2008年04月28日

脳が化石化したヒトたち

■恐竜発見・記念物指定一転"海トカゲ" (4/27,読売)
 北海道三笠市で見つかった化石のエゾミカサリュウ。現在ではモササウルスの一種と見られていますが、発見当時はティラノサウルスの仲間と勘違いされ、早々と天然記念物に指定されてしまいました。その反動で、文化庁は化石の天然記念物指定を以後ずっと見送っているとか・・。
 びっくりしたのは、博物館を建てグッズ販売まで手がけて町おこしのネタにしようとした地元が、モササウルス鑑定を「聞かなかったこと」にしたがったとの話。まさしく裸の王様を地で行く感じですね・・。
 事実に忠実に展示を進めようとした研究員の方は、板ばさみにあった挙句、博物館を辞めざるを得なくなり、その後若くして亡くなられたとのこと。
 捕鯨の存続・推進に都合の悪いことは「見なかったこと」「聞かなかったこと」「なかったこと」にしてしまう人たちを、筆者は脳が"ベーコン化"した人たちと呼んでいます。日本の商業捕鯨の乱獲や規制違反の事実を受け入れないヒト、ソースが水産庁・鯨研以外の情報は全部嘘にしてしまうヒト、日本の資源学流致死的研究のみが科学だと信じ込んでいるヒト──残念ながら、そういうヒトビトが日本にはまだかなり残っています。世界でも珍しい"生きた化石"人類の宝庫というところでしょうか。
 世の中には、純粋な学術的研究に支障が生じることも厭わず、科学というものを政治と金儲けに利用したがる人たちがいることも事実です。不確実な結果に飛びつき、後に新たなデータや学説によって覆されても、頑として都合のよい解釈のみに拘る人たち。例えば、もともと総個体数とはいえないクロミンククジラの76万頭という数字を一人歩きさせ、大幅に少ない数値に更新されてもその科学的事実を明らかにせず、ごまかし続けようとする水産庁と鯨研のように。そこに、客観的に事象を眺める科学の姿勢はありません。
 私たちは科学の中立性というものを常に、真剣に疑ってかかる必要があるでしょう

 

■イッカク危機・温暖化被害最も受ける (〃)
 ホッキョクグマ以上に悪影響があるとの研究結果が発表されました。ホッキョククジラは4位。
 イッカク(小型鯨類のためIWC対象外だが)とホッキョククジラは北極圏の先住民によって未だに捕獲が続いています。研究者が警告を発しているように、この2種の捕獲には非常に大きな問題があります。
 日本政府は自国の調査捕鯨・沿岸捕鯨を即刻中止することにより自らの襟をただしたうえで、米国政府に両種の保護を優先するよう強く迫るべきでしょう。

参考ブログ:
■北極の温暖化、絶滅可能性トップは「イッカク」…米研究チーム|院長の徒然日記
http://diary.yoshioka-clinic.jp/?eid=1246643

 
■肺のないカエルの新種
 ネットでも話題になりましたが・・いくら新発見でも希少種を解剖するのは避けて欲しいですね・・。ツボカビと温暖化のせいで分類群こぞって危ないのに。。 
 
 ずっと長生きしていたクロメダカさんが亡くなってしまいました(泣 ヤゴに侵入されたようですが、犯人は見つからず・・。
posted by カメクジラネコ at 00:48| Comment(4) | TrackBack(0) | 自然科学系
この記事へのコメント
自分より口が悪い人がいることを発見して感動しています。

カエルさんたちが消えている理由は良くわからないままですね。特にコスタリカの黄金カエルやオーストラリアの胃袋内で子育てをしていた奴ら。どちらも環境的には特に悪化していたとは思えないままで消えてしまった。

紫外線増加や温暖化というのは、風が吹けばなんとやらという説明です。まだ誰も提唱していませんが、黄砂など砂漠から吹上げられいるダストの影響もありでしょうか。

猛者ザウルスはそれだけでも十分すばらしい化石でしょうに。モサの歯型がついていると言われていたアンモナイトは実は貝の付着痕でしたという話がありますが、化石は空想を掻き立てさせるものですから、間違った査定くらいで騒ぐべきではありませんね。
Posted by beachmollusc at 2008年04月28日 20:02
ツボカビはかなり怖いみたいで。カエルたちにとっては不治の病ですし。外来生物問題と絡んで、国産のカエルたちもヤバそうな気配・・。
大体、モササウルスよりティラノサウルスのほうが"格上"って発想が理解に苦しみますよね〜。あれは貝の付着痕でしたか(^^; こないだ発掘した更新世の貝化石をクリーニングしてるとこなんですが、確かにうなずけるかも(^^;; ちなみに、でかいハマグリの仲間らしいのもありました。近いうちに写真もアップしたいですニャ〜。
Posted by ネコ at 2008年04月29日 02:21
ツボカビさんは常在性菌類ではないかしら。
飼育されたカエルには大変でしょうが、野外の野生カエルではどうかしらん。これについては何も実証論文がないと思います。野外での死因は沢山あって、それを検証するのは大仕事です。

水族館のペンギンがコウジカビの感染症にやられるみたいなものでしょうか。

カエルのツボカビが日和見感染症だとしたら、免疫力低下の原因を探す方が筋ですね。野外でなく、飼育されたかわいそうなカエルたちは論外。
私には、誰かが裏で何か仕組んでいるかなと勘ぐっています。メダカを絶滅危惧種にした人たちと同様なグループが動いたのでは?
Posted by beachmollusc at 2008年04月29日 17:39
ううん、私もこの辺りは二次情報か生物に詳しい師匠もしくはその友人から仕入れるしかないんですが・・。
現段階では感染例は国産・輸入とも飼育個体のみで野生では確定されたものは未確認ですかね。東南ア・豪州・中米等で猛威をふるっているカエルツボカビは在来種とは別種みたいですが。水槽の水を流されると危険という話で。あと薬浴で治療も可能という話もあるようです。治癒率がどの程度か未確認ですが。
メダカと同じとなると、生体販売業者系が地域個体群の希少化・プレミアム化を狙ってるとか?
Posted by ネコ at 2008年04月30日 01:53
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