2009年02月14日

極右化した共同船舶と鯨研/癒されない野生クジラの映像

 南極海で捕鯨戦争が勃発したせいで、うちも1日のアクセスが千件を越える事態に。捕鯨がなくなり、GPもSSもなくなり、当ブログもなくなる平和な未来が早くきて欲しいもんです・・
 SSの妨害が終了し、報道もやや落ち着いた感じなので、当初の予定どおり週1ペースに戻したいと思います。

 

◇極右化した共同船舶/鯨研

■国際社会はシーシェパードによる海上での暴力に対抗せよ (2/10,ICR)
http://www.icrwhale.org/090210ReleaseKyodo.htm

 すさまじいタイトルですね。まさにネット極右ブログの記事なみです。。。
 SS側にヘリの空撮で証拠ビデオを撮られるのを阻止しようとしたようですが、国連海洋法条約に照らして今期の調査船団がどのような暴力行為を働いたか、SSと同様に徹底的に検証されるべきでしょう。

 調査捕鯨が続く限り、第三者によって国際的に監視する体制を作ることが絶対に必要だということが今回はっきりしました。当事者にできるわけがないのだから。

 

◇お国のためにバンザイ

■調査捕鯨船:4月に11年ぶり下関寄港 「歓迎する会」行政中心に設立 /山口 (2/10,毎日山口版)
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20090210-00000173-mailo-l35 (リンク切れ)

 お腹痛くてやめた元首相お膝元。世界も見えていなければ、汚染と乱獲と開発で失われた地場の海も見えていない悲しいニッポンの縮図。できれば今年が最後の歓迎になって欲しいものですが。
 過去記事もご参照。

■捕鯨ニッポンの縮図──下関市
http://kkneko.sblo.jp/article/17238001.html


 

◇マスコミに変化の兆し2

■沿岸捕鯨 再開へ妥協図れないか (2/13,北海道新聞社説)
http://www.hokkaido-np.co.jp/news/editorial/146810.html

 読売に続き、北海道新聞も抑制のとれた内容。昨年のGPJ職員逮捕時も他社に比べ公正・公平な社説を掲載しています。

 HPもご参照。

■捕鯨報道・マスメディアランキング
http://www.kkneko.com/media.htm

 

◇癒されない野生クジラの映像・・・

■日本人カメラマン野生に挑む 「地球最大の動物シロナガスクジラに迫る 中村宏治」 ('05/10/9,NHK-BS Hi 2/14,0:10-,NHK総合(再放送))
http://archives.nhk.or.jp/chronicle/B10002200090510100030104/

 2005年にBSハイビジョンで放映されたものを、今夜NHK総合で放映。ハイビジョンの契約なんてしてない貧乏人は遅れて見るしかなし。
 せっかくの野生のクジラの映像でしたが、見ていてやるせなくなりました・・
 コビレゴンドウのブリーチが船に対する威嚇という解説は疑問。シロナガスの母親のテイルスラップのほうは、明らかに威嚇に見えましたが・・
 初の水中撮影と謳ったものの、透明度の低いバハカリフォルニアではぼんやりとしか映らず。「フジツボの付着具合」が貴重とか言うとりましたが、水上で撮影したほうがよっぽど鮮明に撮れますし、統計的なデータとしても活用できますよ。
 シッポばっかりなのは、当然逃げてたから。急ターンや急潜行など「予想外の行動」も全部逃げてたから。雌雄の繁殖行動を邪魔したり、こどもまで追っかけたり・・
 編集して放映された分以外に、さんざん"アタック"かけてたはずなんですよね・・。この年は例年より一月も早く、コルテス海を後にして回遊に出ちゃったということですが、温暖化等の影響以外に、ヘンな生き物にしつこくつきまとわれて嫌気が差したという理由もあったのでわ(汗)
 数百万はくだらないハイビジョンカメラを使ったのだから、投資した分の"絵"を出せという要求があったのでしょうか? トキのヘリ空撮を優先して、絶滅の引導を渡したNHKらしいといえるかもしれませんが。
 最初に出てきたオガワコマッコウの映像のほうが、よっぽど価値がありました。映像としてはオキアミが綺麗でしたし、それで十分です。
 希少で臆病な野生動物を追いまわした映像に、価値があるとは思いません。
 ニンゲンの捕鯨産業によって徹底的に痛めつけられた野生動物なのですから、せめて回復するまでは繁殖を営む楽園をそっとしておいてやっていただきたいんですがね。
 他のWW地域に比べても、メキシコ政府は規制が甘すぎ。当該海域でのこうしたマスコミの撮影や観光について、クジラたちへの影響にもっと配慮して規制を強化すべきです。
 余談ですが、同海域における冬季の繁殖期での索餌活動がわかったのは、非致死的観察のたまものです。捕鯨業者の知識は、ブローの間隔など殺す為に必要なものだけ。クジラの生態の9割についてまったく無知でした。業者とつるんだ捕鯨学者の致死的研究も、こういう具合に後で覆される俗説レベル。フレキシビリティと繊細さを兼ね備えた本物の野生動物の生態に関する知識の解明に、かつても、現在も、これからも、彼らが寄与した/している/できることなどありません。

 
posted by カメクジラネコ at 03:06| Comment(2) | TrackBack(0) | 社会科学系
この記事へのコメント
貴方は鯨関係のいろいろな事を調べています。
水産庁〜天下り・食害論に疑問とかの発言が目立ちますが、根本的に見ると鯨を殺して欲しくないように見えます。
鯨に関してそこまで執着を持つのは一体何故なのでしょうか?
天下り関係や食害論に疑問を感じるだけなら、ここまで書くことは無いと思いますが・・・特別な思い入れでもあるのですか?
Posted by TNT at 2009年02月19日 22:03
>TNTさん
目立っているのは最近のトピックだからでしょう。
お暇があるならHP(上掲バナーより)を一通り読んでみてください。
筆者のスタンスについては昨年12/30日の記事などに多少短くまとめています。
http://kkneko.sblo.jp/article/24929446.html
少し長いもんでは昨年11/19日の記事。
http://kkneko.sblo.jp/article/23050887.html
結論からいうと、バランスがいちばん悪いために最も高いプライオリティを割いているということです。日本国内で"適度"な捕鯨批判の声があがっていれば「ここまで書く」ことはしませんね、確かに。
思い入れがあるのは猫でクジラではありません。
Posted by ネコ at 2009年02月20日 00:53
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