http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080429-00000003-yom-soci (リンク切れ)
昨日の記事でも触れましたが、水戸市の千波湖で白鳥と黒鳥が何物かに撲殺されました。給餌を受け、訪れる市民にも愛されていたことから、ニンゲンにとてもよくなついており、その無垢の信頼の故に凶行の餌食となったことは想像に難くありません。
実は、今月17日にも同じく7羽の死骸が発見されていたのですが、カラスが漁っていたので警察は調べなかったとのこと。十和田湖では白鳥からH5型インフルエンザウィルスが検出されたとも報道されています。しかし、何が原因であるにしろ、同時にこれだけ死ぬことは明らかに不自然。その時点で詳細な調査に乗り出さなかったのは、手落ちといわざるをえません。
卵も一部割られていましたが、残った卵もすぐ他の抱卵中の親の巣に入れてやらなければ、孵らなくなってしまいます。せめてヒナたちだけでも助けてやらないと。
マスコミの報道にもありましたが、"チューリップ事件"と同様、各地で模倣事件の連鎖が起こることが懸念されます。鳥インフルのニュースもタイミングが悪かったですが、鳥たちに罪はないし、殺して防げるものではありません。
もう一つ、犯人の動機="正当化の口実"として考えられるのは、最近一部のマスコミで取り上げられている餌付けの見直し論です。観光地の商売と化し、個体群の趨勢に明らかな影響を及ぼしているものもあり、それらは確かに改める必要があります。しかし、日本野鳥の会が薦めている程度の、個人レベルの野鳥への少量の餌付けは何の問題もないと、筆者は考えます。本来ならば野生動物が利用可能だった実のなる木などのリソースを一方的に奪い、地表面の多くをニンゲンが貧弱な都市生態系に変えてしまった以上、その分を補填するのはむしろニンゲンの義務/償いであるとさえ思うからです。
どのみち、犯人が捕まってもっともらしい正論を吐いたとしても、真の動機がウサ晴らし以外の何物でもないことはわかりきったことです。
動物の虐待・虐殺が、そのまま同じ動物であるニンゲンへの犯罪に結び付く傾向が顕著にあることは、犯罪心理の専門家の研究でもこれまで指摘されてきたことです。酒鬼薔薇事件の未成年の加害者が猫の爪をコレクションしていたことなども記憶に新しいでしょう。ニンゲンの勝手な都合ではありますが、犯罪の未然防止という観点(動物嫌いの納税者への説得材料にはなるだろう)からも、「たかが動物」と言わず動物愛護法の遵守に警察はもっと徹底的に力を入れるべきですし、罰則規定も他の先進諸国並に強化すべきです。
また、こうした事件の取締や防止に警察・行政が本腰を入れず、マスコミや庶民が「カワイソウ」との感想を漏らすだけで、一過性の事件で済まされてしまう背景には、捕鯨擁護派の「殺す平等論」が根深く尾を引いていることを特に指摘しておきたいと思います。
「殺す方に合わせる」のはやめましょう。
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