■An Open Letter to UNESCO about the Registration of "Washoku"
http://www.kkneko.com/english/unesco.htm
■「和食」の無形文化遺産登録に関するユネスコへの公開質問状
http://www.kkneko.com/unescoj.htm
■日本の食文化から見た鯨肉食
http://www.kkneko.com/bunka.htm
■日本の鯨肉食の歴史的変遷
http://www.kkneko.com/rekishi.htm
■世界の食料、3分の1廃棄=年13億トン、スイスのGDP超−国連報告 ('13/9/11,時事)
http://www.jiji.com/jc/zc?k=201309/2013091100949
■Food wastage footprint: Impacts on natural resources - Summary report - i3347e.pdf
http://www.fao.org/docrep/018/i3347e/i3347e.pdf
報告書によると、最悪の廃棄地域は日中韓を含む「産業化されたアジア」。1人当たり年平均100キロ以上の野菜、コメを中心とする約80キロの穀類を廃棄しているという。また、北米・南米の食肉産業やアジア、欧州、中南米における果物の廃棄問題も指摘されている。
記者会見したダシルバ事務局長は、野菜の見た目の悪さを気にして購入を控える先進国の「ばかげた消費行動」を問題視するとともに、食品の賞味期限の厳格な順守が膨大な食料廃棄の原因になっていると述べた。(引用〜時事記事)
■検出農薬の毒性評価誤る=「甘い基準で判断」社長謝罪−厚労省が指摘・マルハニチロ ('13/12/31,WSJ)
http://jp.wsj.com/article/JJ11293907307504204705320307238291438301685.html
■コロッケ衣から農薬、基準の260万倍 マルハ系冷食 (1/7,日経)
http://www.nikkei.com/article/DGXNASDG0700S_X00C14A1000000/
■食品に混入された有機リン農薬「マラチオン」の”毒性”について自ら調べないマスコミ|水島宏明氏/BLOGOS
http://blogos.com/outline/77167/
■ウナギ偽装の神港魚類(マルハグループ)と捕鯨 (拙ブログ過去記事)
http://kkneko.sblo.jp/article/29291235.html
FAOの報告は9月の報道がツイートで流れてきたのですが、同じ国連機関・ユネスコの審査委員の目に触れなかったのは残念です。
上掲リンクのとおり、「最悪の廃棄地域は日中韓」。こういうとこでは実に仲良しでんな・・・
もっとも、食糧廃棄増の根本原因=FAO事務局長いわく「ばかえた消費行動」が、主にどの国の実態を指しているかは、皆さんは説明するまでもないでしょうね。そう、まさに飽食ニッポンの《モッタイナクテOK》ブンカに他なりません。
JA・食品業界とマスコミが消費者を長年誘導して築き上げた、見た目に徹底的にこだわる潔癖神経症の感覚。生産の現場とますます切り離されていく食卓。人口1人当りの食料廃棄量は公式の数字だけでも世界一ながら、その影にはさらに日本特有の膨大な無駄≠ェ潜んでいるのです。その恥ずかしい先シン国%本の飽食・廃食ブンカが輸出されたことで、中韓等が後追いする形となっているわけです。拙ブログでは従前から指摘してきましたけど、人口13億の中国が日本を真似たとしたら、マジでとんでもないことになりますよね・・・
もう一点のマルハニチロ冷食農薬混入事件の方は、被害がどんどん拡大する様相を呈していますが・・
製造した子会社の方は風評被害≠ナ苦境に立たされているとのこと。しかし、問われるべきはむしろ、親会社マルハニチロ・ホールディングスの体質ではないでしょうか。一連の対応のマズさからは、早期に風評被害≠阻止して事態の沈静化を図ろうとし、結局失敗したという印象をぬぐえません。
この事件、おそらくどこかの工程で内部事情に詳しい何者かが意図的に混入した可能性が高いと思われますが、中国産ギョーザと同様(?)メーカーは一応被害者の立場とはいえるでしょう。しかし、マルハニチロは「食べても健康に影響なし」との説明で自ら墓穴を掘りました。
「ARfD(急性参照用量)に関する知識がなかった」との言い訳は、本来食品メーカーとしては恥ずべきこと。一方でLD50(実験動物半数致死量)の数字を引っ張り出しておきながら、そっちの「知識がない」という弁明にも首をかしげますが。結局、消費者の健康への安全性より、投資家を意識した企業イメージの悪化を恐れる余り、こうした守りの姿勢≠ノ終始したといえるでしょう。
