2009年11月02日

反反捕鯨ウヨサンケイ&ウヨガキに負けるな、鳩山首相/「THE COVE」では伝えきれない太地捕鯨&イルカ漁のダメっぷり2

◇鳩山首相、反反捕鯨ウヨサンケイ&ウヨガキに負けるニャ〜

 このところ、ダム問題や沖縄米軍基地問題などを中心に、従来自民党政権にべったり寄り添ってきた霞ヶ関官僚・業界団体・保守マスコミから成る抵抗勢力とのせめぎ合いが続いている感じで、前途多難な鳩山政権。衆院選でこの国の未来を負託した有権者はみな、一筋縄ではいかないことくらいとっくにわかっていたことですが、“旧き良き時代に戻したいヒトビト”のすさまじいエネルギーには驚嘆するばかりですね・・。
 鳩山さん&政権与党の皆さん。おわかりのことと思いますが、きっちりスジを通してください。4年間はマニフェストの着実な実行を。そして、連立合意の尊重を(少なくとも、来夏の参院選までは・・)。実行して不具合があった場合にのみ修正を。それ以前に政策を変更したかったら、解散して民意を問い直すことです。
 その鳩山政権ですが、捕鯨問題に関しても担当閣僚の方々の動きがいくつか報道されましたので、以下にまとめてみたいと思います。

@赤松農相×豪クリーン貿易相
■赤松農相と豪貿易相の経済協定会談平行線 (10/26,日刊スポーツ)
http://www.nikkansports.com/general/news/f-gn-tp2-20091026-559781.html

A岡田外相×NZマカリー外相
■科学技術分野でNZと協力強化 外相会談 (10/28,日経)
http://www.nikkei.co.jp/news/seiji/20091028AT3S2802J28102009.html (リンク切れ)
■「日本との経済協定締結に期待」キー・NZ首相 (10/31,朝日)
http://www.asahi.com/international/update/1031/TKY200910300502.html (リンク切れ)
〔ジョン・キー・ニュージーランド首相の来日〕(外務省)
http://www.mofa.go.jp/mofaj/area/nz/visit/0910.html
〔日ニュージーランド外相会談〕(10/28,外務省)
http://www.mofa.go.jp/mofaj/press/release/21/10/1196859_1108.html

B鳩山首相×蘭バルケネンデ首相
■鳩山首相、捕鯨調査妨害へ対処要請 オランダ首相と会談 (10/27,日経)
http://www.nikkei.co.jp/news/seiji/20091027AT3S2601T26102009.html (リンク切れ)
■鳩山首相、村山談話継承を強調=日・オランダ首脳会談 (10/20,時事)
http://www.jiji.com/jc/zc?k=200910/2009102600840 (リンク切れ)
■捕鯨船イジメ「シー・シェパード」をなんとかして… (10/26,スポニチ)
http://www.sponichi.co.jp/society/flash/KFullFlash20091026132.html (リンク切れ)
■鳩山首相「クジラ肉大嫌い!」 反捕鯨後押し? オランダ首相との会談で (10/30,産経)
http://sankei.jp.msn.com/politics/policy/091030/plc0910302316016-n1.htm (リンク切れ)
■鳩山首相「村山談話を受け継ぐ」 オランダ首相に改めて表明 (10/26,〃)
http://sankei.jp.msn.com/politics/policy/091026/plc0910262249023-n1.htm (リンク切れ)
■鳩山首相「クジラ肉は嫌い」と発言、産経新聞 (10/31,AFP)
http://www.afpbb.com/article/politics/2658296/4813893
〔日蘭首脳会談及び晩餐会(概要)〕(10/26,外務省)
http://www.mofa.go.jp/mofaj/area/netherlands/visit/0910_sk.html

