2008年10月21日

ベジタリアンが暮らしにくい国/知床と南極のクジラ/アイヌとシャモの捕鯨

◇ベジタリアンが暮らしにくい国〜菜食日本と捕鯨ニッポン 


 何度もお伝えしてはいますが、捕鯨に反対している人の中には多様な考え方・立場があるという前提をご理解いただいたうえで、本日は筆者の属性でもある"ベジ"の話をしたいと思います。
 この土日に、代々木で東京ベジタリアンウィークフェスティバル(通称ベジフェス代々木)がありました。行ってきた方のお話では、本家の京都のベジフェスに比べるとあまりパッとしなかったとのこと。実は、隣でやっていた日印友好関連イベント会場のほうが使える食材があったとか(汗) 日本のベジ層はやや西高東低かも。
 もう一つ、国内初のベジタリアン・マガジン『Veggy/ベジィ・ステディ・ゴー!』の1、2号が回ってきたので、こちらも拝見。
 定価は千円、懐に多少余裕のある2、30代の独身女性層を主要なターゲットにしたファッション誌という趣で、デザインに結構金かけてんなあという印象。地に足のついた泥くさい菜食人種は対象外かなあ・・。よく知っている中央線沿いの素食屋さんがデカデカと広告を載せてましたが、全体の広告量は少なく、そもそも日本ではベジ・半ベジ人種の個体数が絶滅危惧状態にあると思われるので、これで一体採算とれるのかと少々不安に駆られます。ベジフェスじゃ、マクロビ系雑誌の廃刊在庫を積み上げていたブースがあったというし・・。
 それでも、巻頭にて「日本でのベジタリアン率5%を目指します!」となんとも頼もしい宣言を載せているので、"絶滅危惧種"を脱するためにもぜひ頑張っていただきたいところ。ヴィーガン/アニマルライト関係の記述も排除してはおらず(密度は低いけど・・)、社会とのつながりをきちんと視野において、自分のダイエットや健康以外目もくれないヒト向けになっていないところは、好感が持てます。あんまりそうした主張を前面に打ち出しちゃうと、また敷居が高くなって層を狭めちゃうので、なかなか難しい課題なのですが・・。後は、あまり体裁にこだわらずに価格を下げて、もっと普及を試みたほうがいいんじゃないかと思うんだけど・・。
 創刊号は、とりあえずベジタリアンの基礎知識・入門編という感じで、既ベジ層にとって特に目新しい内容・情報はなし。2巻では自然農法で世界的に知られる福岡正信氏の追悼記事のほか、"ベジな著名人"特集も。ところが、中を読むと、日本人は女優・モデルの中谷美紀、吉本多佳美、田中伸子の3氏だけで、後はハリウッドスター(他にもいくらでもいるはずだけど)・・。特集を謳うのであれば、せめて10人くらいは探し出して欲しかったところ。動物・環境系以外ほとんどテレビ番組を見ない筆者には、3人の方の顔と名前が一致しないんですが(ゴメンナサイm(_ _)m)、女性の目から見た「なりたい女性像(顔とスタイル含め・・)」にはマッチしてそうで、ベジ層を増やす"集客効果"はそれなりに期待できるのかも。もっとも、ベジを謳ってない雑誌とかで宣伝してもらわなきゃ意味ないなあ・・。
 ベジタリアン分類表なんて面白い表も。ちなみに、筆者はオリエンタル・ヴィーガンに該当するようです。これは、乳製品・卵・ダシ等加工品中の添加物を含む動物性食品一切に加え、五葷(ゴクン)と呼ばれるいわゆるネギやタマネギ、ニンニク等のユリ科植物も摂取しないカテゴリー。別に「ネギ愛護同盟」に加入しているわけじゃなくて、ニャンコやワンコと同じく体質的に合わない所為ですが。
 何度かお伝えしていますが、筆者の食材の定義は、ヒトという動物にとって進化史的に獲得した自然な捕食能力(心理的要素も含む)の適用範囲であるか否か。ただし、筆者はカテゴリーと異なりハチミツは除いていません。よっぽどバカな養蜂業者でない限り、殺さずにお裾分けをいただくのは可能なので。それを言ったら、受粉用のマルハナバチの"使い捨て"の方が問題でしょう。ついでに、卵やミルクも"家族"として暮らしているチャボさんやヤギさんにお裾分けとしていただく分にはかまわないという立場です。筆者自身は、草食動物としてあまりに長く適応しすぎたため、ウシにとっての鯨肉やライオンにとってのバナナと同じく、乳・卵も食物という認識はありませんが。素食もあまりモドキモドキしていると敬遠したくなるほど。初心者にはぜひ一度オススメしたいところですが。まあ、「何を食べるか」は本人が納得してりゃいいことですし、基本的に程度の問題なので、分類にこだわるのはあまり意味のないことですけどね。それに、社会として税金を投じて南極の野生動物を殺すことを認めるべきかどうかは、また別問題なのですから。
