2008年12月30日

捕鯨ニッポンのこの一年を振り返って

◇ハクジラとヒゲクジラの種分化(続き)

 昨日の記事ですが、夕べ風呂に入ってて、ふと思い浮かんだことを補足したいと思います。
 ハクジラの種分化の多様性は、やはり性選択的な歯の形状変化ではなく、社会性そのもののバリエーションが広がったことによるのかもしれませんね。一つの種の中で微妙に社会性の異なる集団が複数できたときに、お互いの間で交雑隔離が生じるところまで進むどうかは、もう一段の考察が必要でしょうが。ヒゲクジラ類に比べると、ハクジラ類の方が相対的に社会構造が複雑なので、辻褄は合います。
 ハクジラの仲間は、雄と雌でサイズから行動域まで性的二型のはっきりしたマッコウクジラから、父系集団と考えられるツチクジラ、最も高度な社会を持つとされるシャチ(最近は2、3の別種に分ける議論が進んでいるそうですが)まで多岐にわたります。また、マダライルカとハンドウイルカ、ハシナガイルカなど、複数の種が役割分担を含む異種間混成の社会集団を形成することもあります。野生動物の社会行動の研究においては、霊長類と並び最も興味深い対象といえるでしょう。
 本来であれば、日本は京大などの社会行動学研究のノウハウを有効に活かせる立場にあるはず。それなのに、捕鯨産業と一蓮托生の身である御用学者が、毎年毎年大量の死体から耳垢をほじくって縞を数えるだけのくだらん研究にばかりエネルギーを注ぎ込んでいるのは、大変遺憾なことです。太地の反生態学的な追い込み漁や、鯨界のゴリラというべきツチクジラの捕殺も、いい加減さっさとやめてほしいですね。命に対すると同時に科学に対する冒涜です。


 

◇お笑い鯨人集団のボケ(続き)

 収支予算書の特別事業費、重油価格が下がった分をもっと引き下げないのはやっぱりおかしいですね。増額した国庫支出を戻すのは当然にしても。
 23億円の用船料他というのは、やはり中積船や“敵”を監視するための遠洋漁船などのチャーター料に違いありませんが、支出ではなく流動負債の借入金に含まれているのがミソ。つまり、ツケにしているわけです。前年度は8億余りだったのが、今年は急増していますが、パナマ船籍のオリエンタル・ブルーバード号がCITES違反だとグリーンピースに突っ込まれたため、後継の給油兼鯨肉運搬船を急遽用立てする気でいるか、スパイ船でも増やすつもりなのでしょう。

 なお、鯨研/調査捕鯨の非科学性については拙ブログでも幾度も取り上げているところですが、生化学をご専門とされるプロの研究者Adarchismさんのブログはとりわけ秀逸で、全記事必読です。最新記事では他の専門家の方々の意見も複数取り上げてくれています。

関連リンク:
■日本の調査捕鯨船団に違法船!――パナマ政府が給油船の船籍を剥奪 (10/28,GPJ)
http://www.greenpeace.or.jp/press/releases/pr20081028oc_html
■どうしてそこまで自信過剰なのか|3500-13-12-2-1
http://3500131221.blog120.fc2.com/blog-entry-60.html


 

◇お笑い鯨人V.S.お笑い鯨人(続き)

■シー・シェパード、日本の捕鯨船団妨害に9日間成功 (12/29,AFP)
http://www.afpbb.com/article/environment-science-it/environment/2553107/3639767

 ・・・。「海幸丸が目視専門船だと知らずに阻止したつもりになっていた」とかいわないでしょうね(汗) 頼むから、そういうオチはやめて欲しいニャ。。。。やっぱ減産に協力してるだけのただのアホだニャ。。
 flagburnerさんが拾ってきてくれましたが、向こうの“お笑い鯨人集団”に対して一段と攻撃的姿勢を強めている捕鯨礼賛新聞産経の編集長は、SSの“殺意”認定したいんだそうで。そりゃ、あなたが決めることじゃないでしょ。プロのジャーナリスト、それも全国紙の編集長の言動とは信じがたいですね。あまりにすさまじい表現で、“殺気”を感じるんですけど・・。
 昨日もお伝えしましたが、国際条約上回避義務があったのは海幸丸の方ですし、「不自然な操船をして船をぶつけたのはむしろ海幸丸だった」というのは、SS側の証言とはいえ、状況からいえばおそらく正しいでしょう。つまり、編集長片山氏の言を借りれば、“殺意”を抱いたのは日本の捕鯨船団側ということになりますね。
 ところで、海保に教わって秘密兵器を搭載したので今期は危険はないと、おたくの新聞も報じたんじゃなかったでしたっけ? そんなシロモノに税金を3億円も払わされているんですがね。実際に人命が失われたあたご衝突事件の折、「海自の殺意を感じた」と報じたんですか??
 こちらの“お笑い鯨人集団”に関係者を理事として送り込んでいるくせに、あなたたちの報道は微塵も笑えません。寒気がします。

