2010年01月12日

捕鯨ニッポンと反捕鯨国、真の競争時代に突入/パクリ捕鯨擁護記者サンケイ佐々木氏

◇双方のメディアの論調に見る、捕鯨ニッポンと反捕鯨国との新たな競争時代の幕開け

■過激派シー・シェパード、豪でも反感高まる (1/11,読売)
http://www.yomiuri.co.jp/world/news/20100110-OYT1T00757.htm (リンク切れ)

 連日めまぐるしい報道・宣伝合戦が繰り広げられる中、双方のウォッチャーの皆様もさぞかしてんてこ舞いの状況だろうと思います。まったくもう、アホアホのおかげで・・
 そういうわけで、本日はちょっと横着して人様にいただいたネタをもとに構成。
 まずは読売記事の解説から。ざっと斜め読みした限りでは「まあまともなほう」といえますが、いくつか問題点を指摘しておきたいと思います。
 記事を書いたシンガポール支局の岡崎哲記者は、SSの日本人女性クルーに対してがどうのこうのと説教じみたインタビューをしたり(成人に向かって)、捕鯨問題へのスタンスがかなり固定された、ニュートラルとは言いがたい人物です。ベテラン記者らしく記事がまともに見えるだけに、ミスリードには要注意。もっとも、岡崎記者は8日付で「豪で反日世論高まる」という記事を書いた手前、追記する必要も感じたのでしょうが。
 問題を混同すると過ちにつながります。きちんと整理しておきましょう。
 以下は、この問題に興味を抱いて自分で調べてくれた東大の学生さんの個人ブログ。

−捕鯨についてあっちの人が思ってること@The Australian (1/10,Top Field)
http://blog.livedoor.jp/kotori1152/archives/50931696.html

 要は、捕鯨に賛成はできないけど、シーシェパードはやりすぎ。捕鯨の規制に逆に悪い影響を与え得るDQN」(引用)ってのが主流なわけです。国際結婚なさって現在オーストラリアにお住まいのHさんも、これが平均的・一般的なオーストラリアの皆さんの考えだと太鼓判を押されています。
 さて、そこで読売岡崎記者の記事に目を戻しましょうか。要するに、8日の記事と11日の記事の間には何の矛盾もありません。岡崎記者が書くように「矛先が転じた」わけではないのです。
 11日の記事の2段目、「捕鯨海域に近い豪州は(中略)反感が広がった事情がある」は、すべて岡崎記者の先入観に基づく憶測にすぎないと言っていいでしょう。
 実際、豪州のテレビニュースでは、当初からSSの無謀な行動が非難されるとともに、例えば「大破した船の乗員めがけて捕鯨船からは放水が続いており、その点に関しては日本が不利な立場に立たされるだろう」との解説も合わせて伝えています。(注1)
 つまり、3段目の「風“向き”の変化」などそもそもありはしないのです。事件前に比べ、「双方に対する風“当たり”が強まった」ということは間違いなく言えるでしょうが。この違いをゴッチャにしちゃいけません。実際、同記事の末文では世論と国益確保のはざまでジレンマに陥っている」(=世論は日本の調査捕鯨に強く反対し政府に対応を求めている)とあり、岡崎記者自身が書いた「風向き」「矛先」の記述を帳消しにしてしまい、全体として整合性のない記事と化してしまったのです。(注2)
 豪州政府内の事情ですが、主要貿易相手国として日本は中国などに比べ相対的地位がどんどん低下しているのが実情。ICJ提訴の件は、本当に南極の領有権主張を訴えるつもりだとしたらアホを見るのは当然で、まさかそんなことは考えていないでしょうが、そうでなくても「勝てる保証はない」とのギラード副首相の懸念は当たっています(過去記事参照)。ラッド政権が「『外交努力』をうたうだけで具体的行動は見送ってきた」のも岡崎記者の言うとおり。SSの抗議なんてどうでもいいんですが、実効的対応を何もしてこなかったラッドとギャレットはあまりにも不甲斐なさすぎると筆者も思います。怒る資格があるのはオーストラリア国民の皆さんですけど。
 上記したとおり、たとえ日本の南極海調査捕鯨を容認しなくとも「過激な妨害行為はよろしくない」と厳しく糾弾することが“出来ている”オーストラリア。翻って日本側はどうでしょうか?
 以下はYAHOO!掲示板「さあ!諸君!捕鯨問題だ!の投稿者r13812さんの提供情報。

