■アホウドリ ただいま復活中!|ダーウィンが来た! (4/20,NHK)
http://www.nhk.or.jp/darwin/program/program098.html
以前にも取り上げた、鳥島から聟島への引越し作戦……かと思ったら、どうやら持ち越しみたいです・・。
羽毛目的の乱獲で数十万羽をあっという間に数十羽にまで激減させた犯人は日本人。この歴史は後世に至るまで記憶にとどめておくべきでしょう。
9年アタックし続けたデコちゃん哀れ・・。初年度の繁殖不参加がわかった時点で、デコイの位置を移動するなり、せめて"求愛ポーズ"のやつだけでも交換すりゃよかったのに・・。絶滅危惧種増殖が目的なのだから、笑い事ですむ話じゃありません。
余談だけど、南半球の類縁種に比べ、アホウドリはやっぱりかわいいニャ〜。
■西表島特集|動物奇想天外! (4/20,TBS)
動物番組の中では高視聴率を稼いでいるようですが(司会がみのもんだから?)、好きになれません。のっけからして藤岡弘探検隊のノリで、真面目な生物系の教養番組とは思えないんですよね・・。自然環境や野生生物の生態をメインテーマに据えた野生動物番組でも、犬猫中心の動物愛護番組でもない、どっちつかずのうえ、たまにグルメ番組に変貌したり(--; ウナギの生態そっちのけで調理法をクイズの出題にするなんて、家庭向けの科学啓蒙番組でそんなの世界中どこの国だってありえないでしょうに・・。
今回の西表島では、ただ中身を見せるというだけのために、ヒルギシジミの貝柱を切って命を奪ってしまいました。いくら現地で食用にしているとはいえ・・。日本人らしく、食べて供養したんでしょうか?? まさか、その場にうっちゃらかしたんじゃあないでしょうねぇ・・。
子供が観賞するテレビ番組として、命をそこまでぞんざいに扱う姿勢ではたしていいのでしょうか!? PTAの調査による「親が子供に見せたいTV番組」でいつも上位に入っているらしいですが・・。
サンシャインの飼育係が同伴していましたが、ウナギを捕らえる仕掛けも釣り用と同じ「返し付き」のものでした。おまけに餌は豚肉だし・・。水族館でも多少なりともモラルを備えたところなら、採集用には魚への負担を軽減するため返しの付いていない針を使うものなのですが。
マオリの長老も、こんなおちゃらけた日本のTV局に、神聖な動物の生息地を教えないほうがいいですね(--;; どうせなら、彼らにとって同じく神聖な動物に他ならないクジラを日本が殺すのをやめることを、撮影許可条件にしたらよかったのに・・。
千石氏はゲストで登場していましたが、はたして番組制作にあたってまともな監修が入っているかどうか、大いに疑問に思えます。一昔前に比べ、放送・映像技術の面で進歩は確かにあったでしょう。あんまし実感はないけど・・。しかし、番組全体のクオリティは「野生の王国」や「ウォッチング」など、往時の動物系番組に比べ、明らかに落ちた印象を受けます。
参考ブログ:
−西表島、万歳!|ほっしゃん。の「酒と涙とリクガメとウサギ」
http://hoshan.laff.jp/blog/2008/03/post-b4d4.html
■ラオス・メコン川|世界一周 ! 地球に触れる・エコ大紀行 (4/21~,NHK-BS1)
http://nhk.jp/chronicle/?B10002200090804220030133&n=0&q=%E3%83%A1%E3%82%B3%E3%83%B3&o=61&np=20&or=t
テレビ映像としては初公開と思われるメコンの滝も壮大でしたが、やはりツアー参加者にとってと同様一番の目玉だったのは、カワゴンドウ・ウォッチング。一瞬ブリーチした仔イルカがかわいかったですね。
カワゴンドウは淡水域に住むクジラの仲間ですが、原始的なカワイルカとは系統が異なり、後から淡水域に侵入してきた種です。分布は東南アジアからオーストラリアにかけてですが、メコン川流域の個体群はわずか14頭しか残っておらず、もはや風前の灯。たったそれっぽっちでは、個体数の回復は絶望的ですね・・。
激減した原因の一つは、流域で行われる漁業による混獲。もっとも、現地の人々は手漕ぎの小舟と投網に頼っており、漁法は昔から変わっていません。人口増加と商業化の影響はあるものの、彼らに責めを負わせるのも酷な話ですし、現在では禁漁区も設定されています。
カワゴンドウと現地の人々の主食である魚が減った最も大きな要因は、中国が建設した上流の巨大ダム。メコン川はラオスの国にとっても民にとっても生命線というべき河川ですが、経済的に中国に依存している関係で、異議を申し立てられずにいるわけです。ほぼ手遅れと思われるヨウスコウカワイルカと同様、カワゴンドウもまた環境軽視大国・中国による大規模開発の犠牲になろうとしているのです。
科学的価値のほとんどない日本の調査捕鯨の予算は、絶滅寸前のこうした鯨種の救済のための対策費用にそっくり回すべきです。あるいは、IWC票に化けるだけの馬鹿げた水産ODAを、こちらに振り向けるのでも結構。アジアの開発途上国ラオスの住民と環境の利益に資するのだから、名目も十二分に立つことでしょう。そうすれば、日本国民としても税金が無駄にならずにすみますし、野生動物保護に多大な貢献をした国として、世界から絶賛を浴びることは請け合いです。
来週はイルカで有名な豪・シャークベイ。
「鯨研のHPには、2007年で150頭くらいのクジラが省令に基づいて販売されたという記録があります。市場では鯨肉の需要があまりないので、業者が別に買収しなくてすむはずです。鯨研の記録はやはり偽造なのでしょうか。。。」(~whaleloverさん)
ご意見ありがとうございます。ストランディング(座礁)したクジラの利用の話ですね。
本当の意味で座礁してしまったクジラは、鮮度・味に著しい支障が出るため(哺乳類で体温が高いため)、食用には適しません。実際、リスト上で"省令に基づき販売"とされているものの多くは混獲で、恣意的な捕獲(実質的な商業捕鯨あるいは密漁)との線引きは曖昧です。需要が低迷している中では、おっしゃるとおり鯨肉卸・小売業者も引き受けたくないのが本音でしょう。
もしかしたら、「魚網の補修や解体費用を浮かせられると考えれば、売れるだけマシってもんですよ」という持っていき方で、報告を受ける鯨研ないし水産庁が販売ルートを紹介して、安く買い叩かせているのかも。。そうすれば、共同船舶を挟んで鯨研とつるんでいる業者の方は、損を出さずに済むわけです。そこまでくると、もはや科学研究機関とはまったく呼べませんが。
いずれにしろ、鯨研は調査内容にも報道発表資料にもバイアスがかかっていますね。