■捕鯨の環境負荷続々報
先日産経報道に関する記事を書かれたブログにコメントを投稿したところ、管理者の方々から大変丁重かつ理解あるご返答をいただきました。ありがとうございますm(_ _)m いや〜、やってみるもんですね(^^; それと同時に、十分な検証を経ないままあっという間に流布してしまうマスコミ発情報の怖さというものも思い知らされます・・。
http://blog.livedoor.jp/takami_neko_shu0515/archives/65118049.html
http://businessman-ikusei.air-nifty.com/200602/2009/05/post-8b59.html
■あまりにも幼稚でお粗末すぎる捕鯨礼賛サイト「玄洋日誌」
こうした真摯なブロガーの皆さんがおられる一方、残念ながら“懲りない面々”もいらっしゃるようで。。お馴染み捕鯨擁護ブロガーの水産大国氏の「玄洋日誌」から当ブログに当ててTBが送られてきております。目も当てられないほど誤字脱字だらけでかなり悲惨な様相を呈しており、あんましいじめると保護団体からクレームが入りそうですが、筆者は“殺しの正当化”をするヒトには情け容赦ないので徹底的にこき下ろします。同サイトをチェックする気にならない方は(実際時間の無駄です)、以下は読み飛ばしていただいて結構です。
【「在庫にみる売れ行き不振」という神話が崩れりゃCO2(二酸化炭素)で勝負?】「玄洋日誌」
http://suisantaikoku.cocolog-nifty.com/genyounissi/2009/05/post-dc19.html
売れ行き不振で鯨研/共同船舶が水産庁に経営不振の弁明をさせられたり、共同船舶直営のアンテナショップが「売れなくて」閉鎖したことは既に日経などマスコミが報じたとおり、神話でも何でもない厳然たる事実です。ついでにいうと、筆者が在庫問題を取り上げたのは環境負荷問題の後の話。以下背景着色部分引用。
水産総合研究センターが面白い記事を載せました
報道したのは鯨研役員に関係者を送り込んでいる産経ですが、同センター自身は具体的な算出根拠などについて現在のところHP等では公表していません。
水産大国氏は畜産=悪という考え方の持ち主のようですが、もちろん単純化した議論は禁物です。詳細は以下。
「捕鯨は畜産のオルタナティブにはなり得ない」(拙HP)
http://chikyu-to-umi.com/kkneko/ushi.htm
今年度といわれまましても数年分の燃料を買い入れることありますし、今年度纏め買いする燃料のことかもしれませんが、まあ、これは推測ということにとどめておきましょう
朝日が報じた関係筋の証言に基づくものですから単なる推測ではありません。ま、わざわざ燃料が高騰した時期にまとめ買いするバカはどこにもいないという一言でおしまいですが(いくらお笑い鯨人だろうと・・)。一応補足すると、仮に下がったとしても燃料購入は通常単年度です。年度毎の委託事業で、複数年で償却する必要のある機材等とは違いますから、その都度支出として計上します。備蓄は一船会社のやるこっちゃありません。
それにしても、水産大国氏は環境問題について門外漢のド素人であることを露呈しているのみならず、理系の素養がまるでゼロですな。
船舶からのCO2排出量を求める方法には@燃料法、A燃費法、Bトンキロ法の3種類がありますが、このうちもっとも正確かつ簡単な、つまり優れた算出手法が燃料法です。「正確な値を求めること」の意味を理解できれば小中学生でもこれ以上説明の必要はないでしょう。主機の馬力なんてまったく無関係。船の出力は船速と海況によって大幅に異なり、当然燃料消費量とそれに比例するCO2排出量も変わってきます。ちなみに船舶の燃料消費は主機だけでもありません。主機の燃料消費がすべて船の推進動力に回るわけでもありません。JanJan記事上で詳細に解説しておるとおり。彼の計算はあえて言うなら燃費法に近いわけですが、出力と燃費はもちろん別で、水産大国氏はそもそも燃費の何たるかを理解していないのです。