思い出すのは、調査鯨肉横領/窃盗事件をめぐり、二転三転した共同船舶(マルハニチロから切り離され、競合他社の同部門と統合された最後の商業捕鯨会社が前身)社長らの弁明。あるいは、まさに世界遺産登録とかぶった食品表示偽装の各ホテルチェーンによる「知らなかった」との言い訳や、国をあげての放射能風評被害<Lャンペーンにも通じるものがあるといえます。
しかも、リンク先にあるとおり、背景には農薬ムラの問題も。この国の社会は、放射能にも農薬にも鈍感な消費者をあえて育ててきたわけです。関連する産業界の利益(癒着した官庁の省益も含む)を最大化するために。それもまた、歪みに歪みきった日本の食ブンカそのものといえるでしょう。
それにしても、元捕鯨会社のマルハニチロ関連の食の安全トピックが、ネオニコチノイド問題がいま取り沙汰されている農薬ムラへとつながっていくのは、一体何の因果でしょうね・・・・
さて、日本が世界に評価されるほど、伝統に裏打ちされた食に対する意識を供えているなら、世界に冠たる食料廃棄大国になるはずがありません。
日本の社会において伝統食文化が高い位置づけを与えられていたなら、(犯罪を防ぐのは無理にしろ)食品関連企業が消費者・国民に対してかくも不誠実で見苦しい言い訳をすることもなかったはずです。
違いますか?
そういう次第で、昨日ユネスコ宛に質問状を送りました。英文・日本文ともHPに掲載してありますが(上掲リンク)、日本語バージョンを当記事にも張っておきます。
ユネスコへの国をあげたロビイングについては、リンク先の報道などをご参照いただきたいと思いますが、「活け造り」問題について少々補足を。
動物福祉(AW:Animal Welfare)の立場にしろ、動物の権利(AR:Animal Right)の立場にしろ、主要な関心対象は主として鳥類・哺乳類ですが、魚についても議論はあるわけです。無脊椎動物でも、長寿のロブスターの保護を求める運動が話題にされたり。
これらは主としてAWの観点からの人道的捕殺の議論であり、ひらたく言えば、「ニンゲンが万物の霊長である以上、《必要》以上に、むやみやたらとより多くの苦痛を与えたり、苦痛を長引かせることはやめましょうよ。たとえ魚やイカであっても」という話です。
無論、貝もエビカニも消費する文化圏を問わず生きたまま茹でるケースが多いですし(二枚貝まではOKとシンガー氏は述べてますけど・・)、言い出せばきりがない話ではあります。しかし、「きりがない」といって苦痛に対する配慮を一切なしですませるのは、やはり万物の霊長にあらざる振る舞いでしょう。
そして、中には度を越えて残虐なものもあります。
日本人が世界に後ろめたさを感じずにはおれない(あるいはそうあるべき)奇怪な風習。
「生きるために仕方なく」という意味での《必要性》は微塵もありません。
西欧発の工業文明が到達して間もない、資本主義経済が浸透していない、未開に等しい地の少数民族の風習というわけでもありません。
万札を払って上がる座敷の上や、他のサービスはすべて西洋流の一等級のホテルで繰り広げられる、不可解きわまる儀式=B
美食の求道のための、意味のない、あまりにも無駄な残虐性。
新鮮さのアピール? 活け造り以外の水産食品は鮮度が悪いんですか? バカバカしい。
正直、筆者は活け造り問題についてはこれまで目をつぶってきましたし、今後もそのつもりでいました。
今回のワショク世界遺産登録さえなければ。
年端のいかない子供たちの多くは、初めて目にしたとき「ぎゃあ」と声をあげ、顔をしかめ、泣き出す子さえいるでしょう。
しかし、大人たちは笑ってオトナの屁理屈でこどもをなだめるばかり。その子らも大人になるまでには感覚がマヒし、受け入れるようになってしまうという寸法です。
それでも、命をむやみやたらにいたぶることに快感を覚える層が、現代の若者で多数派を占めるとは思いません。
これまでに廃れてきた数々のナンセンスな因習のように、あるいはまだ潰れていないけれどもその過程にあるといっていい割礼や煙草などと同様に、時代の流れの中で消えていく代物だと。むしろことさらつっつかずに放置していたほうが、廃れるのも早いに違いないと。そう思っていたからです。
しかし──ワショクに対してユネスコ・世界がお墨付きを与えるということになれば、話は別です。
確かに、同じ脊椎動物といっても分岐年代をはるかに遡る、縁の遠い魚、「たかが魚」かもしれません。
しかし、たとえ「たかが魚」であってもここまで平然といたぶれるからこそ=A犬猫の炭酸ガス窒息死をもって安楽死とみなす主張が罷り通るのだと、動物(ニンゲンもその一種であるところの)の苦痛に対し、日本人はそこまで無頓着になれるのだと、そうした見方を肯定することになりかねません。
地球の裏側の南極海でまでクジラを殺し、犬猫を大量に窒息死処分し、世界の食糧援助を上回る膨大な食糧を廃棄する、命に対する冷淡さで抜きんでている国において、「活け造り」を楽しむ&酪Kが存在することは、はたして偶然の符合と言い切れるでしょうか?
