2013年09月17日

秘密保全法パブコメ文案

筆者は以下で送付しました。
市民活動への弊害には特に触れてませんが、参考にしてみてください・・

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「特定秘密の保護に関する法律案の概要」に対する意見書

 
2013年(平成25年)9月17日
 
  内閣官房内閣情報調査室御中
 
 
特定秘密の保護に関する法律案について、以下の理由に基づき、法律の制定を見送るよう求めます。
 
1.「拡張解釈の禁止に関する規定」に具体性がなく、違反した場合の罰則等にも触れられていません。一方、別表に記された事項には「その他の」「等」「関する」といった拡大解釈の余地がいくらでもある表現が散見されます。また、行政機関の長に特定秘密を指定する権限が委ねられ、拡張解釈に該当するか否か第三者によって監査する仕組みが設けられていません。よって、この法案では国民の基本的人権を保障し得ないと考えます。
 
2.「外国の利益」と国民の利益が常に一致するとは限らず、国民が不利益を被る可能性のある場合、国民の知る権利が大きく損なわれる恐れがあります。「外国の利益」に関わる情報が、特定秘密として恣意的かつ容易に国民の目から秘匿されるようになれば、仮に国民の利益より「外国の利益」を優先する候補者・政党が選挙に出ても、国民は正確な情報に基づく審判を下すことができず、間接民主制が機能しなくなり、国民の主権が奪われる恐れがあります。
 

以上

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参考リンク:
−【拡散】日弁連 秘密保全法パブコメ文例公表
http://nohimityu.exblog.jp/20725356/
−やりたい放題〜動物と自然の味方は要注意!(拙ブログ)
http://kkneko.sblo.jp/article/75815825.html
−動愛法関連改正パブコメ(〃)
http://kkneko.sblo.jp/article/70657008.html

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2013年09月16日

豪米戦略のターゲットは中国or捕鯨ニッポン?

◇やりたい放題〜動物と自然の味方は要注意!

■「機密」拡大解釈の恐れ 秘密保護法案 見えぬ意義 (8/29,東京)
http://www.tokyo-np.co.jp/article/politics/news/CK2013082902000143.html

問題は「特定秘密」の範囲。政府は「防衛」「外交」「安全脅威活動の防止」「テロ活動防止」の四分野と説明する。「安全保障に支障の恐れ」という定義はあいまいで、拡大解釈される余地が十分にある。しかも、この「特定秘密」を決めるのは大臣などの各省庁や行政機関の長だ。
この法案が成立すれば、政府は重要な情報を、これを盾に隠すことができる。
例えば、収束のめどが立たない東京電力福島第一原発など原発に関する情報について、政府が「公表するとテロに遭う危険がある」との理由で国民に伏せる事態も想定される。
実際、原発事故の直後には、政府は「直ちに健康に影響はない」などと繰り返し、国民が知りたい情報を積極的に公表せず、信用を失った。外交でも、沖縄返還の際に財政負担を米国に約束した沖縄密約問題の情報は明らかにしなかった。同法案はそうした傾向をさらに強めかねない。
(引用)

 きましたね・・。これが安倍政権の目玉。画餅のアベノミクスに目がくらんだ国民の選択の結果。
 東京五輪候補決定で呑気な人々が浮かれ騒いでいる間に、ひたひたと押し寄せるファシズムの軍靴の音。
 アンダーコントロール=B汚染水ではなく、公務員、国民の。
 良心に基づき、国民が知るべき情報を発信しようとする人たち、報道の自由・知る権利を求める人たちに対するコントロール=B
 調査捕鯨に関しては、これまでも「テロ」という馬鹿げた口実を掲げて情報提供を阻んできた水産庁。三陸沿岸調査の採集地点すら明らかにしなかったほど。
 テロの定義をいくらでも恣意的に設定できる以上、財務関連等これまでオープンにされてきた情報さえ今後は伏せられる恐れが出てきそうです。権限があるのは下関がお膝下の族議員・林農相ですしね・・。
 「沖縄」のジュゴン。「五輪」の葛西。すべて安全保障、テロを口実に情報を非公開にされる可能性あり。
 現代における国家とは、国民にかしずき、税金という対価と引き換えに公的サービスを提供する機関たるべきです。
 国民の上に君臨する権威であってはなりません。

   <<<環境保護・動物愛護活動に携わる皆さんへ>>>

例えば、内外で問題に取り組むNGOや個人によって、法に触れたり物損を生じるような「過激と映る」活動が一度でもなされた場合、対象の分野すべてがテロを口実とした情報秘匿の対象となり得てしまいます。
捕鯨・イルカ猟問題は、すでにその先例≠示しています。
法案が通れば、NGO・市民活動全般が情報を入手できなくなったり、あえて入手・公開することで厳しい刑事処罰を下されかねません。
ことは原発、TPP、基地問題に限りません。
犬猫の味方、野鳥の味方、森の味方、クジラ・イルカの味方の皆さんは、他人事と思わずぜひ注目してください。


【拡散】日弁連 秘密保全法パブコメ文例公表
http://nohimityu.exblog.jp/20725356/



◇台風縦断

 竜巻の被害を受けた地域はダブルパンチ。各地の河川増水は護岸やダムがどう影響しているのでしょう?
 災害対策、「国(民)を守る」とはどういうことなのか、真剣に見つめ直す必要があるのでは。
 予算付けの優先順位、いろいろ間違っていませんか?
 農作物も、米や秋の味覚もろもろが大きな被害を受けそうです。農家にはJA共済と国・自治体からの補償もあるでしょう。
 水産業も漁船や養殖筏、内水面漁業の簗などの各種漁具が被害に。それも全漁連と水産庁はきっちりバックアップしてくれるんですよね?
 トータルの被害金額で比べれば、アザラシやシカ、イノシシなど野生動物の被害など、気象・気候災害の足元にも及ばないわけです。
 自分たちの力の及ばないお天道が相手のときには、懲罰・制裁を加えることも、抜本的解決策を講じることもせず、空を見上げて祈るばかりで後でお上の補償にすがるのであれば、弱い動物たちが相手のときだけ「殺してしまえ」と拳を突き上げるのはやめにしませんか?


http://twilog.org/Happy11311

週末、週明けの台風で一気に海に流れてしまうでし。
来週、濃度が下がってたら海に流れたってことだね。
(引用)


■ロシア、福島第一原発との関連で、極東の海水魚への監視強化 (9/16,The Voice of Russia)
http://japanese.ruvr.ru/2013_09_16/121401777/


 学校の運動会のテントくらいちゃちく見える県の放射性廃棄物中間貯蔵施設も気になりますが、今度の18号は福島第一を直撃。
 溜まった雨水を放出するという報道がありましたが、検査は2箇所きり。ドサクサに紛れて薄めようとか思ったりしてないでしょうね・・。それもコントロール≠ネのかもしれないけど。
 安倍首相の嘘なんて世界は誰も信じちゃいません。口先の言葉で誤魔化せるのは、目先の自分たちのことしか考えてないIOCのスポーツ貴族くらいのもの。「風評被害」などと言い募るほど、ますます信用を貶めるばかりです。
 この国には「後は野となれ山となれ」なんて無責任な慣用句がありますけど、放射性物質は消えてくれるわけではありません。セシウム137とストロンチウム90は約30年、プルトニウム239は2万4千年経っても半分になるだけです。
 駄々漏れ状態でも、後で発覚しても、その場で測って薄ければいい。
 東京さえ、日本さえ、自国の200海里水域さえ安全≠ネら「どうでもいい」。薄めて外へ流してしまえばいい。

 それが安倍氏の言うコントロール≠フ意味だと、内外の市民にはすべてバレています。
 時間軸に関しても、東京五輪までの7年間、あるいは安倍氏の任期中、表立って異変が表れなければ、誤魔化せる範囲であればいい、なんて思っていやしませんか?
 近海の、沿岸の汚染が徐々に減っているように見えたとしても、それは外洋や深海にその分の汚染が拡がっていることを意味するだけです。
 カシパンやクモヒトデやゴカイ、深海ザメたちが、そのうち愚かなニンゲンに報復するようなことにならなければいいんですけどね・・・



◇豪米戦略、ターゲットは本当に中国? それとも捕鯨ニッポン?


■(攻防太平洋 動く南の大国)豪、米戦略の最前線 中国みすえ最大演習 (9/15,朝日)
http://www.asahi.com/shimen/articles/TKY201309150445.html
■日豪の安全保障パートナーシップ:その意義と今後の課題|日本国際問題研究所('07/07)
http://www2.jiia.or.jp/RESR/column_page.php?id=134
■検証・日豪安保協力宣言 (1) ('08/7,『世界』)
https://www.iwanami.co.jp/sekai/2008/03/077.html
http://kkneko.sblo.jp/article/34000727.html

今年の演習で目玉となった「ウォーゲーム(作戦演習)」には、不思議なシナリオがあった。
「独裁国カマリアが豪北部にモンニール、東部にレガイスという傀儡政権を設立。人権侵害で多数の難民が出た。国連安保理は・・・」
(以下略、引用)
今年4月、豪フリゲート艦シドニーが米海軍の第7艦隊に初参加した。(中略)「米国が初めて豪州を北東アジア戦略に組み込んだ、大変な出来事だ。仮に米中が戦争状態になれば、集団的自衛権が発動され、また前線へ送られる可能性がある」と話す。(引用)


 タウンゼンドはオーストラリア(AUS)東海岸、サンゴ海に面したグレートバリアリーフの中ほどにある島ですね。標高はないようですが、島固有の植生や、周りのリーフにもたくさんの生き物たちが住んでいたでしょうに。
 こんなところでオスプレイを飛ばしたら、ザトウやドワーフミンクだってえらい迷惑でしょう。
 周辺にはいくつも国立公園がありますが、軍の聖域≠フ所為で台無しです。海兵隊の駐留するダーウィンも、観光で有名なはずなのにね。
 これ、政権を設立され、(殺害ではなく?)人権侵害が起き、国連決議が通る状況に至るまで何も阻止できなかったという想定≠ナいいの?
 仮想敵国「独裁国カマリア」の侵略なんてアホみたいな想定で自然を破壊するのは、日本とは比べ物にならないほど自然を大切にする海洋保護文化の国・AUSに相応しくありません。
 悪いオトモダチ関係。US親分、一番の子分AUS、そして煽てると調子に乗るので扱いやすい使いっぱしりの三下子分・日本。 
 米国の軍需産業の持続的繁栄のために、大西洋から、思いやり予算をふんだんに提供し、ブチブチ文句言いつつも商品を押し付けられる相手である日本のいる太平洋へとシフト。そのために必要なのが仮想敵国£国。日中が対立している限り、商売繁盛なわけですから。
 カマリアだのモンニールだのレガイスだの、あまりに荒唐無稽な設定は、まさにそれこそが真実であることを示しているわけです。
 そういえば、AUSは変な農場主が勝手に独立宣言をして頭を悩ませていたんじゃなかったっけ? しかも、シドニー近郊なんでしょ?
 あんたたち、そっちを相手に外交交渉術を磨くか、さもなきゃ家に帰ってシミュレーションゲームでもやってなさいよ・・。


 朝日の記事は変ですね。カマリア=中国だって言ってるホワイト教授は、前のハワード保守政権時代の国防次官。
 下の引用も、正確には「第7艦隊との合同訓練に参加するため派遣された」でしょう。「海上自衛隊が第7艦隊に参加」なんて言わ(え)ないですもんね・・。
 もっとも、ホワイト氏の場合、上掲のとおり、自国が巻き込まれる危険性について警鐘を鳴らしていると受け取れます。朝日は一面で「中国みすえ」に絡めてますが・・。引用部分は2面の下のほう。
 米豪ないし米豪日3国の軍事演習は以前から行われていました。太平洋の東経160°以西は全部第7艦隊の縄張り。
 このホワイト氏の台詞、以下のようにも受け取れますね。
「仮に日中が戦争状態になれば、(集団的自衛権が発動され、米中が戦争状態になる。)以下同文」
 2番目のリンクは外務省所管のシンクタンクによるハワード政権時代の記事ですが、安保をにらんだ防衛調達協定は日豪間で交わされているわけです。
 で、今年の3月には安倍の安保ブレインの1人が産経の取材(…)に「日本が米国だけでなく韓国とオーストラリアが攻撃を受けても集団的自衛権行使の次元で自国が反撃できる」とか述べたりもしたわけです。間の米中のワンクッションも要らないんだと。
 憲法の拡大解釈が進められつつある日本では、それも当然の話だと言っているヒトたちがいるわけです。
 憲法の縛りがなく、イラク等の実績もあるAUSであれば、日中でことが起これば必然的に巻き込まれてしまうということ。
 
 おそらく、ホワイト氏もそういうニュアンスを込めていたはず。問題は朝日のツッコミ不足ですが。
 ギラード前政権の敷いた中国との関係改善及び軍縮への取り組みが頓挫し、返り咲いた保守政権により再び軍拡が進められれば、そのリスクは無視できないものとなりかねません。
 AUSが直接、いきなり中国に侵攻されるシチュエーションがあり得るなどとは、どれほど疑心暗鬼な妄想家だろうと考えますまい。
 あえてケンカをしたがっている国がいるから、せざるを得なくなった面があるんじゃないですか?