関連リンク:
■無軌道な3K新聞編集長|flagburner's blog(仮)
http://blog.goo.ne.jp/flagburner/e/f71895792aaff206cc3c906389f04905
■鯨類捕獲調査"円滑化"緊急対策事業:3億円 (H20第2次農林水産関係補正予算概要)
http://www.maff.go.jp/j/press/kanbo/yosan/pdf/081220-02.pdf


 

◇大量殺人

■イスラエル軍の空爆続く、死者318人に…ガザ侵攻懸念も (12/29,読売)
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20081229-00000045-yom-int (リンク切れ)

 明らかに北朝鮮よりひどいテロ国家です。アルカイダと何も変わらない。というより暴力の連鎖を生み出すテロの温床。SSなどお笑い鯨人にすぎませんよ、産経どの。

関連リンク:flagburnerさんのブログ
http://blog.goo.ne.jp/flagburner/c/fd1d2596bd04a14c4a728a70f8182eaf


 

◇捕鯨ニッポンのこの一年を振り返って

 京都と下関で年次総会を開いた年と比べても、今年は例年以上に捕鯨問題が一躍注目を浴びる年となりましたね。年初のシーシェパードによる調査捕鯨妨害、鯨研の予測能力のなさを証明したJARPAのレビュー会合、まともな査読論文がないといわれてリストを作ってみたけどやっぱりジャンクばっかりだった鯨研の研究内容のお粗末ぶり、グリーンピースジャパンと共同船舶元船員による調査捕鯨の数々の不正暴露、洞爺湖サミットとIWCを前に強行した検察の調査打ち切りとセットのGPJ職員逮捕、嵐の前を予感させつつも平穏に終わったサンチアゴ会議、オトモダチ新聞産経や読売が相変わらず捕鯨擁護偏向報道を続ける一方、公正なケンカ両成敗社説を展開した複数の地方紙や鯨肉流通事情を報じた朝日などメディアの変化の兆し、親子クジラ殺しにC・W・ニコル氏が憤慨し、硬直した業界に愛想を尽かした三崎氏も離脱、パフォーマンス的なSSメンバーの国際指名手配、明らかになった調査捕鯨のきわめて高いCO2排出などの環境負荷&捕鯨関連業界による鯨肉在庫統計の操作疑惑、経営合理化を迫られ直営店を店じまいするなど販売不振で苦境に陥る共同船舶と鯨研、外務省関係者は海外メディアで外交のお荷物でしかない水産庁セクションに苦言、そして税金の補助を受けた事業のくせに国民に黙ってこっそり出港した今期の捕鯨船団は、有名女優を乗せたSSの抗議船と早くもスッタモンダ──。
 来年はどちらにとっても、どちらに転ぶにしても、正念場の年になりそうです・・・。
 今年はまた、拙ブログで取り上げてきたように、一見捕鯨とは無関係そうに見える日本の社会の様々なひずみが顕になった年でもありました。とりわけをめぐる話題には事欠きませんでしたね。前年に続いてありとあらゆる食品偽装や汚染が発覚、そのうちの一つは旧大手捕鯨会社マルハニチロホールディングスの子会社神港魚類が引き起こしたウナギ産地偽装でした。業者の接待を受けた農水省の地方農政事務所職員は、汚染米が消費者の口に運ばれるのを黙って見過ごしていました。まさに日本にとっての伝統的な食の根幹が大きく揺らぎ、信頼がガラガラと音を立てて崩れ落ちた年でした。捕鯨ニッポンのまがいものの食文化は、捕鯨協会にコンサルティングを委託された国際PRが発案し、マスコミや著名人がすっかり乗せられた'80年代には、おそらく既に蝕まれつつあったのでしょう。
 社保庁職員による年金の杜撰な管理や改竄、事務次官汚職からあたごの轢き殺しに集団リンチに元航空幕僚長の化石論文などボロボロ続いた防衛庁・自衛隊の数々の不祥事もまた、この国の官と政に対する市民の信頼を大きく揺るがしたものでした。水産庁から天下る気でいる役人たちが、調査捕鯨の不正を取り締まれないのもむべなるかな・・。リンチから大麻までスキャンダルまみれの相撲界、捕鯨と同様自ら招いた伝統崩壊の結果を衆目にさらしました。捕鯨業界の赤字に追い討ちをかけた重油価格の高騰、第三世界の食糧事情をさらに悪化させた大豆やとうもろこしの価格急騰、リーマン・ショックを引き金とした世界同時不況は、サブプライム金融商品というまやかしの錬金術を編み出し、石油や食糧まで食い物にする投棄ファンドによって世界中が翻弄されるという資本主義の大きな歪みを露呈させました。
