2008年04月29日

動物観・自然観をよその国々と比べてみると・・

■世界一周!地球に触れる エコ大紀行  「西オーストラリア」(1) (4/27,NHK衛星第1)
http://nhk.jp/chronicle/?B10002200090804290030082
 新人アナが1年かけて世界のエコツアーを体験する番組。
 今回はオーストラリア西岸のシャークベイ。ドルフィン・タッチができるスポットとして有名ですが、イルカは先週のカワゴンドウよりもほんのちょびっとしか登場せず。ジュゴン、サメの一種(種類不明)、トビエイとマダラトビエイ、アオウミガメにアカウミガメと、いろいろ見れたのでまあよしとしましょう・・。
 おそらくサメにやられたものと思われますが、アカウミガメは前鰭が欠けていました。世界遺産認定の理由でもあるハメルンプールのストロマトライトの映像も。観光客の影響を最小限に抑えるために遊歩道がしっかり整備されているところは、さすが環境保護に力を入れているオーストラリアならでは。
 豪州ではシャークベイ周辺の陸上生態系を保全する措置も取られています。湾に向かって伸びる半島の基部には柵を設け、羊や犬猫など外来生物の侵入を排除。
 行政だけではありません。今回の放映で、シャークベイに棲む野生動物たちよりむしろ興味深かったのは、エコツアーのガイドをしている農夫の話のほうでした。代々の牧場主だったのですが、20年前の旱魃で飼っていた羊たちが川岸の草を食べ尽くして丸裸にしてしまったため、5万頭の羊をすべて手放したというのです。その後は個人でサンクチュアリを設営し、植生の回復に努めているとのこと。案内を務めたディンゴに似たワンコもかわいかったニャ〜。意識改革もさることながら、収入面を考えてもなかなかできることじゃありませんね。
 行政・市民とも環境に力を入れている点で、日本はオーストラリアに到底かないません日本が反捕鯨国としてのオーストラリアと対等に渡り合うつもりなら、少なくとも自国内の環境保護を豪州と同水準にまで大幅に引き上げることが最低の条件といえるでしょう。

 

■マサイの村で孤軍奮闘中|情熱大陸 (〃,TBS)
http://www.mbs.jp/jounetsu/2008/04_27.shtml
 現地で活躍する獣医師の日々を追うドキュメンタリー。
 タンザニアのセレンゲティ/ケニアのマサイマラの国立公園内では、ライオンやリカオンなどの野生動物にジステンパーが流行し問題になっているため、マサイの人々が飼っている犬にも狂犬病と併せてワクチンを施す必要があります。年1回集落を巡って、5千頭はいるという犬たち全部にワクチンを打って回るのは大変な作業。たった1人でその仕事に取り組んでいるのが、現地の大学で獣医師の資格を得た女性獣医の滝田氏。資金も資材もろくに与えられず、ワクチンはアイルランドのメーカーの寄付で賄っているとのこと。
 国際的な舞台で活躍する日本人にスポットを当てる番組も結構増えていますが、日の丸を振りかざすだけの御仁とは違い、彼女は間違いなく本物の1人といえるでしょう。
 マサイの人たちがワンコの扱いが、ウシと違ってかなり乱暴なのは少々残念。彼女は小学校でこどもたちに犬の扱い方や狂犬病の知識を教えてもいます。
 狂犬病にかかるリスクも一番高いはずの滝田獣医は、万一に備えて"遺書"を遺しているそうです。その中身はほとんど、暮らしているこども(犬猫)たちの処遇に関するものでした。やっぱり"親"ですね・・。
 「人の死を日常のこととして感じる」と氏も口にしていましたが、ライオンやゾウに襲われて命を落とす人は今でも結構いるようです。それでも、マサイの人たちは「そういうものだ」と受け入れているのです
 日本ではクマがヒトを襲えば、問答無用で射殺。保護を優先してライオン狩りをやめたマサイの人たちと違い、個体群が危機的状況にあってさえ、享楽のための狩猟をやめようとはしません。

