◇クジラ関連ニュース・クリッピング
ここのところ、クジラたちにとってはちょっと明るいニュースが続いているようです。取り巻く海の環境、彼らの前途自体が明るいとは決していえないのですが・・。
■等身大にしたクジラの鮮明な全身写真、捕鯨国で展示 (8/21,ロイター)
http://jp.reuters.com/article/oddlyEnoughNews/idJPJAPAN-11127720090821
捕鯨博物館で反捕鯨団体の支援を受けた写真家の作品を展示できる辺りが、日本とノルウェーとの懐の深さの違いを物語っているのかもしれません。
動物と接した経験のある方であれば、誰もがご存知のことと思いますが、生きた動物と死体とはまったく別個の存在です。生き生きとした躍動感あふれる姿と、あり得ない姿勢で醜くこわばった体と生気のない目──両者の間には、あまりにも隔絶した決定的な違いがあります。
野生の海に泳ぐクジラたちについて、古式時代から現代に至るまで、捕鯨業者はまったく知りはしませんでした。彼らはずっと、クジラが歌を歌うことさえ知らなかったのです。ミンククジラ/クロミンククジラの社会性については未だにベールに包まれたままで、御用学者たちの組織・鯨研が現在行っている調査捕鯨は、その解明に何一つ貢献しません。彼らが精通しているのは、単に殺すことだけ。捕鯨砲を発射するタイミングや、手っ取り早く解体する手法に関する知識に特化しただけのヒトたちです。ましてや、その死体の片鱗をパッケージした商品を購入して賞味するだけで、元となった野生動物が自然状態ではどのように暮らし、生涯を終えるはずだったのか、一切頓着しないグルメ愛好家たちは言わずもがな。
その辺りの事情はノルウェーでも同じでしょうが、こういった地道な活動が市民の意識を変えるきっかけにはなるかもしれません。情報を隠したがる太地町にある町立博物館には、いくら特定の情報源のみに偏らずに幅広い知識を提供するほうが市民の教養を豊かにできるといっても、同種の企画を期待するのは無理な相談かもしれませんが・・。
■捕獲高、96年以来で最低に ノルウェーの商業捕鯨 (8/27,共同)
http://www.47news.jp/CN/200908/CN2009082701000210.html
「鯨肉の加工工場が資金繰り難に陥」るほどの状況を、「例外的な不振」の一言で片付けてしまう産業は他にないでしょう。
記事中の記述に注意点が。前掲のニュースのような取り組みのおかげで、もともと環境指向という点で日本とは雲泥の差のノルウェーでも市民の意識が次第に変化し、ジワジワとブローのようにダメージが効いてきている、との見方もできなくはありません。しかし、基本的にはごく単純な消費者自身の「鯨肉離れ」であると考えられ、共同記者がわざわざGPに代わって(反捕鯨活動の効果で)とわざわざカッコ付きの注釈を入れるほど反対運動が影響しているとは、筆者には思えません。それは、共同船舶社長らが苦境を白状しているとおり、日本で消費がどんどん落ちて在庫が膨れ上がっていることを見ても明らか。
残念ながら、この国じゃ政府がテコ入れしてマスコミ動員の擁護運動を盛んに行っており、一方の反対派のNPOは裁判に足を引っ張られたりなんだりで、国民の支持を得ているとは言いがたいですからね・・。つまり、反反捕鯨運動が盛んな国でも需要が落ちているってことです。それが、「鯨肉需要は世界的に減っている」というGPの説明の意味。
「調査捕鯨を実施している日本も守勢に立たされそうだ」という結びの一文については、後述のニュースも含め、いろいろな点で確かにそのとおりでしょう。水産ODAで開発途上国の票を買い漁り、ネオコン議員にプッシュされてJARPA2/JARPN2の無茶な増産を強行した一時期を除けば、日本が攻勢に回っていたことなどありませんし、北朝鮮じみた崖ップチ外交をされるのは、国民としても願い下げですが・・。
■kansaiええとこ撮り・クジラの町(和歌山県太地町) (8/29,読売)