−南極海 クジラ紛争の背景・こちら特報部 (1/9,東京新聞)
http://messages.yahoo.co.jp/bbs?.mm=GN&action=m&board=1834578&tid=a45a4a2a1aabdt7afa1aaja7dfldbja4c0a1aa&sid=1834578&mid=40649
http://www.tokyo-np.co.jp/article/tokuho/list/CK2010010902000061.html

記事を書いた記者は「デスクメモ」で“南極海調査捕鯨は目視のみにして日本沿岸の商業捕鯨再開はどうか”と提案している。(注3)
http://messages.yahoo.co.jp/bbs?.mm=GN&action=m&board=1834578&tid=a45a4a2a1aabdt7afa1aaja7dfldbja4c0a1aa&sid=1834578&mid=40606

−サンデーモーニング (1/10,TBS) 
http://messages.yahoo.co.jp/bbs?.mm=GN&action=m&board=1834578&tid=a45a4a2a1aabdt7afa1aaja7dfldbja4c0a1aa&sid=1834578&mid=40619

 4人のコメンテーターのうち、ICRW8条一辺倒の寺島実郎氏を除く3人は調査捕鯨の問題点に言及

−困った年中行事|窓(論説委員室から) (1/8,朝日)


このままでは、人命にかかわる事態が起きないか気がかりだ。「困った年中行事」を止められないものか。
ひとつの策は、国際捕鯨委員会(IWC)の場で、日本が「いっさい調査捕鯨をやめます」と宣言することである。


 いや〜、日本のマスコミもなかなかどうして捨てたもんじゃありませんね。ちゃんとバランスが取れているじゃありませんか。もともと捕鯨擁護一色に塗り固められ、俯瞰情報を一切報じようとはしない産経新聞や西日本新聞には何を期待すべくもありませんが、風向きの変化は着実に現れつつあるようです。大本営発表”にいい加減うんざりしたという方、そして、税金で人殺しをさせられる羽目になるのを真剣に憂える方が、マスコミ人、知識人層に広がっていると見ていいでしょう。多角的・客観的に問題を伝えるまともなマスメディアの姿が、日本でもようやく取り戻されようとしていますね。
 これは新たな競争時代の幕開けです。
 過激な金儲けのエセ環境団体を戒めるのが先か。北朝鮮顔負けの独善的脱法調査捕鯨に自ら終止符を打つのが先か。
 日本と、米国や豪州などの反捕鯨国と、どちらが先に襟を正すことができるかどちらがより成熟した大人の国であることを示せるかどちらが国際社会でより尊敬を勝ち得る国になれるか──という。
 競争に勝って、我々日本人の方が格上であることをオージーの連中に見せつけてやろうじゃありませんか。
 でも、勝ってもあんまり威張り散らさないで、胸の内でちょっぴりニヤリとするだけにしておきましょうね。


(注1):掲示板の書きこみなどでいろいろ言い訳をしている支持者がいますが、人命を二の次にした苦しい言い分が、海外の司法の場で通用するなどとは思わない方がよろしいでしょう。アムネスティを始めとする人権擁護団体が批判する国際水準とかけ離れた日本の司法を改め、調査捕鯨関係者による横領・横流し・脱税の真相究明を公正に行うのであれば、第二昭南丸の船長に対する同情論も高まるかもしれませんが・・。

(注2):“風向き”について一点補足すると、アカウントの多重チェックもまったくやってない大衆紙のネットアンケートなんてものは、応援団のウヨガキ君が2chなどで突撃の号令を発したり、某組合などの組織力でもっていくらでも操作可能。当ブログの特設リンク「捕鯨問題総ざらい!!!■ヘンだぞお手盛り捕鯨支持世論調査!」の項もご参照。

