◇捕鯨ニッポンの深い闇──おかげでウハウハ、調査捕鯨に貢がされた「もうかる漁業」補助金
■Press Release 2014/13 The Court to deliver its Judgment on Monday 31 March 2014 at 10 a.m.
http://www.icj-cij.org/docket/files/148/18094.pdf
■土俵際の調査捕鯨 国際司法裁、31日判決 (3/26,朝日)
http://www.asahi.com/articles/DA3S11049088.html
■調査捕鯨、科学か商業か 国際司法裁、31日に判決 (3/28,日経)
http://www.nikkei.com/article/DGXNASFS2701Z_X20C14A3PP8000/
■Big threat to Japan whaling: Declining appetites | APMobile
http://m.apnews.com/ap/db_306485/contentdetail.htm?contentguid=cDVDpbVo
■そろそろそろそろ国際司法裁判所の判決が|ika-netブログ
http://ika-net.cocolog-nifty.com/blog/2014/03/post-2f85.html
■03/10/14 Campaign to Alert About Ruling of the Century for Whales
http://www.ccc-chile.org/articulo-15-1112-031014_campaign_to_alert_about_ruling_of_the_century_for_whales.html
いよいよ秒読みの段階に入ったICJ(国際司法裁判所)調査捕鯨裁判・捕鯨ニッポンVSオーストラリア&ニュージーランド。
26日の朝日はやや大きな扱いで、一般の読者がわかるよう、調査捕鯨の現状をコンパクトにまとめた記事になっています。
一方、日経は朝日と趣向がガラリと異なり、判決の予想がメイン。残念ながら、少々認識不足というのが筆者が受けた印象。
両記事へのツッコミについては拙ツイートをご参照いただくことにして、ここでは朝日記事にあった注目すべき情報について、取り上げたいと思います。
それがこれ↓
省エネ漁業にする制度を「特例」として適用され、年45億円を12年度から3年間受け取る。(引用〜朝日記事)
何しろ庶民には縁のない桁なので、どうにも頭がついていきませんけど、それでもこの数字に注目しないわけにはいきません。庶民としては。
これまで調査捕鯨に対しては、SS対策を主な名目とした円滑化事業という呼称で予算がつけられていました。当初は年約3億円でしたが、やがて約8億円に、近年では年約11億円にまで膨らんでいます。
ここに、東北大震災のあった2011年、被災地復興を名目とした補正予算に便乗する形で、調査捕鯨事業安定化推進費なる予算が付け加えられます。その額、約23億円。
震災復興予算の流用に対しては、従来から捕鯨問題に取り組んできた市民団体のみならず、これまで捕鯨に同情的だったはずのマスコミからも、いっせいに批判が巻き起こります。詳細はNGOの発信、拙過去記事をご参照。
その後、捕鯨サークル(水産庁&鯨研/共同船舶)もさすがに懲りた──かと思いきや、あまり表沙汰にならないよう別のカネの出所を求めました。
それが、漁業構造改革総合対策事業、いわゆるもうかる漁業&竢赴焉B
その金額について詳細は不明でした。
元水産参事官の言じゃないけど、環境テロリストの妨害を口実に、法制定前から特定ヒミツ扱いだっただけに、審査の過程は完全非公開。税金を元手にした基金であるにもかかわらず。
23億でさんざんたたかれたのだから、引け目を感じて多くても10〜20億円くらいだろうと(それでも十分大きな金額ですけど)、筆者はにらんでいました。過去記事にあるとおり、当時の水産紙報道でも15〜20億円程度という見方。
ところが、蓋を開けてみれば、流用で非難されたハズの震災復興予算23億円のほぼ2倍もの額。
