樹齢300年を越える山桜を見に行きました。
私有地の畑の真ん中にあり、同行の師匠曰く、数年前には見物客などほとんどいなかったそうですが、今日は大勢の人(ゴールデンやトイプーを含む) で賑わっていました。
既に満開を過ぎて葉が出ていましたが、赤同士のコントラストがえもいわれぬ美しさを醸し出しています。幹周り6.5m、樹冠は20m以上の巨木は、どの角度から眺めてもバランスがよく、樹の健康状態もいまのところ申し分もありませんでした。ゼイタクを言えば、もう少し静かに味わいたいものですが、アクセスしにくく他に観光名所がないのが返って幸いし、当面ツアー客が観光バスで遠方から大挙して訪れることはなさそうです。
大桜の周囲でも、同じ山桜の白は若葉の緑とのコントラスト、枝垂桜はほのかなピンクで、ニンゲンの目を楽しませてくれます。本来は、虫たちのために用意された美しさなんですけどね・・。そのミツバチ(野生のニホンミツバチ)も蜜集めに大忙し。
つづいて、12、3万年前の貝化石がゴロゴロ出てくる近くの露頭へ。カキ、アカガイ、ウバガイ中心で、今回は破損のないアカニシなどの収穫はありませんでしたが、カシパンやウニの化石も。脆いので自転車で移動中に壊れないかヒヤヒヤしました。イタヤガイや小さなキサゴ類なども、洗えば宝石のごとく鮮やかな色が甦ります。もちろん、生きた貝の天然色にはかなわいませんが。
最後に、聖武天皇の姫が病気療養に訪れたという寺へ。ここの桜も見事。古い寺だけあって、樹齢2、300年の立派な古木が並び、歴史を感じさせます。
わざわざ奈良から当時ド田舎だった関東くんだりまで、徒歩と牛馬でやってきたなんて、現代人にはにわかに信じられませんね。
実は、この姫にはもう1つ面白い逸話があります。彼女の可愛がっていた牛が、姫が郷里に戻った後、悲嘆にくれて入水自殺したという言い伝えが残されているのです。牛がですよ? これがほんとの日本の文化・動物観ということかもしれませんが。
また、近くの印旛沼には、日照りに悩む農民達の苦悩の声に同情し、この地に住んでいた小さな龍が雨を降らせてやったとの伝説も。勝手な行動をとったとして大きな龍たちにバラバラにされてしまったという、悲しいお話です。その体の一部は寺に収められたそうで、今も地名として残っています。当時の人々から龍の角だと思われたのは、ナウマンゾウの牙かもしれませんが・・。日本の民話って、本当におもしろいですね。
帰り道、キジと2回も接近遭遇。イノシシとウサギの足跡も。出会った鳥(声だけ含む)はキジ、カワラヒワ、エナガ、ヒバリ、コジュケイ、ツグミ、ウグイス、ムクドリ、ヒヨドリ、スズメ他数種。
美しかった林や谷津も開発のせいで急速に失われつつあります。古代の住居跡もまともに調査されず。大桜も心配だし、いくつもの趣のある神社や寺も、今の状態をいつまで保てることやら・・。日本が本物の文化と自然を大切にする国であったなら、こんな不安を覚える必要はないはずなのですが・・・
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日新丸も今日(15日)大井埠頭に帰港。いろいろあったし、リフレッシュが必要なヒト達はたくさんいるでしょうね。
在庫の消化や国際批判など無用な心配を抱えなくて済むよう、心機一転して欲張りすぎの計画を早急に見直してもらいたいものです。