 もうひとつの理由。それは「孤立を深める日本を米豪が共同して監視し、正しく方向付ける」意図。
 右傾化が一気に進む状況に対し、米国は手綱を引き締める必要を切実に感じていることでしょう。その際、米国のバックアップができるのはもちろんAUS。
 そうしてみると、「独裁国カマリア」は、半世紀少し前に実際にそうした行為に着手しようとした専制国家、いまなお南半球の自然にまで傲岸に自国の価値観と文化を押し付けようとする超拡張主義国家を想定していると考えたほうが、よりしっくりきませんか? 中国よりも。
 いざ暴発≠オた際、いつでも抑えられるようにとの訓練。
 詳細は『世界』の論説と拙過去記事をご参照。

 日本の捕鯨推進・反反捕鯨思想の裏には、アングロサクソンとの非妥協性と異文化に対する優越感、戦争に負けた過去に対するルサンチマンが、明瞭に浮き出ています。
 米豪が日本を本当には信用できないとしても、無理からぬことでしょう。
 相互不信による腹の探り合い。相手を利用し、出し抜こうとする騙し合い。
 それで世界に平和が築けますか?
 国境も文化の違いも超えた価値・自然と命をすべてに優先し、武力に一切頼らず、平和を構築する不断の努力を続けるべきなのではありませんか?
 日本も、中国も、米国も、豪州も、お互い謙虚に譲り合い、歩み寄ることによってしか、真の平和は達成できないのではありませんか?

posted by カメクジラネコ at 19:01| Comment(0) | TrackBack(0) | 社会科学系

2013年09月14日

コントロール下にあるのは言論とメディア

◇コントロール下にあるのは言論とメディア──報道の使命と表現の自由が危機に立たされる日本

■高放射線量地域で生物に異変、奇形疑われるツバメも (9/11,TBS)
http://news.tbs.co.jp/20130911/newseye/tbs_newseye2012585.html?utm_source=dlvr.it&utm_medium=twitter
※閲覧注意 ■【チェルノブイリ原発事故】奇形動物・奇形児の写真・動画|NAVERまとめ
http://matome.naver.jp/odai/2136757661925759101

■東京五輪選手に腕3本 仏紙、汚染水で風刺画 (9/12,東京)
http://www.tokyo-np.co.jp/article/world/news/CK2013091202000126.html
■腕が3本ある力士の風刺画 仏紙、五輪と原発事故やゆ (9/12,朝日)
http://www.asahi.com/international/update/0912/TKY201309120040.html
東京五輪選手に腕3本描く 仏紙が汚染水風刺画 (9/11,産経)
http://sankei.jp.msn.com/world/news/130911/erp13091121520005-n1.htm
■汚染水風刺画の仏紙「謝罪しない」 日本大使館は抗議 (9/12,産経)
http://sankei.jp.msn.com/world/news/130912/erp13091221460005-n1.htm
■カナール・アンシェネ|ウィキペディアJP
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%AB%E3%83%8A%E3%83%BC%E3%83%AB%E3%83%BB%E3%82%A2%E3%83%B3%E3%82%B7%E3%82%A7%E3%83%8D

5,6,7ページは、社会問題(環境問題など)、背景、一般的なユーモアや風刺、漫画「カビュの肉」と、文学・演劇・映画などの批評が掲載されている。
政治的に左派の傾向があるが、現在の新聞社のオーナーは、いかなる政治・経済のグループとの結びつきはない。また、いかなる提携からも強く独立を守っていることで、犯罪の告発といった記事や、偏りのない政党批判を展開している。
注目すべきは、フランスの政治と財界のスキャンダルに焦点を当てている点である。
(引用〜Wiki)

https://twitter.com/daphnezeyo/status/377353477006950400/photo/1
ドイツからの風刺、「私たちの東京五輪は1000年は延期しないとダメです。」と書いてある。(引用)

■『はだしのゲン』は「つくる会」と3K新聞の共通の敵らしいが(Sep 12, 2013)|flagburner's blog(仮)
http://blog.goo.ne.jp/flagburner/e/06f37e6643ac0bbc1598e53dad11a019

■ウルトラセブン幻の12話とは
http://wotawota.nomaki.jp/wotaku/Eps_12th.htm
■ウルトラセブン第12話についての基礎知識
http://homepage1.nifty.com/H-YAMATO/spel.html

 最近の日本のマスコミは、本来の役割である権力の監視どころか、自警団的ネトウヨと一緒になって、内外で国家の権威を貶める輩がいないかどうか目を光らせることに忙しいようですね・・
 チェルノブイリやセラフィールドでも様々な野生動物、家畜に奇形が見つかっており、水頭症などヒトの奇形が効率で発生していることも報告されています。6本とか8本足の獣の写真も出回っていますよね。奇形は放射線によらずとも一定の確率で発生しますが、放射性物質や有機塩素化合物など変異原性のある汚染物質により発生率が格段に上がるわけです。
 被災地を傷つける? そりゃいわゆる繊細チンピラってやつなんじゃないの、菅殿?
 「アンダーコントロール」「港湾内でブロック」という一国の首相の卑劣きわまる嘘の方が、よっぽど被災地の人々を苦しめているのと違いますか?
 韓国その他アジア各国の、家族が戦争の犠牲になったり、屈辱の日々を送らされた人々の気持ちを、日本の右翼政治家たちがどれほど心無い言葉で傷つけてきたか、自分たちはそういう想像力を働かせないで、相手にだけ要求するの?


 ゴジラは知ってますよね? 野球選手じゃなくて本家の、かつては邦画の稼ぎ頭の一つだった特撮映画。核実験の放射能が原因で生まれた怪物です。キャラ誕生のきっかけは第五福竜丸の被爆。
 社会風刺と受け取る能力のないヒトには、立派な風評被害にあたるんでしょうけど。 
 「ウルトラセブン幻の12話」ってご存知ですか?
 実は筆者、学生時代に自主上映会を観に行ったことがあります。こちらは自主規制されてしまったほう。番組とは別に売られたカードで「ひばくかいじゅう」という解説が付けられたこと、ケロイドを思わせるデザインがもとで抗議を受けたのが理由とされていますが。
 そして不朽の名作「はだしのゲン」。
 一部の過剰なデフォルメは、むしろニンゲンの感性、人間性にとっては真実そのものです。無機的な数字以上の。
 海外でも絶賛された、世界に発信できる最高のメッセージというべき作品を、子供たちの目からひたすら隠そうとする人々が、なぜ当の被爆国の足元に巣食っているのか、まったく理解に苦しみます。

 例の三本足のやつは、確かにつまらないです。
 もう1枚、絵を紹介しているのは三紙のうち産経のみですが、「五輪のプールはもうフクシマに」の方はまだ少しウィットが感じられます。だって、安倍首相いわくそこで全部ブロックしているという、原発前の汚水溜め(プール)もあるし、4号機も使用済燃料のプールで問題が起こったんだものね・・。
 もう少しね、安倍や招致委員長の具体的な発言にフォーカスした風刺漫画が欲しかったところ。座布団はあげられないかな。
 あと、日本と同じ原発推進国であるフランスのメディアとしては、自国の原子力政策の批判がなかったとしたら、確かに片手落ちといえるでしょうね。媚びないことが売りで環境問題も得意分野のカナール・アンシェネなら大丈夫でしょうけど・・。
 ドイツの方なんか、絵としてもうまいし、日本の市民の声をきちっと代弁してくれてるじゃないですか。これなら座布団あげていいでしょ。
 朝日や産経、東京はなぜこちらの方を取り上げなかったんでしょうね?
 というか、一連の汚染水問題発覚の最中の五輪招致運動、どうしようもない安倍の嘘八百に対して、スパイスの利いた風刺漫画を日本のメディアが掲載できない状況こそ、背筋が寒くなります。本当にまるで戦前にタイムスリップしてしまったようで。

 風刺は尖ってナンボ。反発を覚悟で徹底的に叩いてこそ風刺漫画。
 気に入らないヒトは、「つまらん」「センスがない」とこき下ろせばいいのです。好きなだけ。
 もっとくだらない軍国礼賛サブカル作品だって最近はボチボチ増えてるしね・・・
 表現の自由は最優先で保障されるべき自由の一つ。ごく一部の例外を除き、決して規制されるべきものではありません。
 例外にあたるのは実名誹謗中傷。公人と一般市民とで差はありますし、線引きに際してはグレーゾーンもあります。柳美里氏の「石に泳ぐ魚」については、最高裁の司法判断の方に危うさを感じました。「沖縄ノート」訴訟では作者の側に軍配が上がりましたけど。いずれにせよ、本人の発言・筆記や写真等の裏付けのある事実に基づかない限り、名指しの誹謗中傷による名誉毀損は明白な一線を越える犯罪。そして、それらは現状でも刑事・民事の形で厳然と裁かれているわけです。
 それ以外の表現は、どれほどくだらないもんだろうと、右も左もエロもグロも、表現自体は認められていいのです。レベルの低い表現に対しては、社会、鑑賞者による自浄作用≠ェ働くのだから。まあ、社会の側の批評眼も低下してますけど、せっせと批判作業をこなすしかありません・・
 もちろん、反反捕鯨漫画だってOKです。ニタリクジラの種名も知らず、好適な家庭環境を求めて日本を脱出しオーストラリアに移住した雁屋氏がくだらないグルメ漫画でアングロサクソンを攻撃したって、別にかまわないのですよ。たかが漫画です。
 まだありますね。集英社のジャンプ改で連載された「予告犯」は、素朴な反反捕鯨プロパガンダを盛り込んだどうしようもないガラクタ作品でした。SSCSのポール・ワトソンの例のトンチンカンな詩を批判しているのですが、集英社と作者の筒井氏は海の向こうのガイジンは攻撃できても、「天罰発言」の石原を叩く度胸は欠片もありませんでした。日本人でありながら驚くほど無神経な発言をした老害政治家に対しては、媚びへつらうことしかできない意気地なしというわけです。それ以前に、好感を抱く余地のまったくない殺人テロリストが主人公で、そもそも捜査や犯行の手口などのディティールでも、警視庁やサイバー対策室が恐ろしく無能だといっているに等しい、警察物というジャンルの作品としてもあまりにお粗末な代物でしたが。社会派作品にまったく値しません。まさにクズ漫画です。
 それでも、筆者は「どうしようもないクズ漫画だ」とこき下ろしてはしても、「出版するな」「掲載するな」といった規制を要求する気は毛頭ありません。その手のガラクタが好きなヒトは読めばいい。
 まあもっとも、SSCSのパロディであることは明白なシー・ガーディアンの代表の名に、SSCSの船名であるボブ・バーカーを一字もじっただけで使ってしまったあたり、集英社がいくら「実在の団体とは関係ありません」と予防線を張ったところで、SSCSが名誉毀損で訴えたら司法の判断は微妙だったでしょうね。連中が訴え(られ)ないと承知の上で、こういうえげつない命名をしたわけです。石原発言不問と合わせ、この辺りが作者の人間性を表しているといえるでしょう。
 表現≠ヘ、ニンゲンが唯一イルカ・クジラを含む他の動物種より優れているといえる特性の一つ(絵を描くゾウやオランウータンもいるけど、そこは目をつぶりましょう・・)。想像力を失ったニンゲンは、力のみで他の生き物を制圧する暴君でしかありません。
 国家権力は個人の表現の自由を侵してはなりません。線引きのあやふやな規制の口実は断固として許してはなりません。