http://osaka.yomiuri.co.jp/movie/atoko/mv90829a.htm (リンク切れ)
太地ネタの報道が続きますが、これはたまたま重なっただけと思われる地域紹介記事。・・なんですが、ちょっと大きな誤認が。
太地は「日本の捕鯨発祥の地」ではありません。組織的な古式捕鯨の発祥地は三河、近代捕鯨の先駆者は山口県出身、先史時代はどこで始まったかなんてもちろんわかりませんが、文化的系譜としてはアイヌ捕鯨に近いもの。古式捕鯨後期、ようやく300年ばかり前に始まった網取式という漁法の開祖については、太地説と九州説の2説があります。記者さんはこの網取式の話を勘違いしたか、捕鯨のメッカとして有名な太地だからと、とくに深く考えずに書いてしまったのでしょう。
産経のように、有害で悪質なデマを流して平然と開き直るところと一緒にしちゃカワイソウですけどね。。
■南極海での重油使用を禁止 日本の調査捕鯨に影響大 (8/29,共同)
http://www.47news.jp/CN/200908/CN2009082901000183.html
続いて、本日取り上げる報道の中ではかなりのビッグニュース。化学者さんが以前にも詳細に解説してくれたIMO(国際海事機関)での議論、いよいよ本決まりになりそうです。アラシが得意なおバカなウヨガキ君らは、「環境規制は日本の捕鯨のみ例外として扱うものだ」と実にトンチンカンな御託を並べておりましたが、そんなアホな話はないわけです。固有性が高いうえに低温環境下で分解が進まないため、一度事故が起これば南極海生態系への被害は計り知れず、規制は時間の問題でした(というよりあまりに遅すぎ)。そもそもCOPの議論さえ頭からすっぽり抜け落ちる連中ではありましたが・・。
以前、筆者が調査捕鯨によるCO2排出量計算をした際に3つのいずれかを過程していたのですが、今回の記事で母船がC重油、各キャッチャーボートがA重油であったことが判明。調査船団の温室効果ガス排出量の下限がこれで若干上がったことに。補給船第二飛洋丸(旧パナマ船籍オリエンタル・ブルーバード号)は、キャッチャー用のA重油を積んでいたか、油槽が2つに分かれていたんでしょうかね。
バイオ燃料で動く奇天烈なスペースシップを公開して先手を打ったシーシェパードに対し、新造する時間もカネもない共同船舶はA重油への切り換えで対処すると考えられます。C重油よりA重油の方が大気汚染につながる不純物が少なく、流出した際の被害も多少少なくなるものの、地球温暖化の原因となるCO2の排出量にはそれほど大きな差はありません。応援団も捕鯨サークルも、環境意識という点ではやはりSSにも負けますね。これで彼らのエコ偽装の化けの皮は見事に引ん剥かれ、反反捕鯨論者=反環境主義者であることが鮮明になったといえるでしょう。
ま、環境に無関心な鯨肉マニアにとっちゃ、転嫁されるコストの方が気にかかるでしょうけど。もっとも、水産庁の天下り官僚・鯨研・共同船舶・産経新聞・捕鯨議連・水産ODA関連のコンサル/ゼネコン業界で形成される捕鯨コネクションの“力”で、国民の大切な血税を赤字補填にどんどん注ぎ込んで凌ぐ腹積もりでいるとすれば、ウヨガキ君たちは毟り取られているとも知らずに大喜びすることになるかもしれませんが・・。もちろん、その他大勢の日本人にとっちゃたまったもんじゃありません。
新政権を担う国会議員の皆さん。現実を直視してください。くれぐれも業界とつるんで甘い汁を吸っている天下り予備軍官僚に騙されないように。そして、国民の皆さん。しっかり目を光らせておかないと、この連中は私たちの税金を流用しようといくらでも悪知恵を働かせますよ!?
参考リンク:
−捕鯨母船「日新丸」は南極海航行に不適切だと再度指摘されている|ドイツ語好きの化学者のメモ
http://blogs.yahoo.co.jp/marburg_aromatics_chem/62036118.html
◇太地−ブルーム姉妹都市騒動の背景──価値観を共有しないで姉妹都市?
