに比べれば、近い"距離"にあるといえるでしょう。


 最近、若者や少年の引き起こす事件、あるいは自殺が相次いでいますね。1つ事件が発生すると、同種の事件の扱いに対するマスコミ側のプライオリティが変わるので、あたかも連鎖的に起きているかのように見えるという問題もありますけど・・。いずれにしても、ニンゲンってのはやっぱり社会性哺乳類なんだなあと、つくづく思います。
 卒業式直後の自殺──教師に怒られた理由というのが、「大好きな学校」という台本の台詞を本番で「大嫌いな学校」と口にして、大人の用意した式典の筋書きをぶち壊したから、とのこと。嫌いなものを好きと無理やり言えと? 「嘘をつけ」と? 筆者の小学生の頃は、教育の現場もさすがにそこまでひどくはなかったように思うのですが・・・
 こどもの心をこんなふうに傷つけるのは、"ヒトの道"としていかがなものでしょうか──?

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2008年03月26日

高値ルリクワガタ・・

■新種クワガタ捕獲禁止に 環境省、ネット取引確認で (3/25,共同)
http://www.47news.jp/CN/200803/CN2008032401000578.html

 こんな和名付けるからじゃないの!? というオヤジツッコミはさておき、生息地を公表しなくてさえオークションにかけられるとは・・。
 以前も書きましたが、昆虫含め野生動物をカネでやりとりする心理は、筆者には正直理解できかねます。

 
■京都大学スペシャル:爆笑問題×京大 独創力!|爆笑問題のニッポンの教養 (3/25 21:00〜,NHK)
http://www.nhk.or.jp/bakumon/previous/20080325.html

 う〜ん・・・見ていて心配になりました。。
 今の学生、高校生かと思っちった(--;

 学問の(西の)最高峰なんだよね・・

 こんなんで国際競争に勝てるんか??
 太田氏の問いは小学生レベルだけど。。

「金星は生きているか?」
科学の答:「そんなのどっちだろーと関係ねー」

 物理法則に反する動きをしたら問題になるけどニャ(ありえんけど)
 ・・って言ってやってよ、教授。。。
 言葉遊びは学問じゃない。

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