2013年09月01日

日本の未来──イルカ・クジラとヒトとの新しい関係

◇新しいイルカとヒトとの関係・その1

■水上バイクがイルカ追い回す 能登島の生息地 (8/31,北國新聞)
http://www.hokkoku.co.jp/subpage/H20130831103.htm

能登島では以前の調査で、船との接触が原因とみられる傷を負ったイルカが確認されている。地元漁師らは2005年6月、イルカとの衝突を避けるため、「生息海域では低速で航行する」などの自主ルールを定めた。
自主ルールを水上バイク利用者に守るよう七尾市、穴水町にあるマリーナに要請しているが、「地元の人以外に周知徹底するのは難しい」(漁師男性)
(引用)

http://twitter.com/kawalle/status/373786043389988865
https://twitter.com/epolard/status/373623253006557184

■イルカの棲む島|能登観光協会
http://www.notojima.org/secret/817.html

能登におけるイルカの歴史は古く、昔、入江には、多くのイルカがやってきていた様です。能登島の北に位置する能登町の真脇遺跡は、縄文時代から約4000年間も繁栄をした豊かな集落跡ですが、イルカ漁が盛んに行われていた痕跡がありました。
能登島では、船からのイルカウォッチングやイルカと泳ぐツアーが行われています。イルカの生態を観察し、熟知した上で、さらにその時のコンディションを見ながらストレスを与えない様、ツアーが開催されています。船上からのウォッチングもルールを設け、お客様にも優しく見守って頂く様、お願いをしています。
イルカの親子たちのためにも、いつまでもこの素晴らしい環境を守って行きたいと思います。
(引用、強調筆者)

 暴走水上バイクは各地でヒトへも危害を加えかねない危険な振る舞いが問題になっていますが・・
 自治体で対応するにも限界があるでしょうから、国/海上保安庁が本腰を入れて規制を強化すべきでしょう。(特にヒトへの)重篤な事故が起こってからでは遅すぎます。
 日本という国はどうも、こと社会のマナーやルールに関して、小さなことで大騒ぎする割に、他人様により大きな迷惑をかける乱暴な行為に目をつぶる傾向が昔からありますね・・。海に限った話じゃないかもしれませんが。
 しかし、問われているのは海の自然に対する日本人の節度です。

 もちろん、能登の地元の皆さんは、しっかり節度を守り、持続的に、非消費的に、賢く海の自然と付き合いながら経済的な効果を地域にもとらす工夫を凝らしています。さすがニンゲン。これもイルカや他の動物に勝るヒトの知恵といえるでしょう。
 かつて、七尾湾周辺ではイルカ漁が行われていました。真脇遺跡など縄文時代の利用はアイヌ・エゾ系の先住民によるものですが、その後もイルカ漁や捕鯨自体は江戸時代まで散発的に行われていました。残念ながら、あまり持続的性格を備えてはいなかったため、自然と廃れたのも仕方のないことでしたが・・
 七尾・能登地方は、殺す文化をやめ、イルカとともに生きる新しい文化を形成し、未来へつなげようと努力しています。
 能登の伝統文化・食文化は消滅したのでしょうか? 能登地方は滅びたのでしょうか? もちろん「NO」です。


 太地の皆さん、歴史の長さ(続いた時間という単純な指標に過ぎないとはいえ)でも、ごくごく最近始められたばかりの節操のないあなた方の追い込み猟は、能登のそれには遠く及びません。
 能登のイルカとのつながりは決して切れることなく、連綿と続いていますよ。「殺す」から「生かす」に変わっただけで。「いや、殺さなくなった時点で伝統は死んだんだ」との見方は、失礼に当たります。
 しかも、あなた方の文化はとんでもなく変質しました。生体を海外の水族館に売り飛ばすという形で、自然をむしりとって金に換えるというやり方で、自分たちの伝統文化を思いっきり捻じ曲げたのです。
 由緒ある浜辺で、極右団体バーベキューをやるとか言い出したみたいですが(市の認可のもとに)、それって舶来の、輸入ものの食文化だよ・・・・
 ほんっとにどうでもいいことだけど、連中が食うっていってるのは地元で購入したイルカ肉なのかしら? それとも南極産
 右翼のイベントを恒例行事にでもしますか? そんなやり方で町のイメージアップにつながりますか? 地域の未来につながりますか?
 観光客はアジアや欧米どころか、日本人を含めてヒクよねえ・・・・
 このヤバイ連中に依存するの? 彼らが持続的に町を支えてくれるほどお金を落としてくれると、本当に思ってるの??
 たかが追い込み猟をやめたところで、太地は死にませんよ。太地とクジラ・イルカとのつながりは決して切れることはありませんよ。
 私たちは賢いヒトなのだから。能登を御覧なさい。
 《つまらないこと》にいつまでもこだわるのはやめて、もっと《真剣に》地域の未来を考えてください。

参考リンク:
−真脇遺跡関連(拙ブログ過去記事)
http://kkneko.sblo.jp/article/72247285.html
−イルカより優れたヒトの知性
http://kkneko.sblo.jp/article/73612963.html



◇新しいイルカとヒトの関係・その2

 代々木でのイルカ猟反対デモ、参加者の皆さんお疲れ様でした。
 今回もメディアに取り上げてもらえなかったのは残念ですが・・



◇イルカに劣る排外主義者たちのお下劣ぶり

https://twitter.com/onoyasumaro/status/373791722012020736/photo/1
http://pbs.twimg.com/media/BTB-M_yCQAASjyR.jpg

