◇捕鯨関連ニュース
■PCI元部長に懲役2年6月求刑 (12/16,産経)
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20081216-00000607-san-soci (リンク切れ)
HP、ブログで何度か取り上げていますが、PCIの汚職関連報道です。PCIはセントキッツのバセテール港湾設備案件など、IWC票買い水産ODAも引き受けていたコンサル最大手。捕鯨問題に関心のある方は、日本のODAが一体どのような形で使われてきたのか、常に記憶にとどめておくべきでしょう。燐光群の坂手さん、捕鯨擁護演劇の脚本を書く前にしっかりと勉強してください。
参考リンク:
■捕鯨賛成票、1票いくら?(拙HP)
http://www.kkneko.com/oda.htm
◇野生動物と共存する国、できない国
■ヘラジカと暮らす街アンカレジ〜密着 動物パトロール〜|地球ドラマチック (12/18 19:00-,NHK教育)
http://www.nhk.or.jp/dramatic/backnumber/152.html
BBCとアニマル・プラネットが2007年制作したドキュメンタリーです。鯨研と産経がギャーギャー喚いていますが、アニマル・プラネットは良質な科学・環境系番組の制作者として高く評価されています。経費節減でカメラの宣伝ばっかりしている感じのNHKですが、少しはBBCを見習っては如何でしょうか? 話題のシーシェパード密着番組をこの枠でちゃんと放送してくれるかどうかも気がかりですが・・。何しろ、公共放送のくせに政治圧力に屈しやすいところですから・・。
番組は、アラスカ州の漁業狩猟局のスタッフの活動を追う内容でした。ムースハンター・ペイリン氏のいる保守色の強い地域ながら、日本の自治体の野生動物保護管理行政も参考にすべきところは多々ありましたね。先進国、開発途上国、過去の伝統的な日本、いずれとも異なり、わがままで人間中心主義的な一般国民と無策/非力な行政のために、野生動物とニンゲンとの共存が最も難しい国になってしまったのが現代の捕鯨ニッポンといえそうです・・。
◇日本の非致死調査
小笠原で鯨類の非致死的調査に取り組んできた森恭一氏が夕方の首都圏ニュースで取り上げられていました。
捕鯨業界の呪縛にすっかり囚われてしまっている鯨研とは別に、純粋なクジラの生物学的研究が行われていることは、残念ながら日本ではあまり知られていないこと。小笠原に定着したウォッチングの健全な発展のために欠かせないルール作りにも貢献されています。ろくでもない研究とそれをはるかに上回る広告費に金を注ぎ込んでいる鯨研に補助金を出すのをやめて、国はこうした国際的に高く評価され得る研究に予算を回すべきです。
上で取り上げたアラスカレベルの共存さえ、日本ではハードルがはなはだ高そうですが、そんな日本でも出来る野生動物との共存の、ひとつのモデルケースになる可能性を秘めているのがホエール・ウォッチング(WW)。バッファーゾーンとしての沿岸に来遊する野生動物を非消費的な形で持続的に利用し、地域の経済にも貢献できるWWは、現在では小笠原や慶良間を始め、日本各地で進められています。小笠原は遭遇率が9割以上で、ガイドの皆さんのモラルもしっかりしていますし、過剰な負荷がかかっている海外の一部に比べても、むしろ理想的といえるほど。
マッコウの子供はかわいかったニャ〜。邂逅を果たした参加者の皆さんが、森氏の解説のとおり、海の自然とニンゲンとの関わりについて考えるきっかけになればと、願わずにはいられません。
天気予報ついでに深夜のテレビを付けたら、NHKの短い世界遺産紹介番組で、クジラたちの繁殖海域として知られるバハ・カリフォルニアをやっていました。やっぱり生きた姿に勝るものなし! 命を貪る恥ずかしい飽食国家の一員としては、リアルで出会う機会を持つのは憚られるのですが、IWCで"前進"が見られた暁には、もう一度小笠原の海に暮らす子たちに会いに行きたいニャ〜・・・
2008年12月18日
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バハを航海しながらの海洋生物の生態調査に同行したスタインベックの著書、The Log from the Sea of Cortezは筆者の描写も見事、さすがノーベル文学賞受賞者、海の生き物はもちろん、現地の人々とのふれあいも面白く書かれていました。
この調査航海の主人公はBetween Pacific Tides という海洋生物の自然史の古典を出版したEd Rickettsでした。"Doc"と呼ばれたRickettsの小説風の伝記Cannery Rowはすばらしい読み物です。社会の歪を受け、虐げられた弱者の悲劇を描いたスタインベックでしたが、こういった読み物も残してくれました。
Sea of Cortezを舞台にした海洋フィクションとして、Jawsの作者BenchleyのThe Girl of the Sea of Cortezがあります。マンタとお友達になった少女、巨大な真珠、悪い奴らなど入り混じったドタバタ劇ですが、これは駄作だと思います。真珠をめぐる話ではSteinbeckのPearlという小説の方がはるかにすばらしい。
恥ずかしながら未読(--; 原語のまま読まれました? さすが(^^;
コルテス海航海日誌、邦訳はスタインベック全集のほか工作舎からも出てますね。同行した海洋生物学者のリケッツさん、学究心からイソギンチャクの味見をしたとありますが、ちょっと冒険しすぎですニャ〜(^^;;