 国内では救急搬送された妊婦が病院をたらい回しにされた挙句亡くなるといった悲しい事故が相次いだり、死刑執行が急増する中で「死刑になる犯罪を起こして有名になってやる」と無差別大量殺人を起こすようなバカ者も急増。これまた、この国にとってヒトの命の優先順位は一体どこにあるのかと、大きな問いを投げかけるものでした。くだらんライトアップに金を出しても幼稚園児から収穫の楽しみさえ奪い取る冷血府知事も、ヒトの心、とりわけ幼いこどもたちよりカネを優先する荒んだ社会状況を象徴するものでした。テロと疑われた事務次官連続襲撃事件は勘違いの理不尽な逆恨みによるものだったとはいえ、やはり世界に恥ずべき犬猫の大量殺処分はペット税なんぞで解決できるものではありません。ジャーナリストの筑紫哲也氏が“末期癌”に冒されたこの国の行く末を憂いながら逝去。
 米国では新しい政治の風が巻き起こり、対照的に漢字も空気も読めないローゼン首相とプッツン小沢民主党首のすれ違いっぱなしの政治停滞が続く捕鯨ニッポンは、ますます世界から置いてきぼりにされそうな予感・・・・。関係ないけど、ポニョは不自然な海の金魚(?)に見えてしまい、観に行きませんでした・・・
 野生動物全般にとっても、あまり芳しい話は聞こえてきませんでしたね。エモーショナルな動物"愛誤"先進国日本では、動物園のアイドルにして騒ぐばかりだった感がありますが。放鳥されたトキも死んだり行方不明になった個体が出たり。IUCNでの強いジュゴン保護勧告を日本政府と米軍は無視しましたが、国際NPOは沖縄の市民とともに米国での訴訟で戦っています。潜水艦による中距離ソナー禁止を求める訴訟は残念な結果に。もっとも、ルサンチマンに駆られた日本の反反捕鯨論者たちは殺しの口実に使うばかりで何もせず。日本政府が辺野古沖の滑走路建設をやめ、米軍のソナー使用もやめさせるのであれば、商業捕鯨に対する容認論は筆者も含め高まるはずですが。
 影響が一段と目に見え始めた地球温暖化(気候変動)は、シロクマだけでなく、イッカクや日本の調査捕鯨の主要なターゲットである南極のクロミンククジラに対し特に甚大な影響をもたらすことがわかってきました。海水イオンの変化が索餌や社会行動における音響依存度の高いクジラたちに深刻なダメージを与える可能性も新たに指摘されています。種の絶滅や生態系の撹乱を引き起こす一番の要因は、個体数しか見ない水産資源学では説明不能で予測のつかない、複数の人為的影響の相乗効果に他なりません。実効性のある具体的な保護策を何も打ち出そうとしない日本がなすべき唯一の合理的な方策は、商業捕鯨(調査という名の擬似商業捕鯨含む)でさらにクジラたちを追い詰めるのをやめ、リスクを減らすことです。
 幾度か申し上げていることですが、筆者は環境保護、生物学、動物福祉の観点から、とりわけ日本が外でやっていること≠ニして南極での調査捕鯨を最重要視しています。クジラを神聖視・特別視するフリークではありません。「あらゆる捕鯨活動の即時全廃」を唱えるつもりはありません。むしろ副作用が強すぎて、当のクジラたちに返って不幸な結果を招くだろうと考えています。また、環境問題、野生動物問題、動物福祉問題、食糧問題全般における目を覆わんばかりの日本の後進ぶりが劇的に改善された暁には、捕鯨問題への風当たりは弱まって然るべきだとも考えております。大変遺憾なことながら、すべてについて後ろ向きな姿勢が捕鯨推進の背景に厳然としてある以上、捕鯨問題の解決を取っ掛かりにした方が、あらゆる自然と動物たちの利益に資するものと認識せざるを得ないのですが・・・・。
 願わくば、来年こそはクジラたちに平和が訪れますように。ヒトを含む他のすべての命にも。
 ついでに来年は丑年ですが、せっかくなのだから皆さん、せめて一年くらいは牛肉の消費を減らしたらどうですか? 動物福祉上問題のある無理な肥育を要する霜降りは特に。なんといっても飽食・廃食大国ですから、代替品なんて不要ですよ。国もヒトもこれを機会にメタボを解消してすっきりしてください。遠洋捕鯨とアグリメジャーの牛肉生産という“悪の双璧”をなくしたら、地球環境にとってもいいことこのうえなし。輸入も生産もすっぱりやめ、ハンバーガーチェーン店も国内から一掃し、伝統的な“畑の肉”に立ち返るというなら、筆者としては近海での捕鯨を相当程度認めるのに決してやぶさかではありません。それは確かに、失われてしまった正しい食の伝統と不殺生の伝統、本物のアイデンティティを取り戻すことにつながりますから。
 本気でやる気があるなら、ね。。。

