2008年07月20日

"国民の品格"とクジラ

■レンタカーに反日スローガン「日本人に銛を打ち込め」、豪州 (7/18,AFP)
http://www.afpbb.com/article/life-culture/life/2419573/3143745

 冗談にしちゃ全然笑えませんね。ま、2chやYouTubeに屯ってるネトウヨと同レベルのヒトがオーストラリアにもいるということでしょう・・。
 件のキャンピングカーレンタル業者は、日本人以外の顧客に刺激的なコピーが受ければいいという程度の浅い考えなのでしょうが、同業者や豪州・クイーンズランド州政府にとっちゃはた迷惑な話ですね。こんな真似をしても、もともとオーストラリアにエコツアーに出かけて金を落とす気もない日本国内の捕鯨シンパを増長させるだけで、クジラにとっては何のメリットもありません。日本人観光客が多い同州ですから、効果的なアプローチをすれば親鯨派の日本人を増やすことだってできるはずですが・・。

 バカな日本のネトウヨが捕鯨の足を引っ張っているのと同様に、バカなオージーもクジラの足(ヒレ)を引っ張ることしかできません。賢いオージーは理解していることと思いますが。そして、日本人は日本人で、「どちらが民度が低いか」競うような真似は慎むべきでしょう。バカ同士のくだらん応酬に引っ掻き回されずに、冷静な議論に努めたいものです。
 
posted by カメクジラネコ at 02:26| Comment(6) | TrackBack(0) | 社会科学系
この記事へのコメント
オーストラリアのABCニュースでこの下品な話が扱われているかどうか見に行ってみましたが、ニュースバリューもないものらしく、見当たりません。その代わり面白いことを発見。
下に一部引用します。
Japan insists scientific whaling produces results Posted Thu Jun 26, 2008
<前略>
Some observers believe Japan's decision to present its findings to the IWC could open the door to ending the practice.

"What Japan has accepted is... for the first time to put up the scientific hunting up for discussion at the IWC," Chilean delegate Cristian Maquieira said.

But the spokesman of the Japanese delegation, Glenn Inwood, rejected this outright, saying that according to IWC rules, scientific research "is managed by the countries by themselves, so it does not have to be reviewed by the IWC."

<ここまで>

つまり、IWC総会で日本の調査捕鯨の「科学的な」成果について{初めて}論議されることをチリの代表が期待したが、日本側はIWCで科学的な成果をとやかく言うことは「IWCでのルールに違反」だそうです。

科学という行為は内輪だけでレビューするような性質のものではないのですが、IWCで日本の調査捕鯨の成果に突っ込みを入れられると困るのでしょうね。
Posted by beachmollusc at 2008年07月20日 20:10
上で引用したニュースに対するコメントをスキャンしてみていたら、オージーの科学者たちが日本の調査捕鯨の学術的な成果について論評した番組があったように書かれていました。ABCも我が国営放送みたいなものであるので、ギャレットあたりに突かれた番組だったかもしれませんね。

<ここから引用>

26 Jun 2008 10:31:07am

I saw a program recently (Qantum/ABC??) where 3 emminent scientists were asked to review the literature from the start of Japanese scientific whaling to the present, and were able to find very few referreed papers anywhere.

What they did find they all independently reviewed and subsequently agreed that it had contributed basically NIL to the body of knowledge.

<ここまで引用>

調査捕鯨の最初から最新までの学術報告のチェックを個別におこなった3名の科学者がそろって「科学的な知識体系に対する貢献」はニルだそうです。ニルというのは「無いに等しい」という意味ですので、ひどい言われようです。ゲイ研はこれに対して反論が必要ですね。
Posted by beachmollusc at 2008年07月20日 20:30
>beachmolluscさん
いつも興味深い情報をありがとうございます。
条約で、IWCで認められているというのがいつもの大義名分なのに、「科学的な成果をとやかく言うことはIWCでのルールに違反」だなんてよくもまあ平気で言えるもんですな。本当に開いた口が塞がりません。日付を考えると、NILに対する鯨研の反論が、例の査読論文リストということになるんでしょうけど。。私でさえある程度突っ込めるレベルの代物ですが、専門家の目で見た具体的な"無貢献度"も聞きたいもんですね。
Posted by ネコ at 2008年07月21日 00:14
科学的な知識に対する貢献、ということは調査捕鯨の実施要綱には含まれていないと思われますから、それを示せということはイチャモンにすぎない、と考えてもよいでしょう。つまり、調査捕鯨は最初から科学的調査ではなくて、捕鯨のための現場調査ですからね。ないものねだりをゲーケン相手に言ってもカンケイネーでしょう。Researchという文字を例の母船の船腹にデカデカと書いているので、欧米のセンスでは科学調査であると主張しているように「誤解」されてしまいます。
Posted by beachmollusc at 2008年07月21日 08:12
しつこくてすみませんが、思い出したことがあるのでちょいと追加します。

私が捕鯨船のRESEARCHというサインを見た時に思い浮かべたのは、「博士の異常な愛情」という映画でした。水爆フェチの博士が主人公ですが、映画の終わりに近いシーンで、米軍基地内での同士討ちの場面ですが、その激しい銃撃戦の背景に「PEACE IS OUR PROFESSION:平和は我れらが(職業的)使命」という大きな看板が繰り返し見えました。

米戦略空軍のモットーとして(いろいろ手直しされた後で)この言葉が正式に採用されたのが1958年だったそうです:
Later in 1958, Peace is our profession' was officially adopted as SAC's motto.

http://www.funtrivia.com/askft/Question23696.html

1964年の映画でこれが完全におちょくられてしまっています。
Posted by beachmollusc at 2008年07月21日 08:32
>beachmolluscさん
そうしてみると、やっぱり一番の問題は、日本の一般の人々が、調査捕鯨が「生物学的な調査をしている」「科学的な知識に貢献している」という大いなる勘違いをしていて、鯨研も、水産庁やマスコミも、その誤解をあえて解こうとしない点にありますね。
キャッチャーの船体に「RESEARCH」とデカデカと書きこむのは、軍艦が「PEACE」の旗を掲げるのと同じくらい滑稽ですニャ〜。捕鯨問題については視野狭窄に陥る人があまりに多いので、みんなをハッと気づかせる参照事例をあげてもらえると助かります。
Posted by ネコ at 2008年07月21日 14:42
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