2008年04月09日

私が捕鯨をやってもいいと思う理由

◇私が捕鯨をやってもいいと思う理由

映画"靖国"これが問題画面?|NEWS23 (4/7,TBS)
 

 ──が1つあります。それも、沿岸ならというレベルでなしに、南極で千頭殺したってかまわないというだけの理由が。
 日本が南極でまで野生動物を殺しつづけているという事実は、日本人としてとても恥ずかしく、情けないことだと思っています。
 しかし、それ以上にもっと情けなく思うことがあります。そして、その恥を忍ぶくらいなら、クジラたちに犠牲になってもらってもいいのではないか、とさえ思えます。クジラとはまったく無関係な理由で。
 世界的に高い評価を受けた優れたドキュメンタリー映画である"靖国"を、上映中止に追い込んだのは、週刊誌の見出しを鵜呑みにした二十歳そこそこの駆け出し右翼青年のわずか30分の街宣、そして、事なかれ主義の"自主規制"。この国は表現の自由という、生存権に次いで大事な、ニンゲンをニンゲンたらしめる権利を放棄してしまいました。
 「"スクリーンを切り裂かれた映画"もあったよなあ・・」と、法に触れるスレスレの口ぶりで暗に示唆するあまりにも陰湿な恫喝。取り締まる気のない警察が傍に来たときだけ騒音規制ギリギリに音量を抑える街宣シュプレヒコール。やり方が卑屈で"正義"を標榜するニンゲンのするこっちゃありません。記者に諭されても、若者の顔色には微塵の反省の色もうかがえず、自分の行為が招いた結果をまったく理解していない表情でした。
 「街宣しか表現の自由がない」? この国で表現の自由が行使できるのは右翼だけになっちゃいますな・・。表現や言論の自由はいくらでもあります。ブログでも書きゃいいものを。実際に彼らが行ったことはといえば、他者の表現の自由を踏みにじること。上に唆されただけの鉄砲玉だったのでしょうが。
 もっと卑劣なのは政治家です。ゲストの言うとおり、結果を読めずにバカげた試写をさせたのならあまりにお粗末、こうなることを予測してあえてやったのならあまりに姑息。日本人には、"お上"からの"無言の圧力"に屈しやすい情けない体質が根強く染み付いています。それを利用したのは間違いないでしょう。つまり、後者の姑息が正解。遺憾だなどというなら、自分たちが金出して自主上映会を各地で開きなさいよ。自分たちだけ観賞して市民に観せないつもりなのでしょうか? 言葉だけではなく、行動で責任を取るべきです。
 リスク回避という言い訳も妙ですね。今回の件も、プリンスホテルの最高裁判決無視も治安の悪化とは全然関係ないでしょ。このような無法が罷り通るのは、反日的♂f画だけなのです。"戦争賛美映画"や"宗教映画"は好きなだけ上映されているでしょうに。右翼政治団体が法にも触れないちょっとした示威行動をするだけで、あるいはそれをほのめかすだけでさえ、「仰せのままに」と傅くしかなくなる異様な雰囲気が、いまの社会には蔓延しています。
 日本は新世紀に入ってから、時計の針がどんどん逆行していっているのではないでしょうか。刻一刻と、半世紀ちょい前の、市民の自由と権利が完全に抑圧された恐ろしい日々に戻りつつあるのではないでしょうか──。
 チベット弾圧中国にプーチン独裁ロシア、民族対立や不正選挙が絶えない中東やアフリカの国々、アジアでもジャーナリストが殺された軍事独裁政権がありましたね。そして北朝鮮。日本の民主化ランクがそこまで落ちてしまうことを、筆者は真剣に危惧するようになりました。報道の自由度ランキングではかなり低い評価を受けていますし。日本が果たしてサミットを主催する資格のある近代的な民主主義国家なのかどうか、もはや疑わしくなってきました……。
 過去に大きな過ちを犯したこの国が、世界の他の地域に住む人たちの平和に対する脅威となることを防ぐことができるなら、"ガス抜き"に捕鯨をやらせるくらいのことは諦めるしかないか──と、深い溜息のうちにそう思うことがあります。もっと具体的な言い方をするなら、この国が憲法9条を改定して再軍備への道をひた走ろうとするのを断念させる代わりに、捕鯨を認めさせるといったような。
 でも……やっぱりそれは南極の自然に何の責任もないことだよね(--;; 弱い者を殺してガス抜きしなきゃ平和と民主主義を守れないようじゃ、万物の霊長どころかそれこそ動物未満の謗りは免れませんね。
 クジラに罪を被せずに有権者が何とかしなきゃ。

◇ウンチクとリテラシーは違う


■芸能界かがく部 (4/6,TV朝日)

http://sci-tech.jugem.jp/?eid=855

 昨年発見された、最も原始的なクジラのご先祖とされる5千万年前のインドハイアスの化石の話題。
 台詞を頭に叩き込む能力はさすが芸能人(まあプロだから当然だけど)。けど、台本用意したの誰かね・・。
 系統分類学は分岐年代がすべてではありません。哺乳類は爬虫綱のうちのカメやワニ、恐竜&鳥と同格の1亜綱にすぎなくなっちゃう。側系統を極力排除していくのが主流の考え方なんでしょうけど、鯨偶蹄目に関しては、筆者はクジラ目のままでもいいと思うんですけどね。哺乳類の中だって全部再編が必要になるのでは。ついでにいえば、カバとクジラの違いに比べれば、ヒトとチンパンジーはただの近縁種。シロナガスとクロミンクのほうがずっと類縁が近いのですよ。
 それと、骨伝導は"受信"の機構。千キロを隔てたコミュニケーションを可能にしているのは超低周波"送信"です。水中だし。
 基本を理解せず、わかった気になってウンチク話を並べようとするから、こういうおかしなことになるのです。
 あと、今更いうまでもないけど、クジラがオキアミを絶滅させるなどというのは、科学的にはナンセンスの一語に尽きます。

posted by カメクジラネコ at 00:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 社会科学系
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