2008年03月28日

ぜいたく品としての認識を

■漁獲枠破り続出、クロマグロ規制強化へ (3/27,読売)
http://www.yomiuri.co.jp/gourmet/news/20080327gr02.htm
 

 水産行政主導では、資源保護のために実効性のある対策を打ち出すことが"やっぱり"できないということになれば、WWFが主張するように、CITESに任せるしかないのでは。
 必要なのは消費の抑制です。
 指定された漁獲枠が守れないのは、何より需要があるから。
 研究名目で6億円もの金を鯨肉PRに使わせたり、スーパーでお魚ソングを流すのをやめ、消費者にクロマグロの消費を減らすよう大々的に呼びかけるのがスジなのではないですか? 「トロの値段がもっと上がるかもしれない」(水産庁)などと言って消費者を逆に煽ることが、一体資源の保護に貢献するとでも思っているのでしょうか??
 ぜいたく品というのは、単に価格が高いということではありません。ひとつは、遠洋延縄にしろ蓄養にしろ、石油や飼料、薬物などを大量に消費することで地球環境にかける負荷の高さ。そしてもうひとつは、地域の風土と歴史的伝統に見合った慎ましい食生活をしていたなら、本来滅多に口に入らないはずのものだということです。そもそも、最大体長3mに達し時速2百キロで泳ぐ魚を、ちっぽけな草原のサルが屠ること自体、きわめて不自然なことです。
 ダントツだった日本のマグロの消費は伸び悩み、代わって中国など他の国々で需要がどんどん伸びています。欧米でも狂牛病や口蹄疫などの影響で魚食が見直されているとのこと。世界中の海でマグロを漁り、買い漁り、食い漁ってきた国として、自らをきつく戒め、世界に向かって協力を呼びかけることが、日本の果たすべき役割なのではないでしょうか。かつての捕鯨国が、いま熱心なクジラ保護国に転じたように──。

posted by カメクジラネコ at 01:46| Comment(0) | TrackBack(1) | 社会科学系
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