2009年06月15日

捕鯨関連ブログ&必読本ご紹介

■捨てガメが問題化|噂の!東京マガジン (6/14,TBS)
http://www.tbs.co.jp/uwasa/genba/20090614.html (リンク切れ)

 ちょうどカメを拾ったばっかりでタイムリー・・もっともうちのお客は国産種ですが・・。環境省がミドリガメ(ミシシッピアカミミガメ)を特定外来種から外すのは、科学的根拠"も"ない差別ですな・・・。
 何より問題なのは、とんでもない悪徳業者がのさばっている生体販売業界とそれを許してしまう国。愛護議連の捕鯨ヨイショ獣医議員山際大志郎氏は一体何をやっているんでしょうか? アフリカに行って票売らないかなんて開発途上国を口説いてる暇があったら、マジメに仕事をしてもらいたいものです。 

■国際捕鯨委員会(IWC)第61回総会をインターネットでライブ中継|日本鯨類研究所
http://www.icrwhale.org/090612ReleaseJp.htm

 昨年に続き、今年も「鯨・ポータルサイト」(日本捕鯨協会運営)でネットライブ中継をやるとのこと。記者レクの模様も流すそうですが、3月のローマ中間会合時の会見みたいに、締め出しておいて手違いでしたとか、そういうことのないようにして欲しいもんです・・・
 筆者は基本的にマスコミ報道の方に目を配る予定ですので(重たいストリーミング画像読める環境じゃないこともありますが・・)、どなたかチェックして気づいたことがあればご報告くださいニャ〜m(_ _)m

 

◇クジラ関連ブログ&必読本ご紹介

■「クジラ肉を盗んだのは誰か」(週刊金曜日6月12日号・まさのあつこ)|ドイツ語好きの化学者のメモ
http://blogs.yahoo.co.jp/marburg_aromatics_chem/61592561.html

 週刊金曜日の特集記事について。カビの生えた主張満載の鯨研パンフレットは、未だにイベントなどで鯨肉と一緒にばら撒かれてますが、それに対する反論も誌上で掲載。事件から1年、今年のIWC年次総会を前に、捕鯨問題に関心のある方すべてがもう一度この事件を振り返るべきでしょう。私も買わなきゃ(--;;

■水銀やPCBで汚染された鯨肉で健康リスクが高まる (〃)
http://blogs.yahoo.co.jp/marburg_aromatics_chem/61600977.html

 環境NPOが鯨肉の環境汚染についてのレポートを発表。このうち日本に関連する部分の記述を要約・紹介してくれています。科学的知見が政治的理由でうやむやにされるということは、あってはならないこと。ウヨガキ君たちがいくら健康被害に陥ろうが知ったこっちゃない・・と言いたいところですが、そうもいかないでしょう・・人道的には。

■地下鉄で読んだ記事|3500-13-12-2-1
http://3500131221.blog120.fc2.com/blog-entry-79.html

 海外では既に、環境意識の高まりにより、マグロ製品を買わない消費者、取り扱わない販売店が出てきています。今後、毛皮・象牙など陸上の野生動物製品の国際取引を規制する流れと同じパターンを辿っていくことになるでしょう。陸の上だろうと海の中だろうと生態系は生態系、物理的・生物学的自然法則に違いがあるわけではないのですから、考えてみれば当たり前の話ですね。
 ただ、マグロ消費をテレビや水産庁が煽りっぱなしで、「持続的利用のために必要な最低限の自制を」という声を完全にかき消してしまっている日本の現状を見ると、Adarchismさん同様筆者も暗い気持になってしまいます・・。
 新聞の書評にも載りましたが、三重大勝川准教授が監修された『魚のいない海』(フィリップ・キュリー、イヴ・ミズレイ著、NTT出版)は必読ですね。チェックしてたけどまだ買ってない(--;;;
 日本の鯨研のような自画自賛のノーテンキ体質が水産学のすべてではないはず。客観的に現状を分析でき、苦い薬を当事者に勧めることのできる良識ある若手の水産学者にどんどん出てきてほしいところ。