 まず@からみていきましょう。
 自民党以上の右から左までいるといわれる大所帯の民主党。それだけに、鯨肉と補助金を肴に宴を開くネオコン議員たちのサロン・自民党捕鯨議連と同レベルで捕鯨サークルの連中とつるんでるヒトたちもいらっしゃるんですよね〜、残念ながら・・。それが小平衆院議員を会長とする民主党の捕鯨対策議員協議会(以下、捕対協)。この中に強硬派メンバーが10人ほどいる模様・・。一方、参院・谷岡議員や喜納議員など、調査捕鯨の内実をよくご存知で問題点についてしっかり認識されている方々もいらっしゃいます。そこが自民党と民主党との最大の違いであり、また救いでもあるところですが。捕鯨に関する民主党の方針はマニフェストにはなく、政策INDEX2009中にわずか2行記載があるのみ。INDEX中の2行は捕対協の要請に沿ったものでしょうが、逆に言えば、マニフェストにねじ込む力はなかったということでもあります。
 今回の豪貿易相との会談における農相のコメントは、基本的にそのINDEXを踏襲したものでしょう。農林水産閣僚としてはフレッシュな採用となった赤松氏ですから、参入に名乗りをあげる企業がひとつもなく明らかに既得権益護持を目的とした公海調査捕鯨こそ沿岸商業捕鯨再開の足枷になっているという事実には、まだ気づいていないのかもしれません。
 新政権で農相のポストについた赤松氏は、旧社会党・連合系議員ということでやや左という位置づけでしょうか。同じ愛知県選出で谷岡議員とも親しい間柄。ネオコン議員たちの勇ましいプロパガンダには辟易されることでしょう・・。また、以前当ブログでお伝えしたように、築地市場移転問題に関しても「白紙状態で双方の意見に等しく耳を傾ける」とおっしゃられた方ですから、「IWCでの率直な議論」においてもぜひその姿勢を貫いていただきたいもの。INDEXで示される民主党の捕鯨政策は、捕鯨を脱官僚・脱癒着からの“聖域”とすることを認めるものでは当然ないはずですし、前回のIWC総会で米国議長によって提案されながら頑強な日本の抵抗によって未達に終わった外交決着による歴史的和解、「公海調査捕鯨を捨て、適切な沿岸捕鯨の形で残す」というソフトランディング案と何ら矛盾するものではありません。
 一方、新政権の反応を探りたいとしていた豪州政府側。捕鯨に関しては、相変わらず外交ベタですね(--; 農相は確かに当事者ですけど、貿易相がFTA交渉とセットで話題にするべきネタではありますまい。
 赤松農相には、大手事業者の捕鯨(お国のメンツ)を優先して代わりに一次産業従事者に不利益をおっ被せる自民流農政に終止符を打ち、正反対の姿勢で臨んでもらいたいもの。FTAは生産者保護のみならず環境負荷や自給率の観点からも適切でなく、「そのままでは呑めない」ときっぱり言っちゃってかまわないんじゃないですか? 国際条約を無視した南半球での脱法行為の強硬を改めることで、十分バランスは取れるはずです。豪民主党政権がシーシェパード&アグリビジネス票を気にして南極の野生動物を犠牲にするようなことはよもやないでしょうし、お互い共通の方向性を見出すことができるはずですから・・
 加えて、次に反捕鯨国側が赤松氏と議論する際には、前回の操業時の痛ましい船員転落事故に関する説明責任を果たそうとしない共同船舶・鯨研の不誠実な対応や、異常な高死亡率から攻めるべきでしょう。2chに沸いているウヨガキ君は表の読み方も知らないおバカさんたちですが、組合事情にも精通した赤松氏であれば、労働環境改善と人命を二の次にしてしまう共同船舶・全日本海員組合の異常な体質には首をかしげるでしょうから。
 続いてA。外相対談を報道したのは日経。朝日記事はNZ首相に対するインタビューです。外務省発表にあるように、首相対談では捕鯨問題に関しては特に触れられなかった模様。