■イルカ漁に反発、和歌山・太地町との姉妹都市中断 (8/24,読売)
http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20090824-OYT1T00811.htm (リンク切れ)
■和歌山・太地町のイルカ漁に抗議、姉妹都市提携停止 豪 (朝日)
http://www.asahi.com/international/update/0824/TKY200908240378.html (リンク切れ)
■オーストラリア:太地町との姉妹都市停止を議決 ブルーム (毎日)
http://mainichi.jp/select/today/news/20090825k0000m040032000c.html (リンク切れ)
■豪自治体が和歌山と姉妹都市停止 イルカ漁に抗議 (共同)
http://www.47news.jp/CN/200908/CN2009082401000305.html
■太地町との姉妹都市停止=イルカ漁に抗議で−豪ブルーム市 (時事)
http://www.jiji.com/jc/c?g=soc_30&k=2009082400268 (リンク切れ)
■太地のイルカ漁反発に仁坂知事もショック (8/26,日高新報)
http://www.hidakashimpo.co.jp/news/2009/08/post-767.php
■豪ブルーム市、太地町との姉妹都市解消 イルカ漁に抗議 (8/24,AFP)
http://www.afpbb.com/article/environment-science-it/environment/2633848/4490895
■Bid to heal city dolphin rift (8/25,THE AUSTRALIAN)
http://www.theaustralian.news.com.au/story/0,25197,25976802-5006789,00.html
さて、当ブログにもコメントをお寄せいただきましたが、上記のように各紙が一斉に報じ、TVニュースでも取り上げられた、久々の大きな捕鯨関連報道となった掲題の件。MIXIや2chなどでもずいぶん騒がれたようですね。以前にも、捕鯨地以外の姉妹都市同士で留学生交換絡みの問題が持ち上がったことはありましたが。
まず、両市が友好関係を結ぶに至った背景となる歴史について、簡単に触れておきましょう。ちょうど折りよく(?)NHK教育の偏向番組批判記事の中で、古式捕鯨史を概略的に示したところですので、興味のある方はそちらもご一読を。
話を戻しますと、鯨方の崩壊により、よすがを失った太地出身者は新天地を求めて海外に進出、その行き先が北米やオーストラリアだったのです。C・W・ニコル氏の『勇魚』を読まれた方もご記憶のことでしょう。アメリカ西海岸に渡って彼の地で捕鯨に手を染めた人もいましたが、海外移住者の業種・職種は捕鯨関係に限られませんでした。そして、オーストラリア北岸のブルームに入植した太地出身者は、真珠採取労働者として成功を収め、定着したわけです。
両市の姉妹都市締結は28年前の1981年。雲行きが怪しくなっていたとはいえ、IWCで捕鯨モラトリアムが通る前ですね。ブルーム市の人口は日系人とアボリジニの比率が高いそうですから、それは当然議会構成にも反映されているでしょう。そして、今回の停止決議は全員一致ということです。
上掲メディアリンクのうち、AFPにはブルーム市長のコメント、日高新報には和歌山県知事、THE AUSTRALIANには太地副町長のコメントが紹介されています。そこには、双方の認識の違いが明瞭に表れています。ちなみに、副町長は太地町が今年から新規に設置したポストで、「人口3千人の町に何で要るの?」という疑問の声も。海外メディアとの渉外係なんでしょうか?
