2009年05月02日

捕鯨の環境負荷続報&補足/ひとやすみ

◇クジラ関連ニュース・クリッピング

■核軍縮推進で連携確認=中曽根外相が豪首相と会談 (4/30,時事)
http://www.jiji.com/jc/c?g=pol_30&k=2009043001224 (リンク切れ)

 ラッド首相の方から持ちかけた提案に、中曽根外相が頷く形になっていますが……本来であれば、世界的に核軍縮機運が盛り上がるのを待つ以前に、率先して盛り上"げる"のが日本の役どころのはずだったのでは? 他人事のように米豪の動きについていくだけというのでは、被爆国日本としては情けない限りです。
 中曽根外相、「両国関係に悪影響を与えないよう」オーストラリアの自然の一部に食指を伸ばすのをさっさとやめてください。

■沿岸調査捕鯨の赤肉、旧牡鹿町住民に格安販売 (5/2,毎日宮城版)
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20090502-00000097-mailo-l04 (リンク切れ)

 前回の下関のお祭り騒ぎの記事でも指摘したことですが、どれだけの(市場経済的に+環境上の)コストがかかっているかを消費者に理解させずに、税金で穴埋めしてばら撒くやり方は間違っています。

■韓国が商業用捕鯨再開支持、IWCに捕鯨許容要請へ (4/27,聯合ニュース)
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20090428-00000000-yonh-kr (リンク切れ)

 日本が音頭をとってこっそりこういう仲間内の景気付け(?)レクチャーを開いていることを、国内のマスコミがまったく発信せず、こうやって韓国発のネット情報としてのみ流れてくるというのが、捕鯨問題の奇々怪々ぶりを如実に示しているといえますね・・。
 韓国さん、そんなところでだけ日本と歩調を合わせるのはやめてください。Yahooの記事リンクは密漁関連報道ばっかりありますけど、「取締能力がないからこの際再開しちゃえ」というのでは野放図な密漁・乱獲に拍車をかけるばかりです。
 日本の沿岸捕鯨とセットになれば、規制を強引に緩和する方向に圧力がかかり、ミンクのJストックは壊滅的なダメージを被って絶滅は必至。日本・韓国いずれにしても、密漁の根絶とモラトリアムを遵守する能力を世界に証明することが捕鯨再開の大前提です。

参考リンク:
■まさかの日韓協調路線?|flagburner's blog(仮)
http://blog.goo.ne.jp/flagburner/e/ee9925ecf66b5527ff712fa1c3c5fbd7
■日韓の捕鯨と日豪のストランディング (拙ブログ記事)
http://kkneko.sblo.jp/article/27329862.html


 

◇捕鯨の環境負荷続報&補足

■温室効果ガス排出量の計算には賛否も|捕鯨とクジラ保護−Yahoo!ニュース (Googleキャッシュ)
http://72.14.235.132/search?q=cache:V8n-ntZVi5MJ:backnumber.dailynews.yahoo.co.jp/%3Fm%3D100656%26c%3Dscience+%E6%B8%A9%E5%AE%A4%E5%8A%B9%E6%9E%9C%E3%82%AC%E3%82%B9%E6%8E%92%E5%87%BA%E9%87%8F%E3%81%AE%E8%A8%88%E7%AE%97%E3%81%AB%E3%81%AF%E8%B3%9B%E5%90%A6%E3%82%82&cd=7&hl=ja&ct=clnk&gl=jp (リンク切れ)

 "産経大法螺報道"に関するYahooの補足リンク(サイエンス・バックナンバー)は4日で掲載期間終了(--; まあナマモノだから仕方ありませんが、当の産経記事のリンクのみイキているのが困り物。勘違いしている方も依然として多いので、釘を刺しておかなくては。とりあえずコピーをこちらに引用掲載しておきましょう。魚拓とっときゃよかった(--; Googleのキャッシュは上掲リンク。


CO2排出 鯨肉は牛肉の10%以下 - サイエンス  4月24日(金)15時52分〜28日(火)17時46分 

北西太平洋で捕獲されたニタリクジラ=平成12年(日本鯨類研究所提供)(写真:産経新聞)
鯨肉は牛肉よりエコ?CO2排出量は10分の1以下 
  鯨肉生産で生じる二酸化炭素(CO2)など温暖化ガスの排出量は、牛肉生産で生じる排出量と比べて10分の1以下という試算が、水産総合研究センターの調査で出た。同じ肉類の食材でも、鯨肉は牛肉に比べて環境に優しい一面があるといえそうだ。水産庁はこうしたデータに着目しており、「商業捕鯨再開などをめぐる国際交渉で、反捕鯨国へ理解を求める新しい視点になる」としている。(産経新聞)