 ヴィーガンの定義に関わる皮革製品については、現在筆者は使用していませんが、この辺を含めて何でもかんでもNOといってしまうと、実は画材や楽器など芸術関係で使っているものが結構あるので、なかなか制約が大きかったりします。文楽人形の鯨ヒゲもその一種といえなくもないですが、この件は別途解説しているので、そちらをご参照。ただ、これらはあくまで副産物であって、需要を規定してはおらず、「皮革のために動物を殺す」というわけではないので、拘ることにはやはり意味がありません。ちゃんとわかっていらっしゃるヴィーガン・ベジも多いとは思いますが。
 この他、主な国の菜食人口に関する数字も。日本が5%よりずっと低いのは残念ながら確実のようですね・・。ちなみに、インドが60%(本場の、本物のカレーには肉なんて入っていないのです)、台湾は30%(日本の精進より敷居が低いうえに、凝っているのが素食のよさ)、動物福祉先進国イギリスで15%。レバノンでは台湾並みの30%がベジタリアンとのこと。キリスト教系なので、動機は筆者と正反対ではありますが、草食であれば目をつぶります・・。この国がますます好きになったのと同時に、アメリカとイスラエルがさらに嫌いになっちった。。
 江戸後期以前の日本は、ベジの人口比率が9割だったといっても過言ではありません。それも、ほとんどヴィーガンといっていい本格的なベジだったはず。というのも、主食が雑穀で、蛋白源を"畑の肉"大豆に頼っていた農民が日本の人口の大多数を占めていたのですから。魚食は沿岸地域の一握りの漁民のみで、塩蔵品も、そしてもちろん鯨肉も、せいぜい都市部のみで、全国の多くの農村までは流通していませんでした。猟銃の所持は厳しく規制され、冬季に寒村でわずかに兎や鳥を捕らえていたのみ。"生かさず殺さず"の封建社会のもとで、それらの貧しい農民がかつかつの暮らしをしていたことも確かですが、仏教的な価値観や気候・国土条件も含め、それが文化的に定着していた日本人本来のライフ(食)スタイルだったことは紛れもない事実です。詳細は拙HPリンク参照、輸入が95%を占めるに至ってしまった大豆については下の記事もご参照。
 それが今では、ベジ人口では明らかに西洋諸国に追い抜かれ、マイノリティとして差別待遇を受けているのが現実。暮らしにくさの点では、性同一障害などの方や在日外国人に並ぶかもしれません。大げさに思われるかもしれませんが、現代の日本はベジにとってまともな選択肢が存在しない状況です。アレルギーの児童の除去食についても同様ですが。
 外食の際は、レストラン街でたまたま本格インド料理レストランでも入っていればもっけもの。メラミン入の冷凍ピザを置いているファミレスだって、ベジOKのメニューはまずないでしょう。私の知人は醤油を持ち歩いて素うどんですませています。筆者は原則外食はしません・・。学校給食、病院給食などでもベジが受け入れられるメニューは皆無に等しく、唯一の例外は国際航空便の機内食という有様。要するに、外国人向けのサービスとしか捉えられていないのですね。
 奇異の目でも見られるため、カミングアウトしたうえでごく普通の社会人を"兼任"するのはかなり高いハードルです。大体、けげんそうな顔をして「何かの宗教?」と口にする反応を示すヒトが多かったりするんですよね(--;; まあ、信教だって自由のはずですが・・。会社での付き合い、さらに"取引先のお客様との交際"となると、下手をすれば業務に支障を来たしかねず、"妥協"をせずにやっていくのは不可能に近いでしょう。日本のベジ人口の職業構成について仮に統計をとったとしたら、普通の会社員・公務員が圧倒的に少ないことは間違いないはず。欧米人の方なら首をかしげることでしょうが。正直に白状すると、サラリーマン時代の筆者は「アレルギー体質なもんで・・」と誤魔化しておりました(--;; まあ、一応アレルギーも持ってるんですけど。昼飯は玄米弁当を毎日持参。
 ベジタリアンの社会的地位の低さは、世界でも例のない、まさに日本特有の事情でしょう。
 もう1冊、ベジ関連でオススメの書籍を発掘したので、ご紹介しておきたいと思います。