 

◇オマケ:Yahoo!BBSからうちをのぞきに来ているウヨガキ君たちへ

■さあ!諸君!捕鯨問題だ!
http://messages.yahoo.co.jp/bbs?.mm=GN&action=m&board=1834578&tid=a45a4a2a1aabdt7afa1aaja7dfldbja4c0a1aa&sid=1834578&mid=30658
http://messages.yahoo.co.jp/bbs?.mm=GN&action=m&board=1834578&tid=a45a4a2a1aabdt7afa1aaja7dfldbja4c0a1aa&sid=1834578&mid=30659
 ときどきアクセス解析でYahoo掲示板からのアクセスが引っかかってきます。ここは個人に対する低レベルな誹謗中傷まで書き込まれ、2chニュー速以上にディベートの体をなしていませんが・・。先日の「やる夫」シリーズの作者レベルであればまだしも、センスの欠片も感じないウヨガキ君たちの相手をする必要も感じないので、小学校の算数がわからないヒト向けにだけ特別に講義してあげるくらいなのですが、せっかくなので一言。

SSをテロ指定しているのは、日本国が逮捕状を発行した事でも明らかなように鯨研よりもっと上流から。

 グリーンピースにしろWWFにしろ、あるいは過激な行動で知られるシーシェパードにしろ、日本を含めたどの国からもテロリストの指定など受けていません。ちなみに、グリーンピースはかつてフランス政府の諜報機関による国家テロで犠牲者を出した“テロの被害者”として有名。当然ですが、指名手配とテロは無関係。過去記事でも既に解説済みですが、威力業務妨害(オバカなSSと違い、はるかに陰湿で卑劣な“紛い行為”を含む)を行ってきた右翼・左翼・暴力団・似非同和・新興宗教団体は全国いたるところに存在しますから、日本は世界でも例を見ないほどテロリスト組織がウヨウヨしている恐ろしい国ということになっちゃうでしょうね。
 “上流”だなんてずいぶんとまあかっこつけた口ぶりですが、具体的にどこですか? 政府の当該組織の関係者なの? いや、君、ただのウヨガキ君でしょ。説明できないもんだから、上だとか下だとか言って誤魔化してんだろうけど、そんなの最初からないよ。
 鯨研の財務情報が“合法的”だとか言ってますが、誰も違法だなんて言ってませんよ。何が問題なのかは読めばわかるとおり。法に触れるか否かですべてが解決するなら、日本であれどこの国であれ社会問題は一切起きず世の中平和でしょう・・。
 容易に飼い馴らされてしまうタイプのウヨガキ君には、どれほど平易に説明してもニャンコに小判で、問題の所在がどこにあるかわからんでしょうが、そもそも脳ミソがベーコン化したネトウヨ君たちの「目が醒める」ことなど、筆者としては最初からまったく期待していません。大切なのは、ネトウヨ化の"予防"なのですから。そして、"治療"の責任があるのは日本政府/捕鯨サークル/国際PRとマスコミ。ま、捨てられたと感じて、自分で「目が醒める」子たちが出てきても不思議ではない状況ですが・・。