 やり口から見ても、大久保でヘイトスピーチを撒き散らしている排外主義者の一味ですね。写真を撮ってアップしたニンゲンもグルでしょう。
 こういう腐った手合いにはなかなか対抗策が打てませんが、『カウンターの排外主義者です→』というプラカードをあらかじめ用意しておく必要があるかもしれませんね・・
 えげつなさ、狡猾さという点では、確かにヒトはどの動物よりもずば抜けているでしょう・・


 当の極右や反反捕鯨論者、反動物愛護主義者のような、「自分たちは人種差別の純然たる被害者だ」と思い込んでいるヒトたちは、在日外国人の方々に対する深刻な差別の現状には一切目を向けようとせず、この手合いのヤラセに対してのみ過剰で素朴な反応を示します。だから、わかりやすいともいえるのですが。
 「日本人もそれ以外も、人種差別をやめましょう」と訴えるのは結構ですが、彼らは「私たちの社会から差別をなくすにはどうすればいいか?」を何一つ問うことなく、ただ自己正当化に結び付けるだけです。
 彼らのメッセージはしごく単純。「差別に屈せず捕鯨・鯨肉食を続けろ!」「白人に負けるな!」です。
 「白人様に従え」というこの日本人のグラサンの人物は、一体どういう家庭環境に育ったんでしょうね? 「思いやり予算が足りないからもっと出せ」とか、「沖縄をもっと米国の基地で埋め尽くせ」とか、「米国主導のTPPで意味のない反対のポーズ≠取るのはウザイからやめろ」とか、きっとそういうことも言いたいのでしょうねえ。実際のところ、捕鯨と違って、日本政府・経済界は白人様∞米国様≠フ言いなりになっているのも同然ですけど・・・
 ま、ひとつはっきりしているのは、反反捕鯨論者・反動物愛護主義者は別に「白人様の意向に従う」ことが気に入らないのではなく、捕鯨・イルカ猟というご神体にしか興味がないということです。

 差別問題の本質を知っていれば、捕鯨を続けたところで決して差別はなくならず、逆に捕鯨をやめたとしても私たちの社会から差別をなくしていくことは十分可能だということは、誰だってわかること。
 社会から差別をなくすためには、まず大人が厳しく自らを律してお手本を示す必要があるわけです。とくに、政治に携わり、社会のトップに立つ人間には、誰よりも求められることでしょう。市民はそういう人権感覚の希薄な、差別に無頓着なニンゲンをリーダーに選んではいけませんし、そういう人間が選ばれてしまうこと自体、残念ながら私たち日本人の社会が「人種差別的な側面」から脱することができていないことを痛烈に示す証拠となってしまっているわけです。元都知事や現都知事のように。
 人権問題に敏感な内外のすべての市民が承知しているとおり、後に謝罪・撤回に追い込まれたとはいえ、猪瀬氏はイスラム社会に対する無知と偏見に凝り固まった差別発言を海外メディアで平然と晒してしまいました。リーダーがこれですから、日本の五輪招致活動には「人種差別的な側面がある」といわれても、日本は返す言葉を何も持たないわけです。
 人種差別に対して超敏感らしい反反捕鯨論者、反動物愛護主義者たちは、いったいなぜ猪瀬氏の発言をチェックしたり、事前に自粛を促すことができなかったんでしょうね?

 いまの日本人に必要なのは、「自分たちが差別の加害者に絶対にならない」よう、自らを厳しく戒めることです。
 反反捕鯨論者の皆さん、荒んだ食ブンカの象徴をご神体に祀り上げて崇めるあまり、人権問題を逆宣伝の道具に貶めるのをやめ、私たち日本の社会で現に起こっている差別の問題に真剣に向き合ったらいかがですか?



◇その他


 「クジラたちの海─the next age」、読後の感想をいただきました。Aさんありがとうございますm(_ _)m
 エンターテイメント小説としての品質もなんとかもっと高めたいところ。今月中に校正してPDF化する予定です。
http://www.kkneko.com/nvl/nmokuji.htm
http://www.kkneko.com/nvl/nsec00.htm


 前作「クジラたちの海」の方は、第35話「白鯨・その1」に続いて第4話「集会」の英訳版を公開しました。
http://www.kkneko.com/english/novele.htm
 

 英訳にあたって、英語の女性名に合わせ、両作品に登場するクレアやジョーイたちの〈小郡〉の〈政を司る者〉の名前をモーリスからモーリンに変更しました。
 実は、クレアやジョーイ、レックスたち物語の登場鯨物のほとんどには、名付け親になった方がいました。「クジラたちの海」は、クジラをはじめとするすべての生きものたちに捧げられた物語であると同時に、不幸な過去を背負った一人のヒトに少しでも生きる勇気を取り戻してもらえるよう、書かれた作品です。残念ながら、その方はもう亡くなってしまったのですが・・
 311後の、物事がすっかり表面でしか捉えられなくなってしまったこの時代に、筆者は両作品を通じて改めて広くメッセージを伝えていく所存です。マイラのためにも。



 最近の当ブログへの訪問者は2、3百人/日ですが、アクセス数はときに3、4倍に達することがあります。複数の記事を閲覧していただけるのはありがたいことですが、中にはいくらエラーメッセージが出て弾かれても、コメント書き込みのページに毎日何十回も執拗に無意味なアクセスを繰り返している人物がいるようです。深刻な依存症は病院でしか治せません。早く入院しましょう・・

posted by カメクジラネコ at 17:53| Comment(0) | TrackBack(0) | 社会科学系
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