 

■絶景アジア紀行 (TBS)
http://www.tbs.co.jp/program/asian_travelogue.html
 6時台に引っ越した「世界遺産」の後番ですが、映像のクオリティはソニーに負けてないニャ〜……と思ったら、BBSとの共同制作。。まあいいけど。
 初回の舞台はインド・ガンジス川。"荒ぶる神"として、ときに洪水を起こして家畜や財産、人命さえ奪う川ですが、同時に恵みをもたらす存在でもあります。氾濫が土壌に栄養を行き渡らせるのです。
 野生のラングールが呑気に稲穂をむしっている光景を見て、日本ではありえないことに気づいた視聴者はいるでしょうか?
 日本の農家は、ニホンザルやイノシシやシカが農作物を失敬すると「被害額いくら」と喚きたて、締め出すどころか「殺す」のです。

 

 ダムや護岸で川をガチガチに固め、フンで汚れるというだけで害鳥・害獣扱いし、野生動物を殺しつづけるニッポン。路傍の花を散らすニンゲンが各地の街に増殖し、せっかく育っていた被爆アオギリの苗木も無残に折られてしまいました。さらには卵を温めていた黒鳥たちの命まで奪う極悪非道の輩まで(警察動くの遅すぎ!)。生命に対するモラルがとことん荒んだ国。
 捕鯨論争になると、自分達の動物観・自然観をとかく西洋人と比較したがる日本人ですが、ケニアやインド、オーストラリアなどの先進的な人々の姿勢を少しは見習ってはどうでしょうか──。

「噂の東京マガジン」(TBS)
ひとつは自給率の話。卵も豚肉も輸入飼料に頼っているので、パッケージに国産とあってもカロリーベース自給率は非常に低くなる。この番組ではきちんと正しく報じていたが、マスコミでもいい加減でわかっていないところもあるので要チェックだ。公海から持ち込む魚類や鯨類の製品も、環境上の観点からは自給に当たらないことも念押ししておきたい。
もうひとつは市町村合併で不要になった議場の活用について。検討もされていないところが40%も。財政が火の車でも議会だけゴージャスな造りにしようというのがそもそも間違っているとは思うのだが。
南魚沼市の、コールセンターとして企業に貸し出すのは一挙両得でなかなか名案。この件に限らず、自治体の中でもアイディアマンの首長や職員がいるところは、ユニークで住民の受けもよく、なおかつ財政負担の軽減や活性化に役立つ様々な取り組みを行っているところがいくつもあるはずだ。しかし、そうした斬新なアイディアがあっても、マスコミが単発的に紹介してそれで終わってしまっているケースが多い。この際、総務省の側で自治体行政に関するノウハウを共有する仕組みを作ってはどうなのか。デキル自治体とデキナイ自治体がはっきり色分けされてしまうかもしれないが、デキナイところはデキルところから知恵を拝借すればよいのだ。どのみち公務員なのだから、勝ち組だけの専売特許にしておく道理もあるまい。ナレッジDBはまさにIT化にはおあつらえ向きだし、無駄を省いて多くの自治体が抱える借金を減らせればコスト的にも十分ペイするだろう。民主党が音頭をとれば、道路特定財源廃止、公共事業抑制、農家助成等掲げている諸々の公約の実現にも威力を発揮すると思うのだが。もっとも、ユーザー側のスキルの低さと操作性の問題などから、大金かけても活用されず、無駄な道路と同じ運命をたどった公共ITシステムも多いけど・・。

 

「どうぶつ奇想天外」(TBS)
謎の古代生物というから何じゃらほいと思ったら、オウムガイだった。頭足類といっても、オウムガイの足は数は90本あっても柔軟性にかけ非常に脆く、タコのように再生することもない。水族館では飼育にかなり苦労したという話。テレビの取材だけであまりぞんざいな扱いはせんでくれい。

posted by カメクジラネコ at 02:11| Comment(0) | TrackBack(0) | 自然科学系
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