2008年05月29日

2つの捕鯨国

■アイスランド、2008年の商業捕鯨の詳細を発表 (5/20,AFP BBNews)
http://www.afpbb.com/article/economy/2393847/2948883
■アイスランドが商業捕鯨を再々開して既に1頭捕獲した (ドイツ語好きの化学者のメモ)
http://blogs.yahoo.co.jp/marburg_aromatics_chem/56486276.html


 再開しちゃやめ、を繰り返しているアイスランドが、今年また近海のミンク40頭を捕るといいだした模様。
 商業捕鯨に切り換えたのは、調査捕鯨枠では需要のほとんどない国内でしか利用が認められないため。もちろん輸出先は日本を想定しています。その日本では、JARPA2(南極海調査捕鯨)の"増産"後、在庫がさらなる勢いで膨れ上がり、船員1人頭20キロ以上横流しさせても到底カバーできない状況にあるというのに・・。おまけに、北大西洋産のミンクは有機塩素や重金属の汚染度が非常に高いことでも知られています。
 再開については、国内でも異論があるようです。いま、魚の需要が増えている欧州市場をにらんで、アイスランドの漁業者はMSCにもパスした厳格な資源管理を行っていることを、消費者にアピールしたいはず。しかし、捕鯨再開の動きが欧州各国の消費者にそっぽを向かせ、せっかくの売り込みの機会に水を差すことは避けられないでしょう。
 アイスランドと日本は、火山や温泉が多かったり、四方を海に囲まれ海の幸に恵まれた島国として多くの共通点を持っています。バイキングの地でもあり、"島国根性"も日本とちと似ているのかもしれませんね。。捕鯨に関してだけは、国益を度外視した判断をするところなんかも・・・
 もっとも、人口やGDPもさることながら、日本と大きく違うところもあります。米国の軍事基地に"NO"をつきつけ、CO2排出ゼロを目指して国を挙げて努力しているところなど。日本の場合、外交問題で米国の顔を窺うことなく独自路線を掲げるのは捕鯨くらいのものですし、温暖化問題についても口先ばかりで覚悟はまったく示せていません。
 捕鯨に関しても、南極までわざわざ出向いて年間も千頭近く捕獲しながら、臆面もなく"調査"の看板を掲げてしまう日本とは、数・質とも比較にならないでしょう。
 GDPは日本より低くても、GNH(国民総幸福度)はずっと高いに違いないアイスランドの皆さん。自国の海をダメにしてよその海まで荒らす、日本の悪いところなんか真似しないで、ぜひ現実的な選択をしてください。


◇オマケ
 
 アフリカ開発会議、開催地の市長が市長だし、水産庁/外務省の関係者がIWC票買いに裏でせっせと動いていないか心配。。。
 
posted by カメクジラネコ at 01:40| Comment(0) | TrackBack(0) | 社会科学系
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