2009年04月01日

ダム開発問題から見えてくる捕鯨/反反捕鯨の病癖/滅びたクジラの天敵

◇クジラ関連ニュースクリッピング

■水産庁が「SS新法」検討 抗議船内に乗り込み逮捕可能に (4/1,産経)
http://sankei.jp.msn.com/affairs/crime/090401/crm0904010002001-n1.htm (リンク切れ)
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20090401-00000501-san-int (リンク切れ)

 いつもながら威勢のいい鯨研のオトモダチ新聞・産経殿であります。おもしろかったのは以下の記述。

水産庁は当初、捕鯨妨害も海賊行為として法案の対象とするように内閣官房など求めていたが、同意を得られず、実質的に対象外とされた。(引用)

 当然だろうと思っていましたが、やっぱりでそういう動きがありましたね。。

同様の権限を認める新法制定か、海賊対処法成立後に同法を再改正して対象に含めるなど、法整備の検討を進める。(引用)

 いや、ムリでしょ。なんで同意が得られなかったのか、ちっともわかってないんじゃないですか?

参考リンク:
■海賊対策法案関連 (拙ブログ過去記事)
http://kkneko.sblo.jp/article/27603022.html



■ビクトリア港にクジラ=香港 (3/26,時事)
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20090326-00000099-jij-int (リンク切れ)

 ザトウでこの体長だとまだ未成熟でしょうが・・。

■リゾート地に謎の巨大魚!?市民100人殺到―海南省三亜市 (3/31,RecordChina)
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20090331-00000013-rcdc-cn.view-000

 こちらは海南市。畝の数が多いので、もしかしたらシロナガスの子供かなあ・・
 生態学に無知なウヨガキ君たちは、こういった報道があるたびに「増えた」だのとおバカなことばっかり言い出しますが・・。


 
◇ダム開発問題から見えてくる捕鯨──捕鯨原理主義は日本の豊かな自然を滅ぼす  


■大戸川ダム凍結を3知事は評価、地元住民からは憤りも (3/31,産経)
http://sankei.jp.msn.com/politics/local/090331/lcl0903312123011-n1.htm (リンク切れ)
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20090331-00000631-san-soci (リンク切れ)
■大戸川ダム凍結、4府県知事ら「地方分権の第一歩」 (読売)
http://osaka.yomiuri.co.jp/news/20090331-OYO1T00700.htm?from=main1 (リンク切れ)
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20090331-00000518-yom-soci (リンク切れ)

 ダムといえば、土建屋さんの飯のタネの大型公共事業の代名詞。恣意的としか思えない甘い見通しのもと、水利、防災、発電と用途をコロコロ変えたりミックスしてみたりして、情勢の変化にも対応する気はまるでなし。発車しちまえばこっちのものとばかり、強引に進められ、その結果、日本の森と山はズタズタにされてきたわけです・・・
 凍結といっても、流域委員会で建設中止が求められた4つのダム計画うちのたった1つでしかなく、再開への含みを持たせるもの。しかも、既に建設用路の建設で山自体はボロボロの状態。それでも、これが“異例”ではなく“当たり前”となっていくことが、時代の流れでありましょう。
「反対意見を尊重する」
「本当にそこまでする必要があるのか、厳密に必要性を検証する」
 そんな当たり前のことができていないのが、捕鯨ニッポン。IWCという国際会議の場で、食糧廃棄量年間2千万トンと世界で最も命と自然を粗末にしている飽食・廃食の国でありながら、「何が何でも利用シナケレバナラナイ」と声高に叫んでいるハズカシイ国。天下り役人や水産行政と密接に結び付いてきた捕鯨業界の既得権益とプライドのため、商業から科学調査に名目をチェンジ。新しい非致死的調査手法が出てきたり、間引き論や食害論が科学的に否定されると、調査計画のプロポーザルまで差し替えて、ともかく南極で数百頭単位の野生動物を毎年殺し続けることに正当性を与えようとしてきたところも、諸々のダム建設計画とそっくりですね。
 森下参事官や山際衆院議員を始めとする持続的利用原理主義者のロンリに従うならば、すべての渓流は科学の名のもとにダムの底に沈んでしまうでしょう。知事が3人も4人も反対したりしたら、「反対する連中がいると大変なことになってしまう! 川に橋ゲタ1つ作れなくなっちゃうぞ!!とばかり納税者や地域住民に脅しをかけ、工事の優先順位が繰り上がっちゃうでしょうね・・・

