2010年01月08日

マスコミが伝えようとしない調査捕鯨の「負の側面」/しょこたんとクジラ

◇マスコミが伝えようとしない調査捕鯨の「負の側面」

■マスコミが伝えようとしない調査捕鯨の「負の側面」 (10/7,JANJAN)
http://www.janjannews.jp/archives/2188034.html (リンク切れ)
http://www.asyura2.com/10/senkyo77/msg/177.html

 半年ぶりに市民インターネット新聞JANJANに記事を掲載していただきました。というか、急遽投稿せざるを得なくなったんですが。。アホどものおかげでまた徹夜しちったじゃニャーきゃ(--;; 
 前回アラシによるSS顔負けの執拗な攻撃を受け、編集部に多大なご迷惑をかけたため、今回はご意見板を設置しません。高い給料もらってしょうもないガセネタ記事やゴミコラムを書いてばっかりいるサン流ケイ薄新聞のウヨ記者と違い、少人数でハードワークをこなしている市民メディアさんに負担をかけるわけにいきませんから。といいつつ、少々痛いポカがあったのでまたご迷惑をおかけしてしまいましたが(汗) 記事へのご意見・ご質問があれば、当記事のコメント欄かフォームメールまでお寄せくださいm(_ _)m
 違反の件ですが、2006年に起きた日新丸とGPのアークティック・サンライズ号との衝突事故では日新丸側の非は免れないものの、今回のケースの場合、第二昭南丸側が避航船としての義務を果たさなかった一方、アディ・ギル号側も保持船としての義務を果たしていないので、結局ここでも豪ギャレット環境相の言うとおり、ケンカ両成敗が妥当な線ということになりそうです。
 筆者も未チェックでしたが、GPも日新丸のCORLEG条約違反を認識していた模様。SS指名手配で、不審船撃沈の責任まで問われるギャンブルだと危惧する声もある中、国内法の域外適用にまで踏み込んだ日本の警視庁を見習って、再度日新丸を訴え直しゃいいのに。

 

◇しょこたんとクジラ・・の骨の謎

■深海の巨大奇怪生物を捕獲せよ!「飛び出せ!科学くん」 (1/4,TBS)
http://www.tbs.co.jp/jump_kagaku/

 地球の裏側でドンパチやってペンギンやクジラたちに迷惑をかけている連中はとりあえずほっといて、拾い物の情報をば。
 深海生物ネタというので久しぶりに観た「科学くん」。巨大生物というから何じゃと思ったら、ただのタカアシガニだった(--;; まあ、3mといったらそんなもんだよねぇ。同番組ではこれまでも何度か深海ザメ漁の取材企画をやっていますが、正直筆者はちょっぴり悲しくなります・・
 別にね・・ナヌカザメを丸めるなとか、タカアシガニをにするなとか、うるさいことは言いませんよ(褒められもしないけど・・)。でもねぇ。。
 捕鯨問題担当の森下水産庁参事官が“自白”しているように、いま日本沿岸の漁業資源の多くが危機的な状況にあります。主要な原因の一つは乱獲。そんな中で、これまで手付かずのフロンティアに近かった深海漁業がにわかに脚光を浴びるようになりました。しかし、各種のサメ類を始めとする多くの深海生物の生態は、クロミンククジラの冬季の生態と同じくらいほとんど把握されていないのに、化粧品や健康食品市場に高値で売れると群がる漁業者も。資源管理・漁業者の監督の前提となる、資源量と生態把握のための学術研究が一体どれだけまともに出来ているのか。何せ、沿岸の水産資源の調査研究に配分されている予算は、全部ひっくるめて調査捕鯨の1/4ですからね。。(前回のブログご参照)。深海漁業の資源管理については、3年前にやっとFAOでガイドライン策定に着手され始めたばかり。規制方針の採択も2年前のことにすぎません。
 以下は、三重大の水産学者・勝川氏の言。


>残念ながら、成長率が遅い深海資源に適切な管理手法は、現在のところ存在しない。


−水産庁のNZレポートを徹底検証する その10 ('09/4/7,勝川俊雄公式サイト)
http://katukawa.com/2009/04/1190.html
−深海漁業管理のための技術ガイドラインを策定を合意 第27回FAO水産委員会 ('07/3/9,EICネット)
http://www.eic.or.jp/news/?act=view&serial=15510
−深海漁業を規制する国際指針、FAOが採択 ('08/9/4,AFP)
http://www.afpbb.com/article/environment-science-it/environment/2513654/3289308
−深海底生態系の保護と漁業規制の新たな動き|海洋政策研究財団
http://www.sof.or.jp/jp/news/151-200/170_2.php