 「文化的な背景があり、なかなか難しい問題だが、議論していきたい」というコメントは実直な岡田外相らしいですね。岡田さん、その心配ならご無用です。完全な杞憂ですから。なぜといって、捕鯨問題担当の森下丈二水産庁参事官が日本捕鯨協会運営のポータルサイトで「文化には関心ありません」なんてのたまってるくらいですからね・・。後述の鳩山発言を槍玉にあげた産経や、自民党捕鯨議連であれば(身内の小平氏もだろけど・・)、「きわめて不適切でけしからん!」と激昂しても不思議はありませんが。ま、要するに、文化的な背景」なんてないんですよ。少なくとも、南半球の野生動物に直接関わる豪州やNZ、南米諸国の文化以上には。
 岡田氏も赤松氏同様、当事者閣僚として一からこの問題について勉強されているところだと思いますが、外交通の谷口慶大特別招聘教授のWEDGE論説をまずテキストとして精読していただきたいですね。また、喜納議員も指摘されたとおり130カ国以上が加盟しているボン条約(CMS・移動性の野生動物種の保護に関する条約)を「捕鯨に支障がある」という裏の事情でずぅーっとほったらかしにしている現状や、北西太平洋イワシクジラ捕獲のワシントン条約(CITES)抵触問題、CORLEG条約違反で国内法では業務上過失往来妨害に相当する可能性のある日新丸のGP船との衝突事故の経緯、国際海事機関(IMO)環境保護委員会の新規則に伴う調査捕鯨の対応問題など、都合に応じてと言い含める自民流の恣意的な条約解釈・運用とは一線を画した、岡田外相らしい公正で厳正な処理をお願いしたいところ。ちなみに、IMOの南極航行船舶燃料に関する新規定ですが、農水省は調査捕鯨に関して前年どおりの概算要求をしているようですし、共同船舶が再び価格高騰しているA重油をこの短期間に確保できているかも疑問ですので、そ知らぬ顔で平然と国際条約を破るつもりでいるのかもしれません。あるいは、燃料切り替えによって確実に発生するコストアップ分を、厚顔無恥にも補正予算で要求してくる腹積もりなのか・・。
 これまで常に、半世紀前の成立時には想定外だったICRW(国際捕鯨取締条約)8条を盾にしてきたのが捕鯨ニッポンなのですし、国際信義に著しくもとる非合理な北朝鮮流瀬戸際捕鯨外交を岡田外相が認められるとは思えませんが。
 さて・・で、問題のBです、と・・。
 両首脳会談の概要は外務省HPの公表どおり。日経は淡々と報じています。時事はGoogle検索で引っかかりましたが、版が違うのか11/1現在Web上では該当記述は見当たらず。代わりに取り上げられているのは、鳩山首相のCO2削減姿勢に対する評価。これも反エコ&エゴ新聞産経が噛み付きそうなネタだけど・・。スポニチはおそらく共同配信でしょう。
 ま、過去記事で以前岡田外相とスミス豪外相の会談報道のときにも取り上げたとおり、特筆すべきことは何もありません。「過激な妨害はいけませんなあ」と、お互いの認識が一致したというだけの話です。子供じみた水産庁がIWCで何度も繰り返し決議を求め、全会一致ですんなり通っているとおり、捕鯨の賛否とは何の関係もない話。ベーコン脳化したウヨガキ君たちであれば、問題を切り分ける能力はないでしょうし、捕鯨サークル関係者はあくまで利用し続けるでしょうが・・。
 それにしても、報道されるや否や、ネット中でネトウヨ君たちが喧しく吼えまくってますね・・。おかげで拙ブログの検索順位が下がっちゃいましたよ、いやはや・・。と思ってたら、噛みついたのはウヨガキ君たちばかりではなかったんですねぇ〜。誰かというと、「捕鯨はエコ」「オージーはイルカ食い」とレベルの低いガセネタを連発してきたあの鯨研のオトモダチ新聞・ウヨ産経クンであります。その実態は、鯨研に元客員論説委員を送り込んで強力なリレーションを築いている、捕鯨利権にどっぷり浸かった大本営発表機関
 この件については、以下のブログで筆者の言いたいこともほぼ全部言っちゃってくれましたので、ぜひご一読!