 児ポ法改正も、自分は無関係のつもりでいましたけど、前にアップした漫画の主人(狐)公の着物の裾丈が短いのを突っ込まれるかもしれないと、最近思い直し始めたところ。。短くなったのは、別にエロを狙ったんじゃなくて、単にデッサン力がない所為なんですけどね。いや、本当ですよ。。。

 拙小説に登場するネオシャチ特攻隊のメンバーや〈毛なしのアザラシ〉の主人公たちも、ゴジラやウルトラセブンに登場する異星人に負けず、〈死の精霊〉を浴びて変身しています。沖縄近海での米軍の核事故、日本海でのロシアの核投棄、そして福島の原発事故が拙作の風刺対象。脳がベーコン化した反反捕鯨論者や、同じく脳が筋肉でできている精神マッチョ、「放射脳」という無意味なレッテルが好きなホルミシス教信者の皆さんは、描写に不満があれば批判大歓迎ですよ。


参考リンク:
−クジラが問う311
http://www.kkneko.com/
−ヒトとライオンとイルカの心・その2
http://kkneko.sblo.jp/article/20494608.html



◇コントロール?


 台風18号が接近中。予報針路を見ると、福島を直撃しそうですね・・
 汚染水が漏れた原因、まだ特定されていないんですよね? 拙速に突貫で立てた貯蔵タンク、大丈夫なんですか?
 「コントロール」できるんですか? 台風を。地下水の流れを。生物圏の物質循環を。
 タンクからの漏出と汚染された地下水の港湾外≠ヨの海への流出は、後から気づいたことです。制御下にある意図的な放出ではありません。海水中の濃度は計算に基づき人為的に調整された値ではありません。子供でもわかることですが。
 安倍氏と彼を擁護する東電・経産省の言葉遊びにはうんざりです。
 究極のオプティミスト。根拠のない自信の固まり。
 自然も、科学技術も、ヒトも、ヒトの心も、命も、すべて「コントロール」可能だと思い込んでいる人たち。
 環境破壊と戦争はまさに、そうした人間の思い上がり驕りが招いたのだと、世界中の多くの人たちが気づいたはずなのに。
 21世紀には前世紀までと同じ過ちは繰り返すまいと。そのために、真剣な反省のもとに、謙虚に自然から学び、自然を損なわない文明のあり方を再構築しようと。次の世代のために、と。
 核の力をコントロールできるとの傲慢が悲惨な原発事故をもたらし、南極の自然・野生動物をコントロールできるという驕慢が乱獲の悲劇を招いたのです。

 自然から、歴史から学ぶ謙虚さをかなぐり捨て、巧みとすら言えない演出とコトバで、虚構のユートピア目指して突き進もうとしている暴走ニッポン。
 過ちを正視できないヒトは、必ず同じ過ちを繰り返します。もっとひどい過ちを。
 このままでは、更なる災厄によってたくさんの命が犠牲となりかねません。
 自然も民衆も命もコントロールしてしまえる、してしまえ──そういう人物には、国の舵取りを絶対に委ねてはなりません。
 同じことは、私たち一人ひとりの市民、NGOについてもいえます。
 自然、野生動物、犬猫、命、ヒトの心は、コントロールできる、していいものではありません。
 人類には、ヒトという未熟な動物には、そんな能力などないのです。この先も、そんな力など決して手に入りはしません。
 厳しく自己を戒めましょう。

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2013年09月13日

日本/東京が五輪開催国/都市に相応しくあるために

 ベジものでお世話になってる名古屋の「かるなぁ」さんがくれたチラシの中に、「畑の中トロ」「自然薯の山芋蒲焼」なんてのが・・・

http://www.karuna.co.jp/cgi-bin/db_i/list.cgi?act=popup&category=fo14&id=2013030803

 ううん・・・どうだろ(--;; 特に中トロは・・・
 台湾の素食のモドキ系は、食文化としても、ビギナー向けとしても優れものなんだけど、筆者自身はあんましそれっぽすぎるものには食指が動かないんだよね・・。ベジがあえて食べたいと思う代物にはちょっと見えないなあ・・
 まあでも、ウナギ、マグロのトロに取り憑かれている<qトたちには、ぜひこうした代用品を選択して欲しいものです。本物のマグロ、ウナギたちのためにも。そのうちクセになるかもしれないよ。

 「アンダーコントロール」にだまされちゃダメだけど、こっちはだまされたと思って食べてみて(^^;


◇クジラ関連ニュースクリッピング


■宇宙への伝言「バッハで」 ボイジャー搭載のレコード 日本人研究者が提案 (9/13,朝日)
http://www.asahi.com/shimen/articles/TKY201309120737.html


 ボイジャーの電源はプルトニウムなんですよね。当時環境保護団体が懸念していた打ち上げ時の事故が起こらなかったのは幸いでしたが。
 外惑星探査も、今後は原子力に頼らず、イオンエンジン等代替技術に置き換えて欲しいもの。日本が胸を張れる数少ない分野だよね(^^;
 実は、この宇宙人宛てのメッセージの中にはザトウの歌が入っています。NASAでボイジャー計画の主導者だったセーガンがクジラフリークだったからですが。これもクジラ通は知ってる話。
 可聴域も音楽センスも異なる、そもそも空気の振動を情報伝達手段に用いるかどうかも定かでない地球外生命に、バッハを聞かせてハウスの野菜以上の興味を示してくれるのか疑問ですが、クジラの歌ならむしろ余計な、誤った解釈をせず、ストレートに動物の鳴き声として理解されそうな気もしますね・・


■反捕鯨団体の妨害に備え/海保と道警が訓練 (9/12,釧路新聞)
http://www.news-kushiro.jp/news/20130912/201309123.html


 道警も海保もまったく意味のないことに税金を浪費しています。
 五輪が開かれることになった東京では、子供たちの通う中学校の前を、「殺せ」とわめき散らしながら練り歩く狂信者の集団がいます。
 市民の安寧と子供たちの安全を脅かそうと「罵倒しながら(生活や登校を)妨害」しようとする悪辣非道な輩に対し、なぜ警視庁は「危険を未然に防止するための訓練」を実施しようとしないのでしょうか?? 



◇勝利≠引き寄せた空疎なコトバとパフォーマンス

■佐藤真海さんのIOC総会でのスピーチ全文 (9/13,読売)
http://www.yomiuri.co.jp/sports/news/20130913-OYT1T00643.htm

 しかし、2011年3月11日、津波が私の故郷の町を襲いました。6日もの間、私は自分の家族がまだ無事でいるかどうかわかりませんでした。そして家族を見つけ出したとき、自分の個人的な幸せなど、国民の深い悲しみとは比べものにもなりませんでした。(引用)

 当日は嫌でTVに張り付いてなどいなかったのですが、後でニュース報道で「耳に」して、驚愕しました。本当に、本当に背筋が寒くなりました。
 彼女はあえて「the nation」と言ったのです。国民。「人々」「市民」「被災地の住民」ではなく、「国家」「民族」のニュアンスを含む用語です。
 文章自体、国語的にとんでもなく間違っていますが。
 天災に遭い、行方不明になった家族と再会し、幸せを感じたのなら、それを我慢する必要など何ひとつありません。
 もし、友達が自分と違い家族を喪って、その悲しみを分かち合ったために、自分だけ幸福感に浸ることができなかったというのであれば、それはまっとうな人間らしい、とても自然な感情です。
 「幸い、私の家族は無事でしたが、私の暮らしていた気仙沼では多くの方の命が失われました。家族を亡くされた方々の気持ちを思うと、私一人が喜びに浸る気持ちにはなれませんでした」
 これならわかります。

 しかし・・・「国民の深い悲しみとは比べものにならない」!?
 本当に悲しいのは、本当に家族と死に別れる目に遭った一人ひとりの人間です。国民ではありません。
 国民に感情なんかありません。感情があるのは一人ひとりの人間です。せいぜい国民の多くが共有している(と思っている)感情があるにすぎません。
 国民の感情がどうであれ、個人は個人の感情・気持ちを大切にすればいいのです。
 比較したり、遠慮したり、我慢したりする必要など、これっぽっちもないのですよ。

 「国民が悲しんでいる。だから、自分の幸福は我慢しろ」? ふざけるにもほどがある!
 確かにね・・・被災地の人々がどれほど長く苦しみ続けようと、エゴライフを満喫する小成金がアベノミクスでさらに増えたかもしれませんけどね・・
 しかし、家族に再会できた喜びを、「国民が悲しんでいるんだ、だから喜んじゃだめなんだ」などと言って封印する必要が一体どこにあるのですか!?
 国民の感情を「揃えろ」と言っているのですか? 偉いヒトやTVが「悲しめ」とと言ったら悲しまなければいけないのですか!?
 日本はいつからそんな恐ろしい専制国家になってしまったのですか!?
 それ、本当にあなたが書いた原稿なの? どちらでも不快なのは同じだけど。
 この一語のせいで、すべてが台無しになりました。
 空虚なコトバと演技で引き寄せた勝利。

 世界中に、不幸な人々はたくさんいます。
 今年4月には、以前にも大地震に見舞われた四川省やイランでもマグニチュード7以上の地震が発生し、数百人の方が犠牲になりました。2月には遠洋漁業・水産ODAのつながりも深いソロモン諸島も津波に見舞われ、6千人の方々が被災しました。
 アベノミクスの乱痴気騒ぎに明け暮れる日本より、これらの国のほうが世界から復興の手を差し伸べてもらう必要性が高いんじゃないですか?
 あなたの言葉が真実なら、こうした国々でこそ五輪を開くべきなんじゃないですか?
 それとも、「the nation」以外の人々の悲しみは考慮外ですか?