もちろん、欧米あるいは中国も五十歩百歩の部分はあります。そもそもフランス料理もね・・登録されるべきではなかったと思いますよ・・・
筆者は日本人であるが故に、日本人の徳性として、自国・自民族により厳しい目を持ちたいと思いますけど。。
付け加えるなら、筆者にも他の日本人の皆さんと同様、「和食にも(相対的に)いい面はある」と胸を張って訴えたい気持ちもあります。相対的には、やはり台湾の素食に負けちゃいますけど。。
しかし、「アンダーコントロール!」と世界を騙してせしめた2020五輪東京開催決定の経緯を見ればわかるとおり、いまの日本には「自らへの戒めとする」能力が根底から失われてしまいました。311で傷ついた日本を慮って世界がエールを送ると、ただひたすら天狗になるばかりの幼稚でわがまな国家になってしまいました。大変残念なことに。
何しろ、ユネスコに強力に働きかけた農水省と食品業界は、自分たちの商売のことしか考えていないのです。
そしてまた、便乗するヒトたちも出てくるでしょう。
すでに「ユネスコが捕鯨を認めた!」との声もチラホラとあがっています。いまのところは一握りの狂信的な反反捕鯨カルトだけですが。
しかし、IWC(国際捕鯨委員会)年次会議等の場において、日本の代表団はきっと「ワショク」に言及するに違いありません。森下大明神は「文化に興味ない」とおっしゃいましたけど、他のメンバーが口にするに決まってます。もちろん、国内のヨイショ著名人や族議員たちも。
荒んだ日本の食の実情を知っている日本人なら、「和食を世界遺産に」と持ち上げられれば、誰でも良心の呵責を、恥ずかしさを覚えずにはいられないはず。
あるいは、後ろめたさすら感じないほど、日本人の伝統的な食(=命)に対する認識は堕落しきってしまったのでしょうか?
そうではないことを世界に示すために、皆さんもぜひ、日本人としてユネスコ宛にメッセージを送ってください。海外の人たちに、「そんなに持ち上げられると、実はとても心苦しい」という率直な気持ちを伝えてください。
賛同人・賛同団体も募集しております。CFTさん多謝m(_ _)m
また、筆者はチクリとやらずにいられない性格ですが、もっとソフトなアプローチもあっていいでしょう。五輪と同じく。
こんなことを言うと、11万票を集めてネトウヨと翼賛メディアに感謝されたテキサス親父氏や、反反捕鯨カルトのメンバーたちもせっせと圧力をかけようとするかもしれませんねぇ・・
どうぞどうぞお好きなようにやっちゃってください。
貴方方が「捕鯨は歴とした和食の一部だ、ユネスコは正しい! うろたえるな!」と抗議してくれれば、彼らはきっと自分たちが大きな過ちを犯したことに気づくでしょうから・・・・
今回の公開質問状に関しては、現実的・合理的かつ明確なゴールを設定してあります。
この際、ユネスコにはぜひはっきりと答えていただきましょう。
参考リンク:
−捕鯨・鯨肉食は世界に通用する文化? (拙ブログ過去記事)
http://kkneko.sblo.jp/article/29027433.html
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「和食」の無形文化遺産登録に関するユネスコへの公開質問状
昨年12月、アゼルバイジャンで開かれた貴国連教育科学文化機関(ユネスコ)の政府間委員会にて、日本が申請していた「和食」が世界無形文化遺産として正式に登録されました。この登録はさまざまな分野、とりわけ環境保護と動物福祉における国際的な議論に大きな波紋を引き起こすものであり、私たちはその影響をとても憂慮しています。
現在、国際捕鯨取締条約のもとで商業捕鯨は禁止されております。しかし、学術的価値が高く、包括的な環境保全の必要性が国際的に広く認知されている南極圏において、日本政府は事実上の商業捕鯨に匹敵する調査捕鯨を継続しています。日本国内では、今回の貴機関の「和食」世界遺産登録を受け、「捕鯨・鯨肉食が国際機関に文化として認められた」とする声がすでに上がっています。
今日、国際社会においては、産業動物・愛護動物・野生動物の人道的取扱を求める声が高まっています。欧州評議会、国際経済協力開発機構、世界保健機関等の国際機関においても、動物福祉の観点から一定の基準や規制が導入されているところです。ほかでもない貴ユネスコにおいても、動物実験における福祉基準が設けられているのは、ご承知のとおりです。