[記事全文]

◇温室効果ガス排出量の計算には賛否も
・ クジラの肉は牛肉より環境に優しい=ノルウェー活動家 - ロイター(2008年3月4日)
・ 地球温暖化とクジラ - 地球と海とバリアフリーを考えるウェブサイト

◇温室効果ガスについて
・ 温室効果ガス排出量 - 算定・報告・公表制度について - 環境省

◇畜産における二酸化炭素の排出
・ 「温暖化ガス排出食」の王者は牛肉、畜産分野の約80% - AFPBB News(2月16日)

・ 水産総合研究センター

 ここでいくつか補足しておきましょう。
 まず、6/24の朝日記事について。一部の反反捕鯨論者は理解できていないようですが、わざわざ燃料が高騰した時期にまとめ買いするバカはどこにもいません。仮に下がったとしても、燃料購入は通常単年度です。年度毎の委託事業で、複数年で償却する必要のある機材等とは違いますから、その都度支出として計上します。備蓄は一船会社のやるこっちゃありません。
 もう一点。船舶からのCO2排出量を求める方法には@燃料法、A燃費法、Bトンキロ法の3種類がありますが、このうちもっとも正確かつ簡単な、つまり優れた算出手法が燃料法です。「正確な値を求めること」の意味を理解できれば小中学生でもこれ以上説明の必要はないでしょう。主機の馬力は無関係。船の出力は船速と海況によって大幅に異なり、当然燃料消費量とそれに比例するCO2排出量も変わってきます。ちなみに船舶の燃料消費は主機だけでもありません。主機の燃料消費がすべて船の推進動力に回るわけでもありません。JanJan記事上でも詳細に解説しておるとおり。


参考リンク:
■漁船の省エネルギー推進のてびき|ECCJ 省エネルギーセンター
http://www.eccj.or.jp/ship/fishing/index.html
■石油業界の改正省エネ法荷主対応ガイドライン
http://www.paj.gr.jp/paj_info/data_topics/pajpg200610.pdf
■船舶に係る排出量|環境省
http://www.env.go.jp/chemi/prtr/result/todokedegaiH18/suikei/sanko15.pdf
■改正省エネルギー法における輸送時に発生する二酸化炭素排出量の3つの算定方法の比較に関する研究
http://www2.kaiyodai.ac.jp/~kuse/introduction/pdf/07s_hamada.pdf
■船舶の運航に係るインベントリー分析
http://www.nmri.go.jp/lca/lca_hp/pdf/15.pdf
■PCC船の運航記録による運航状況調査
http://www.nmri.go.jp/lca/lca_hp/pdf/34.pdf
■造船所におけるインベントリー分析
http://www.nmri.go.jp/lca/lca_hp/pdf/8.pdf
■船舶からのCO2排出量の将来予測
http://www.sof.or.jp/jp/outline/pdf/06_06.pdf
■船舶から発生するCO2の抑制に関する調査研究報告書
http://www.sof.or.jp/jp/report/pdf/200003_4_88404_006_6.pdf
■帆船アミ号の科学
http://homepage2.nifty.com/DFT/Ami-spec.htm

 問題の産経記事を取り上げたブログサイトに、TBないしコメントを送っておきました。
 皆様も産経&天下り団体発の誤情報を真に受けている方を見かけたら、ぜひ当方までお知らせください。

■鯨肉は牛肉よりCO2排出量10分の1以下―捕鯨正当化の新たな視点|高峰康修の世直しブログ
http://blog.livedoor.jp/takami_neko_shu0515/
■環境保護論者は「牛肉→鯨肉」を推進せよ!|ビジネスマン育成塾
http://businessman-ikusei.air-nifty.com/200602/2009/05/post-8b59.html
■鯨肉の二酸化炭素排出量は牛肉の十分の一|日本萬歳!
http://unkotamezo.exblog.jp/11404729/ 

 


◇ひとやすみ

■印旛村役場・観光情報
http://www.vill.inba.chiba.jp/cgi-bin/odb-get.exe?WIT_template=AM050000&FT=AC010000&WIT_oid=icityv2::CommonGenre::1051&m=1&d= (リンク切れ)

 吉高の大桜を見に行ってきました。

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 ヤマザクラなのでソメイヨシノより開花は遅く、例年4月中旬から下旬にかけてが見頃なのですが、今年はやはり暖冬のせいか、4月11日に満開。早く行かなきゃーと思ってた矢先、嵐が来て散ってしまい、がっくり(--;; 
 仕方なく、新緑の時期に合わせて行くことにしたのですが、ともかく形のよい木なので、季節を問わず見応えがあります。見物客は全然いないし、気候もちょうどよく、森の木陰でおにぎりを頬張りながら見る桜は、花はなくても格別だニャ〜。一度雪を被った姿も拝みたいのですが、うちから15キロ離れてるので、冬場に行くのは結構大変。。