−日本は南極海での捕鯨から撤退するべきかというアンケートの結果の推移
http://minnie111.blog40.fc2.com/blog-entry-1982.html(1/10,カナダde日本語)

(注3):
以下引用。
「たとえモラトリアムが解除されても、捕獲枠を定めた調査捕鯨を拡大すべきだ」梅崎義人氏(水産ジャーナリスト)
あはは、さすが御用ジャーナリストさん、あくまでも捕鯨サークルの既得権益を守ろうとします
(r13812さん)

梅崎氏の発言は実に興味深いですね。天然嘘つき二枚舌参事官・宣伝隊長森下丈二氏は、「参入企業はきっとある! あるって言ったらあるんだ!」と虚しく響く主張を繰り返していますが、メンツのために解除はしても商業捕鯨自体は結局再開などせず、税金に依存する化石企業の存続を図ろうとの意図がバレバレじゃないですか。そんな真似をしたら、たちどころに国際社会から轟々のブーイングが巻き起こり、SSに体当たりされようが何されようが、今度こそ「自業自得だ」とどこからも同情されなくなりますよ。


◇天下りコネでつながった鯨研のオトモダチ新聞サンケイの外信部記者の仰天ブログ

■大手新聞社外信部記者でも誤訳をするのだ (1/11,フリーランス英独翻訳者を目指す化学系元ポスドクのメモ)
http://blogs.yahoo.co.jp/marburg_aromatics_chem/62734352.html
■産経佐々木記者、指摘を受けて訂正 (YAHOO!掲示板・さあ!諸君!捕鯨問題だ!
http://messages.yahoo.co.jp/bbs?.mm=GN&action=m&board=1834578&tid=a45a4a2a1aabdt7afa1aaja7dfldbja4c0a1aa&sid=1834578&mid=40568
<【SS続報】世界のメディアが報じたシー・シェパード、レーザービームの写真@第2昭南丸カメラマン撮影 >('09/12/26,Cool Cool Japan !!!)
http://sasakima.iza.ne.jp/blog/entry/1385020/
<【SS続報】@Whale Wars掲示板が突然の休止 ASS抗議船が、ノルウェー国旗を偽装?>(1/11,Cool Cool Japan !!!)
http://sasakima.iza.ne.jp/blog/entry/1408469/

 化学者さんは自分と仕事に厳しい方なので、産経佐々木氏を批判するのではなく、自ら戒めにしたいとおっしゃっています。が、筆者はそんな気にはなれません。
 マスコミ・ジャーナリストは権力者です。お墨付きを得た情報を広く発信する立場にあります。その立場を利用して、世論を誘導することが可能です。ついでにいえば有給。佐々木氏のサラリーが年収8万ドルのポール・ワトソンより高いのか低いのか知らんけど・・。
 それだけ大きな社会的・道義的責任を背負っているということです。
 佐々木氏は仕事の肩書きとは無関係な個人の日記ではなく、産経新聞外信部記者のステータスを明確に前面に出してブログ記事を書いています。デタラメな記事を書いておいて、「謝罪します」の一言で済まされるはずはなし。実際、marburg_aromatics_chemさんの記事で追記されているとおり、事実とは正反対のガセネタ、しかも新聞記者として自分が取材した内容でも何でもない、よそのメディアに掲載された内容の誤訳を、何の疑問も感じずに引用したブログが出てきているわけです。佐々木氏はSSに負けず劣らずのデマゴーグ発生装置と化してしまったわけです。記者としての責任感が完全に欠如してしまっていますね。
 びっくり仰天なのが最新記事(11日付)。化学者さんの記事をコピペ転載し、おべんちゃらを散々使って、あたかも化学者さんが「情報提供協力者」であるかのように仕立てています。佐々木氏が引用した化学者さんの記事には、鯨研の判断能力に疑問を投げかける記述がされているのに、そこの部分はちゃっかりしっかりカット
 補足すると、以前中積補給船・第二飛洋丸(旧オリエンタル・ブルーバード号)の便宜置籍がパナマ政府にバレて問題化したため、鯨研は触れて欲しくないから知っててしらばっくれた可能性もあり。特ダネだと思って飛びついた佐々木氏と、情報の連携はできてなかったんでしょう。特ダネったって、ぜーんぶ他人からの借り物だけど。
 個人ブロガーの方が、情報の検索・収集から翻訳作業まで無償で行い、上記の調査捕鯨事業者側の問題点も合わせ、ネットを通じて広く一般市民の皆さんに伝えようとして書かれた記事を、都合のよい部分だけ抜き出して利用する姑息な手口。やはり佐々木氏はプロの記者としての自覚にあまりにも欠けるといわざるを得ません。というか、これがサンケイ“記者の程度”なのか。
 こぉんな書かれ方をしたら、化学者さんでなくたって気持ち悪くなっちゃうよねぇ〜。環境に配慮したライフスタイルを心がけている化学者さんは、WWFのMSC認定を受けた健全な漁業者の生産物を利用されている方。鯨料理店も何度も訪れる美食家フランス人(この人物は佐々木氏の大ファンらしい・・)と並列に扱われたら、さぞかし心外でしょう。

