2009年06月07日

「捕鯨はエコ」はデマだった・補足&いただいたご意見

◇クジラ関連ニュースクリッピング

■函館港で今年初のツチクジラを水揚げ (6/5,日刊スポーツ/北海道新聞)
http://www.nikkansports.com/general/news/f-gn-tp0-20090605-503179.html
http://www.hokkaido-np.co.jp/news/agriculture/169758.html

 太地の捕鯨業者が函館くんだりまで出向いて日本海側のツチクジラを捕るというのは、伝統のスタイルとはおよそかけ離れていますね・・

■紀州ジグザグ:クジラ騒動始末記 謎残し姿消す (6/7,毎日和歌山版)
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20090607-00000263-mailo-l30 (リンク切れ)

■迷いクジラ話題でセミナー 京大実験所 (6/6,紀伊民報)
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20090606-00000003-agara-l30 (リンク切れ)

 迷いマッコウ後日談報道。
 白浜町で臨時に開かれた京大実験所のセミナー会場は満席とのことで、現地の方々の関心が高まったことを表しています。
 毎日記事で取り上げられた寄生虫説については、一時期関連トンデモ本がいくつも刊行され議論になりましたが、寄生虫は健康な個体でも常時いるもので、少なくとも直接の原因にはなりません。内耳の寄生虫は淡水と無関係ですから、ここは鯨研石川氏に軍配。


結局、迷い込んだ原因も突然脱出できた理由も、明確には分からない。大自然に生きる巨大な野生動物。まだまだ謎は多い。その不思議を残して、クジラは姿を消した。(引用)

 明確にわかったのは鯨研の無能ぶり。日本の鯨類学が特定の致死的調査のみに突出している限り、巨大な野生動物の生態はいつまでたっても謎多きままでしょう。

■豪政府、反捕鯨公使に1日1800ドル (5/28,JAMSTVオーストラリアニュース)
http://news.jams.tv/jlog/view/id-5577

 筆者の水産ODA利権暴露記事に対抗するつもりなんだか、ネット上で何やら吠えている捕鯨シンパがいる様子。一体全体このヒトたちは、自分達が豪州の納税者にでもなったつもりなんでしょうか?? 雁屋哲氏が言うのであれば、まあわからなくもありませんが・・。“利権”の意味も理解できてないし(--; もし私が豪州国民だったとしたら、「金出してる分きちんと仕事しろ」「成果出せ」とせっつくところ。

 日本国民がチェックすべきなのは、1日当りで億の金額が飛ぶ国会運営や首相の外遊コストなのでは? そしてもちろん、捕鯨サークルと裏でつるんだ天下り官僚OB&水産コンサル・ゼネコン業界によるODAの私物化を糾弾すべき!
 

◇ブログ記事ご紹介

■全日本海員組合がIWC年次会合にも再度シーシェパード批判声明を提出|ドイツ語好きの化学者のメモ
http://blogs.yahoo.co.jp/marburg_aromatics_chem/61521475.html

 記事は必読。指摘されているとおり、何度も何度もIWCに同じ非難声明を出しても意味ないでしょうに。そんな暇があったらなんで共同船舶の労務管理を問題にしないのか、首をかしげるばかりです。
 今度のIWCマデイラ総会の会場となるのは、ペスタナカジノパークホテルという五つ星の高級ホテルだそうです。延長国会そっちのけで代表団の一行に金魚の糞の如くくっついてく捕鯨議連の先生方が、豪華ホテルのカジノで遊んでいないか、票売り国の代表団に「接待」なんぞしてないか、現地の市民の皆さんにきちんと監視してもらう必要がありそうですね。。

■Animal Planet のPRに忙しい Sea Shepehrd|flagburner's blog(仮)
http://blog.goo.ne.jp/flagburner/e/7891327567332663408e4b10a4fa1f07

 第2シーズン突入だそうで、日本のTV局も買えば相当儲かるだろうにとか思っちゃいますが・・。

少なくても、某J国の TV 局みたく日本鯨類研究所提供の資料とかに頼ってないあたりは尊敬できるわ(引用)

 同感(^^;