水産大国氏、君と同じように主機の出力を使ったとんちんかんな計算の結果を「CO2排出量だ」などと主張している恥ずかしいサイトは、ネット上探したってきっとどこにもないぞ。そういう事業者や研究者がいるかどうか、たった1人でもいいから見つけ出していらっしゃい。私が思いっきり笑い飛ばしてやるから。君と同水準のウヨガキ君にだって、万が一にもいないんじゃあないの? 頭が悪いこと自体は罪なことではないけれど、最悪なのは自分の無知と不勉強に対する自覚がない点。傲慢な知ったかぶりほどみっともないものはない。しかも、中積船第二飛洋丸(旧称オリエンタル・ブルーバード)の存在や他の温室効果ガス排出量を無視するなど、単に頭が悪いだけでなく姑息(産経新聞と天下り法人もだけど・・)。私が参考になる教科書のありかを教えてやるから、せいぜい一から勉強し直してきなさい。ゆっくりでいいからちゃんと読むように。正直、水産庁や鯨研も君のせいできっと迷惑してるぞ。
「ECCJ 省エネルギーセンター / 漁船の省エネルギー推進のてびき」
http://www.eccj.or.jp/ship/fishing/index.html
「石油業界の改正省エネ法荷主対応ガイドライン」
http://www.paj.gr.jp/paj_info/topics/PDF/pajpg200610.pdf
「船舶に係る排出量」(環境省)
http://www.env.go.jp/chemi/prtr/result/todokedegaiH18/suikei/sanko15.pdf
「改正省エネルギー法における輸送時に発生する二酸化炭素排出量の3つの算定方法の比較に関する研究」
http://www2.kaiyodai.ac.jp/~kuse/introduction/pdf/07s_hamada.pdf
「船舶の運航に係るインベントリー分析」
http://www.nmri.go.jp/lca/lca_hp/pdf/15.pdf
「PCC船の運航記録による運航状況調査」
http://www.nmri.go.jp/lca/lca_hp/pdf/34.pdf
「造船所におけるインベントリー分析」
http://www.nmri.go.jp/lca/lca_hp/pdf/8.pdf
「船舶からのCO2排出量の将来予測」
http://www.sof.or.jp/jp/outline/pdf/06_06.pdf
「船舶から発生するCO2の抑制に関する調査研究報告書」
http://www.sof.or.jp/jp/report/pdf/200003_4_88404_006_6.pdf
「帆船アミ号の科学」
http://homepage2.nifty.com/DFT/Ami-spec.htm
「捕鯨がエコ」だなんて冗談キツイ! 大法螺ばっかり吹いている水産庁の天下り団体と産経新聞」(拙ブログ)
http://kkneko.sblo.jp/article/28686903.html
しょうがないから、もうひとつの記事にもツッコンどきましょうか。。
【やっぱり在庫指数も沿岸小型捕鯨も無視ですか、そうですか(--;)菜食主義者は納豆がお嫌いで、9000年以上の歴史がない食材以外は「くだらぬ食文化」?】「玄洋日誌」
http://suisantaikoku.cocolog-nifty.com/genyounissi/2009/05/co-d937-1.html
タイトルからして日本語がボロボロで既に破綻してますね・・。「9000年以上の歴史がない食材」は「くだる食文化」? 「9000年以上の歴史がある食材」は「くだらぬ食文化」? くだらん。どのみちクロミンククジラ食材化の歴史は高々40年ですがね・・。
筆者は納豆が嫌いだなどと一度も言った覚えはありません。というより、好きでほとんど毎日のように食べております。日本のベジには必需品だニャ。筆者は納豆が臭いと思ったことは一度もありませんし、臭いのを我慢するためにカラシを入れるヒトがいるなんて話も聞いたことがありません(筆者はカラシは入れません)。水産大国氏の引用したのは、まさに食文化とはまったく無関係なメーカーの思いつきの話。ついでに言えば、伝統的に納豆を食べていた昔の日本人は、筆者と同じく臭いなんて気にしなかったということ。水産大国氏に言わせると、飽食・廃食・食品偽装大国が南極の自然を貪ることを問答無用で世界に受け入れさせられるだけの神聖崇高な絶対的文化とみなす根拠は、この程度のくだらないことだそうです。やれやれ・・・・