 サメっていいよね。個人的には、クジラよかずっとビューティフルだと思います。3億年の進化史が練り上げた、ニンゲンの設計したどんな飛行機も船も、ブッ壊れたSSのヘンテコシップも、足元にも及ばない洗練されたデザイン。卵のユニークなフォルムもお茶目だし。ユメザメとかのパッチリオメメもラブリーだし。まあ、カワイイとかお茶目とかラブリーとかはどうでもいいんですが、クジラと同じく生態系の上位捕食者で、繁殖率が高いわけなし。中にはニンゲンより妊娠期間が長い種もいます(正確には卵胎生だけど)。
 で、主役のタカアシガニですが、別名水ガニと呼ばれるほど「水っぽくてマズイ」とされ、20年くらい前までは食用としてほとんど見向きもされなかったとのこと。かつてネコマタギとして敬遠されたマグロや、今現在の鯨肉と同様、物好きなゲテモノグルメ愛好家くらいしか需要がなかったんですね。カニには詳しくありませんが、脱皮を繰り返して少しずつ大きくなっていく生物ですし、深海底に生息するスカベンジャータイプなので代謝も低く、成長が早いとは思えません。そういえば、百歳のロブスターが海外ニュースで話題になりましたっけ。当日捕獲された個体の最大サイズ(脚の端から端までの全幅)は130cm程度。小型化は、クジラ、魚その他の水産生物と陸上の獣や鳥とを問わず、乱獲の最もわかりやすい証拠。回復ペースを無視してジャンジャン獲っていたら、3m級なんて遠い昔の話になってしまうでしょう・・
 番組中ではクジラの映像が登場。といっても、既に海底に沈んで骨と化し、タカアシガニの群れにきれいに掃除されつつあったのですが。いわゆる鯨骨生物群集の一つですね。元ネタはお馴染みJAMSTEC(海洋研究開発機構)。宣伝用のニンゲンと人工物の映像ばっかりメディアにばらまくエセ研究機関・鯨研とは大違いで、教養に資してもらおうと個人からメディアまで貴重な学術的映像資料を気前よく提供してくれる本物の研究機関です。
 小型潜水艇ハイパードルフィンが、2004年に鹿児島湾の水深250m辺りで撮影した映像がネットで観れます。検索画面で「タカアシガニ」「鯨骨」で引っかかってきます。

−深海映像データベース|GODAC
http://www.godac.jamstec.go.jp/jedi/public/Sec101.jsf

 深海ザメではないけど、サメの美しい映像もセットになったnaokiさんのブログ記事は以下。

−絶滅の恐れのあるサメ類 ('09/12/26,紅海だより)
http://inlinedive.seesaa.net/article/136645465.html

posted by カメクジラネコ at 01:14| Comment(5) | TrackBack(1) | 自然科学系
この記事へのコメント
あけましておめでとうございます。2010年もどうぞよろしくお願いします。

SSのボートの件は、サウジでもTVでやってました。どちらの側も歯噛みするほど頭が悪すぎです。こんなのを見ると、日本政府は本気で不況からの脱出に力を注いでないのがバレバレです。

それにしてもTV映像を見て昔ケネディの乗った魚雷艇を二つに沈めた日本の駆逐艦の映画のワンシーンを思い出しました。そっくりです。どうでもいいですが、頭の悪い人達が同じことを思い出さないように願うばかりです。
Posted by naoki at 2010年01月08日 03:55
私が知りたいのは、クジラの生態であって、反捕鯨団体の行動記録ではありません。

日本鯨類研究所が南極海でどのような研究活動をして、そしてどのような新規知見が得られたのか、映像を交えて伝えてほしいのに。「捕鯨は伝統文化」と言うならば、捕殺や解体も含めて、何をしているのかを紹介してほしいものです。

ところで、アディ・ギルから漏れていると言われている油ですが、バイオディーゼル燃料は生分解性なのでしょうか。船の遺棄は問題ですが、油の種類が判明する前に断罪的報道をするのは変ですね。
Posted by marburg_aromatics_chem at 2010年01月08日 23:00
>naokiさん
どもども。こちらこそよろしくですニャ〜♪
なんだかねぇ。。日本とオーストラリアだけでなく、アジアやアラブやアフリカや中南米や、それこそ世界中の人たちの目にこの様子が映ってるんだってこと、みんなちゃんと意識しないとダメですよね・・

>marburg_aromatics_chemさん
>私が知りたいのは、クジラの生態であって、反捕鯨団体の行動記録ではありません。
同感・・・・
一体何なんでしょね、あのサイトは。
バイオ燃料(菜種?)も有害でないことはないでしょうが、重油の粘性等の物理的特性、含まれる不純物・複数の炭化水素系化合物が生物に与える有害性・難分解性は、やはり非ではないことは確か。南極海生態系にとっては日新丸の方がはるかに危険でしょう。

ウヨガキ君(IPアドレス122.26.106.17)が「通りすがり」「カルトはお前だ」「左翼の雁屋哲は批判しない卑怯者」「あなたという人間に対して激しい嫌悪感を感じた」という4つのHNを使って投稿してきました・・オバカ。。。
Posted by ネコ at 2010年01月09日 04:24
調査捕鯨っていったい何なんだ!!

マスコミには全然出てこない。

日本人にもきちんと説明しているのか。

日本人も調査捕鯨に疑いを持っているのではないか。
調査捕鯨で取った鯨はどう処理されているのか。
胡散臭いと思っているのではないか。

オーストラリアの方に応援したい。もっとやれやれ!っと。

Posted by 武蔵 桂 at 2010年02月12日 15:45
>武蔵桂さん
ご訪問ありがとうございます。
「もっとやれやれ!」とオーストラリアを応援したくなる気持ちもごもっともですが、実効性を考えて穏便にやってほしいですね(^^;;
Posted by ネコ at 2010年02月13日 01:17
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捕鯨船衝突事故で回避義務を怠ったのはアディ・ギル号ではなく第二昭南丸だった
Excerpt: 私が、日本近海の捕鯨は許せるが、違法な南極海での捕鯨には反対であることは、このブログの読者ならご存知だろう。鯨を愛する南半球に住む...
Weblog: カナダde日本語
Tracked: 2010-01-08 13:35