 
◇【「捕鯨はエコ」はデマだった】補足&いただいたご意見

■産経「鯨肉生産は牛肉よりエコ」はデマだった (6/3,JANJAN)
http://janjan.voicejapan.org/living/0906/0906010416/1.php

 ブログ記事を含め、多くの皆様よりご反響をいただきました。おかげさまで、読者投票でも現在7位にランキング(^^;;
 今回の記事に関して、JANJANのコメント欄で反・反捕鯨(?)のお1人から情報提供をいただきました。事前にチェックできなかったのは正直失点(--; 中身はむしろ非常に有用でしたけど。産経記事の牛肉生産によるCO2排出量36.4kg(1kg当り)の出所ですが、つくばの畜産草地研究所の荻野暁史氏のものだということです。

■Evaluating environmental impacts of the Japanese beef cow-calf system by the life cycle assessment method (Animal Science Journal,2006)
http://www3.interscience.wiley.com/journal/117979629/abstract?CRETRY=1&SRETRY=0
http://www.newscientist.com/article/mg19526134.500-meat-is-murder-on-the-environment.html

 この試算は日本の工場畜産についてのもので、メタン排出などの他、飼料作物栽培における化学肥料施肥とエネルギー消費による温室効果ガス排出なども含まれています。つまり、筆者が「公開質問状」で提起したLCA(の一部)について、牛肉生産に関して算出したものとなっています。これが約16kgという他の研究機関の数字との差ですね。産経記事の元になった、誰の手で行われたかさえわからない「個人の勉強の試算」とやらが、同等の条件からはおよそかけ離れた、科学的・客観的比較考証とはまったく呼べない杜撰なものだったということが、また一つ明らかになったといえます。
 どうやらトンデモナイ誤解をされている方が大勢いらっしゃるようですが、この数字は牛肉生産全般の「実測値の平均」ではありません。モデルを想定した“試算”です。「牛肉生産」と書かれただけで補足説明が一切ない産経報道は、まさに読者のミスリードを招くもの。また、リンク先にありますが、有機農業型畜産では、排出量が40%、エネルギー消費では85%削減されるということです。
 このAnimal Scienceの論文そのものは、算出に含めた数値と含めていない数値をともにきちんと明示し、具体的な排出抑制策についても検討された、ごくまっとうな科学論文だといえます。その点でも、根拠を示さず事実に反するいい加減な数字だけを1人歩きさせてしまった産経報道とはエライ大違い

 続いて、いただいたコメントをご紹介いたします。


なんと言いましょうか、ソースが曖昧な記事を垂れ流しにしてしまった事が暴かれてしまった事が最大の収穫というか、こういう事に文句を言う輩はコロンブスの卵というか、後からならどうでも言える訳で。実はこれってもう、捕鯨は環境に良い悪いというのと別に、まあ水産庁の流す情報なんて、大体こういう程度のものだ・・・と思ってはいたんだけど、それが暴かれたともいえるのかもしれない。(Nさん)

 おっしゃるとおり、“捕鯨擁護派の手口”の稚拙さが、内外の多くの皆さんにはっきりとわかったのではないかと。反・反捕鯨に凝り固まった連中には付ける薬がありませんけど・・。


本当にやめて欲しいですよね、捕鯨がエコだとか言ってしまうの。特に、わざわざ、北半球から、南半球まで来て捕りまくるのやめてほしいものです。ドンドン、これからも暴露してください! ま、畜産も決して良いわけではないですが...。(Yさん)

 Yさんのようにオーガニック・ライフを実践されている方と、トータルに環境負荷を下げるために何が必要なのかという根本的な視点に欠けるウヨガキ君たちとの、あまりに大きな落差が悲しくなります・・
 今度は、ブログへのコメントに対していただいたご返答のご紹介(以前“ウヨガキ突撃隊”が出撃して先方にご迷惑をおかけしたので、リンクはなし)。ブログ上で産経記事を引用されたブロガーの皆さんも、記事を目にした時点で数字に懐疑的だったり、「こうしたやり方は返って国際会議で悪影響を及ぼすだけではないか」「日本という国を疑われてしまうのではないか」という冷めた見方をされていた方が少なくなかったようです。

