2008年04月04日

カンガルー2

■報道大河スペシャル いのちの地球 警告 今そこにある50の危機(4/2,TBS)
http://www.tbs.co.jp/houdo-earthSP/
 

 自局のも含め、使いまわしの映像がやや多かったのは残念でしたが、番組制作にもグリーン電力を購入して充てるなど、最近環境に力を入れているTBSの姿勢は評価したいと思います。
 温暖化の影響と見られる旱魃が深刻なオーストラリア。アカやハイイロなど大型種のカンガルーの場合、身体の一回り大きいオスの死亡率が上昇して雌雄のバランスが崩れ、社会行動に変化を来たしていることは、別の番組でも紹介されました。けれど、索餌範囲が広がったために交通事故死まで増加したようです。
 南極では、降雪が降雨に変わってペンギンの雛の死亡率が急増したり、溶けた積雪から過去の基地由来の廃棄物が露出して通行の妨げになり、重傷を負う個体も多いとのこと。動物写真家・藤原さんの写真に映しだされた姿が痛ましい。成鳥の給餌が不可能になれば、当然雛は育ちません。一方、北極のシロクマは、グリズリーとのハイブリッド化によるほか、遺伝子を残せそうもなく・・・
 環境の変化が生物の種、個体にどのような形で跳ね返ってくるか、およそニンゲンにはまともに予測できた試しなどありませんでした。近代商業捕鯨の乱獲の歴史も、その一例にすぎません。後で気づいても遅すぎるのです。
 オーストラリアの取材では、交通事故に遭ったカンガルーを保護して野生に返すシェルターが紹介されました。オージーの皆さんからすれば、面目躍如といったところでしょう。

 翻って、日本国内の鳥獣保護体制は各都道府県がわずかな予算と人材でやり繰りしているだけ。NGOとその活動を支える市民の意識もまた然り。公私ともに、オーストラリアをはじめとする他の先進国の充実ぶりには程遠いのが実情です。そして、南極の海で傷ついたミンククジラを身体を張って救っている日本人はただの1人もいません。これではあまりにバランスが悪すぎます。まあ、身近な自然、身近な動物ではないのだから、その気があっても無理な話ですが・・。
 殺しばかりが肥大する異質な国家として、日本が世界の爪弾き者にならないためには、南極から手を引く以外に道はありません。
posted by カメクジラネコ at 01:26| Comment(0) | TrackBack(0) | 自然科学系
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前: [必須入力]

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント: [必須入力]

認証コード: [必須入力]


※画像の中の文字を半角で入力してください。
※ブログオーナーが承認したコメントのみ表示されます。
この記事へのトラックバックURL
http://blog.sakura.ne.jp/tb/13547627
※言及リンクのないトラックバックは受信されません。

この記事へのトラックバック