参考リンク:
■ダム日記2 (当捕鯨批判ブログ集にもリンク掲載)
http://dam-diary2.cocolog-nifty.com/blog/
■シンポジウム:ダムの必要性考える 「霞が関が最も問題」−−札幌 (3/14,毎日北海道)
http://mainichi.jp/hokkaido/shakai/news/20090315ddlk01040157000c.html (リンク切れ)



◇反反捕鯨の病癖

■オーストラリア|世界遺産への招待状 (3/30 22:00-,NHK)
http://www.nhk.or.jp/sekaiisan/invitation/archives/archive090330.html

 この国が大嫌いな一部の捕鯨シンパを除くと、豊かな自然とそれを厳格に守る自然保護先進国として、日本でも人気の高いオーストラリアが初回。
 実は番組の中身を全部チェックしてないんですが(汗)、NHKのHPには現地在住のコーディネーターの方がフレーザー島の白いザトウ・ミガルーについて書いたコラムが載っています。同島は、つい先日放映されたTBSのソニー「世界遺産」でも登場していましたね。
 番組中で紹介されたウルル──日本ではまだエアーズロックの方が通りがいいかもしれませんが──は、オーストラリア先住民のアボリジニの人たちにとっての聖地。観光客の登山も制限されていますが、それすらもアボリジニの人たちは快く思っていないとのこと。
・ダムより豊かな緑を残して欲しいと願う日本人たち
・ミガルーを殺してほしくないオージーの人たち
・ウルルに登ってほしくないアボリジニの人たち

 そういう人たちが声をあげるだけで、ますますもって「殺したくなる」「傷つけたくなる」「壊したくなる」というヒトたちがいることを、日本人の一人としてとても悲しく思います。 


◇滅びたクジラの天敵

■科学くん地球大探検スペシャル|飛び出せ科学くん (3/30 24:00-,TBS)
http://www.tbs.co.jp/program/kagakukun_20090330.html

 ネプ理科の二番煎じな感じもしたけど、質はこちらの方がちっと高かったかも。
 オナガザメ(の近縁のニタリ)の映像はなかなか見応えがありました。尾で“撲殺”ですかあ・・
 深海ザメ漁も紹介されていましたが、生態の未だに多くが不明で、繁殖率が決して高いはずもない深海ザメをガンガン獲ってしまっていいのか心配になります。健康食品として需要と単価が高いだけに、手遅れになるまで“抑え”が利かないのでは? 肝臓以外ほとんど捨てているでしょうし・・。実にたいしたブンカです。深海延縄による他の野生動物の混獲も気になるところ。
 番組中でココリコ田中が解説していた、ホオジロザメよりビッグなメガロドンはクジラを捕食していたという“仮説”、主食だったかどうかはやや疑問。現世のシャチも主食にはしていません。メガロドンは150万年前に絶滅。生存説もあるけど、Wikiの解説にあるようにまずあり得ない・・。シャチや現世の他のサメとの競合に破れたのかもしれませんね。サメは進化史上大成功を収めた分類群といえますが、クジラを主食≠ノするのは、さすがに生態学的キャパシティ/生化学的制約(主に生体濃縮)から不可能だったのではないかと、筆者には思えます。
 草原のサルの分際でありながら、不自然な捕食者を買って出ようとした結果、南極の海では乱獲と資源枯渇の悲劇が起きてしまいました。太地町民の水銀汚染問題もまた然り。回避できるリスクを無視してツケを負ったとしても自業自得ですから、一部の太地町民やウヨガキ君たちに同情する気にはなれませんが。

■メガロドン|Wikipedia
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%A1%E3%82%AC%E3%83%AD%E3%83%89%E3%83%B3
■クロミンククジラのカドミウム汚染 (拙HP)
http://www.kkneko.com/cd.htm

posted by カメクジラネコ at 02:59| Comment(0) | TrackBack(0) | 社会科学系
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