どうせソンナ事だろうと思ってましたよ〜w 意味不明のくだらな過ぎるネタでしたね〜コレってw ぶっちゃけガセとか以前のシロモノですな。(Tさん)


私は産経と水産庁が組んでいると思っています。最初から件の記事が真実だとは思っていません。(Kさん)


私もネット記事を見ただけで、本当にこの鯨のCO2排出の計算は妥当なのかな〜と疑問を持っていました。(Nさん)

 続いて「ODAで買うクジラ票」へのご感想。

まさか捕鯨の票買いにゼネコンが絡んでいるとは思いませんでした。日本の捕鯨の裏側をじっくり理解し、地道に捕鯨反対を訴えていきたいと思います。IWCの作業部会では結論が先延ばしになったそうですが、国民の税金を弄ぶのはいい加減にしてほしいものです。(Fさん)

 本当にいい加減にして欲しいものですね。
 前回の市民新聞記事でも多くのご反響をいただきましたが、一般の皆さんには記事の内容が少々とっつきにくかった点もあったようです。事情通だったら、落札率の数字の差だけでもすぐにピンとくる内容なのですが・・。筆者の記事の書き方にも、もう一工夫の余地があるかも(--;
 というわけで、みなさまありがとうございましたm(_ _)m 引き続き情報の周知をお願いいたします。総会までにもう一つくらいネタを掘り起こさないとニャ・・。

 

 ところで、市民新聞記事上のコメント欄は、リンク提供の1件以外、残念ながらトンチンカンな自己本位書き込みばっかり。。今回は取材に基づく端的な事実を提供する記事ですから、基本スルーの方針ですが。読解力のない人にまったく見当違いの引用をされた論文執筆者の方が、本当にお気の毒であります。
 よそのブロガーさんのところでも、記事の内容を何も読まず、独善的な持論を展開したがるだけの書き込みが相変わらず目立ちます。貴重な情報を提供してくれているのに感謝の意の欠片も示さず、他人のリソースに便乗することをまったく意に介さないはた迷惑な勘違い君は、反・反捕鯨論者の典型的な特徴といえますね・・。筆者と違って皆さんやさしい方が多いのでそのままにされていますが、読者としてはレベルの高いブログを汚すのは勘弁して欲しいところです(--;;

 一方、MIXI内でつるんでワイワイやっている素朴な反・反捕鯨論者たちは、とうとう「鯨研の主張なんて関係ない」とまで言いだしました。いよいよ末期症状ですね・・。推進派にとっても有害なだけの存在ですが、矯正する責任はどのみち彼らにあります。
 JARPAの結果クロミンククジラの個体数には増減傾向が見られないことがわかり、さらに遺伝子解析によってそれ以前にも個体数が急増していないことが判明しています。それでも、素朴な日本の捕鯨シンパは、過去に日本の鯨類学者や水産官僚たちが唱えてきた非科学的な間引き論にしがみつき、都合の悪い科学的な事実をただ頭ごなしに否定することしかできなくなってしまいました。
 いまや間引き論・食害論は捕鯨サークルや広告代理店の手を離れ、カルトじみた宗教的教義として一人歩きし始めたのです。
 根拠の薄い仮説を100%の真実であるかのように吹聴しながら、それが否定されるや、今までの主張などどこ吹く風とばかり今度は「ザトウやナガスが増えた」とちゃっかり言を翻す──科学研究機関としてはあまりに誠実さに欠ける鯨研と水産庁の態度が、環境教育・科学的素養のレベルの低い一部の国民を、世界があきれ返るばかりのトンデモ教信者に仕立て上げてしまったわけです。広報宣伝を進んで買って出た御用マスコミも含め、その責任はあまりに重大だと言わざるを得ません。
 そのMIXI内で筆者が管理者を務めている「捕鯨反対!!」コミュなのですが、運営がワンマンだというご指摘をいただいてしまいました(--; クジラが登場したテレビ番組の情報など、どんな些細なネタでもかまいませんので、積極的に発信していただける方のご参加をお待ちしておりますm(_ _)m

posted by カメクジラネコ at 22:50| Comment(0) | TrackBack(0) | 社会科学系
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