「数が違ってる」「我々自治体には権限がない」とする漁野伸一太地副町長。「数の問題じゃない」とキャンベル・ブルーム市長に言われればそれまでなんですが、この23,000頭という数字はおそらく、三陸沖のイシイルカやタッパナガ漁などを含む日本全体の年間イルカ捕獲数ですね。「数字が違う」といってあんまり“逃げられる数字じゃない”気がしますが・・。で、問題は年間イルカ2,800頭(オキゴンドウ20頭だけ別なので、この2800頭はハンドウイルカ他各種ブッコミの数字・・)いう太地の追い込み漁による捕獲数。ちなみに、日本全国の水族館で飼われているイルカの頭数は300施設で430頭程度ということですから、太地町立の水族館含め日本人がショーを観て楽しんでいるイルカの数の6倍以上に上る計算。
追い込み漁の捕獲量に関しては、捕鯨モラトリアム後に鯨肉代替需要を見込んで激増し、対象種も見境がなくなった経緯があります。前述の太地の史料によれば、1954年のイルカの捕獲量は10,324貫、頭数に直せばおおよそ200頭程度にすぎませんでした。何しろ、ガイジンがビデオカメラ持って入ってこないか絶えず警戒しているくらいですから、“まともな行政監督官”や“まともな研究者”がきっちり捕獲数を把握して資源管理を行えていないのが太地というところ。
宮崎信之氏(1980)によれば、スジイルカは1973年から太地で追い込みによる漁獲が始められ、’70年代を通じて千頭前後だったのが、’80年には突如1万頭を越える数字に膨れあがり、その後も3千頭前後で推移。伊豆地方の追い込み漁では、日本の科学者の警告すらも無視して許容限度を一桁上回る乱獲を続けた結果、スジイルカの個体群に大ダメージを与え、結果として漁自体も衰退・消滅に追い込まれました。性格的・歴史的に先住民の持続的狩猟・漁労活動とはかけ離れた無節操さが特徴なのです。
生態学的に見ても、群れを追い込んで老若雌雄問わず一網打尽にしてしまう追い込み漁は、種内の遺伝的多様性を喪失させるきわめて悪質な漁法に他なりません。ブルーム市長のコメントは、単純に残虐とかカワイソウとかそういう次元のみの話ではないのです。
で、漁野氏が発効許可権限があるとした仁坂和歌山県知事の談話。
「(イルカ漁が) 犯罪的な行為だとは思わないが」
誰もそんなこと言ってやしませんがな(--;; 犯罪だったら然るべき条約に則って対処するでしょうよ。姉妹都市と何の関係もないでしょうに。人権や民主化に関わる問題だとしたら、姉妹都市提携破棄どころの話じゃないでしょう。
「少し価値観を押しつけすぎるのではないか」
姉妹都市というからには、“お互いに”尊重し合うのがスジなんじゃないですか。「価値観を共有できないから姉妹都市でいられません」と言ってる相手に、無理やり「姉妹都市でいろ」という方がよほど「価値観の押し付け」なのと違いますか? 既にコメント欄でも述べましたが、それぞれの市・市民が主体的に判断すればいい話です。ネット上では「望むところだ」と勝手に吠えてるウヨガキ君たちも大勢いるみたいですが・・。
とはいえ、「これからはそういうことも考えなければいけないだろう」という認識は正しいでしょう。
「日本からの多くの人びとがこの町にもたらしてくれた歴史的、文化的貢献や、今も太地町に親戚をもつたくさんのわが市民のことを思うと、今日はブルーム市にとって彼らをがっかりさせるに違いない悲しい日だ」
上記のブルーム市長のコメントを読むと、相手すなわち太地町民に対する気遣いが伝わってきます。「姉妹都市関係の再開を心から望んでいる」とも。「太地町の人びとも今回の決定を悲しみ、残念に思っていると思う」という言葉どおり、太地町民のすべての方々がウヨガキ的思考で「せいせいした」などと強がっているわけではなく、「本当にこれでいいのか?」と疑問を感じている方も決して少なくないはず。
近隣ではイルカ・ウォッチングが行われ、地域として観光を目玉にしているブルームと、やはり水族館のショーで国内の観光客を呼び寄せている太地には、環境も含めて共通性があります。だからこそ、太地町民が彼の地で居着くこともできたのでしょう。地域の将来を真剣に考えるならば、大っぴらにできない内輪のみの非持続的な捕殺利用をやめ、既に行われている非致死的利用を一段進めることによって町の活性化・持続的発展を図った方がよほどためになるのではないでしょうか。それだけの自然条件は整っているわけですし、姉妹都市として再縁してブルームからノウハウを取り入れ、潜在需要のきわめて高いはずのオージーへのエコツアー宣伝に一役買ってもらうことさえ可能なはず。先方は喜んで二つ返事で引き受けてくれるはずです。海外の観光客受け入れも含めて開かれた町になれば、他の国内の過疎地が羨ましがるほどの希望の光がきっと見えてくるはずです。違いますか、太地市民のみなさん?