◇日本/東京が五輪開催国/都市に相応しくあるために

■汚染水、外洋まで流出か 海近くの排水溝、一時高濃度・止まらぬ汚染水 (9/13,朝日夕)
http://www.asahi.com/special/news/articles/TKY201309130077.html
■トリチウム、タンク近くで6万ベクレル超 福島第一原発の井戸 (6/12,朝日)
http://www.asahi.com/shimen/articles/TKY201309110874.html

 大法螺吹き首相いわく、こういう具合に「コントロール」し、「港湾内でブロック」したわけですな・・・
 今年の流行語大賞決定だよね。アンダーコントロール≠ニブロック=B
 当たり前の話ですが、海水中の濃度が下がったのは、拡散して希釈されただけで、放射性物質がどこかへ消えてくれたわけではないのですよ。
 安倍氏はブロックできるようになるまで、福島に常駐して自身が作業に当たるべき。さもなければ、IOCはあからさまな虚言を理由に決定を撤回すべきです。
 東電のトップも否定発言をしたし、海外の投資家が怒って日本株を投げ売り、責任取って総辞職・解散になってくれればいいのにね。。

■被災地や被災者の人達が「消費」される7年間?|flagburner's blog(仮)
http://blog.goo.ne.jp/flagburner/e/70a07ab9483f1967ed65e5ee1cb398d0
■東京五輪、あえてもの申す 招致反対していた人は… 異論も許容を/被災地考え (9/11,朝日)
http://www.asahi.com/shimen/articles/TKY201309110957.html

今までもそうだったけど、少なくとも7年間は被災地や被災者の人達が東京五輪(正確には日本全体か)のために「消費」される流れが強くなるのかもしれん。
 「震災からの復興」の名のもとに・・・。
(引用〜flagburnerさん)
「日本人なら立場に関係なく祝うべきだ」「喜んでないのは非国民」。東京開催決定後、ネット上にこんな書き込みが目立っている。(引用〜朝日)

■25年かけて取り戻したもの、今、一瞬に|佐藤栄記の自然観察日記
http://yaplog.jp/eikisato/archive/275
■ハッピー氏のツイログ
http://twilog.org/Happy11311

 人気TV番組のディレクターの方のブログですね。ぜひスポンサーを拝み倒して、番組中で取り上げていただきたいものです。
 さすがマスコミ業界人だけあって、話の持っていき方が巧みです。ちょっと長く引っ張りすぎだけど、かなり強めのメッセージに対する配慮ですね。
 F1の状況を市民に伝えてくれているハッピー氏、8日の氏のツイートは多くの人々の共感を読んだでしょうが、筆者は正直不安を覚えました。9日以降も真摯に的確な情報発信をしてくれているので安心しましたが。
 このディレクター氏やハッピー氏のように、五輪の問題を直視しつつ、ムードを壊さない気配りも欠かさないのは、人徳のなせる業かもしれません。朝日記事最後で「決まった以上、盛り上がって欲しい」とあからさまにヨイショしている某金髪ジャーナリストは筆者は大嫌いなんだけど。。
 まあ、筆者はやはり、どちらかといえばYoshiさんやきっこさんのように、歯に絹着せぬ徹底的な批判の方にシンパシーを覚えてしまうんですけどね・・
 flagburnerさんが紹介してくれてますが、まさに戦前を彷彿とさせる状況では、「決まったんだから前向きに」なんて気にはとてもなれません。
 どうしてもどうしてもどうしてもやりたいんですね? 東京五輪。咽喉から手が出るほど。
 まあ、いいでしょう。
 せいぜい精一杯利用しようじゃありませんか、壊れかけた日本を直したいと願ってる内外の市民の皆さん。そんなにどうしてもどうしてもやりたいと言うのなら。 


■同性愛規制で協賛社に懸念 ソチ五輪、IOCが報告 (9/9,共同)
http://www.47news.jp/news/2013/09/post_20130909101934.html
■反同性愛法はソチ五輪に影響を及ぼさない、会長が宣言
http://www.afpbb.com/article/sports/sports-others/sports-others-others/2966960/11316236


 美人アスリートとして日本のTV局に引っ張りだこだった棒高跳びのイシンバエワ選手が失言し、「ゴメンナサイ、英語ヨクワカリマセンデシタ」としれっと弁解しましたっけね・・。
 ロシア側の言い分はすり替えの言葉遊びの領域ですが、こういう具合にアスリートも含め世界の注目が集まるわけです。本来勝手に決められるはずの国の法律ひとつ取っても。
 韓国ではソウル五輪開催にあたり、犬肉食が規制されました。実態としては不十分だったものの、同国内のNGOをバックアップし、市民の啓発を進める効果はありました。
 ソチまではもう時間がありませんが、東京五輪までは7年あります。
 アメが用意されました。実効性のある結果につながり得るアメが。日本が世界の目をいつも以上に気にするシチュエーションが。
 今の日本に、アメだけを与えてはなりません。アメはご褒美であるべき。 

−東京五輪に相応しい国として、脱原発に切り替え、原発輸出をやめてもらいましょう。
−東京五輪に相応しい国として、汚染水の海洋放出を金輪際やめてもらいましょう。
−東京五輪に相応しい国として、葛西の野鳥の聖域に手を出すのをやめてもらいましょう。
−東京五輪に相応しい国として、カラスの虐殺をやめてもらいましょう。
−東京五輪に相応しい国として、ヘイトスピーチを厳罰化し、人種差別撤廃条約を厳守してもらいましょう。
−東京五輪に相応しい国として、北限のジュゴンを絶滅に追いやる辺野古埋立をやめてもらいましょう。
−東京五輪に相応しい国として、南極海調査捕鯨から撤退してもらいましょう。

 まだあるよね。
 ドイツ、イタリア、スイス、台湾などの選手や市民には、「原発と地震がセットである日本になんて、生理的に行きたかないよ」と。
 韓国、台湾、太平洋等諸国、北米の選手や市民には、「海に平気で放射能を垂れ流す国を喜ばせたくないよ」と。
 韓国や中国の選手や市民には、「『殺せ!』『レイプしろ!』と叫ぶ狂った極右を放置している街に行って、殺されるのはごめんだ」と。
 オーストラリアやニュージーランド、南米はじめ南半球諸国の選手や市民には、「地球の裏側の野生動物を独善的に殺す身勝手な国で、五輪なんて冗談じゃない」と。
 これらを実行してくれるなら、「東京五輪歓迎!」と。してくれないなら、「ボイコット!」と。
 世界中の著名人、選手・関係者に発信してもらいましょう。市民一人ひとりの声を増やしていきましょう。
 7年あります。

参考リンク:
−東京五輪、返上しませんか?(拙ブログ過去記事)
http://kkneko.sblo.jp/article/74406344.html

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2013年09月12日

シリアの化学兵器と捕鯨ニッポンの調査捕鯨

■シリア、化学兵器の国際管理受け入れ 禁止条約加盟を希望 (9/11,AFP)
http://www.afpbb.com/article/politics/2967387/11319252
■化学兵器 国際管理下に シリア、提案受け入れ 安保理協議へ (9/11,東京)
http://www.tokyo-np.co.jp/article/world/news/CK2013091102000119.html
■シリア戦略で迷走するアメリカの政局 (9/3,Newsweek-J)
http://www.newsweekjapan.jp/reizei/2013/09/post-586.php
■シリア政府は本当に化学兵器を使ったのか (〃)
http://www.newsweekjapan.jp/stories/world/2013/09/post-3035.php
■「イラク戦争と同じ」=シリア疑惑で欧米批判−ロシア外相 (8/27,時事)
http://www.jiji.com/jc/zc?k=201308/2013082700001
■英仏独国民、シリア軍事介入に「消極的」 世論調査 (9/4,CNN)
http://www.cnn.co.jp/world/35036763.html
■夏の終わり。|シリア日記
http://yoshikogh.exblog.jp/

自分たちは劣化ウラン弾をイラクにばら撒いておいて、よくそんな事が言えるなと思う。化学兵器を使ってるのは米国自身ではないかと。(引用〜リンク7番目)


派生的な問題としては、7日のブエノスアイレスでの「2020年の五輪開催地投票」は、この「待機期間」内に終わることになり、それまでに米軍が行動することはなくなりました。従って、日本がアメリカに同調することで欧州の一部委員たちの不評を買うリスクは軽減されたことになります。
(引用〜リンク3番目)

 予断は許しませんが、大勢の市民が巻き添えを食らいかねない戦争の回避は望ましいこと。化学兵器の使用と市民の虐殺をやめさせることも重要ですが、「目には目を」とばかり懲罰≠本当に≠竄チて命を救えるのかどうか、冷静に考える必要があります。いくらアサド大統領が食わせものの独裁者だとしても。
 それにしても、欧州でも米国内でも市民の反対の声が多数上がり、米国に一番近いオトモダチ英国ですら議会が軍事介入を否決しました。
 どうにも解せないことがあります。なぜ、日本の世論の数字が出てこないのでしょうか?
 いずれにせよ、市民の声がどうあれ、政府はあっさり米国支持を決めたわけですが。
 軍事介入で市民の命が奪われる可能性より、IOC欧州委員の機嫌を損ねることのほうが重要だと、日本人皆が考えているとしたら、あまりにも情けない話ですけど・・・

 米国にとっての果実が化学兵器使用と市民への迫害を止めることであるならば、「軍事介入するぞ」というポーズ≠ナ結果が出さえすれば、実際に行使する必要などないわけです。
 米国・英仏・ロ中・欧州で、容疑者を落とす脅し役となだめ役をうまく演じ分けて、結果が出るのなら、それに越したことはありません。たとえ克服すべき課題が多く残されているとしても。
 日本はあいかわらず、捕鯨・野生動物・環境保護文脈、あるいはIOCの場で結果を出すため、ありったけの熱意と狡知を投入した全力外交とは異なり、ただ単にご主人の複雑な意向さえ解せずに吠えかかる犬(ワンコたちごめんm(_ _)m)の役割を演じただけで、主要なプレイヤーとみなされてなかったわけだけど・・・
 まあ、内外の保守派・積極介入派(ex.捕鯨擁護新聞産経)は、中ロやシリアの思う壺的主張を述べてますけど。。彼らの言うところの「アサドの思惑」は、半分は軍事介入したい人たちの思惑が入ってるように見えますよね・・・
 軍事介入がこのまま回避され、化学兵器が国際的管理のもとで管理・適切に処分され、こどもたちが命を奪われることもなく、大量の難民が帰れるよう同国が民主化へ向かって進んでくれることを願いたいものです。どれだけ忍耐が必要であっても。
 イラクのように、拙速な武力行使により罪のない市民の命まで大量に奪われずにすむように。

 そう、米国はイラクに対しては今回のシリアと対照的に、大量破壊兵器保持疑惑で一気に軍事介入に突っ走ったわけです。いま多くの議員が介入反対を唱えている共和党政権時代に。主要な理由は資源、地政学的なものだったわけですけど。開戦はたったの十年前です。しかも、米国は劣化ウラン弾なんぞ使ったしね・・
 差別だよね? 明々白々な。
 イラクの国民が日本の反反捕鯨ナショナリストたちと同水準なら、「なんで俺たちだけ戦争吹っかけて大勢の命を奪ったんだ!? シリアに対して平等に軍事介入しろ!!」と怒鳴っていることでしょう。
 人権を尊重する人たち、平和を願う人たちに、「差別だから同じように戦争しろ!」というヒトがいますか? NOでしょ。
 ビョウドウの原理・原則≠ノ拘り、平和への道のりが一歩も進まない状況に満足感を覚えるヒトたちは、一人もいないはずです。
 現実的な、合理的な、前向きな選択とは、そういうものです。
 アフリカの悲惨な内戦でも、夥しい人命を奪った独裁者を、フセインやビンラディンと同じように、殺して裁く解決が常に選ばれたわけではありません。
 たとえ不公平、不公正であっても。大事なのは常にベクトル∞実効性≠ネのですから。


 人権・平和を尊重する人たちは、平等≠すべてに優先するあまり、「完全な平和が達成するまで等しい戦争状態を維持せよ!」とか、「あらゆる兵器がゼロになるまで核兵器や化学兵器を削減するような差別≠ヘ認められない!」なんてことを言い出したりなどしないわけです。
 それを平然とやっちまってるのが、日本の反反捕鯨論者たちなのです。まさに異常な心理。
 米国もオーストラリアも、昔は商業捕鯨をやっていました。だから?
 「ほんの少し前にイラクに軍事介入したんだからシリアを攻撃しないのはおかしい!!
 「米国だって化学兵器を大量に使って実際使ったし、いまだって核兵器持ってるし、劣化ウラン弾まで使用したんだからシリアにも化学兵器を認めないのはおかしい!!
 あなたはそんなことを言いますか??
 「欧米だってやってたんだから日本に南極海商業捕鯨/調査捕鯨を認めろ!!との主張は、まったく同じ論理です。
 正しい答えは、過ちを繰り返さないことです。違いますか?
 要するに、人権を尊重し平和を愛する市民が「ビョウドウに殺せ!」などと決して言わないのと同じく、本当に動物の命・福祉や環境・種の多様性保護を考えている人は、決してそんなことを言うはずがないのですよ。「ヒト以外の動物はビョウドウに殺せ!」「南極の自然をサンクチュアリにするな!ビョウドウに壊せ!」と主張している人たちは、つまるところ動物の命も自然も大切だなんてこれっぽっちも思っちゃいないのです。
 (いまのところですが)化学兵器禁止条約批准の意を表明したシリアは、ボン条約批准を拒み続ける硬直した捕鯨ニッポンより、外交姿勢に関する限りまだマシとさえいえるんじゃありませんか?

