2008年05月22日

なぜ物証確保が必要だったのか

■グリーンピースが鯨肉を提出 東京地検の要請受け (5/21,産経)
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080521-00000938-san-soci (リンク切れ)
http://blog.livedoor.jp/kuromacyovipper/archives/51205774.html
 
 後は検察当局が粛々と捜査を進めてくれるのを祈るばかり。できるだけ早急に立件していただきたいものです。
 GPJの今回の一見過激と映る証拠保全措置は、一体なぜ必要だったのでしょうか? 正直筆者も、ニュースを知った時点では「ずいぶん危ない橋を渡るなあ・・」と思いました。
 しかし、これまで日本中を騒がせた政治がらみの事件の内幕については、みなさんもマスメディアを通じてよくご存知のはずでしょう。道路手抜き工事、耐震偽装、食品偽装、再生紙偽装、そして地方自治体から公益法人、防衛省に至るまで、公的な地位を利用した汚職の罪を犯した当事者が、納税者を、消費者を食い物にして私腹を肥やすことに、データや行政に提出する報告書を平気で改竄することに、何の良心の呵責も感じていないことを。それというのも、自らを企業や組織・国家という集団の一部とみなすことで、倫理観・責任感というものを預けてしまっているからなのです。彼らが頭を下げるポーズをとるのは、いよいよ責任から逃れる余地がなくなった時だけです。それまでは、いくらでも事実を隠し嘘で塗り固めてきたのではなかったでしょうか──?
 内部告発者が自ら高いリスクを背負って訴えなければ、マスコミが大々的に報じなければ、市民の怒りが爆発しなければ、彼らの犯罪行為はいずれも未だに続けられていたに違いないのです。
 日本ではただでさえ、告発という"裏切り行為"に対して高い不利益が伴います。しかも、相手は産官学の捕鯨サークル。"第四の権力"であるはずのマスコミも、ずっと不甲斐ない有様でした。GPが鯨肉の押収に動かなければ、捕鯨利権にたかってきた連中は、中でいくらでも口裏合わせをしてもみ消そうとします。家族と収入のことを考えれば、普通のニンゲンではなかなか踏み切ることのできない、勇気ある行動が、このままでは水泡と帰しかねませんでした。今回の危険な手段には、そういう側面があったことも否めません。行動に移す前に、もっと補強できればなおよかったのですが・・。
 共同船舶のあまりにも図々しい前言撤回、開き直りは、そういう意味では予想されたことではありました。この先、偽装工作でさらに罪を重ねる真似はしないことです。言っても無駄かもしれませんが・・。日本の鯨捕りはそこまで地に堕ちたのでしょうか? プライドの欠片も残っていないのでしょうか?
 今回のスキャンダルを"尻尾切り"に終わらせてはなりません。国内での刑事告発以外にも、IWCの場で別途徹底的に追及していく必要があります。 
 
posted by カメクジラネコ at 01:53| Comment(0) | TrackBack(0) | 社会科学系
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