◇捕鯨推進はまだ日本の外交プライオリティbPか!?
本日は2年前に作成したODA資料の一部更新版をブログ記事の形でお届けします。ODAの数字を全部表に落として解析・グラフ化するのはべら棒なハードワークなので今回はやりません・・。更新データを加えた表を3つ用意しました。![]()
外務省・JICA発表をもとに '09年度と'10年度の途中まで追加。傾向としては、'09年度には前2年に比べ捕鯨支持国への援助のパーセンテージと金額が相当増えたことがわかります。
ご存知のとおり、緊縮財政下でODA予算は年々減少傾向にあり、とくに'10年度は大幅減に加えアフガニスタン支援は増額で他の地域・分野が煽りをかなり食っているはずですが、戦略(?)分野として異常なエネルギーを注ぎ込まれている捕鯨ODAはどうなることやら。
一点留意事項として、'09、'10年はそれ以前と異なり、捕鯨支持国でも1案件当りの金額が10億円超に。これは別に筆者の指摘に応えたわけではなく、以前からODA全般の透明性が問題になっていた関係で、10億円未満でも政策評価をやる方針を外務省が打ち出したため、「関係ねえや」となったわけです。もっとも、'10のギニアビサウの案件は8.5億ですが、評価対象にはなっていません。内輪のお手盛り評価じゃどのみちあまり意味はありませんが・・
表に出ていない一番の新参者の捕鯨支持国ガーナ('09/7IWC加盟)ですが、同年いきなり前年の4倍にあたる140億円に無償援助額が跳ね上がりました(一番大きいのは国道改修87億円)。水産ODAが注目されるようになったため、あからさまにやらずに援助格差を作っているのがうかがえます。外務省がすっかり農水に手綱を握られているのか、あるいは便乗型商売と見るべきか。
水産ODAの供与実績のある国は、捕鯨支持国・非捕鯨国とも20カ国ちょいでほぼ同数ですが、供与実績のない国では10ちょい対90超。もちろん、それらの国に水産業がないわけではありません。
水産ODAの供与額やODAの総額・無償比率で、日本に票を売った国と売ってない国の間に極端な格差が生じていることは紛れもない事実なのです。![]()
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調達情報の更新版。前回の資料掲載後に、水産ODA関連業界団体である海外水産コンサルタンツ協会(OFCA)がマリノフォーラム21(MF21)に吸収合併される形に。水産コンサルトップのオーバーシーズ・アグロフィッシャリーズ・コンサルタンツ(OAFIC)代表取締役石本氏は、OFCAの副会長から横滑りでMF21の副会長に。農水省OBの天下りは3名。で、水産ODAの受注企業はOAFICはじめとするMF21会員企業によってほとんど占められている、と。談合の温床といわれてきたODAの中でも、水産ODAは応札社数、落札率とも抜きん出て競争性・公平性・透明性に欠けているのです(会計検査院の数字等、詳細はリンク拙HP参照)。
タイトルで水産"関連"ODAと入れたのは、前年度外務省主催の「ジゾクテキリヨウ教入信の会」でレクチャーを受けたアンゴラとバヌアツへのODA(一般無償援助)をプラスしたため。指摘したのはGPですが、内容は港湾整備でほとんど変わりないものの、この2件は水産ODAではありません。まあ、内容が変わらないので、受注企業はやはり捕鯨サークルと太いパイプでつながった水産ゼネコン・コンサルなのですが・・
以下、サーフィンしていてたまたま見つけた情報。締切までもう日がないが・・
■平成23年度ODA評価「水産無償に関する評価」調査業務|SOSYAKUDANE■政府・自治体系公募ニュース
http://sosyakudane.cocolog-nifty.com/koubo/2011/05/23oda-aaca.html
これまで毎年国毎ジャンル毎に10件くらい評価対象とし、野村総研等がコンサルを請け負ってきていますが、水産無償をどこの誰がやり、どういう評価を下すか、要チェック。
参考リンク:
−捕鯨推進は日本の外交プライオリティbP!?
http://www.kkneko.com/oda1.htm
◇口直し
■クジラと生きる|NHKスペシャル
http://www.nhk.or.jp/special/onair/110522.html
NHKの感傷的洗脳番組を見た方へ
−NHKスペシャル「クジラと生きる」の感想…多分少数派
http://togetter.com/li/139273
−太地−ブルーム姉妹都市騒動の背景
http://kkneko.sblo.jp/article/31722747.html
−反反捕鯨V.S.反捕鯨──3つのケーススタディ
http://kkneko.sblo.jp/article/33010224.html
−民話が語る古式捕鯨の真実
http://kkneko.sblo.jp/article/33259698.html
−捕鯨のメッカ太地のイルカ漁V.S.「THE COVE」/先住民の伝統V.S.捕鯨ニッポンのデントウ
http://kkneko.sblo.jp/article/33105405.html
■ブタがいた教室|日テレ
http://www.ntv.co.jp/kinro/lineup/20110617/index.html
こどもを無理やり洗脳する映画「ブタがいた教室」を見た方へ
−食といのちを見つめること
http://kkneko.sblo.jp/article/22147835.html
http://kkneko.sblo.jp/article/22238737.html
http://kkneko.sblo.jp/article/22376510.html
IWCの票買いは、欧米や環境保護NGOの得意技だし、平気で成りすましもしている。新興国があたかもすぐに買収されるという差別意識むき出しの批判はいい加減にして欲しい。
票買いは日本の関係者の発言・相手国の関係者の証言、海外メディアの取材(囮捜査のレベルでやり方としては乱暴ですが)、そして何よりデータが揃っています。捕鯨支持国と非捕鯨国への日本のODAにはきわめて明瞭な格差が存在します。「ODAを出している」といっても公平ではないのですよ。その手の稚拙な反論はもはや通用しません。構造格差(民主主義の遅れによる役人の腐敗を含む)を利用して買収する先進国日本の差別的な態度こそが問われているのですよ。