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2013年09月09日

東京五輪、返上しませんか?

◇東京五輪、返上しませんか?

■誇り高くてミーハー 一筋縄でいかぬIOC委員(9/6,日経)
http://www.nikkei.com/article/DGXZZO59287070U3A900C1000000/

招致を目指す東京、マドリード(スペイン)、イスタンブール(トルコ)の3都市は、投票権を持つ約100人のIOC委員にあの手この手で接近し、支持を求めてロビー活動を展開してきた。
だが、2回目の投票ではシカゴ票を全く取り込めなかったばかりか、1回目から2票減らして敗退した。「1回目は東京、2回目は別の都市」と複数の都市と取引していた委員がいたと考えられる。こうした票のやりとりは、IOCの投票では珍しいことではない。
透明性は以前より高まったが、委員が委員を選び、解任できるのも委員だけという閉鎖的な世界は変わらない。それゆえに委員同士のファミリー意識は強い。匿名投票のため、出身国の政治的な影響を受けにくく、投票行動の軸になるのはそれぞれの価値観や互いの義理や貸し借りだ。私益の追求も否めない。ときにはその場の「風向き」で投票することもある。投票行動が読めないのは、投票の動機が委員によって異なるためだ。
舛本教授は「質問が出ないというのは、開催都市選挙にはあまり興味がないということ。今のIOC委員の関心はもっぱら次のボスが誰になるか。関心は会長選に集中している」とみる。
舛本教授は「最近の招致レースを制した都市の共通点は、いずれも政治のトップが招致にかかわっていた」と指摘する。12年夏季五輪の開催都市を決めた05年シンガポール総会ではパリが本命といわれた中、ロンドンは当時のブレア英首相を引っ張り出し、総会直前まで多くのIOC委員と接触を図って巻き返した。
ソチが開催地に決まったのは、プーチン大統領の総会参加と、IOCの公用語である仏語と英語を駆使したプレゼンテーションがIOC委員に強烈なインパクトを与えたためだともいわれる。
「皇太子が現れた途端、会場にいたIOC委員たちが一斉に盛り上がった。ロンドンの時は(サッカー選手の)ベッカム、ソチの時はプーチン大統領とのツーショットを委員たちはせがんだ。皇族やベッカム、プーチンのオーラには結局かなわない」
元IOC委員の猪谷千春氏は著書「IOC オリンピックを動かす巨大組織」でIOC委員の素顔について、「己の主義、主張を優先する。自分の存在感をいかに示し、言葉は悪いかもしれないが、自分を高く売ろうとする」としている。数々のエピソードや証言を総合すると、ミーハーだが、「自分は選ばれたスポーツ貴族である」という特権意識が強く、「主役はあくまでも自分たち」という高いプライドを持つ。こんな委員像が浮かび上がる。
(引用、強調筆者)

 こういう具合ですからね・・・
 まあ、蓋を開ければ、2度の国政選挙と同様、なるべくしてなった結果といえるのかもしれません。
 そもそもIOCってのは、国連などの国際機関とは何の関係もない、多国籍企業のスポンサーをバックにしたただのイベント企画屋さんなわけです。すさまじい権威と影響力を備えているとはいえ。
 五輪という象徴的なイベントの開催国となる権利を、咽喉から出るほど一番欲しがっていたのはどこの国か、その競争だったわけです。で、勝ったのは日本でした。
 会長選やその次の開催国をめぐる鞘当を含む、ドロドロした政争の舞台。
 そのIOCの裏側を最も研究し尽くし、テーブルの上に最も高く札束(国民の知らぬままプールされていた裏金も用意したはず)を積み上げ、水面下で最も効果的≠ネアプローチを駆使することで、他の2候補都市を制したわけです。東京が。
 余談になりますが、「仏語と英語を駆使したプレゼンテーション」はICJ調査捕鯨裁判でも使いました。実態のないコトバと演出に頼るのは、もはや日本のオーソドックスな外交戦術といえそう。そっちの相手は、利益を追求するスポーツ貴族ではなく国連機関の司法のプロでしたから、仏語を使ったくらいで影響なんかないはずですけど。

 とはいえ・・・
 やめた方がよくないですか? いまからでも。
 決まったことはどうしようもない? 動かせない?
 そんなこと言っても、やろうにもできなくなるかもしれませんよ? 無理やりやって、取り返しのつかないことになるかもしれませんよ?
 であれば、遅すぎることはないのではありませんか?
 ムチャだとか言わずに。やるほうがムチャですよ。
 一夜限りのお祭り騒ぎが、まるで無から富を生み出す魔法ででもあるかのようにみなし、国の持続的発展を賭けてしまうほうが、よっぽどムチャだと思いませんか?
 何より、大勢の国民の生活や自然の持続性≠ェそのために失われてしまうのでは、本末転倒なのではありませんか?


 大きな問題があります。

1.国民の財政負担
2.自然破壊
3.福島の原発事故収束への影響と推進路線へのお墨付き
4.右傾化の加速
5.震災リスク

@経済波及効果、試算3兆円 コンパクト五輪実現 (9/8,日経)
http://www.nikkei.com/article/DGXNASDG0302Y_T00C13A9GO2000/
A北京五輪の経済効果(1)国情による影響の違い ('08/8/4,人民網日本語版)
http://j.people.com.cn/2008/08/04/jp20080804_92222.html
B2008年北京五輪の効果 ('08/07/25,チャイナネット)
http://japanese.china.org.cn/business/txt/2008-07/25/content_16073446_5.htm
C何故、オリンピックを誘致したいのですか?
http://okwave.jp/qa/q1499187.html

過去の五輪を例にとってみると、五輪はその準備期間と開催年の国民経済にとっては顕著な牽引力となるものの、五輪終了後の各国の経済発展には比較的大きな軌道の違いが見られ、五輪効果をはっきりと検証するのは難しい状況だ。実際には各国の経済成長の変数状況にかかってくる。各国の五輪開催前後のGDP成長率から見ると、韓国、スペイン、オーストラリアなどの国では、五輪前年および開催年のGDP成長率が大幅に増加したが、開催翌年にはその勢いが右肩下がりとなった。しかし、米国の場合、これらの国とは反対に、開催後も右肩上がりを続けている。このため、五輪の経済への促進効果は大国よりも小国に与える影響が大きく、開催後よりも開催前と開催年により効果を発揮することが分かる。 (A〜引用)

五輪を開催するには、大量のスポーツ施設や都市インフラの建設・改修を行い、開催期間中の「爆発的な需要」に対応しなければならない。五輪が終わると、需要はあっという間に低下する。このような投資ニーズの巨大な落差は、ポスト五輪経済のリスクを形成する基本的な要因だ。(B〜引用)
北京五輪の競技場建設では、社会からの投資が投資総額の半分以上を占め、政府の投資圧力を大幅に軽減するとともに、企業もこの中で発展チャンスを追求することができた。(B〜引用)

確かに世界的に知名度が上がったり、その地方・国の景気に対する刺激にはなるかと思いますが、こうした一時的なメリットに比べて、オリンピック後の競技施設の活用法や開催したことによる莫大な借金等を考えるとデメリットの方が大きいのではないかと思います。
過去にオリンピックを開催して黒字になったのはロサンゼルスとアトランタだけでその他は全て赤字であるということを聞いたことがあります。
やり方によっては黒字になるのかもしれませんが、例えば長野でも大きな赤字負担が今でも解消できていないという状況を考えると、何故、そうまでして各国はオリンピックを誘致したいのでしょうか?
(C〜引用)
誘致国・地域は多額のお金を使い、IOCの役員や関係者を招待し「接待攻勢?」をすることも行われていますね? 長野オリンピック後、関連資料(予算)が紛失したこともまだ記憶に新しいことです。(C〜引用)

 いくつかWebで拾ってみましたが、ABは北京五輪の開催前の中国発の記事で、事後の検証でさえありません。
 言論の自由が保障されているハズのこの国で、「ポスト五輪リスク」をどうするつもりなのか問う声があまりにもか細いことに、さらに不安をそそられてしまいます。
 「プレ五輪効果」については、都市のインフラが十分に整備されず、国民の所得が一定の水準に達していない、まだ成熟した先進国になりきってない成長途上の新興国でなら、財政負担の問題は別にしても、成長を加速する一定の効果はあるのかもしれません。
 中国だって、現実にはリーマンショックの影響および同国内のバブル崩壊が重なって、期待通りにいかなかったわけですが。
 しかし、日本は明らかに老熟期なのですよ。人口構成、賃金水準、産業構造を見ても。成長期にあった64年の東京五輪のときと事情は違います。
 富士山で話題になった世界遺産登録の経済効果についても、実際の数字は決して持続性のあるものではなく、一時のピークにすら疑問符が付いているわけです。
 世界遺産のブランドとしての価値以上に、五輪は具体的な経済活動に結び付いてはいますが、その性格はまさに行政のバラマキを下地にした便乗商売のススメ
 経済効果3兆だの150兆だのと、今のうちから皮算用されてますが、それは誰の財布から出るの? いつまで続くの?
 公共事業の元手は税金です。未来の世代にツケを回す借金に頼りまくっている国の。
 共産国家の中国で「社会からの投資が投資総額の半分以上」とありますが、今度の東京五輪はコンパクトといいつつ、施設整備には都が4千億円を負担し、足りなければ国が肩代わり。
 建設ラッシュで雇用が増えるのも一時的。ホテルの宿泊等観光産業の需要増も一時的。お祭りが終わったらどうするの? 地域の伝統的な年中行事じゃないのですよ。
 一過性のイベントによる経済波及効果に頼るやり方は、一時的な胃拡張と摂食中枢マヒをもたらすばかりです。
 後になって表れるのは、公共事業麻薬中毒の禁断症状です。五輪招致運動自体がもうその域なのかもしれませんけど・・。
 五輪で思いっきり膨らんだ胃袋を満たし続けることはできません。残るのはすさまじい飢餓感だけですよ。
 夢見がちな推進派の理想論ばかりがマスコミを通じて流布されていますが、これは構造の変革・改革ではなく、逆戻り≠ナす。
 高度成長のツケ、公共事業依存の産業構造の歪み、健全な財政規律の感覚の喪失、すさまじい自然破壊に対する反省が、あれほど口酸っぱく言われてきたはずなのに。
 高度成長期にあった当時の東京五輪の夢を、懐古的に何度も取り上げるマスコミに踊らされて、あたかもそれが可能であるかのように思わされていませんか?