>捕鯨推進か捕鯨反対か、調査捕鯨は適切な活動なのか、そして、親方日の丸をバックにした捕鯨産業のあり方は? 
>捕鯨にまつわる諸問題は、われわれが、国内外の声を十分に聞きながら、どうしたらよいか議論を深めて解決策を練ればいいのです。
>私はオーストラリア人にもニュージーランド人にも友人がおり、両国にもかなりの親しみを抱いています。「調査捕鯨をやめるべきだ」という彼らの主張も、無視してはいけないと思っています。
(引用)

 佐々木氏のブログでは、12/26付のまるで他人事のような上述の言及以外、調査捕鯨事業の問題点に関する具体的な記述がまったく見当たりません。筆者が読んだ限りなので、見つけた人は是非教えてちょうだいな!
 筆者が佐々木氏の記事にもTBを張って皆さんに報告しているとおり、調査捕鯨事業には法律上の問題点も、人命に関わる危険性も多々含まれています。化学者さんのブログでもしっかり取り上げられています。
 何よりも、暴力的な反対運動が支持され、まかり通る背景と、日本の調査捕鯨事業の問題点とは切っても切り離せないものであり、そこを切り離して一面的に問題を捉え報じるようでは、まさにジャーナリストして失格です。市民メディアJANJANさんに記事を載せている多数のボランティア市民記者の皆さんの方がはるかに格上。
 ま、調査捕鯨の問題点について取り上げられたことがないという点では、個人ブログより権威ある大新聞であるはずの産経の方がはるかにおかしいといえますが。私は該当する記事を一度も見たことがありません。これも、同紙で調査捕鯨の問題点を指摘する記事を発見された方がいらっしゃればぜひご報告を!
 一方の視点に立った主張のみを取り上げる画一的報道しかしない産経新聞の捕鯨報道は、まさに“大本営発表”。産経が描く調査捕鯨は、エコで一点の曇りもない、情報をいくら隠そうと許される聖域元客員論説委員の馬見塚達雄氏を役員として迎え入れた鯨研が、その引き換えとして多数のスクープ記事を提供し、持ちつ持たれつの馴れ合いの関係にあるという謗りは免れないでしょう。
 佐々木殿。化学者として環境問題・野生動物保護の問題に関心を持たれ、また翻訳者として文化の橋渡しをする役を自ら担われているが故に、研究機関としての鯨研・科学の名目で世界の反対を無視して進められる調査捕鯨のあり方に疑問を持ち、記事を書かれているmarburg_aromatics_chemさんの記事を、よくまあ自分の手柄にすり替える恥ずかしい真似ができたものです。貴殿はそれでも新聞記者の端くれですか?
 曲がりなりにもプロのジャーナリストの自覚があるのなら、特定のソースに依存せずに俯瞰情報を勉強したら? 探せないなら教えてあげるよ!

