http://www.icrwhale.org/03-A-a-08.htm (リンク切れ)
さっそく鯨研のHPに掲載された「査読制度のある学術誌に発表された論文」の2007年度分をチェックしてみました。
「Japanese Journal of Zoo Wildlife and Medicine」
・・・。これ、雑誌名間違い。「Japanese Journal of Zoo and Wildlife Medicine」だよ(--;; これは「日本野生動物医学会誌」という年2回発行の会誌、つまり英語の論文を収めているけど基本的には日本の(=ローカルな)雑誌ですね。会長は有名なズーラシアの増井氏。評議員に鯨研石川氏が名を連ねています。
「Mammal Review」
有名どころ。ですが、掲載されたのはシロナガスの分布に関する、要するに非致死的研究です。
「Journal of Cetacean Research and Management」
これはIWC発行。・・・。載らなかったら鯨研の存在意義ゼロに。。。けど、これもシロナガスだな。。
「The Journal of Reproduction and Development」
日本繁殖生物学会発行。メスの卵巣を使った生理学的研究ですが、クロミンクの標本を毎年数百頭そろえる必要なし。これでおしまい。
「Zoological Science」
日本動物学会発行。1本目はY染色体上の塩基配列の反復を使って各鯨種間の系統関係を論じたもののようですね。2本目も同様に特定の遺伝子の変異に着目したもの。鯨類全般、海棲哺乳類全般の比較考証であれば、調査捕鯨のデータは使ってないか、使う意味のないデータを載せただけになってるでしょう。
「Molecular Ecology」
分子遺伝学的見地から捉えた生態学の雑誌。掲載されたのは、北のミンクで地球温暖化による分布域の変化を見た論文。調査捕鯨の必要がまったくない研究ですね。ミンク以外のデータもそろえて初めて意味のあるものですし。
さて・・・海外3本は非致死的研究、残りはローカルということですかね。本丸(?)の耳垢栓、胃内容物関連はゼロ。。。「JARPA1と2のだ」って見出しにあるのに、なぜか北のミンクのも混じってるし・・・。
鯨研さん。こんなレベルでいいんですか??? あなたたちの存在意義って・・・・
ところで、学術論文のクオリティを判断する一つの基準に引用数があります。どうですか、鯨研さん。内輪を除いた引用実績とか、出してもらえないですかねぇ。
参考ブログ:
■「調査捕鯨」の『主産物』=研究成果ってなんでしょう?|安禅不必須山水
http://ni0615.iza.ne.jp/blog/entry/579681/