SSの攻撃を受けた場合、逃げるのは一番双方にとって危険のない選択。

 過去の一連の捕鯨船側の“反応”がケースバイケースであることは、今年の2回のアタックだけでも明らか。「いつでも逃げる」という合理的な選択をしていれば、SSが指名手配を受けることもなかったはずなんですがねぇ。当事者に代わり、筆者らがJanJanの記事でその理由を説明していますが。

関連リンク:
■Yahoo掲示板、2chカキコミの"事実誤認"訂正・・ (拙過去記事)
http://kkneko.sblo.jp/article/16048538.html

 

 まあ、筆者は性格も手伝ってか、キツイ表現を使うことがあるので(汗)、時折ご批判の言葉を頂戴して反省してもおりますm(_ _)m もっとも、筆者がついツッコミなっちゃうのは、水産官僚や鯨研の学者、捕鯨議連の議員、反反捕鯨言説を唱える多数のマスコミ人・著名人など、自らの高いステータスを利用して社会に対して影響力を行使でき、また実際にそうしてきた人たちで、それらの“権威”にすがってつるんでいるだけのウヨガキ君たちの相手をしても仕方がないのですが・・。
 捕鯨ニッポンを素朴に崇拝するヒトたちにとって耳に心地よい嘘を吐くことも、耳にしたくない真実を口を噤んで言わないことも、筆者にはできません。賛成派へのアプローチには大きな限界があると感じるのも、そうした理由からです。不都合な真実≠ゥら目を逸らすのは情けないことですが、それがニンゲンという不完全な動物の"サガ"であれば、仕方のないことと半ば諦めてもいます。といって、ベーコン化が進んでおらずまだ間に合う=A思考の柔軟な日本の若者がもはや“絶滅”してしまったとも考えていません。
 大きな存在に寄りかかって安堵を得ている未成熟なネトウヨ君たちは別として、人生の中で踏んだ場数の少ない若い人たちは、ときに心が揺れ、「何が本当に正しいのか」と不安を覚えることもあるでしょう。もちろん、立ち止まってじっくり考えることも大事なことですが。そうした若い世代の人たちにとって、“道標”のひとつとしてのポジションを果たせれば、筆者としては本望です。そのために、こうして情報を発信しているわけです。なんとなれば、「犠牲は少ないに越したことはない」という世の中の進むべき方向性について、立ち位置がブレることはないので。
 道標≠ニいっても当然中立軸ではなく、捕鯨サークルそのものやマスコミ、文化人による《捕鯨賛成の主張》に対し、《捕鯨反対の主張》を明確に示しことで、結果的にバランスを保つという意味です。グリーンピースなどの国際NGOは、捕鯨協会/国際PRによる“アンチブランド戦略”があまりにも奏効しすぎてしまいました。国内における《日本人の、日本人による、日本人のための主張》は、まだまだ少なすぎます。そしてそれは、日本人の責任として誰かが必ず引き受けねばならないことです。
 ただ、この一年余り皆さんにも手伝っていただいてブログを収集してみたところ、日本の国策的捕鯨推進に異論を唱えている方々が、筆者の予想を大きく越えるほど、たくさんいらっしゃることがわかりました。しかも、それぞれの方が、しっかりとした自分自身の考えを持ち、権威に右へ倣えで没個性的なウヨガキ君たちとは一味もニ味も違う、独自の視点やユニークな切り口でもって、オリジナリティあふれる主張を展開してくれており、筆者としても大変に勇気づけられた思いです。筆者はもともとネットワーカータイプではないため、こういう仕事は適任者に引き受けてもらいたいところなのですが・・・