−メディアが伝えぬ日本捕鯨の内幕 (慶大谷口智彦氏)
http://wedge.ismedia.jp/articles/-/721
−調査捕鯨は即刻中止すべし (東大米本昌平氏)
http://jbpress.ismedia.jp/articles/-/2417
−マスコミが伝えようとしない調査捕鯨の「負の側面」 (拙文)
http://www.janjannews.jp/archives/2188034.html (リンク切れ)
http://www.asyura2.com/10/senkyo77/msg/177.html

 

◇捕鯨関連ブログ&いただいたご意見その他ご紹介

■チリ上院議会は南極海での捕鯨に反対する】|flagburner's blog(仮)
 http://blog.goo.ne.jp/flagburner/e/28c3dc4015e9e1d6203e6da80b75044c

 必読です。派手な事件のことばかりに目を奪われていては、捕鯨問題の本質は見えてきません。調査捕鯨に反対しているのは、御用ジャーナリスト梅崎氏らの主張するようにアングロサクソン国家ばかりではないのですよ。

■〔いんさいど世界〕 捕鯨戦争 日本政府 国内情報統制に勝利するも国外では完敗 「シー・シェパード」側 好機と見て「殺人未遂」国際キャンペーンへ (1/10,机の上の空 大沼安史の個人新聞)
http://onuma.cocolog-nifty.com/blog1/2010/01/post-761d.html


もう一つ、豪紙オーストラリアンの報道で実例を挙げれば、オーストラリアの東京大使館は8日、日本政府に対し、日本の監視船に対して、海上安全規則を守るよう、ハイレベルのアピールを行っている。回避義務を怠った第2昭南丸に対する、オーストラリア政府としての正式の抗議の意思表示だが、日本のマスコミはこれもまったく無視した。
水産庁の「発表」にしがみついてばかりいるから、こういうことになる。「調査捕鯨」を「調査報道」しない日本のマスコミ……これはもう冗談では済まされないことだ。
(引用)

 大沼さんは新聞社にいらした経験もあるジャーナリスト。産経佐々木記者の記事と比較してみましょう・・。日本国民として「知るべき情報」、「知るべきなのに知らされていない情報」についての感覚が実に対照的ですね。前回ご紹介した7日の記事と合わせ必見!

■AG号オランダ人乗員の話|YAHOO!掲示板・諸君、捕鯨問題だ!!
http://messages.yahoo.co.jp/bbs?.mm=GN&action=m&board=1834578&tid=a45a4a2a1aabdt7afa1aaja7dfldbja4c0a1aa&sid=1834578&mid=40679

 今回の一件に興味のある方は、aguatibiapyさんの解説含めご一読。
 上掲トピック(注1)に関連しますが、オランダなり豪州・NZなりで開かれる裁判で証言台に立つのは、匿名掲示板でエールを送る反反捕鯨論者たちではなく、当事者である彼らSSと調査捕鯨船団のクルーです。

 
 JANJANの拙記事【マスコミが伝えようとしない調査捕鯨の「負の側面」】ですが、たくさんのブロガーの皆さんにご紹介いただくことができました。ありがとうございますm(_ _)m ツイッターでも80件ほどチェックされていました(拒絶反応もあったようですが・・)。

■マスコミが伝えようとしない調査捕鯨の「負の側面」|ヘルプアニマルズ アニマルライツ動物の権利 ニュース
http://helpanimals.jugem.jp/?eid=113
■シー・シェパードの衝突事故をめぐる真相|鬼蜘蛛おばさんの疑問箱Part.2
http://onigumo.cocolog-nifty.com/blog/2010/01/post-e42b.html
■テレ朝は密漁捕鯨是認の旗を降ろすのか?w|ルシエルさんのブログw
http://marpi.blog.so-net.ne.jp/20100108
■捕鯨問題|Sweet Candy Rain
http://xaxkxix.jugem.jp/?eid=170
■[雑文]捕鯨問題|暇つぶし
http://d.hatena.ne.jp/suna101/20100109/1263043799
■シーシェパードのアディ・ギル号の沈没2|常に初陣
http://d.hatena.ne.jp/nexcess/20100108/1262949047