−「日本の首相が鯨肉きらいといった」と騒ぐサンケイ|戦争を語るブログ
http://blog.livedoor.jp/manfor/archives/51348941.html

 鳩山首相が森下参事官や小泉元首相以上に産経に責められる筋合いなど当然ありません。思いつきの私言・放言癖が甚だしかった小泉氏はそのおかげで人気が高かったともいえ、鳩山氏もちょっとは見習った方がいいくらいじゃないですか? 同じ理屈であれば、産経殿は小泉氏とマブダチブッシュ前大統領その他海外要人との会談毎に大騒ぎしてなきゃならんはずでしょ。大リーグやWBCの話をするたんびに、編集委員たちはかっかと湯気を立てていたのかしら?
 ちなみに、同記事の掲載は会談から4日後ですが、当日の報道はトピックスを「慰安婦問題」としているうえに、戦争被害者問題に関してやはり他のマスコミにはない、いかにも右翼新聞らしい“奇妙な記述”がみられます。
 同記事中にもあるように、産経は昨年6月の豪外相会談のコメントも“一大スクープ”として報じており、ウヨガキ君たち以外の全国民にとってまさに取るに足らない小事を大事と受け取る誇大妄想狂的トンデモ新聞。昨年6月の産経報道は、まず間違いなく右系読者に媚びて民主党を貶める意図があったのでしょうし、今回も自民党による政権奪還のために精一杯尽くしているつもりなのでしょう。
 まさか鳩山さんが、そんな自民党ヨイショのウヨ新聞の「負け犬の遠吠え」なんぞ気にするとも思わないのですが、筆者からも注文があります。
 manforさんの解説にもあるとおり、鳩山氏のちょっとしたコメントは、捕鯨問題に関する民主党代表ないし日本政府を代表する首相としての見解とは何の関係もありません。岡田氏のコメント同様、新政権のスタンスは今のところまだ明確ではありません。適切な調査捕鯨ならびに再開を求める商業捕鯨の定義が、自民党時代とまったく何も変わらず、IWCでの実際の議論の経過を国民に対して意図的に摩り替えて伝えるつもりなのか、民主党の基本政策と相容れない聖域と化してしまうのかが、まだはっきりしていません。
 「鯨肉が大好きだ」と平気でのたまう首相であれば、国の政策を個人的な思い入れで左右してしまう重大な危険が生じるでしょう。自民党前衆院議員の山際大志郎氏などは、まさに熱意が昂じてクーデターの最中にIWCに加盟したアフリカの票買い被援助国までわざわざ足を運ぶほど・・。その点、鳩山首相であれば、距離を置いて大局的な見地から問題を見極め、国のリーダーとして広義国益を慮る判断を下せる可能性があるわけです。
 以下は’04年と結構前のものですが、反反捕鯨派も引き合いにしている鳩山氏のHP上の活動報告誌。「捕鯨再会運動」となっているのはご愛嬌・・

−アイヌ文化継承のために努力を約束|鳩山由紀夫公式サイト
http://www.hatoyama.gr.jp/weekly/040422.html (リンク切れ)