最後に、オーストラリア在住のYさんからいただいたこの件に関するお便りをご紹介したいと思います。ブルームに関して国内で知られていない貴重な情報をご提供いただくとともに、筆者の言いたいことをほとんど代弁していただいたので・・(赤字強調筆者)。
この話題、ここではおそらくあまり知られていないと思われます。日本人の友人にこのこと話したら、やはり知らなかったと。オージーの友人達から私にこのことを話した人もいません。それに、日本の太地町とここの Broomeが姉妹都市だったということを知ってる人の方がきっと少ないと思います。そして、猛烈に捕鯨などを反対している人は、太地という名前も知ってるでしょうけど、そういった人以外は、きっと知らないと思いますし、あまり感心もない。でも、逆に大きな話題になっていたら、きっと私に言ってくると思うんですよね、私は日本人なので。でも、誰もまだその話をする人はいません。テレビや、新聞のニュースで日本の話題と言ったらやはり、選挙のことですし。久しぶりに日本の画像が、こちらのニュースに流れましたよ。
日本の太地側ではかなりショックのようですね。長年密接な関係だったのにとか。そして、イルカを捕っている量が桁数違うと言って、うちらはそんなに捕ってないんだと訴えてるのに対し、Broome側は、捕っている量が問題ではなく、殺し方、そして、高レベルの水銀量が含まれてるにもかかわらず、その肉を販売していることが問題だと思ってるとしており、相変わらず、話しがかみ合ってない様子。長年仲が良かったのに、急に裏切られてショック、というような解説ですが、長年仲の良い関係だったら、余計に内情がわかった時のショックは大きいはずなんですけど、日本の場合、長年の付き合いだと、常識的に反対されることでも認めないといけないんですかねぇ? 日本の、ナアナアさって、こういうところにあるのでしょうか?
Broomeは真珠だけでなく、イルカでも有名なところだそうで(もちろん、イルカを食べるのではなく、見る方で)イルカウォッチングの町が、イルカを捕る太地と姉妹都市というのは、ちょっと・・・。
まあ、太地の方達に取ってはクジラやイルカを捕ることは伝統なんでしょう。それは私もわかるんですけど、やはり昔と今は違いますよね。昔は海もきれいだった。人体に問題があるほど水銀に汚染されている肉を、平気で売る行為に疑問を感じるというブルーム市の回答、私は納得なのですが。そして、そんな海に住んでいるイルカ達。かわいそうですよね。人間によって汚されて、そんな中生きているのに。ま、かわいそう、なんて言うと、食物に対してそういう概念は間違っていると、向こうの人は言うんでしょうね・・・。
それにしても、オーストラリア側は、以前していた事でも間違っているとわかったり、こっちの方が良いと逆の方向を取った場合は、簡単に変更してしまう国ですから(法律も)、日本の体質から考えて、オーストラリア側の対応に面食らうんでしょうね。日本って、前例がないとできなかったり、法律を変えるのがすっごく時間かかったり、とにかく、その部分、この2つの国は対照的ですから。
最後のセンテンス、衆院選を前に「日本もこういう国に変わってほしい!」と切に思う筆者でありました・・・
参考リンク:
−平成21年度 第1回太地町議会 ぼちぼちと… (美熊野政経塾)
http://park.geocities.yahoo.co.jp/gl/mikumanoseikeijuku/view/20090329/1238302504
−NHK、久々に捕鯨擁護色全開のプロパガンダ番組を流す (拙過去記事)
http://kkneko.sblo.jp/article/31093158.html
しかし、何故日本はこうも鯨の命、自然の命を無視するような国になったのでしょう・・。明治の文明開化がなければ日本は植民地となっていたかもしれません。しかしどうにかすれば自然と共存共栄しながら近代化する方法もあったんじゃないでしょうか。昔は瀬戸内海にも鯨は居たそうですから、そこらで適度に捕っていれば、捕れればこんなことにはならなかったでしょうか。いつのまには捕鯨も反捕鯨もナショナリズムになって(両国のネット右翼がすごい・・)人間にとっても鯨にとっても息苦しい世の中になっているんじゃないでしょうか。純粋に鯨を愛でる人、食べたい人もいるでしょうに・・。