3年間のトータルの金額の間違いじゃないかと、最初は目を疑ったほどです。朝日の小山田記者はこれまでの実績もありますし、APの記事もこの金額を裏付ける格好ですから、間違いないでしょうけど。
厚顔無恥も、ここまでくれば脱帽するしかありません。
が・・実は驚くのはまだ早すぎるのです。
東北の被災者をダシにし、彼らのために使われるべき税金を赤字解消というエゴイスティックな目的でふんだくった捕鯨サークルは、同様の手口で、またしても政治的な弱者を足蹴にしていたのです。
他の犠牲者とは、他でもない中小の漁業者。
苦境にある東北の沿岸漁業救済のために設けられた「がんばる漁業」に一部の事業を移した結果、60億円分の余剰が生じた件については、以前のブログ記事でも取り上げました。その空席の3/4が調査捕鯨に当てられたことが、今回発覚したわけです。
以下はもうかる漁業の受付機関となっている水産庁の外郭団体、水産業・漁村活性化推進機構(水漁機構)の資料。下の二つは水産庁。
■平成21年度補正予算において設けられた基金の執行状況等について
基金名:水産業体質強化総合対策事業基金|水漁機構
http://www.maff.go.jp/j/budget/pdf/1800225-1.pdf
■平成24年度水産関係予算概算決定と税制のポイント|水産庁
http://www.jfa.maff.go.jp/j/budget/pdf/24_point2.pdf
■漁業構造改革総合対策事業|水産庁
http://www.jfa.maff.go.jp/j/budget/23_hosei/pdf/111226_kouzou.pdf
45億円に該当するものが見当たりませんが、上半期・下半期で分散したのかもしれません。4月の21億円と3月の24億円が足すと45億円。怪しいですね・・。事業実施者数を見ると、やや辻褄が合わない感じですけど。
1事業者当りの平均補助金額はこの’12年度で5千5百万円ほど。鯨研/共同船舶への補助は単年度でその80倍。
最後のページに国庫補助金の総計がありますが、基金創設時の2009年度に積み立てられた額が約50億円。トータルで約500億円ほど。
海面漁業生産の1%に満たない捕鯨業に分類される(ほんとは漁業じゃなく科学調査のハズだけど!)調査捕鯨への補助が、いかに大きな割合を占めるかがわかります。
同支援事業の執行額は、'11年度の計約189億円から、翌'12年度には約174億円と15億円減。震災復興を目的とするがんばる漁業に移った分が60億円なので、その差は45億円。
ぴったりですね・・。
KKPの話がまとまった1年前の4次補正で新たに積み増されたのが138億円。
45億×3年間で、135億円・・。
はたして、要求時に調査捕鯨への梃入れまで念頭に置いていたのかはわかりませんけど・・。いずれにしろ、増資分が捕鯨サークルにほぼそっくり飲み込まれた格好です。
その後、同基金への国庫からの増資は減っていきます。'12年は本予算・予備費・補正合わせて110億円、’13年は20億円+補正25億円。これも合わせて45億円になりますけど・・。
一方で、沿岸漁業の体質強化のために設けられた水産業体質強化総合対策事業基金は'12年4月で廃止。漁場機能維持管理事業基金は'10年7月に廃止。
八方塞がりの状況に喘いでいる沿岸の漁民を差し置いて、捕鯨サークルだけが破格の厚待遇を受けているということです。
高齢化、燃料高騰、汚染に乱獲に温暖化、流通・小売業界との歪んだ関係、無知な消費者、無策の水産行政・・・・
この現状を打破し、沿岸漁業の明日を切り開こうとする真摯な若者に、援助の手を差し伸べるのであれば、誰も文句はありません。
しかし、残念ながら、水産庁が「漁業者のため」と嘯き、導入してきた基金や制度の運用状況を見る限り、本来必要とされる対象ではないところに、手厚い支援が施されているといわざるをえません。
日本の水産業界・水産行政を堕落させた張本人たる捕鯨の亡霊がいつまでものさばり、それと引き換えに、海も、漁民も、未来がますます見えづらくなるばかり。
国民、そして漁業者の皆さん、このような不公正を本当に許していいのですか?