 面白いのがこちらのブログ。立場・結論は違いますが、きちんと相手の主張に耳を傾けることのできる方はいらっしゃるわけです。

■【JANJAN】マスコミが伝えようとしない調査捕鯨の「負の側面」 (シー・シェパード監視小屋)

http://ameblo.jp/eighthbodyshore/entry-10429851020.html

  以下に、そんな対話が可能な穏健捕鯨賛成派の方からいただいたご意見(フォームメール)をご紹介いたします。


捕鯨の文化が絶えてしまうことを個人的に憂いています。
しかし、現在のように捕鯨がほぼ禁止された状態で日本人の鯨を食することは想い出にあったとしても、これから若い人たちが鯨を食すかといえばそうではないと思います。
ご主旨の捕鯨に対するメディアに出さないことは沢山グレーな部分があるとは聞いています。調査捕鯨といいながら商業捕鯨的に売買されているのをみればあるいみでガス抜き的な行為とも思います。
私が記事でうまく伝えきれていませんが。牛、豚、鶏といった家畜が食用としてよくて、なぜ鯨がだめなのかということです。
しかし、最近の無謀な漁獲高は漁業においても将来資源の枯渇化による事業機会の損逸であり。
また、現在のように飽食になり、高級魚でさえ需給バランスを超えた消費と食べ残しなど沢山反省しなくてはならない点があると私は思います。
今日の鯨問題でその点まで踏み込んだ記事になってはおりませんが。ご意見いただいた貴殿のお考えに近いのではと思いメールいたしました。
事実には正と負の側面がいつも付きまとうものです。また公表されない隠された事実があることも常です。メディアが報じる情報は都合のいいものばかりであるのと同時に、それに惑わされず真実を見つめる目と心大切にしたいものですね。
(Hさん)

 捕鯨性善説を鵜呑みにするばかりで、調査捕鯨に問題点があることなど一切信じようとせず、もはや脳がベーコン化して手の施しようのないウヨガキ君たちとは対照的に、事実を直視することのできる対話が十分に可能な賛成派の方です。IWC(国際捕鯨委員会)の場で、沿岸捕鯨を認める代わりに大規模な調査捕鯨を段階的に廃止するという、バランスの取れた妥協案が議論されていたことを知れば、日本の多くの捕鯨賛成派の方々は納得するに違いありません。そして、なぜ日本政府がそれを蹴ってしまったのか、大いに疑問を抱かれることでしょう。 
posted by カメクジラネコ at 04:42| Comment(2) | TrackBack(0) | 社会科学系
この記事へのコメント
記事の趣旨に沿った引用をしていただき、ありがとうございます。

私は自分が知りたいことをブログ記事としていますが、同じことに興味を持つ人がいるのではないかと思い、記事を公開しています。

ただし私は、誰かの利益のために記事を書くことはなく、産経・佐々木記者の情報提供者ではありません。
あのコピペ引用の方法では、私が佐々木記者の代理で一次情報の確認をしたことになります。そんな依頼は一度も受けていません。

ノルウェー語を知らないのであれば、大手新聞社のコネで誰か探すか、せめて Google のサイト翻訳機能で英語にして読めばよかったのです。

本人は、SS批判の新ネタを見つけたので、他人が引用する前に、スクープ気取りで記事を書いたでしょうね。ただの目立ちたがり屋のように思えます。

私は佐々木記者を相手にするつもりはありません。誤訳の件もそうですが、SSの新抗議船を「ボブ・ボーカー」と誤記したまま放置しているので、これが大手新聞社の記者なのかと失望しています。
Posted by marburg_aromatics_chem at 2010年01月13日 09:04
>marburg_aromatics_chemさん
コメントありがとうございますm(_ _)m 例の食品偽装鯨料理屋の記事もお見事。
ほんと、佐々木氏には爪の垢を煎じて飲ませたいニャ!
Posted by ネコ at 2010年01月14日 01:30
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