『チャンさん家の台湾ベジごはん』(著者:小道迷子/渡辺豊沢、ソフトバンククリエイティブ)
http://www.sbcr.jp/books/products/detail.asp?sku=4797344455

 漫画なので読みやすく、すぐに使えるレシピが盛りだくさん。主人公の猫と、骨董市で手に入れたセイロに憑いてた精が、これまた味のあるキャラでよろしいのだニャ。西洋ベジと違い、台湾の素食は日本の風土と日本人の味覚にしっくりフィットします。みなさんも、得体の知れない鯨肉無国籍料理なんぞやめて、これを買って読んで自分で作りましょうね!

関連リンク:
■Veggyホームページ
http://www.veggy.jp/
■まるまのお笑いベジタリアン
http://www.marumavege.com/
■東京ベジタリアンウィークフェスティバル2008
http://www.tokyovwf.com/

■レバノンから見える日本(拙ブログ記事)
http://kkneko.sblo.jp/article/13086403.html
■日本の食文化&ウシVSクジラ(拙HP)
http://www.kkneko.com/bunka.htm#6
http://www.kkneko.com/ushi.htm

 

◇知床のクジラと南極のクジラ〜"世界の知床"南極で野生動物を殺す国

■知られざる世界遺産2|どうぶつ奇想天外! (10/19,TBS)
http://www.tbs.co.jp/doubutsu/

 先週の続きで、今週も知床の海棲哺乳類が登場。
 ベルーガは冒頭のビデオ映像のみで、しかも飼育個体ネタだったためパスしますが、マッコウクジラの映像は見応えがありました。ツチクジラも登場。"死体の写真"は、外房の業者の解体シーンがクジラに関するニュースがある度にメディアで流されまくっていますが、番組中でも説明があったとおり、生きた個体の映像は非常に珍しいもの。知床周辺に来ているのは、太平洋沖合で殺されている個体群とは別系統かと思われますが。いずれにしても、映像も、生態に関する知識もほとんどない野生動物を殺しているのが捕鯨ニッポンなのです。
 番組中のマッコウクジラについての解説への捕捉ですが、雌と子供の群れは一年中移動しないわけではなくて、回遊ルートが短く、雄のように高緯度までは行かないと考えられています。複数の個体が撮影されていましたが、これは若い雄同士が作る群れですね。推定18mに達する立派な雄も登場しましたが、18世紀の米国帆船式捕鯨と日本やロシアなどの近代商業捕鯨による乱獲が進む以前は、体長20m級の雄もざらだったといわれています。大型の野生哺乳類では、陸上水中問わず指摘されてきたことなのですが、社会構造を無視して「雄ならよかろう」と安易な捕獲をしたために、マッコウクジラの雄の成熟体長が小型化し、繁殖にも大きな影響があったものと考えられます。
 先回の記事でも指摘しましたが、世界遺産に登録された保全海域の目と鼻の先で、野生動物の捕殺が行われるのが日本という国。
「イギリスがキツネ狩りをしているのだから、日本も知床のキタキツネを殺さ"なければならない"」
 あなたはそう思いますか?
「ウシやカンガルーを殺すように、知床のキツネやヒグマやオジロワシやシマフクロウやシャチやマッコウクジラやツチクジラも殺さないと差別になる」
 あなたは本当にそう思いますか??
 南極は世界にとっての知床です。
 固有性の非常に高い、世界の他の地域では見られない貴重な原生自然を、トータルな形で保全していくことが要請されている場所です。IWCにおけるサンクチュアリ決議は、まさにその趣旨に則ったものです。
 日本が決議を無視して強引に行っている調査捕鯨は、「知床のかけがえのない自然を構成するキツネやクマやシャチたちを、知床とは何のつながりもないよその土地のニンゲンが土足で踏み込んで殺している」のとまったく同じように、世界の人々(日本で反対の声をあげている人たちを含む)の目には映っているのだということを、どうか肝に命じてください。