朝日記事の指摘したように土俵際の崖っぷちにまで追い詰められた日本の公海調査捕鯨、結果はICJの判決次第ですが、赤字のほぼ9割を国に肩代わりさせることまで平然とやってのける捕鯨サークルのこと、正直筆者は不安を拭えません。気がかりなのは、農相の地盤下関市を中心にした母船更改につながる動きですが・・
プルトニウムとクジラの闇については、拙小説『クジラたちの海』の続編『the next age』の七央人編を中心に詳細に描いたつもりですが、現実はフィクションをとっくに超えてしまっているかもしれません・・・
参考リンク:
−漁船漁業構造改革の検証|東京海洋大学・濱田氏
http://www.gyokei.sakura.ne.jp/D.P/Vol4/No4_1.pdf
−r氏提供情報|Yahoo!BBS
http://textream.yahoo.co.jp/message/1834578/a45a4a2a1aabdt7afa1aaja7dfldbja4c0a1aa?comment=68731
−マスコミが伝えきれない調査捕鯨への復興予算流用問題(拙HP)
http://www.kkneko.com/ryuyo.htm
−東北の被災地を足蹴に復興予算をせしめた厚顔無恥な捕鯨サークル(拙ブログ)
http://kkneko.sblo.jp/article/59017147.html
−調査捕鯨の正体は「儲かってないけど儲けたい商業捕鯨」だった(〃)
http://kkneko.sblo.jp/article/58981151.html
−拙ツイログ
http://twilog.org/kamekujiraneko
私が子供の頃、クジラ漁が禁止になって当時は「このご馳走のクジラ肉ももう食べられなくなるのか…」と落胆したものでしたが、まぁ確かに当時と比べ量こそ激減しましたが何だかんだとクジラを食す機会があることに不思議な感覚は抱いてました。さすがに生肉はなくなりましたけどね。
冒頭にも申しましたように、私の地元(というかホントはちょい隣町)でははるか昔から(多分平安時代とかにまで遡るんじゃないかなぁ)クジラ漁が盛んでクジラと共に生きてきた、という文化背景があります。
ですので、シーシェパード等の活動が話題になっていた頃は、「文化の違い。口出しするな!!」と思って見ていたのは確かです。
ご存知か否かは知りませんが、クジラは他の哺乳類や魚等と違って全く捨てる所がないんです。
食用にできない骨からその他体の隅々に至るまで、全てを生活の一部として使います。(油とか、化粧品とかの材料なんかにも…)
さすがにどの部分を何に使うのかまでは忘れてしまいましたが、それくらい、地元の人間にとっては身近で欠かせない存在でした。
クジラが捕れた日にはお金とか関係なく町中をあげてみんなで分け合う。みんなで平等に喜びを分かち合う、そういう文化です。
年に何回かのお祭りのようなもの、と表現した方が分かり易いかもしれませんね。
神聖なるものですので、決して一欠片たりとも無駄にはしません。(天からの授かりもの、といった扱い方です)
そういった意味では、「非人道的だからNo!!」「魚類ではなく哺乳類だ!!」と頭ごなしに捕鯨反対を唱える方々には一つクッションを置いていただきたいな、とは思います。
ただですね、私も勉強不足なんでしょうが、クジラを追い詰めて苦しめて殺して捕獲するとか、それは恥ずかしい話ですが私は知りませんでした。
あらゆる道具を自在に操ることができるようになった現在においては確かにそうなのでしょう。
ただ、簡単に想像はできるでしょうが、昔からの伝統的なクジラ漁って、命がけだったんですよ。人間の十数倍から数十倍はある生き物なんですから…。
それからあの巨体なんです、他の家畜のようにひと思いに殺すとか、物理的に無理でしょう?(麻酔とか?電気ショックとか?元々浅瀬に住んでる動物じゃありませんからねぇ。少なくとも捕獲するなら動けない状態にして船で引っ張ってくる必要があるでしょう) まぁこの2点に関してだけ言えば察しがつくかと思います。
不可解なのはそれ以外のことに関してなんですが、東北の復興予算が調査捕鯨の予算に回されてたとか、にわかには信じ難い事実(?)です。
そういった話は聞いたことないですし、もし仮にそういうことをして私腹を肥やしてる人がいるのだとしたら(まぁそういうことなんでしょうが…)、地元民に成金らしき人物達が出てきてもおかしくないはずですよね?