いãaいæμ・-フィãƒaッãƒ−ãƒ≫ã‚-ãƒ\ãƒaー/dp/4757160410">http://www.amazon.co.jp/%E9%AD%9A%E3%81%AE%E3%81%84%E3%81%AA%E3%81%84%E6%B5%B7-%E3%83%95%E3%82%A3%E3%83%AA%E3%83%83%E3%83%97%E3%83%BB%E3%82%AD%E3%83%A5%E3%83%AA%E3%83%BC/dp/4757160410

■書評:こちら石巻さかな記者奮闘記|勝川俊雄公式サイト
é−˜è¨˜.html">http://katukawa.com/2009/06/%e3%81%93%e3%81%a1%e3%82%89%e7%9f%b3%e5%b7%bb%e3%81%95%e3%81%8b%e3%81%aa%e8%a8%98%e8%80%85%e5%a5%ae%e9%97%98%e8%a8%98.html

 その勝川教授、今春公式HPを移転され、大学で自前のサーバーを立てて独自ドメインも取得されたようです。穏健捕鯨賛成派としての捕鯨問題に関する見解は、非常にバランスの取れたもの(関連記事は旧HP上)。漁業改革のキーパーソンのお1人ですから、面倒なクジラにあまり首を突っ込むより本業に専心していただいた方が、本当は日本の水産業の未来のためだとは思いますが、近いところからしっかりズバッと物申してくれる稀少な人材はやはりありがたい存在・・。
 上掲は書評記事ですが、仙台湾のメロウド漁の問題点に関する記述があります。クジラの食害どころじゃなし。著者の朝日記者の方も、「一体何が問題なのか」明確に指摘されていますね。沿岸捕鯨と遠洋捕鯨の競合の問題についても触れているようなので、こっちも買わにゃ(--;;;;

参考リンク:
■沿岸調査捕鯨が日本の漁業の役に立つ!? んなアホな!! (拙ブログ)
http://kkneko.sblo.jp/article/29420593.html

■日本の世論調査の貧弱さ (自然災害リスクを例に) (不定期連載 『その調査、おかしくない?』)|村野瀬玲奈の秘書課広報室
http://muranoserena.blog91.fc2.com/blog-entry-1270.html

 直接関係しませんが、世論調査の問題点について様々な角度から分析されている優れた内容。世論調査の結果を「×××の安全性」について分析しているように見せかけている」というご指摘には頷けます。
 捕鯨に関する各種の世論調査の結果も、海洋生態系への影響とは無関係ですもんね。鯨研などはそもそも世論調査でも何でもないYahoo意識調査を担いでたりしますが、これで一体どこが科学研究機関なんだと呆れ返るばかり・・。ブログ記事を読まれてから、以下の平賀さんの投稿に飛ぶと、ストンと腑に落ちます。

参考リンク:
■『新情報センターの方々に教えてもらいたいものがあります。平成13年度 捕鯨に関する世論調査について』 by平賀さん|IKA−net
http://homepage1.nifty.com/IKAN/news/toukou/08021902.html (リンク切れ)
■商業捕鯨への日本国内の支持が増えている - ヤフー世論調査結果|鯨研
http://www.icrwhale.org/02-A-57.htm
■日本国民9割捕鯨支持の幻想 (拙ブログ)
http://kkneko.sblo.jp/article/27984976.html

■会社が危ない|長靴紳士の奮戦記

http://h-geist.blog.ocn.ne.jp/tuna/2009/06/post_cf4d.html


大手捕鯨会社は三社あったが、当時はどの会社も鯨油は主要生産品であった(引用)

 捕鯨の賛否とは関係ないのですが、興味深いブログ記事を発見。ブロガーさんは「水産加工場のよろず屋さん」。大手捕鯨三社のうちの1社に入社してまもなく財務担当に配属され、代替製品の売れなくなった鯨油在庫の資金調達のため海外銀行との交渉をなさったという逸話が語られています。これも近代捕鯨史の裏話の一つですね。

参考リンク:
■戦後の鯨肉消費の実態 (拙HP)
http://www.kkneko.com/aa2.htm
■戦標船南氷洋を行く 日の丸捕鯨船団の戦い 第三章
http://www.d1.dion.ne.jp/~j_kihira/library/nanpyoyo/nanpyoyo3.html