◇後ろ暗くて米国を批判できない反反捕鯨ニッポン
 

■ブラジル|地球大好き!エコ大紀行 (10/18-19,NHK)
http://www.nhk.or.jp/eco-journey/
■世界同時食糧危機(2)食糧争奪戦〜輸入大国・日本の苦闘〜|NHKスペシャル (10/17-19,NHK)
http://www.nhk.or.jp/special/onair/081017.html
http://www.nhk.or.jp/special/onair/081019.html

 今回はブラジルのパンタナール。スミレコンゴウインコ、ズグロハゲコウ、カピバラ、メガネカイマンと、野生動物がバシバシ見放題の回でしたね。軽装ででかけて、大型鳥類の繁殖の様子まであんなに間近で観察できるのは、うらやましい限り・・。
 このパンタナールの貴重な自然が、大豆畑の生産拡大によって脅かされていることは、番組中でガイドの方の口から説明があったとおりです。奇しくも、同日のゴールデンタイムの同じNHKの特集で、日本の商社による南米産大豆の買い付けの話がまさに取り上げられておりました。社内の戦略会議でクリップボード上に丸をした地域は、まさにパンタナールのすぐ近く・・。
 こちらは2回連続放送の食に関するドキュメンタリーだったのですが、アメリカの食糧戦略への批判は反反捕鯨論者並。最後までその調子で正論を並べ続けることができたのなら、まだよかったのでしょう・・。
 ところが、結論に向かうにつれて次第に主張がぼやけ、しまいには結局何がいいたいのかわからずじまいの内容に。筆者には聞き取れませんでしたが、取材相手の英語での発言と和訳表現に、どうもニュアンスの違いがあった気が……IWCの日本向け通訳じゃないけれど。自給率を上げる戦略やその実現性に関しては、政府に直言するべきところで言葉を濁したり、「自給率を上げるのは土台無理だ」と言わんばかりの後退した表現を用いていました。安全性と、利便性/清潔なパッケージ/嗜好性の3点セットを両方ねだる、飼いならされた無知な日本の消費者のスタンスから、離れることができなかったわけです。国や関連業界に配慮せずにはいられない、公共放送の限界というべきでしょうか。
 TBSのブロードキャスター(最終回)で、ヨーロッパにおけるオルタナティブの取り組みを要領よく伝えていたのとはあまりに対照的。どうせなら、モンサントのえげつない戦略の裏を徹底的に暴き出そうと試みていた、海外のドキュメンタリーくらい突っ込めばいいものを。

関連リンク:
■2つの企業(モンサントと共同船舶)と報道のあり方(拙ブログ記事)
http://kkneko.sblo.jp/article/16015017.html
■ブロードキャスターの評(〃)
http://kkneko.sblo.jp/article/19808644.html


 

◇アイヌとシャモの捕鯨・その2〜先住民と違って自制力のない捕鯨ニッポン

■神々のうた 大地にふたたび−その時歴史が動いた (10/16,NHK)
http://www.nhk.or.jp/sonotoki/2008_10.html#03 (リンク切れ)
http://biei.info/blog/?p=1267