そして回り回って地域自体も活性化してくるはずです。(単純に考えればですが)
ですがそんな話聞いたことがないですし、年間何十億と流れてきてる割にはそれに見合った発展もしてません。
交通の便とかも悪いままです。(何十年も前から「県下に高速道路を…」とは言ってはいますが、現実は亀の如しです)
一体どこに消えていってるんでしょうね。
確かに県下には財界のボスこと某国会議員がいるのは確かですが、だったら何でもっと県民のために使ってくれないのかなぁ、というのが本音です。
後もう一件気になったのは、クジラの肉、そんなに多くは出回ってませんよ。
もちろん探せば手に入りますが、私が子供の頃だった当時と比べ流通量はかなり激減しています。
私自身、調査捕鯨というものが何のために行われていて、それが何の役に立っているのかサッパリです(はっきり言って必要ないと思います)が、ここまで地元文化を徹底的に批判されるとさすがに堪えます。
もちろん罪悪感を含めての話ですけどね。
詰まるところ、文化は文化なのでそれはそれで(共感できなても)尊重して頂きたいのと、地元住民が東北の復興予算を横取りしてるともとれるような表現は慎重にして頂きたかったな、というのが正直なところです。
付け加えるなら、東北の震災の翌年、我が和歌山県内では記録的な大雨で大災害を被りました。
東北の震災に比べれば災害の規模も小さかったので陰に隠れてしまいましたが、通常あのクラスの災害だと記録的な大災害です。
洪水で橋が流された、なんてことはよくある話ですが、橋より更に3m程の高さまで水に浸かるなんて想像を域を超えています。
その証拠は写真に納めてますが、そこは県民性の現れです。
悲惨な出来事だったけれど、だからこそ公開されたくない。見せ物じゃない。それが地元住民の本当の声です。そんな気丈な県民性なんです。(悪く言えば強がりだけど)
すみません。最後脱線してしまいましたが、伝えたかったのは今なお残るそんな大和魂をもった人達が、「自分達だけ甘い汁を吸って喜ぶ、なんて発想をするだろうか?」と少しでも疑問に感じてもらえたらと思った次第です。。
もっと気楽に書きゃ良かった。
ふー。
しかしながらこれが本当だとしたらとても悲しい話ですね。
あえて余談を書きますが、先ほど書いたとおり、和歌山県下でも大災害があったので、「復興予算という名目で、その一部をこちらに回そう」というのはあり得る話だったかもしれません。
実際、名目上は『東北に限定しない』と但し書きがありましたので…。
でもですね。私の義父が眠っているお寺に行く通りの山道は、土砂崩れ後1年半経ってもまだ手付かずで通行止めのままだったんですよね。
そんなに人通りの少ない道でもないと思います。あの日本一の滝、那智の滝の近くです。
どこまでノンビリしてるんだ?って話ですよね。
何なんでしょうねぇ。その使途不明金。
マスコミが嘘つきだと見抜かれてる方なので安心して書きますが、我が県下の大物国会議員はパンダ誘致で有名なベッタリ親中派ですからねぇ。
そちらの方に流れてる可能性も考えられますね。
レントシーキングとか既得権益とか、もういい加減にしてよ!!って感じですね。
調査捕鯨を話題にしてますが、別に和歌山県とは書いてませんでしたね。
失礼しました。
長文ですね。。
ご自身でブログを立ち上げられたほうがいいかも(^^;
私の文章がまわりくどかったと思いますが、和歌山県や東北の方が悪いと非難しているわけでは、もちろんありません。
流用したのは中央の人たちで、自分の組織の赤字の解消が目的ですから・・
いやまったくここまで白人に媚びまくるサイトがあるって素晴らしいですね。
日本が捕鯨を諦めたからってGPやSSが手を引くっていう保証があるんでしょうか?もうとっくにマグロが次の標的になっているようですが。
自分の国を貶めてそんなに嬉しいですか?信憑性の怪しいデータに基づいて。
おやまあ。水産庁と外郭団体の公表している資料が、君の目には「信憑性の怪しいデータ」に映るんか?
なんともはや、残念なネトウヨ君だねえ。。
データに基づいて何か言うことが「媚びまくる」ことになるのかw
そういや捕鯨裁判でも日本側の証言者で「余計なこと言いやがって」とか叩かれてる人もいるもんな。
>もうとっくにマグロが次の標的になっているようですが。
マグロもうなぎも同じように計画性のない漁獲繰り返しまくっておいて
「標的になる」もクソもないだろ、被害者意識だけは人一倍強いよな。
>信憑性の怪しいデータに基づいて。
少なくともこのエントリー内に貼られてる参照資料やデータ見ても出展が怪しいデータなんてないと思うが?
国を貶めるだの外国に媚びるだのどうこう言うような連中が
鯨に絞らなくても「これが真実だ!」とか血気盛んに息巻いてドヤ顔で出してくるものが
今まで何度も否定されずみだったりソースもクソもない妄言だったのには何度も遭遇してるが。
>日本側の証言者
この国じゃ、正直な人は損しますね。彼はわざわざ時間を割いて手を差し伸べてくれたノルウェー人ですけど。。
※http://oyoguyaruo.blog72.fc2.com/blog-entry-1766.html
お目通しいただきありがとうございます。
最後の出口までたどり着けました?(^^;
番外編の元ネタをまとめられた方は、いくつか誤りはあってもよく勉強されてましたけど、この泳ぐやる夫のはかなりトホホですね(--;
こういうのだけでももう話になりません。。↓
※National Oceanic and Atmospheric Administrationの略
クジラとの衝突事故の頻度や場所を調べ、
事故を減らそうとしている団体です (引用)