 というわけで、複数のブロガーさんからご推薦いただいた1冊を加え、みなさんも要チェックですニャ〜

『週刊金曜日』6月12日号
『魚のいない海』(フィリップ・キュリー/イヴ・ミズレイ著、NTT出版)
『こちら石巻さかな記者奮闘記──アメリカ総局長の定年チェンジ』(高成田亨著、時事通信出版局)
『イワシはどこへ消えたのか──魚の危機とレジーム・シフト』(本田良一著、中公新書)

posted by カメクジラネコ at 01:23| Comment(4) | TrackBack(0) | 社会科学系
この記事へのコメント
ミシシッピアカミミガメは特に実害が無く、すでに帰化している状態から、排除の取り組みが現実には考えられないので、指定することはありえないでしょう。

在来種との競合ですが、これはアカミミガメが都市部でよく見られることからの言いがかりではないでしょうか。日向市では河川が都市部にかかるとアカミミガメが見られますが、山間部ではイシガメであって、生息環境が基本的に違うように思われます。

クサガメについてはわかりませんが、イシガメは清流域と水田環境を季節的に移動するという生態行動が記載されています。繁殖時に山ごもりから出てきて、えさが豊富だった里地を利用していたのでしょう。

今は田んぼや周辺の環境が激変していて、イシガメの餌場も産卵場所も失われています。ホタルやドジョウなどが消えたのと同じ理由です。それでも、自宅付近の山間部の渓流を見れば、イシガメが季節になれば普通に見られます。

いきもの通信 Vol. 317(2006/5/21)から引用します。

[今日の事件]ミシシッピアカミミガメが特定外来生物に指定されない理由
(前略)
ただ、日本国内のミシシッピアカミミガメについての研究が少ないのは事実であり、これはとても残念なことです。生物学の世界では外来種や移入種の研究は主流ではありません。外来生物はイレギュラーな存在であるため、研究したがる人は少ないのです。農業被害などの実害が発生すれば対策や駆除のための研究が行われることもありますが、ミシシッピアカミミガメのように一見無害な動物はそういう研究すら行われないのです。
http://ikimonotuusin.com/doc/317.htm

上に引用したように、外来種の方だけでなく、生態的に競合する(と想像されている)在来種のこともほとんど野外の研究調査が行われていないと思います。

有害・無害という区切りは人間側の勝手な理屈にすぎません。
Posted by beachmollusc at 2009年06月16日 18:59
>beachmolluscさん
なるほど・・イシガメにとっては確かに護岸の影響の方がよほど深刻ではあるでしょうね。TV上では研究者の方の発言やIUCNの外来種ワースト100に入ってるとかいう指摘もありましたが。ちなみに、番組中の環境省の説明では、アカミミを入れないのは「指定すると捨てガメが一気に増える」という理由だそうです。販売業者規制は別途必要だという気はするのですが。
全国のカメの個体数調査についてこの辺にあります。
http://gazz.221616.com/user-42AB37D669821CC977951A8AE9D63C12/blog/entry-56358/
アカミミは北米じゃアライグマが天敵ということですが、日本に入ったアライグマにイシガメがやられてるという話もあるようです。
Posted by ネコ at 2009年06月17日 01:26
普通にいた人里生物で希少化したものの多くは、人間の都合で生息環境が変えられたことが基本的な減少要因となっていると思います。このような問題点は観念的には言われていても、それをきちんと解明した(なぜ、どのように減ったかを理解する)科学的な研究調査が乏しいままです。そして、改変された環境に適応した外来種がはびこってしまうと、「悪者」扱いが待っています。

見かけ上の悪者をつくって、本質的な問題の方が忘れられてしまい、行政的な対応、槍先があらぬ方向へ向けられることが懸念されるのです。
Posted by beachmollusc at 2009年06月18日 08:37
>beachmolluscさん
おっしゃるとおり、本来適した生息環境にいるはずの在来種の競争力を何が奪ったのかという視点が、今の外来生物をめぐる議論には確かに抜け落ちていますね。一般の市民の目は「わかりやすい敵」に向きがちですし・・。非科学的なミンク/クロミンク間引き論にも通じるお話。
とくにネット販売を中心にしたエキゾ系の生体販売業者は悪質なところが多く、そちらはそちらで揺るがせにできない問題ではありますが、さりとて当の動物たちには何の罪もないことですし。
Posted by ネコ at 2009年06月18日 20:00
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