 アイヌ捕鯨に関しては、水産庁に本気で取り組む気さえあれば、IWCで二つ返事でとっくに認められていたこと。国内の漁業政策との調整・整合性の問題のほうがよほど厄介でしょう。つまり、アイヌ捕鯨の再開を阻む真の障害は、少数民族に対する文化差別を平然と許容する二枚舌参事官森下丈二氏ら仕切っている水産官僚や、公海調査捕鯨そのものに他なりません。
 ちなみに、ブログ中に一緒に登場している安住議員は沿岸捕鯨地宮城県牡鹿町出身。道理で代々熱心なわけです。「1に国策南極調査捕鯨、2に沿岸捕鯨、3・4がなくて、5にアイヌ捕鯨」というプライオリティ付けが自民党捕鯨議連とまったく変わらないようなら、アイヌの皆さんは陳情する相手を間違えています。IWCに直接、もしくは米国や豪州政府に訴えた方が話が早いでしょう。
 鳩山氏も、勉強されればその辺の事情がおいおいわかってくるに違いありません。政権を取ったいま、自民党時代とは正反対の大胆な政策転換を図り、時代錯誤の拡張主義的似非ブンカではなくアイヌの伝統文化を優先することで、国際的にも、また一部のウヨガキ君や既得権益を貪ってきた関係者を除く国内の一般市民にも広く理解を得やすくなり、不相応に深く刺さった外交のトゲを一気に引き抜くことも夢ではないはずです。その暁には、「非核」「地球温暖化対策」と合わせ、日本の歴代首相の中でも後世に残る偉業を達成した指導者として、内外で高い評価を得られることでしょう。
 捕鯨を一歩の妥協も許さない国のメンツにまで育て上げたのは、水産官僚・捕鯨業界・水産ゼネコン/コンサル業界・捕鯨議連から成る捕鯨利権を貪ってきた捕鯨サークルと、プロパガンダ策略を練った広告屋の梅崎義人氏らの計らいで乗っかった産経をはじめとするマスコミでした。産業の実態とはかけ離れた巨大な看板が、国の肩にずっしりと重くのしかかるようになってしまったのは、専ら彼らの責任。しかしながら、実相にそぐわない大きなインパクトを国際世論に与えるが故に、政治的カードとしてうまく使いこなせれば、これほど有用なものもありません。国内保守メディアの後押しもあって共和党政権時と同じ脅しの手が利くと思っている米軍や、自国の大規模農家をヒーキする豪州に対して、地球温暖化対策の推進と合わせ、オバマ大統領やラッド首相とのトップ交渉で大幅な譲歩を迫る材料として使えるはずです。沖縄のジュゴン保護やフードマイレージなど、環境を優先する政策的な一貫性も保てますし。アイヌの捕鯨を再開させることで文化的正当性の体面を保ちつつ、「これほどまでに大きな《痛み》を日本は自ら背負うのだ」と大げさにアピールすれば、世界中の人々が感動の渦に包まれることでしょう。それは、民主党連立政権が自民党型政治との決別を内外に印象づけるうえで決定打となるはずです。ついでにいえば、シーシェパードの鼻も明かせるというもの。
 非現実的だとおっしゃる? ですが、このまま北朝鮮じみた崖っぷち捕鯨外交を続け、二進も三進もいかなくなって破局を迎えるのが賢明で現実的だとは、筆者には到底思えません。リアルな目線に立つならば、国民の大多数にとって公海捕鯨など捨てていい駒であり、水産ODAを含む多額の税金を食っている外交のお荷物でしかない代物に執着する理由など一つもありません。そしてまた、「しょせん自民党時代と何も変わりはしないのだ」という諦観的な発想を脇に置くなら、このカードは米軍基地問題やFTA問題で相手国世論の反発を抑えつつ最大の譲歩を引き出せる唯一の切り札であり、しかもコスト・ベネフィットバランスの観点からみても日本側にとってきわめてお得
 鳩山首相、ぜひご一考を。
 それとも・・やっぱり鳩山さんも旧い自民党の連中と同じく、「臭いものには蓋」とばかり、補助金にたかる政官業癒着の構造を温存する聖域を維持しますか? 自民党政権がこれまでずっとしてきたように、対米追従外交と引き換えに鬱積したナショナリズム感情の捌け口として南極の野生動物を利用する道を選びますか?

参考リンク:
−捕鯨外交だけは聖域化して旧い自民党時代と何一つ変わらない!?/赤松農相&民主党にエール (拙ブログ)
http://kkneko.sblo.jp/article/32472886.html
 

◇「THE COVE」では伝えきれない太地捕鯨&イルカ漁のダメっぷり・その2

 こちらも鳩山発言同様ウヨガキ君たちの過敏な反応が目立つ「The Cove」騒動。近視眼的な反反捕鯨論者とは異なる市民ブロガーの皆さんの分析をご紹介。

■イルカ肉の汚染を伝えてほしくない新田 時也氏|flagburner's blog(仮)
http://blog.goo.ne.jp/flagburner/e/0ce55e689f8a79a17af43ec173da3672
■ザ・コーヴ(The Cove)を見てきました|水のきらめき
http://www.tsunabuchi.com/waterinspiration/?p=1319
■「鯨の街」の奇怪な検診 (11/2,AERA)
http://www.aera-net.jp/
■South Park|WHALE WHOLERS
http://www.southparkstudios.com/episodes/251888