 老人が青年時代に戻るのは逆立ちしたって不可能です。非現実的な回帰願望です。ないものねだりです。

 自然破壊の問題については、以下のリンク必読です。
 数少ない都民にとっての貴重な自然が、五輪という錦の御旗≠フもとに強引に潰されかねません。


−葛西オリンピック問題|Togetter
http://togetter.com/li/560917
−オリンピック施設計画に関する、団体署名のお願い|日本野鳥の会東京
http://tokyo-birders.way-nifty.com/blog/2013/03/post-5634.html

 そして福島も。

−ハッピー氏のツイログ
http://twilog.org/Happy11311

 2020年ってなると、現在のロードマップで進めば、溶けた燃料デブリ取り出し準備作業をやってるピークなんだよね。今までも何度かあったけど、なんかイベントがある時はトラブルリスクが高い作業は延期になっちゃう不思議な現場なんだ。(引用)

 突貫工事と先送り、その後の投げ出しの様子が目に浮かぶようです・・
 いままで純粋に東北の被災者のためにできなかったことが、復興予算を鯨研の赤字穴埋めはじめ天下り法人の食い物にまでしてきたのに、五輪という飾りが付いた途端、「復興!」「東北のため!」と言えてしまう不思議。
 要するに、ダシに使ってるだけじゃないですか。
 ハッピー氏が直前まで呟いていたように、「32年に復興した福島、東北でやらせてくれ」というなら、あるいは「二度と事故は起こしません。そのために日本は脱原発します」とはっきり宣言できたなら、まだ認められたでしょう。
 しかし、われらが阿部首相は、まがりなりにも良心を持つ多くの日本国民を激怒させるだけの真っ赤な嘘を、世界に向かって胸を張って言いふらしてしまいました・・・
 一体これのどこが「アンダーコントロール」なの!? 「港湾内でブロック」なの!?

−タンク汚染水、海流出か 底から漏れた可能性 福島第一原発 (8/22,朝日)
http://www.asahi.com/shimen/articles/TKY201308210765.html
−ただちにストロンチウム海洋汚染の監視強化を(拙過去記事)
http://kkneko.sblo.jp/article/73048874.html

 「ブロック」と言ったって、低濃度♂染水、地下水の放出は今後やっていくつもりなんでしょうに。

 ミスターおぼっちゃま首相は、「サヨクの人たち」、少数派の声には一切耳を貸さず、自分の耳に心地よいことを囁いてくれる取り巻きで周囲を固め、持ち上げられると有頂天になって突っ走るタイプ・・にしか見えないよね。。。
 汚染水対策も、原発推進・再稼働も、放漫ツケ回しアベノミクスも、憲法改正をはじめとする右傾化路線も、これでぜーんぶ世界に認めてもらえたものと自分で自分を納得させ、「よし、いける!」と思っちゃえるタイプに。
 誇り高くてミーハーで世界が見えてないスポーツ貴族のIOC理事たちは、まったくとんでもない選択をしてくれたものです・・


 右傾化といえば、よりによって決定の当日に子供たちを狙い撃ちにした卑劣極まるレイシストデモが敢行されました。


−新大久保にて 0908|akiのブログ
http://blogs.yahoo.co.jp/monotone18aki/25371082.html
https://twitter.com/aritayoshifu/status/376543166607794176/photo/1


カウンターをとめ、差別主義者たちを守る機動隊!(引用)


 日本・東京都がヘイトスピーチ・レイシズムを厳正に取り締まれないのであれば、人権問題に関心のあるすべての国はそんな都市での五輪開催などボイコットして然るべきでしょう。

https://twitter.com/kikko_no_blog/status/376494437796294656
健全なスポーツの祭典であるはずのオリンピックが完全にナショナリズムを煽るための政治的道具と化した今日この頃、便利な道具のひとつとして利用されてる有名アスリートの皆さんが一番気の毒だな。(引用)

 少し気になるのは、五輪招致に、福島・東北と同じようにこどもたちがダシにされてしまっていること
 言ってることがおかしくありませんか? 「毎年、すべての国で五輪やりましょうよ」というならいざ知らず。
 スポーツの好きなこどもたちのため、スポーツの才能に恵まれたアスリートのため──ではなく、「一点集中で東京五輪の年≠ノ国を挙げて金メダルの数を稼ぐ」ことが目的なんだよね。
 万人にスポーツの喜びを広め、伝えたいのではなく、「東京五輪という舞台に照準を定めたメダル製造機を養成する」ため。
 その年代のこどもたちをそうみなすと。
 メダルという栄光ばかりに目が向いてしまうこどもに育てたいのでしょうか?
 こどもたちの健全な心身の育成のためならば、五輪という一時限りのイベントに頼る必要はないはず。むしろ頼るのはやめるべき。

 最後に地震のリスク。
 NHK特集でも、歪みのエネルギーが房総付近に溜まっていて、いつ関東大震災級の地震が来たっておかしくないって言ってたばかりだよね・・
 海外の人たちを迎えるにあたって、きちんとリスクを話せるのですか?
 彼らの生命と安全を保障できるのですか?
 もちろん、訪日者対策ばかりで住民の安全対策がなおざりにされるのも困りますけど。

 戦前、'40年に予定されていた東京五輪は、結局2年前に日本自ら辞退しました。
 できるんじゃん。辞退。
 戦争というとんでもない理由でさえ。その後日本が五輪永久出場権停止といったペナルティすらなく。
 影響が大きくならないうちに、日本自ら辞めればいいのです。
 今の日本は、まさに当時を彷彿させる状況になりつつあるのですから、辞める理由としては十分でしょう。違いますか?
 一過性の五輪熱に浮かされるのでなく、本当の東北復興のため、本当の子供たちの未来のために、地に足の着いた″曹テくりをすべきではないのですか?

参考リンク:
−五輪とクジラ(拙過去記事、記事中のリンクもご参照)
http://kkneko.sblo.jp/article/57560187.html
−復興予算を食い物にしようとした調査捕鯨城下町・下関市(〃、経済効果関連)
http://kkneko.sblo.jp/article/56253779.html



◇捕鯨関連ニュースクリッピング

■アボット保守連合勝利宣言 (9/7,日豪プレス)
http://nichigopress.jp/ausnews/politics/49880/
■ラッド氏、辛くも議席を確保する (〃)
http://nichigopress.jp/ausnews/politics/49881/

 ラッドが進めたICJアプローチへの批判はありましたが、弁論まで済んでしまいましたし、AUSは米国同様左右で捕鯨政策に差はありませんが、SSCSとリレーションのあった緑の党は抜けることに。
 炭素税導入が響いたという話になってますが、日本の政権・政策の影響も無縁ではないでしょう。
 それにしても、日本の民主党(/生活の党)の内紛劇とその結果を見るようですね・・
 本当に嫌な流れです・・・

posted by カメクジラネコ at 01:25| Comment(0) | TrackBack(0) | 社会科学系

2013年09月06日

クジラが問う311

◇捕鯨関連クリッピング

■「2013年度第二期北西太平洋鯨類捕獲調査(秋季沿岸域調査)」の実施について
http://www.jfa.maff.go.jp/j/press/enyou/130906.html

 加藤氏は科学的な議論より食文化により大きな関心があるヒトじゃなかったっけ?
 経年致死調査をやるのであれば、海鳥類、鰭脚類、ウミガメ類、各種商業漁獲対象種・非商業漁獲対象種を含む魚類、水産無脊椎動物すべてについて、網羅的に、水準を合わせて実施しない限り、まったく意味がありません。
 これらはすべて不完全な、「片手落ち」の調査であり、科学研究のための国庫予算の使われ方としては、著しく歪んだものだといわざるをえません。
 優先順位が明らかに間違っています。日本の健全な水産業を守るためにも、放射能を海に垂れ流すのをやめ、乱開発をやめ、乱獲をやめることに、全予算を配分し直すべきです。


■ゼニガタアザラシ 漁業への被害視察 (9/6,朝日)
http://www.asahi.com/area/hokkaido/articles/MTW1309060100003.html

漁業者は「不漁のうえにアザラシに食われ、とんでもない状況だ」と訴えた。(引用)

 日本の報道は、「頭を食いちぎられたサケ」とか、エモーショナルで意味のない表現が目立ちますね。
 漁業者のみなさん、少し頭を冷やして冷静に考えてみませんか?
 「不漁」なのはお互いさま≠ネのでは? ひょっとして、アザラシたちもかなり困っているのでは?
 マグロやらマンボウやらいろいろニュースにもなりましたが、今年の北の海では、例年を上回る海水温の上昇による異変がいろいろ起きているんですよね。その遠因はニンゲンの文明活動と考えられるわけですが・・。
 アザラシたちとともに海の幸を分け合ってきた「伝統」の担い手なら、長年海の自然を見みてきた洞察力ある漁業者なら、欧米人と異なり歴史的に他の命と等しい目線でつきあってきたハズの日本人なら、彼らの境遇を察することもできるのはありませんか?
 アザラシの所為にして、八つ当たりで駆除したところで、「腹いせにしかならないのでは?
 それは、はたしてイルカやアザラシよりはるかに聡明なハズのニンゲンという動物に相応しい行いなのでしょうか?

■Activists rally in Tokyo against dolphin cull (9/1,JapanTimes)
http://www.japantimes.co.jp/news/2013/09/01/national/activists-rally-in-tokyo-against-dolphin-cull/#.UiYUYj8XIks

 ジャパンタイムズは取り上げてくれたのですね。
 オーソドックスなデモは、在特会や陰湿な反反捕鯨活動家たちが繰り広げる、一般市民が明らかに引く<Aクションに比べれば確かにマシ。まあ、在特も自称本家#ス反捕鯨たちも、お互いに自分たちが主流だと思っているところがまたアホですけど・・・
 ただ、これからもっと日本国内で支持を広げていくためには、やはりもう一工夫、二工夫必要かも。
 特に日本からの参加者の皆さんは、自身のスキル・個性をより活かす形で、ユニークでセンスのあるアプローチをぜひ考案していってください。



◇クジラが問う311

『クジラたちの海─the next age─』
http://www.kkneko.com/
http://www.kkneko.com/nvl/nmokuji.htm
http://www.kkneko.com/nvl/nmokuji2.htm

 読んでね〜〜
 宮崎駿じゃないけれど、私は自分で読んで5回泣きました(^^;

posted by カメクジラネコ at 18:04| Comment(0) | TrackBack(0) | 社会科学系

2013年09月03日

反反捕鯨・反反イルカ猟運動=レイシズム

◇太地イルカ猟騒動を伝えるマスコミの偏向

■太地「クジラ漁」解禁…反捕鯨抗議、言い争いも (9/2,読売)
http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20130902-OYT1T00299.htm

漁が行われた畠尻湾周辺の海岸では反捕鯨団体メンバーと、反発する若者が集まり、マイクを使って言い争う一幕もあった。(引用)
この日、反捕鯨団体は外国人メンバーを中心に約50人が海岸に集合。「イルカ殺さないで」と書かれたプラカードを掲げたり、音楽を流すなどして抗議した。一方、抗議活動に反発するグループも、「漁を妨害するな」などとマイクで訴えていた。(引用)

■太地町のイルカ漁が解禁 反捕鯨団体は抗議活動 (9/2,紀伊民報)
http://www.agara.co.jp/modules/dailynews/article.php?storyid=259051