まともに相手をするのもバカバカしいのですが、捕鯨擁護論者が食の最も枝葉末節の部分を崇高な食ブンカと崇めてくれるのは大変結構なこと。食文化についてはリンク先で論じているとおり。水産大国氏の主張には反駁の必要性をまったく感じません。おかげで立場の違いがより鮮明になりますし。日本の食文化の実態は、世界が、そして日本人自身がその目で見て判断すればいいことです。まやかしやごまかしはもはや通用しません。今後はこれまでなかなか国内で伝えられてこなかった筆者らの主張が、より多くの日本人の皆さんに受け入れられていくでしょう。日本の食に関するアイデンティティは、まだそこまで堕ちていないと、筆者はある意味で楽観しています。実際、たくさんの市民ブロガーの皆さんが、筆者以上に優れたレトリックでもって捕鯨擁護エセ文化論を見事に論破してくれています。くだらん御託を並べてエセ食ブンカを正当化しようとする輩が未だに後を絶たないのは腹立たしい限りですし、本物の食文化がここまで荒んでしまったことは日本に住む身としてあまりに悲しすぎますが・・。
「日本の食文化キーワードで診断する鯨肉食」
http://chikyu-to-umi.com/kkneko/bunka.htm
「日本の鯨肉食の歴史的変遷」
http://chikyu-to-umi.com/kkneko/ushi.htm
「鯨料理"トンデモ"レシピ一覧」
http://chikyu-to-umi.com/kkneko/shoku.htm
沿岸捕鯨の生産量の一次ソースは農水省。冷蔵統計のカラクリ(調査対象倉庫は一部のみ)については再三にわたって説明しているにもかかわらず、水産大国氏は都合の悪いことはまったく目に入らない体質のようで。その後も、データの経年比較の意味をまったく理解できない、都市別倉庫統計も無視など、まったくお話になりません。ちなみに、現在沿岸捕鯨の生産物が伝統的な地場消費に限られていない点は、沿岸捕鯨存続の根拠がますます薄弱になるだけの話。妥協の産物であるホガース議長案に沿った伝統的沿岸捕鯨の定義にすら該当させられないということですから。
最低在庫はそもそも捕鯨協会が主張しているものです。漁獲期間の長さ等と最低在庫とはまったく無関係。漁獲期間に非常に大きなばらつきのある各種の魚種も筆者の提示した表には含まれていますが。この点は、当の捕鯨協会が解説してくれています。ここでも水産大国氏は彼らの足を引っ張っているわけですが・・。在庫指数は入出庫比のみを見るもので、過剰在庫に関する筆者らの指摘とは無関係。David氏には水産物全体の在庫指数ならびに最低在庫に関する疑問に対して答える義務があるでしょう。協会にギャラをもらっている広報マンが、自らこしらえた神話の不都合な点について答えてくれるとは思いませんが。そもそも理解していない水産大国氏には聞くだけ無駄。
※筆者が別人と勘違いしました。お詫びして訂正いたしますm(_ _)m
世論調査については、ソースのGPの世論調査結果だけで商業捕鯨再開が多数派ではないことが明らかなので、水産大国氏本人が矛盾に気づいていないだけの話。捕鯨協会とPRコンサルタント主導のマスコミ抱き込み型捕鯨擁護プロパガンダの効力はいまや確実に薄れてきています。それはマスコミの論調の変化や、石井氏、勝川氏、谷口氏、鈴木氏を始め有識者(研究者・政府関係者含む)の見解への一定の支持、多数の捕鯨批判市民ブログの存在が何よりの証拠。
流れは着実に変わってきています。
捕鯨翼賛運動とナショナリズムの密接な結び付きについては、リアル右翼のIWC京都・下関総会での大活躍ぶりだけでも読み取れることですが、森下参事官と水産大国氏にはまたいずれ多数の事例をご紹介することにしましょうか・・
「捕鯨とナショナリズム」
http://chikyu-to-umi.com/kkneko/national.htm
