2008年06月13日

詰めが少々甘かったか・・

■鯨肉横領、不起訴の方針  グリーンピース告発で (6/11,共同通信)
http://www.47news.jp/CN/200806/CN2008061101000844.html
■調査捕鯨の取締りには法改正が必要 (6/11,AFPBB News)
http://www.afpbb.com/article/environment-science-it/environment/2403613/3022060


 残念ですね……。
 当事者の船員と横流しを受けていた料理屋の密会、金品授受(鯨肉とその代金)の現場、その他かかる物証のほうを、多少強引な手口でもいいから合わせて押えておくべきでしたね。聞きとり調査だけで終わらせずに。一流の探偵とジャーナリストを雇わない限り無理だったでしょうけど・・。そうすれば、たとえ共同船舶がトカゲの尻尾にして見殺しにするにしても、内部の口裏合わせや伝票書き換え等の工作まで手は回せませんから、少なくとも犯罪の立証を妨げることは困難だったはずです。
 東京地検は不自然な点に目をつぶり、共同船舶側の証言を鵜呑みにしてしまった格好ですが、事前に土産の存在を否定していた以上、水産庁・共同船舶がをついていたことはこれで明白になりました。本当は、事前のコメントの方が真実のはずでしょうけど・・。国会証言と違って偽証しても罪には問われない、とでも言いたいのでしょうが、官僚の言動に信用が置けないというのは、あっていいことではありません。「なんでそんな嘘を吐いたのか」国民に対して説明すべきです。
 共同船舶とその社員、つるんでいる鯨研は、税金で、国際機関の許諾のもとで行われる科学調査の名を騙り、業界の慣行をさも当たり前とばかり平然と持ち込む神経の持ち主だったわけです。許されない私物化です。
 IWCのホガート議長(米)は条約の改正が必要とコメントしました。NGOの中には容認につながると反対しているところもあるようですが、"潰す"展望があるならともかく、ここまで歪みきった日本の調査捕鯨をまったくの野放し状態にさせるほうがよっぽど問題です。調査捕鯨を商業捕鯨の隠れ蓑にさせないための抜け穴塞ぎは必要です。徹底的に縛りをかければいいのです。本当に科学の名のもとに厳粛に行われているものなのか、日本政府の言っていることが北朝鮮のように口先だけでないのかどうか、証明させましょう。
 とりあえず、"土産"の名のもとに社員が"副産物"を私物化する行為は厳禁にすべきです。他の納税者と同じく、市場で自分の財布から買わせなさい。買いたいのなら。

 ネット右翼どもがせせら笑うのは気に入らないけどほっとくとして、「これでお墨付きを得た」「国が守ってくれるんだからもうやりたい放題だ」と本気で考えてる連中がいるかと思うと、正直腸が煮えくり返ります・・。
 筆者は「殺さないですむなら殺さないにこしたことはない」という考え(クジラのみではなくヒト含むすべての動物において)ではありますが、All or Nothingの極論を押し付けることは、逆に動物のためにならないとも思っています。捕鯨についても、密輸・密漁・業者の規制違反を根絶させるとともに、予防原則を徹底させ、少しずつ規模を縮小していく──南極を皮切りに公海から段階的に撤退させ、二百海里内で、過去に対する深い反省のもとに、自国(回遊性なので"だけ"ではありませんが・・)の自然を構成するかけがえのない野生動物であるという認識のもとに、厳格な管理のもとで行うスタイルに改める──現実を見据えたそうした妥協は必要だろうと思っていました。
 しかし・・・・日本の捕鯨サークルはまっ黒に汚れきっていて、信頼を置くことなどまったくの論外なのではないか。歩み寄る余地など微塵もないのではないか。そんなことを期待するほうがそもそもバカだったのではないか。そんなふうにも思えてきました……。
 不起訴の報道があったその日、霞ヶ関で国会議員を始めとするお偉方が集まって盛大に鯨肉パーティーが開かれたとのこと。出席者の誰一人として、自分たちが口にしているものが、科学界に寄与するための調査事業の"副産物"であることを認識していたヒトはいなかったでしょう。
 国民の税金を投じているにも関わらず、関係者が堂々と私物化(間違いなく小遣い稼ぎにもしているはず)に走る行為を、国はわざわざ法的に問題ないとお墨付きを与えてしまいました。政治家連中も絶滅危惧種の尻尾の筋肉に舌鼓を打ってほくそ笑むばかり……。
 この現実が知れ渡ったら、世界の人々は一体どのように受け取るでしょう?

posted by カメクジラネコ at 01:16| Comment(0) | TrackBack(0) | 社会科学系
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