畠尻湾では反捕鯨団体の外国人らが、日本語で「イルカを食べないで」「イルカの虐殺を終了してください」などと書いたプラカードを手に抗議活動を展開。イルカ漁を批判した米映画「ザ・コーヴ」に主演したイルカ保護活動家のリック・オバリー氏も姿を見せた。
湾を挟んで抗議活動に反対する団体が「伝統的な漁を妨害するな」と訴えたのに対し、
(引用)

■騒然! 100頭のイルカを捕獲網へ 和歌山太地町の追い込み漁解禁に外国人50人が抗議活動 (9/1,産経)
http://sankei.jp.msn.com/west/west_affairs/news/130901/waf13090115310014-n1.htm

一方、県警や田辺海上保安部が警戒を強める中、畠尻湾では反捕鯨を訴える団体の外国人らがプラカードを掲げるなどして抗議活動を展開。これに対して、「伝統的な漁を妨害するな」などと、外国人らに抗議する団体の姿もあった。(引用)

 偏向というより、日本語の扱い方が報道機関としておかしいですね。何らかの意図があるとすれば、また話は別ですが・・
 正しい、あるべき記事の文章を提示してみましょうか。
 まず読売記事は1行目をAorBに変え、2行目後半をCに変えるべき。

A.漁が行われた畠尻湾周辺の海岸では反捕鯨団体メンバーと、右翼団体メンバーが集まり、マイクを使って言い争う一幕もあった。
B.漁が行われた畠尻湾周辺の海岸ではイルカ漁に反発する若者と、反イルカ漁に反発する若者が集まり、マイクを使って言い争う一幕もあった。
C.一方、右翼団体も桜井氏を中心に○○人が対岸に集合。「漁を妨害するな」とマイクで訴えたり、鯨肉バーベキューをするなどカウンターの抗議をした。

 紀伊民報の方は、オバリー氏の名前を挙げるなら、逮捕歴のある在特会会長・桜井氏の名前も並列で書くべきですね。

 さて、逮捕歴のある桜井氏を代表に据える極右団体に使用許可を与えられる太地町と警察が、いわゆる活動家が町に出入を禁じる理由などあるはずがないわけです。
 この辺りは、反反捕鯨派のウォッチャーたちの人権問題・差別に対する感覚がいかに異常かを示しているわけですが・・
 それにしても機動隊員60人とは。警察はそんな暇があるなら、社会が決して許してはならない、幼い、若い命が理不尽に奪われるような重大な刑事事件の捜査に、もっと多くの人員を割くべきでしょう。とんだ税金の無駄です。



◇反反捕鯨・反反イルカ猟運動=レイシスト・拡張主義者の運動

 いまや反反捕鯨・反反イルカ猟の運動の中心となっているのは、大久保など全国各地で在日外国人に対し他の先進国では犯罪となるいかれたヘイトスピーチを繰り返している極右団体・在特会なわけです。
 周辺もこういう感じですしねえ・・・

以下、右翼ブログ、ツイッターにつき閲覧注意。
http://twilog.org/Doronpa01/date-130831

http://ameblo.jp/arikadodaisuke/entry-11604036233.html
一方、『在特会』の桜井誠会長らはイルカ猟に対するシーシェパードのテロ・破壊工作が活発化する時期とあって、和歌山県太地町へと赴いています。本日(9月1日)はバーベキュー大会が同県内で開催されるようです(引用)
当日、「行動する保守運動」の一行はこのデモ行進に対してカウンター(迎撃)の抗議活動を行ないました(在特連の関係では『NPO外追』より追跡取材を含めて3名が参加)。(引用)
欧米の毛唐どもに言われたくはありません。(引用)

https://twitter.com/gokoku_bowz/status/373792981129498624
カウンターは30名位の同志です。渋谷から終着点までデモ隊に並走してデモをぶっ潰しました。(引用)
千葉県を愛し日本国を愛し護りたい。一愛国者です。徒党は組まず行動。愛国・保守団体支持。日本国を愛する方のみフォローさせていただきます。反日極左と売国奴、千葉明徳関係者はお断り。(引用〜プロフィール)

https://twitter.com/27taka954/status/373790169121296384
「余計なお世話だ。人喰い犬喰いの国の方がよっぽど文化が低い!」(引用)

 さて、何やら「自分たちはこいつらとは違うぞ」と言いたげに、「反捕鯨運動=レイシズム」と声高に主張している反反捕鯨論者たちがいます。
 実態を見れば、運動の主体が一致している以上、「反反捕鯨運動」=レイシズムであることは明白なわけです。少なくとも、これらの反反捕鯨論者のレトリックにおいては。

 彼らは、私たち日本の社会で起こっている人権・差別問題──大久保のレイシストたちのデモは、ある意味で内在的な差別が表面化したにすぎません──に一切目を向けようとはしません。
 先住民のアイヌから在日韓国・中国人の方たち、同化政策を強いた台湾ほかアジア・太平洋諸国の人たちに対し、自分たちがどれほど非道な振る舞いをしてきたかという加害の歴史には。
 そして、明治以来勝手に羨望を抱いて目標に定め、戦争で負けたルサンチマンをずっと引きずっている相手である欧米人から、「捕鯨はもうやめようよ」といわれることだけをもって、あたかも世界の人権問題における最たる課題だと言わんばかりに、声高に叫び続けているのです。
 ひとつはっきりしているのは、肌の色や言語、食文化≠フような些細な差異によらず、誰もが同じニンゲンであり、そして同じ命であるという、普遍性に重きを置く価値観ではなく、 自分たち「日本」「日本人」「日本文化」のみが特殊であり、韓国・中国人なり、欧米の白人より優れているという価値観に、彼らが縛られてしまっているということです。これは、社会問題すべてに関してあからさまに右よりの立場を表明するヒトにも、主に捕鯨・鯨肉関連の主張しかしないヒトにも、共通する特徴といえるでしょう。
 だからこそ、南半球、南極の自然に対してまで平気で押し付けることができてしまうのです。
 彼らは「それってやっぱりおかしいよね」と思うこと、感じることさえ、もうできなくなってしまったのです。
 ルサンチマンの裏返しである人種・自民族への優越感。
 「白人より、中国人・韓国人より優れた、特殊な日本人でありたい」という原始的な渇望──それは群れへの帰属意識によって安寧を得たがる性向が、文明の過程で後天的に極端に歪められただけの、哀しい動物のサガでしかありません──に縛られている限り、日本が真の自由と平和に到達することは決してできないでしょう。



◇感想いただきました

 「クジラたちの海─the next age─」、読後の感想をいただきました。

前作から引き続き、読ませていただきました。
ジャンセンのファンなので、ちょっと悲しかったけど、
ラストは「そう来たか」と思いました。
 放射能と原発、米軍基地などの難しい問題がテーマで、ただ楽しいだけの作品ではないし、
 人間の登場人物はみな一種のカオスで、共感できないところもあるのだけど。
 確かにこれは、社会のダメダメな一面であり、ダメダメな人間であり。。
とにかく、いろいろ考えさせられるものがあって、長く余韻を残すような作品です。
(Aさん)

 ありがとうございますm(_ _)m
posted by カメクジラネコ at 22:17| Comment(0) | TrackBack(0) | 社会科学系

2013年09月01日

日本の未来──イルカ・クジラとヒトとの新しい関係

◇新しいイルカとヒトとの関係・その1

■水上バイクがイルカ追い回す 能登島の生息地 (8/31,北國新聞)
http://www.hokkoku.co.jp/subpage/H20130831103.htm

能登島では以前の調査で、船との接触が原因とみられる傷を負ったイルカが確認されている。地元漁師らは2005年6月、イルカとの衝突を避けるため、「生息海域では低速で航行する」などの自主ルールを定めた。
自主ルールを水上バイク利用者に守るよう七尾市、穴水町にあるマリーナに要請しているが、「地元の人以外に周知徹底するのは難しい」(漁師男性)
(引用)

http://twitter.com/kawalle/status/373786043389988865
https://twitter.com/epolard/status/373623253006557184

■イルカの棲む島|能登観光協会
http://www.notojima.org/secret/817.html

能登におけるイルカの歴史は古く、昔、入江には、多くのイルカがやってきていた様です。能登島の北に位置する能登町の真脇遺跡は、縄文時代から約4000年間も繁栄をした豊かな集落跡ですが、イルカ漁が盛んに行われていた痕跡がありました。
能登島では、船からのイルカウォッチングやイルカと泳ぐツアーが行われています。イルカの生態を観察し、熟知した上で、さらにその時のコンディションを見ながらストレスを与えない様、ツアーが開催されています。船上からのウォッチングもルールを設け、お客様にも優しく見守って頂く様、お願いをしています。
イルカの親子たちのためにも、いつまでもこの素晴らしい環境を守って行きたいと思います。
(引用、強調筆者)

 暴走水上バイクは各地でヒトへも危害を加えかねない危険な振る舞いが問題になっていますが・・
 自治体で対応するにも限界があるでしょうから、国/海上保安庁が本腰を入れて規制を強化すべきでしょう。(特にヒトへの)重篤な事故が起こってからでは遅すぎます。
 日本という国はどうも、こと社会のマナーやルールに関して、小さなことで大騒ぎする割に、他人様により大きな迷惑をかける乱暴な行為に目をつぶる傾向が昔からありますね・・。海に限った話じゃないかもしれませんが。
 しかし、問われているのは海の自然に対する日本人の節度です。

 もちろん、能登の地元の皆さんは、しっかり節度を守り、持続的に、非消費的に、賢く海の自然と付き合いながら経済的な効果を地域にもとらす工夫を凝らしています。さすがニンゲン。これもイルカや他の動物に勝るヒトの知恵といえるでしょう。
 かつて、七尾湾周辺ではイルカ漁が行われていました。真脇遺跡など縄文時代の利用はアイヌ・エゾ系の先住民によるものですが、その後もイルカ漁や捕鯨自体は江戸時代まで散発的に行われていました。残念ながら、あまり持続的性格を備えてはいなかったため、自然と廃れたのも仕方のないことでしたが・・
 七尾・能登地方は、殺す文化をやめ、イルカとともに生きる新しい文化を形成し、未来へつなげようと努力しています。
 能登の伝統文化・食文化は消滅したのでしょうか? 能登地方は滅びたのでしょうか? もちろん「NO」です。


 太地の皆さん、歴史の長さ(続いた時間という単純な指標に過ぎないとはいえ)でも、ごくごく最近始められたばかりの節操のないあなた方の追い込み猟は、能登のそれには遠く及びません。
 能登のイルカとのつながりは決して切れることなく、連綿と続いていますよ。「殺す」から「生かす」に変わっただけで。「いや、殺さなくなった時点で伝統は死んだんだ」との見方は、失礼に当たります。
 しかも、あなた方の文化はとんでもなく変質しました。生体を海外の水族館に売り飛ばすという形で、自然をむしりとって金に換えるというやり方で、自分たちの伝統文化を思いっきり捻じ曲げたのです。
 由緒ある浜辺で、極右団体バーベキューをやるとか言い出したみたいですが(市の認可のもとに)、それって舶来の、輸入ものの食文化だよ・・・・
 ほんっとにどうでもいいことだけど、連中が食うっていってるのは地元で購入したイルカ肉なのかしら? それとも南極産
 右翼のイベントを恒例行事にでもしますか? そんなやり方で町のイメージアップにつながりますか? 地域の未来につながりますか?
 観光客はアジアや欧米どころか、日本人を含めてヒクよねえ・・・・
 このヤバイ連中に依存するの? 彼らが持続的に町を支えてくれるほどお金を落としてくれると、本当に思ってるの??
 たかが追い込み猟をやめたところで、太地は死にませんよ。太地とクジラ・イルカとのつながりは決して切れることはありませんよ。
 私たちは賢いヒトなのだから。能登を御覧なさい。
 《つまらないこと》にいつまでもこだわるのはやめて、もっと《真剣に》地域の未来を考えてください。