今日の選挙が、鯨にとっても、人間にとっても、最良の結果になることを祈りたいです。
冷凍鯨肉価格は牛肉やトナカイ肉よりも低く、冷凍サーモンやタラと同等と例示されています。それでも売れない理由があるということですね。
原油高騰前の約3倍の価格に上昇したことと、フェロー諸島への輸出ができなかったことが、需要がない主因だと思います。
8月31日にシーズンが終了すれば、他の報道も出てくるので、確認してみます。
ブルームと太地町が姉妹都市なのは今回のイルカ漁の件ではじめて知りました。日本でのイルカ漁をしていることも多くの人が知らないのではないでしょうか。あれだけ水族館でイルカたちが人気なのだから事実をしれば皆、反対するでしょうね。
ブルームに1週間滞在したことがあります。今はリゾートもできていますが、もともと気候がきびしくアボリジニーの人たちしかすまないような辺境の地です。イルカウオッチングで有名なのは、少し南(といっても車で8時間ぐらい)のモンキーマイヤです。同じ西オーストラリア州です。
司馬遼太郎の「木曜島の夜会」で描かれているように、おもに和歌山から貧しくて真珠ダイバーとして移住した日本人が多く一時は確か2000人ぐらい住んでいたと思います。日本人墓地もあります。道路にもササガワ通りとか日本人の名前がついていたり、ミキモト真珠(だったと思います)の創業者の銅像もメインストリートにたっていました。行った時に真珠会社からきているという日本人にも会いました。それくらいブルームは和歌山や三重の人たちとの交流が深い土地です。
太地町もクジラやイルカを「食べるから見る」に利権にたよる産業構造を変換しないと、いつまでたっても「また和歌山だけ・・・・」と言われ、それこそ他の経済活動にも影響し、サステイナブルでないと思います。
瀬戸内海は、現在絶滅が非常に心配されているスナメリもたくさんいたそうですし、ニシコククジラの繁殖場だったという説もありますね。
自然と共存共栄するにはニンゲンの側の節度をきっちり保つ必要がある一方、近代化は欲望の具現化のようなもんですから、調和を図るのは非常に困難なことかもしれません。しかし、それができなきゃやっぱりニンゲンは万物の霊長に値しないと思うわけです。
選挙の結果は大方の予想通りとなりましたが、有権者としては今後しっかり見守っていく必要がありますね。
>marburg_aromatics_chemさん
私も含め外国語が基本的に苦手な日本人にとっては、海外の情報はよっぽど注意して読み解く必要がありますね。。化学者さんに細かいニュアンスの解釈や背景情報を説明していただけるのは大助かりですm(_ _)m 反反捕鯨論者は故意(ex.産経)や過失の異訳を真に受け、捕鯨サークルも情報格差を積極的に利用するという、その辺りも捕鯨問題がこじれた原因の一つとなっているように感じます。
>あずーるさん
詳細な情報提供ありがとうございます。司馬作品にも登場してたとは。なるほどミキモトですか。。ってことは日本も主な輸出先の一つだったんでしょうね。モンキーマイアは日本でもイルカで有名ですね。
和歌山の土建・利権モロ出し代議士の命運に興味がありましたが、生き残りましたね。宮崎1区では自然破壊のA級戦犯が自爆して消えましたが、福岡ではしぶとく生き残りました。しかし、中央官僚との黒い糸のつながりが消えれば、彼ら道路が命の代議士たちはいずれ「絶滅危惧種」となるでしょう。
木曜島の夜会、昔読んだことがあります。オーストラリアには真珠貝採取のヘルメットダイバーばかりでなく、貝ボタンのタカセガイ採取にも多くの日本人、特に沖縄の島民が出稼ぎに出ていました。たしか戦後も続いて出漁していたと記憶しています。オーストラリアの研究者による日本での(沖縄や和歌山のかつての出稼ぎ漁民から)聞き取り調査をサポートしたこともありました。
沖縄で貝を採りつくして、ミクロネシアから東南アジア、インド洋(アンダマン諸島などからアフリカ東岸まで)イトマンのウミンチュが出かけていました。これは秋道さん編著の「海人の世界」の中で紹介しました。