■捕鯨批判ブログ・リンク集
http://www.kkneko.com/framel2.htm

 実際のところ、筆者は主にネットを使った情報収集と情報発信をしているのみで、地産地消型の草食動物として環境負荷と命の犠牲の点では日本人の平均をかなーり下回るライフスタイルを選択してはいるものの、体を張ってクジラたちを直接守ることを何一つしているわけではありません。国家産業複合体による巨大事業という商業捕鯨の性格上、もともと一市民に出来ることは限られていますが。その分、声をあげることが大きな意味合いを帯びてもくるわけです。たとえ小さな声であっても。
 とはいえ、今のままでは主張がなかなか伝わらないのは確か。検索エンジンのSEO対策など金をかけない範囲で多少は打っていますが、知名度の低さはやはり致命的。収入に結び付いてないとはいえ、これでも一応商業作家なんですけどねぇ(--;; 小原秀雄先生やロバート・シーゲル先生始め一部の方々にエールをいただいたものの、いろいろ横槍もあって日の目を見なかった処女長編小説ですが、依然として国際的に高い価値を受けられるだけの作品として自負するところでありますので、何とかして再活用の道を開拓しなくてはならないと考えています。新作群がコケさえしなければ、今年・来年の年次総会に間に合ったのですが・・。とりあえず新作も進めにゃならんので、当面ブログ更新は週1程度ないしイベント発生のタイミングで進める所存です。
 ブログ記事はなるべくタイムリーな情報をお届けできるようにと心がけてきたつもりですが、結構ヤッツケ仕事になった分、とりわけ終わりのほうは半分寝ぼけて書いて日本語が乱れてたり(“鯨人集団”のプレスリリースほどでなくとも・・)、皆さんに誤りをご指摘をいただいたり、お見苦しい点も多々あったかと思いますm(_ _)m 官庁や研究機関の公式HPでも何でもない個人のブログですから、多少の粗はお見逃しいただいていると思いますが、もし事実誤認や問題点が見つかれば引き続きご教示いただければ幸いですm(_ _)m いずれ余裕があれば、訂正と併せてトピックベースのHPと時事ネタのブログをわかりやすく整理したいとも考えております。
 HPの方は、少なくとも捕鯨問題の解決の道筋が開けるまでは、クジラや捕鯨に関心を持った方が誰でもアクセスできるようにしておきたいと思っています。最新の「やる夫で学ぶ近代捕鯨史─番外編」は、元ネタ自体は真田氏始め他人様の労作をそっくりお借りしたものですが、おかげさまで好評を博しております。水産庁や捕鯨協会は外向きと内向きの顔を使い分けて、国民になかなか正しい捕鯨史を伝えようとしませんので、若い世代の方々には特に、この機会にしっかり勉強しておいていただきたいところ。出口調査では今のところ「捕鯨反対!(少なくとも南極からは撤退すべし!)」を選んでいただいた方が50人ちょい。勝手に全部見ちゃうヒトがいるようなのであまり宛になりませんが・・。「まだ文字が多くて読む気にならん」という声があり、対策思案中・・。1章の「捕鯨船の軍艦転用の記述に間違いがある」とのご指摘も受けましたが、筆者がミリオタでないもんで詳細なところまでは理解していません、ゴメンナサイm(_ _)m 「にゃがととにょろやのデッサンが狂ってる」とかゆー苦情もきましたけど、そこはお遊びなので大目に見てくだされ(--;;
 長くなりましたが、本年のブログは本日でおしまいです。新年最初の記事はおそらく「捕鯨船団VSシーシェパード第3ラウンド」になるかと・・。当ブログにご訪問いただいた皆様、一年間ありがとうございました。惜しみなくネタを提供してくれた“鯨人集団”もとい鯨研/水産庁/捕鯨協会/応援団の皆様にもお礼申し上げます。でも正直言えば、これ以上ネタを増やしていただかなくて結構です。さっさと南極から撤退してください。
 それでは皆様、厳しい冬ですが、どうぞよいお年を。

posted by カメクジラネコ at 03:02| Comment(0) | TrackBack(0) | 社会科学系
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