 アイヌへの差別が公然と行われていた明治維新後、1923年にアイヌ神謡集を編纂し、19歳の若さでこの世を去った知里幸恵のドキュメンタリー。
 「金の星降る降るまわりに──銀の星降る降るまわりに──」
 知里幸恵によって紹介されたアイヌのカムイユカラの一節は、教科書に掲載された作品のうちでも、宮沢賢治の童話などとともに、今なおずっと頭の中でその余韻が残っているものの一つです。
 ただ、番組中で終始"アイヌの味方"として扱われてきた研究者の金田一氏については、名声目当てにアイヌを利用した収奪者の一人に他ならないとの見方もあります(『アイヌ民族抵抗史』三一新書)。また、シャクシャインの乱に代表されるように、明治以前から既に和人によるアイヌに対する一種の搾取・"侵略"行為があったことは取り上げられず、牧歌的にまとめられてしまっていました。今年に入ってようやく国会で「アイヌとして」決議が通ったことも、画期的と絶賛こそすれ、他の先進国の政策や国連の決議内容とは異なり、土地や資源に対する権利がまったく認められていない点が無視されていました。ついでに一言、ユーカラの紹介は字幕入れるだけで全部アイヌ語にすりゃいいものを・・。
 さて、皆さんはユーカラの中のシマフクロウの諫言「獲物を捕りすぎさえしなければ、また豊かな恵みを授かれるよう、他の神にとりなしてあげますよ──」という言葉の意味が、理解できますか? 農耕民族だって、文字通りに読みとればいいことなのですが・・。
 それは、数千年に及ぶ歴史の中で培われてきた、獲を徹底的に戒める文化的伝承にほかなりません。そこには間違いなく、幾度か犯されたに違いない"過ち"に対する真摯な反省と学習が含まれているわけです。実際、アイヌの人たちも"人間"であり完全無欠の存在ではない以上、まったく過ちを犯さなかったわけではありません。エゾシカなどでは一時過剰捕獲があったという見方もあります(『北加伊エゾシカ物語』朝日新聞社)。
 それでも、少なくとも彼らは、その"過ち"から学ぶ知恵謙虚さを持ち合わせていました。だからこそ、本物のハンターの資格があるといえるのです。
 和人による古式捕鯨の歴史は、たったの4百年ぽっちでしかなく、しかもその中でさえ、突取から網取への一種の技術革新がなされ、三河では捕り過ぎで百年のうちに途絶えてしまいました。商人と藩政が深く関わっていた江戸時代屈指の商業活動であり、要するに先住民による伝統的な狩猟・漁労とはまったく別物だったのです。
 古式捕鯨の村には、アイヌを始めとする世界各地の少数民族が伝えるような、乱獲を戒める掟はありませんでした。太地の「背美の子持ちは夢にも見るな」という割と有名な諺、実は太地の鯨組が壊滅した明治初頭の「背美流れ事件」の後に作られたものであることが最近わかっています。一方、房総には「子持ち突くのはおもしろや」なんてびっくりするような囃子唄があったりします。当時の僧侶が「鯨捕りは残酷でけしからん」と嘆くのもごもっとも。
 小さい個体、若い個体の捕獲を控えるのは、単にヒトとしての感受性の問題だけでなく、持続可能な狩猟・漁業にとって最も重要な基本ルールに他なりません。そうした"習慣"が成熟し、しっかりと刻み込まれる暇もない歴史の浅さ="底の浅さ"が、未だに乱獲の歴史から何一つ学ぶことができずにいる捕鯨ニッポンの本質なのです。
 明治に入って近代捕鯨にあっけなく切り換わってからも、国際協定を無視し、監督官とグルになって規制違反を繰り返してきた、そして今日なお続行中の調査捕鯨でさえ、灰色の部分があまりに多いという、日本の捕鯨産業の"非持続性"──。アイデンティティを見失った果てに、PR会社によって偽造された"ブンカ"とも、歴史の浅さは分かちがたく結び付いているといえるでしょう。

関連リンク:
■野蛮な行為は廃止しろ|3500-13-12-2-1
http://3500131221.blog120.fc2.com/blog-entry-36.html
■アイヌの捕鯨(拙ブログ)
http://kkneko.sblo.jp/article/15783244.html


 

◇橋下知事と・・

■橋下知事「朝日が早くなくなれば世の中のためになる」 (10/20,産経)
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20081020-00000586-san-soci (リンク切れ)

 クジラと直接は関係ないんですが・・・この御仁を見ていると、うちに時々ちょっかいをかけに来るウヨガキ君たちを思い起こしますね・・。
 新聞社に噛み付いて「幼稚じみてる」とかいろいろ暴言をまた吐いたようですが、初登庁時に職員に苦言を呈されて涙ぐんでいたのは誰だったのかしらん?
 大の大人はともかく、育てたイモの収穫前だった幼稚園の畑を、園児たちの見ている目の前で強制徴収して、年端もいかないこどもたちが涙に暮れていた(当たり前だろー!)というニュースを聞き、大阪府のあまりに酷い仕打ちに対して衝撃を受けたものですが・・。幼い子供たちの胸の痛みより、カネのほうが大事なのでしょうか? 行政のムダとしては一番改革の優先順位が低く、額もたいしたことないのでは。ニンゲンというのは、オトナというのは、そういう汚くて醜い動物なのだと、子供たちの心に深い傷を負わせることで、現実を教える(刷り込む)ことになるとでも??
 良識ある大勢の大阪府民の皆さんは、きっと今頃投票したことを後悔しているんじゃないでしょうか。彼のような政治家がいると日本がダメになってしまうんじゃないかと、筆者は本気で心配になってきます・・・


 

◇お知らせ

 本日まとめて何日か分にあたる記事をアップしましたが、恐縮ながらしばらくバタバタしますので、今週いっぱい記事更新をお休みいたしますm(_ _)m

posted by カメクジラネコ at 01:37| Comment(0) | TrackBack(1) | 社会科学系
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