 上段リンクはお馴染みflagburnerさんのブログ。国際PR流プロパガンダに忠実な文章を読めば、東海大海洋学部(といっても文系)新田氏が捕鯨サークルの手先であることは疑いようもありません。日本の実情を何も知らぬげに捕鯨ブンカ、鯨肉食ブンカのみを神聖視・特殊視する異常な思考様式は、わかっていて自演しているのだとすれば恐ろしく狡猾で、本気で言っているのなら研究者としてあまりにお粗末。いずれにしろ、広告業界に転職した方がいいですニャ〜。
 下のリンクは拙ブログリンク集に追加させていただいたライターさんのブログ。東京国際映画祭の日に「The Cove」のチケットを奇跡的にゲットしてご覧になれたようで。一連のブログ記事を読むと、一方の当事者の“翻訳”ではなく双方の主張に耳を傾けたうえで、「バランスのとれた着地点はどこか」を見出そうとして自分自身の考え方をまとめられています。そこが反反捕鯨ウヨガキ君やヨイショ文化人たちとの決定的な差ですね。
 ここで、つなぶちさんも取り上げているタイムリーな『AERA』の特集にも触れておきましょう。昨年6/16号の「鯨の町住民から水銀40倍」のその後を追った形ですが、日本の公害行政と科学行政の後進性と歪みをまざまざと見せつけられるようです。「The Cove」騒動で太地町側が弁明した、疫学統計データとして意味のない“希望者のみ”の検診のさらなる非科学性が明らかに。やっつけに近い調査を担当した国立水俣病総合研究センター(国水研)に対し、太地町から国会議員に至る強大な政治的圧力が加わったことは想像に難くありません。とっくに覆されている40年前の動物実験の結果に基づく「末梢神経損傷説」に国が固執し続けているのは、判定基準を辛く設定して予算を抑えようとする“霞ヶ関思考”をずっと引きずっていることとも、きっと無関係ではないのでしょう。
 水俣病にしても原爆症にしてもC型肝炎薬害にしても、日本では政局が絡まないとなかなか動かないもんです・・。水俣病被害補償に関しては今夏、未認定患者含む全被害者への救済措置の保証を優先せずに補償会社を切り離し、皇室系企業とされるチッソを別格扱いする“政治的決着”が図られました(民主党も結局賛成に回りましたが・・)。この辺りも、土壌汚染に対する排出企業の責任を明確化した米国など他の先進国とはあまりに大きな隔たりがあり、公害先進国ながら公害対策先進国とは到底言いがたい捕鯨ニッポンの実情を表しているといえるでしょう。
 水俣病やイタイイタイ病は公害の恐ろしさを世界に伝える反面教師の役割を果たしましたが、自然のキャパシティを無視した非持続的な野生動物の利用を行ったツケとしての《新しいタイプの公害=自然からのしっぺ返し》として、きっと記録が後代に伝えられていくことになるのでしょう。誤魔化そうとした行政の振る舞いも含め・・。現世代の私たちにしてみれば、今すぐ被害をなくすための行動をとるべきはずなんですけどね・・
 余談ですが、『AERA』最新号(11/9)には「民主党政権は犬に優しい」と題する特集記事も。日本の動物福祉行政の後進ぶりを「消費者の所為」と言って片付ける自民党愛誤議連の山際氏らとの違いを、こっちの方面でも鮮明に打ち出してほしいものです。
 最後に、やはり「水のきらめき」さんがリンクを貼ってくれている動画。全方位をネタにしてこき下ろす激辛が売りのサウスパークは、米国の人気社会風刺アニメ。地球に優しい世界征服を目指す鷹の爪団総統や、「エリザベス女王に鯨肉を食べさせよう」とか淡白なギャグしか飛ばせないビートたけしに比べても、かなーりスパイスが効いてます。ブラックジョークに慣れていない日本人、とくに笑える要素が皆無の自己満足厨房的動画しか作れないウヨガキ君らには、少々刺激が強すぎるかもしれませんね。短縮版を見て、日本に多いやや愛誤色の強いイルカ・フリークの皆さんには失礼ながら、筆者は爆笑してしまいました。全編通して見ようとすると結構な長さですが、反捕鯨運動に対する皮肉も含まれているあたり、自己批判能力ゼロの捕鯨ニッポンと米国との民主主義の成熟度の差が如実に現れています。ちなみに、鳩山首相も登場して、いわれのないたたかれ方をしていますが、ジョークを解する首相のことですからきっと笑って水に流されるでしょう。

 長編のオチ(エノラゲイのパイロットが実は・・・)、制作者が日本の反反捕鯨プロパガンダの背後にあるルサンチマンの臭いをしっかり嗅ぎ取っていることの表れといえますね。不勉強なウヨガキ君たちはさっぱりわけわからんだろうけど・・・

参考リンク:
−水俣病幕引きへ自公民、総選挙前に政治決着 (JANJAN)
http://janjan.voicejapan.org/government/0907/0907026199/1.php
−捕鯨のメッカ太地のイルカ漁V.S.「THE COVE」/先住民の伝統V.S.捕鯨ニッポンのデントウ (拙ブログ)
http://kkneko.sblo.jp/article/33105405.html

posted by カメクジラネコ at 01:30| Comment(0) | TrackBack(0) | 社会科学系
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