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 お弁当を広げた桜の近くの林には、サトイモの仲間のウラシマソウがたくさん生えてました。浦島太郎の釣り姿に似ているというので名付けられたとのことですが、最近は園芸品種としても持てはやされているようです。でも毒があるらしい。。
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 そばでアマガエルを発見。

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 貝化石の採れる露頭から撮った広葉樹の林。ところどころにフジの花が見えています。微妙に異なる緑がモザイクのように入り混じった鮮やかな色合いは、やはりスギ・ヒノキの人工林の陰気な緑とは段違い。安物のデジカメでは新緑の美しさを十分お伝えできないのが残念・・
 露頭の手前にあるゲートボール場には「イノシシ出没注意!」の看板が。実際、足跡が縦横無尽に走っています。かなりの巨体のよう。

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 こんな光景も見られます。鳥居の向こうに何かありそうに見えますが、上に登るとゴミだらけで幻滅(--;
 露頭の近くでカワセミの巣らしい穴を発見。もう空家のよう。うちの近くの川にもいたのですが、いつの間にかバカ市長のせいでコンクリで固められてしまった(--;
 田んぼでは農作業するトラクターのそばで、セグロセキレイが逃げてくる虫を漁っていました。街中ではハクセキレイが幅を利かせていますが、この辺にはセグロもいるようです。
 その他、今回もセッカ、ヨシキリ、キジなど、声だけも含めると10種以上の野鳥に出会いました。おもしろかったのは、住宅地の空き地にいたヒバリ。高空でホバリングせず、電線の上に停まったまま意気揚々と縄張り宣言してました・・。体力使わないから楽ちんでいいのかもしれないけど、果たしてこれでメスにアピールできるのか? 野生動物の行動の非定型性とともに、人的な開発行為が社会行動に与える影響を示す例の一つですね・・
 猛禽にも2回遭遇。サイズからして、オオタカかもしれません。1羽はまだ若鳥でうまく気流に乗れず、かなり至近距離にまで降りてきました。シャッターチャンスを逃してしまい、残念。オオタカが営巣に使える高木のある自然林も、この辺りにはまだ残っているわけですが、私有林の地主が売ってしまえばそれでアウト。。
 印旛村が合併吸収されかけている隣市は、人口6、7万足らずなのに、でかいショッピングモールを2つも3つも作り(内1つは既に破産申告した)、周辺の土地を企業に売りまくって税収を稼ごうとしています。桜を見に行く途中にも、わずか1年の間に道路沿いに怪しげな工場がいくつも立ち並ぶようになりました。来年全線開通予定の成田と都心をつなぐ北総鉄道の工事も急ピッチで進み、周辺の景色も見る間に変わっていっています。バカ新知事がリニアを走らせるだのととんでもないことを言い出しましたが、候補ルート(新線の隣り)は吉高の桜から目と鼻の先に。北総線はべら棒に運賃が高いことで知られますが、成田直通により収益が上がっても、沿線の各駅の料金は下がらない仕組み(親会社の京成の都合)になっているらしく、地元住民には何のメリットもありません。ここにリニアが走れば、受けるのは騒音・振動の被害のみ・・・

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 ヤマフジなので少し時期が早かった。近くで花を撮れたのはこれだけ。
 散策ルート沿いには新旧ともでかい屋敷が目立ちます。中には黒漆喰塗りの立派な門も。この辺は地主さんが多いのか。これ以上余計な開発をしなくたって、皆さん不自由しないと思うんですがね・・

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 松虫寺の門の前にある巨木。ウロに入って見上げてみました。天地そのまま。子供が木登りするにはもってこい(怒られるだろけど・・)。
 印旛村周辺の自然と歴史に触れる散策ルートは、小中学校の遠足に打ってつけなのですが、最近の学校はモンスターペアレントのワガママな苦情を気にしてか、バスでテーマパーク連れてってオシマイというところが多いようですね(--; 子供たちにとっては、こっちの方がよほど実になる体験につながるはずなのですが・・。

 近郊にお住まいの方は、家族連れでぜひ一度訪れてみてください。
posted by カメクジラネコ at 20:11| Comment(0) | TrackBack(1) | 社会科学系
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まさかの日韓協調路線?
Excerpt: なんか知らんけど、商業捕鯨に関して韓国が日本と協調路線をとる方向を打ち出したのだが・・・。
Weblog: flagburner's blog(仮)
Tracked: 2009-05-03 20:57