参考リンク:
−真脇遺跡関連(拙ブログ過去記事)
http://kkneko.sblo.jp/article/72247285.html
−イルカより優れたヒトの知性
http://kkneko.sblo.jp/article/73612963.html



◇新しいイルカとヒトの関係・その2

 代々木でのイルカ猟反対デモ、参加者の皆さんお疲れ様でした。
 今回もメディアに取り上げてもらえなかったのは残念ですが・・



◇イルカに劣る排外主義者たちのお下劣ぶり

https://twitter.com/onoyasumaro/status/373791722012020736/photo/1
http://pbs.twimg.com/media/BTB-M_yCQAASjyR.jpg

 やり口から見ても、大久保でヘイトスピーチを撒き散らしている排外主義者の一味ですね。写真を撮ってアップしたニンゲンもグルでしょう。
 こういう腐った手合いにはなかなか対抗策が打てませんが、『カウンターの排外主義者です→』というプラカードをあらかじめ用意しておく必要があるかもしれませんね・・
 えげつなさ、狡猾さという点では、確かにヒトはどの動物よりもずば抜けているでしょう・・


 当の極右や反反捕鯨論者、反動物愛護主義者のような、「自分たちは人種差別の純然たる被害者だ」と思い込んでいるヒトたちは、在日外国人の方々に対する深刻な差別の現状には一切目を向けようとせず、この手合いのヤラセに対してのみ過剰で素朴な反応を示します。だから、わかりやすいともいえるのですが。
 「日本人もそれ以外も、人種差別をやめましょう」と訴えるのは結構ですが、彼らは「私たちの社会から差別をなくすにはどうすればいいか?」を何一つ問うことなく、ただ自己正当化に結び付けるだけです。
 彼らのメッセージはしごく単純。「差別に屈せず捕鯨・鯨肉食を続けろ!」「白人に負けるな!」です。
 「白人様に従え」というこの日本人のグラサンの人物は、一体どういう家庭環境に育ったんでしょうね? 「思いやり予算が足りないからもっと出せ」とか、「沖縄をもっと米国の基地で埋め尽くせ」とか、「米国主導のTPPで意味のない反対のポーズ≠取るのはウザイからやめろ」とか、きっとそういうことも言いたいのでしょうねえ。実際のところ、捕鯨と違って、日本政府・経済界は白人様∞米国様≠フ言いなりになっているのも同然ですけど・・・
 ま、ひとつはっきりしているのは、反反捕鯨論者・反動物愛護主義者は別に「白人様の意向に従う」ことが気に入らないのではなく、捕鯨・イルカ猟というご神体にしか興味がないということです。

 差別問題の本質を知っていれば、捕鯨を続けたところで決して差別はなくならず、逆に捕鯨をやめたとしても私たちの社会から差別をなくしていくことは十分可能だということは、誰だってわかること。
 社会から差別をなくすためには、まず大人が厳しく自らを律してお手本を示す必要があるわけです。とくに、政治に携わり、社会のトップに立つ人間には、誰よりも求められることでしょう。市民はそういう人権感覚の希薄な、差別に無頓着なニンゲンをリーダーに選んではいけませんし、そういう人間が選ばれてしまうこと自体、残念ながら私たち日本人の社会が「人種差別的な側面」から脱することができていないことを痛烈に示す証拠となってしまっているわけです。元都知事や現都知事のように。
 人権問題に敏感な内外のすべての市民が承知しているとおり、後に謝罪・撤回に追い込まれたとはいえ、猪瀬氏はイスラム社会に対する無知と偏見に凝り固まった差別発言を海外メディアで平然と晒してしまいました。リーダーがこれですから、日本の五輪招致活動には「人種差別的な側面がある」といわれても、日本は返す言葉を何も持たないわけです。
 人種差別に対して超敏感らしい反反捕鯨論者、反動物愛護主義者たちは、いったいなぜ猪瀬氏の発言をチェックしたり、事前に自粛を促すことができなかったんでしょうね?

 いまの日本人に必要なのは、「自分たちが差別の加害者に絶対にならない」よう、自らを厳しく戒めることです。
 反反捕鯨論者の皆さん、荒んだ食ブンカの象徴をご神体に祀り上げて崇めるあまり、人権問題を逆宣伝の道具に貶めるのをやめ、私たち日本の社会で現に起こっている差別の問題に真剣に向き合ったらいかがですか?



◇その他


 「クジラたちの海─the next age」、読後の感想をいただきました。Aさんありがとうございますm(_ _)m
 エンターテイメント小説としての品質もなんとかもっと高めたいところ。今月中に校正してPDF化する予定です。
http://www.kkneko.com/nvl/nmokuji.htm
http://www.kkneko.com/nvl/nsec00.htm


 前作「クジラたちの海」の方は、第35話「白鯨・その1」に続いて第4話「集会」の英訳版を公開しました。
http://www.kkneko.com/english/novele.htm
 

 英訳にあたって、英語の女性名に合わせ、両作品に登場するクレアやジョーイたちの〈小郡〉の〈政を司る者〉の名前をモーリスからモーリンに変更しました。
 実は、クレアやジョーイ、レックスたち物語の登場鯨物のほとんどには、名付け親になった方がいました。「クジラたちの海」は、クジラをはじめとするすべての生きものたちに捧げられた物語であると同時に、不幸な過去を背負った一人のヒトに少しでも生きる勇気を取り戻してもらえるよう、書かれた作品です。残念ながら、その方はもう亡くなってしまったのですが・・
 311後の、物事がすっかり表面でしか捉えられなくなってしまったこの時代に、筆者は両作品を通じて改めて広くメッセージを伝えていく所存です。マイラのためにも。



 最近の当ブログへの訪問者は2、3百人/日ですが、アクセス数はときに3、4倍に達することがあります。複数の記事を閲覧していただけるのはありがたいことですが、中にはいくらエラーメッセージが出て弾かれても、コメント書き込みのページに毎日何十回も執拗に無意味なアクセスを繰り返している人物がいるようです。深刻な依存症は病院でしか治せません。早く入院しましょう・・

posted by カメクジラネコ at 17:53| Comment(0) | TrackBack(0) | 社会科学系

2013年08月29日

ICJ記事英訳版/イルカより優れたヒトの知性

◇ICJ記事英訳版

■Japan will lose the legal suit about case of whaling in the Antarctic in ICJ

http://www.kkneko.com/english/icj.htm

 かなーり粗い英語ですが(汗)
 周知(および翻訳校正)にご協力を!


参考リンク(過去記事):
−ICJ調査捕鯨訴訟で日本は負ける
http://kkneko.sblo.jp/article/70305216.html
−ICJ調査捕鯨訴訟の核心─憲法とICRW/御用新聞のトホホ記者・佐々木氏の珍解説
http://kkneko.sblo.jp/article/70152801.html
−国際クジラ裁判報道ランキング/鶴岡発言の真意
http://kkneko.sblo.jp/article/71016491.html
−ICJ調査捕鯨訴訟解説
http://kkneko.sblo.jp/article/69890851.html
−元産経木村正人氏もやっぱりトホホ反反捕鯨記者
http://kkneko.sblo.jp/article/73531621.html


 ツイッター利用休止中ですが、本記事の拡散のみ例外扱いにします・・



◇イルカより優れたヒトの知性


https://www.facebook.com/izumi.ishii.39/posts/508732972540295


 頭が下がりますね・・・
 洗練された、抑制の効いた、合理的な思考の賜物。
 イルカには決してまねできない、ヒトならではのメッセージ。
 
 「言うだけの人たち」には言わせておきましょう。
 当の捕鯨サークルがいくらわかりやすく説明しても、鯨研の赤字や過剰在庫の理由がいまだに理解できない、可哀相な経済音痴の反反捕鯨シンパが歯噛みして悔しがりながら吠えていますが、つるんで傷をなめ合う以外何もできないヒトたちですから、法を犯す威力業務妨害やプライバシー侵害を働いて他人様に迷惑をかけない限り、ほっときゃいいことです・・
 「言うだけでない人たち」にリソースを集中しましょう。
 政治力を駆使して、税金にたかるろくでもない連中に。


 税金を毎年山のようにつぎ込んでもダダ漏れるばかりで債務超過団体にまで陥った鯨研と異なり、富戸には未来があるはずです。石井氏のような方がいる限り。
 野生動物との共存に前向きに取り組む富戸の漁業者の方を、イルカに関心を寄せる市民はもっと真剣にバックアップする道を探らなくてはなりませんね。ヒトらしく。
 ここは海外にも、国内にも訴求力のあるコンテンツが欲しいところ。


−大間のマグロの話
http://blogos.com/article/65648/
−マグロの町大間の苦悩 [海外メディア記事]
http://shin-nikki.blog.so-net.ne.jp/2009-09-23


「金がなければ勇気を出せ!」(引用上)
「今の時代は宣伝にお金かける時代じゃない」(引用上)
「私たち日本人はブランドものに弱いのです」(中略)「大間産というブランドがあるだけでマグロが2〜3倍おいしく感じられるからです」(引用下)
「しかし、今マグロが消滅の危機にある中、大間町は、観光客に来続けてもらうために、別の特産品を見つけるべく苦労していると市長は語った」(引用下)


 乱獲の象徴になってしまったマグロ漁の中で一線を画していた大間、TVを活用したブランド信仰には弊害や限界もあり話半分に聞くべきですが、悲観する必要は何もないのです。勇気は十分なのだから。
 無理解な水族館に生体を売って凌ぐことしか考えず、未来を向くことをまったくしない太地や、補助金をアテにした鯨肉出血バラマキサービスしか能のない捕鯨サークルには、耳の痛い指摘かもしれませんが。
 3番目の引用は、ウナギとマグロまで壊滅状態に追いやり、反反捕鯨キャンペーンが日本で大成功を収めた理由につながる、日本人の悲しい国民性。ただ、自然を消費的に利用する場合は最悪の方向に働くけれど、ダメージを与えないブランド化で、自然を活かしつつ地域を活性化する工夫はきっとできるはずなのです。私たちニンゲンが、日本人が、イルカより優れた知性の持ち主であるならば。
 大間の危機はどこの地域も過去・現在・未来形の形で共有するもの。西伊豆に関していえば手遅れでした。が、「同じだけど新しい、別の形の特産品」を活かす道をいま模索しているわけです。
 太地は乱獲に対する自制心を歴史の中で培うことを最後までできないまま、昭和に入って散発的に行われただけの一漁獲形態を秘められた聖職に位置づけてしまいました。地域に貢献しない国内の右翼応援団以外にはウケない、血みどろのイメージだけをますます独り歩きさせながら、カワイイアイドル動物としての「殺してるのと同じだけど別の形のトクサンヒン」の生体販売・輸出にすがっています。前も後ろも見えず、矛盾だらけの茨の道に強引に分け入り、その棘で自我を引き裂かれているのです。


 筆者の住む地域のとある自然も、かなり痛めつけられてしまったものの、地元のNPOの努力と全国から寄せられた声のおかげで、かすかな光は残されました。
 ニンゲンという動物が、イルカやカラスやキツネたちより本当に賢いかといえるのか──それは、自然・野生動物の上に王様然としてふんぞり返り、あたかも生殺与奪の権利を所持しているかの如く横暴に振舞うかどうか、私たちの社会がどのような道を選択するかによって証明されるのです。

posted by カメクジラネコ at 19:56| Comment(0) | TrackBack(0) | 社会科学系