世界の食にまつわる習慣の中には、台湾の素食のように、動物福祉の理念が盛り込まれたものも存在します。一方、その対極にあるのが一部の和食です。中には、世界でも例を見ないほど動物福祉への配慮を著しく欠くものが含まれています。和食のひとつである「活け造り」は、切り刻んだ魚やイカ等をわざと生かしたまま食客に提供するものです。また、同じく「踊り食い」は生きたまま呑み込み、胃の中で動くさまを一種のパフォーマンスとして楽しむものです。
日本の農水省は、化学調味料メーカーをはじめとする食品業界とともに、日本食・食材のブランド価値を高め、輸出を振興する目的のもと、多額の予算を投じ、「和食」世界遺産登録を目指し、貴機関や諸外国に対するロビイングを行ってきました。日本国内の新聞は、今回の「和食」登録に際し、事前審査を行う補助機関のメンバーとして、本来ならアジア地域代表としてアフガニスタンの委員が採用されるべきところ、石仏修復・援助と引き換えに、日本から委員が送られることになったと伝えています。こうした政治的アプローチは、国際的な公平性、道義性の観点からいかがなものでしょうか。
今回の決定に関する貴機関の対応について、以下のとおり質問し、回答を求めます。
記
1.「和食」登録の審査にあたって、環境保護の観点、環境に与える影響について考慮されましたか。考慮された場合は、具体的な内容をお答えください。
3.今回の「和食」登録とそれによる普及・推進活動が、高度回遊性魚種の資源に与える影響について、どのような認識をお持ちか、お答えください。
4.調査捕鯨とイルカ猟は、今回世界遺産に登録された和食に含まれる、貴機関によって認定された文化なのですか。「ユネスコが日本の捕鯨にお墨付きを与えた」とする日本国内の声について、貴機関としての公式な見解をお聞かせください。
5.「活け造り」等について、また貴機関の世界遺産登録における動物福祉面の取り扱いについて、公式の見解をお聞かせください。
以上
カメクジラネコ
賛同団体
Choices for Tomorrow (CFT)
参考:
- CIOMS and ICLAS release the new International Guiding Principles for Biomedical Research Involving Animals
http://www.cioms.ch/index.php/component/content/article/12-newsflash/227-cioms-and-iclas-release-the-new-international-guiding-principles-for-biomedical-research-involving-animals
- Gateway to Farm Animal Welfare
http://www.fao.org/ag/againfo/themes/animal-welfare/aw-abthegat/aw-whaistgate/en/
- Bureaucrats seek to pick winners with $1 billion 'Cool Japan' Fund
http://www.reuters.com/article/2013/11/24/us-japan-cool-idUSBRE9AN0JB20131124
- Two-thirds of department stores in Japan misrepresenting food: industry
http://www.japantimes.co.jp/news/2013/11/29/national/two-thirds-of-department-stores-in-japan-misrepresenting-food-industry/#.UrCLt_iCiM-
- 「和食」登録、農水省が先導 農村振興・輸出拡大狙う ユネスコ無形文化遺産に
http://www.asahi.com/articles/TKY201312050551.html
- Farm ministry's efforts key in 'washoku' being added to UNESCO list
http://ajw.asahi.com/article/economy/business/AJ201312070010