2016年02月28日

「ベトナム戦争」と「核問題」に直結する本物の陰謀≠暴き、かけがえのない日本の非核文化をサポートしてくれた「グリーンピースの研究者」と、竜田揚げブンカのために「広島長崎の虐殺」を掲げながら贋物の陰謀≠ノ引っかかったトンデモ映画監督

 おかげさまで、そこそこ大きな反響をいただいております。情報拡散・共有に努めてくれたフォロワーの皆様に改めて多謝m(_ _)m

■いろんな意味で「The Cove」を超えたトンデモ竜田揚げプロパガンダ映画=uBehind the Cove」の真っ赤な嘘
http://togetter.com/li/941637
■検証:クジラと陰謀
http://togetter.com/li/942852

 いや〜、ほんとにね・・私も含め、長年捕鯨問題に関わってきた人たちは、耳タコの陰謀論にホトホトうんざりさせられてきたもので。
 今回、竜田揚げ監督が「見て見て! ついに尻尾を掴んだよ! これこそ大国アメリカの陰謀の証拠が記されたTHE・極秘文書≠セぞ!! エッヘン♪」とやってくれちゃったおかげで、ひとつ肩の荷が下りました。本当に感謝しております、ハイ。
 詳細は上掲の2つのまとめをご参照。

 はたして、捕鯨サークルと八木監督とのパイプがどの程度のものか──インタビュー記事の中で水産庁にマスコミへの告知のアドバイスをもらったと明言していたり(監督が正直な方なので本当に助かってます!)、梅崎氏が会長を務める水産ジャーナリストの会で試写会の手配がなされたことを考慮すれば、パトロンとして相当大きな支援を受けていたとしても不思議はありませんが──ただ、さまざまな広告媒体や公式FB等であまりに迂闊すぎる発言を連発しているところから推察して、細かい指示を受け(られ)た可能性は低いように思えます。まあ、それを言い出すと、やっぱり陰謀論の類いになっちゃいますけどね……。

 イタイヒトたち向けのトンデモ都市伝説にすっきり落とし込めたところで、筆者としてもこの辺で、本丸でない竜田揚げ映画については「ソッチ方面のヒトたちでご自由に盛り上がっててください」でいいかと思っています。ですが・・・

 まとめにあるとおり、八木監督が鼻高々に掲げた陰謀の証拠なる極秘文書≠ェ実は極秘でも何でもなく、誰もが普通に見れることを突き止めたのは、何を隠そう筆者であります、エッヘン♪(ちょっぴり鼻が高い)
 八木監督が地団太を踏まれるのは無理もないでしょう。私がかなり過激なアオリ文句を入れたことで、憤慨されてもいらっしゃるでしょう。
 もっとも、私があそこまでケッチョンケッチョンにこき下ろしたのは、(映画としての品質は高い)「The Cove」と「Behind the Cove」とで国内メディアの扱いの差があまりにも大きすぎるため、このくらいやらなきゃ釣り合わないという判断もあったからです。
 それに、いざ筆者が本気を出して#癆サするとなったら、DVDを何度も再生しながらキャプションとナレーションを一字一句確認しなきゃ気がすみませんし、そうなるとつぎ込んだ労力と失った時間に見合うだけトーンを上げざるを得ません・・。できれば勘弁してほしい(--;; 「The Cove」でそれをやってくれた福武さんには本当に頭が下がります。それに比べたら、これでもずいぶん手控えているつもりなのですよ。

 それでもなお、いくつか厳しく指摘しなければならないことがあります。
 26日にアイスランドから日本に鯨肉を輸出しているナガスクジラの捕獲を禁止する(かも?)というニュースが飛び込んできたばかりですが、後は国際法違反の疑いがきわめて濃い南極海調査捕鯨船団が帰ってくるまで、大きな動きはないでしょうから、他にネタもないですしね。
 八木監督は「映画の本質じゃない!」とおっしゃるかもしれません。しかし、私は日本人として、あるいは人間として、これらは決しておろそかにしてはいけないことだと、強く感じているのです。


@「日本人の差別意識」!?

■アカデミー賞作品の反証ドキュメンタリーが公開! “反捕鯨”に潜む禁忌『ビハインド・ザ・コーヴ』
http://www.cyzo.com/2016/01/post_26210_entry_3.html

米国はベトナム戦争の国際的批判から逃れるために、捕鯨国・日本をスケープゴートに仕立てた──。この事実が記載された公文書が存在することを八木監督はワシントンまで確かめにいく。(引用)

 何重にも事実に反するうえ、筆者がコストゼロで日本にいながらごく短時間にエビデンスのありかを突き止めたのとは裏腹に、大枚はたいてワシントンまで確かめに行った(それなりのは撮れたでしょうけど)八木監督は、事実上手ぶら≠ナ帰ってきました。結局、マスコミであるBS-TBSからのお裾分けで済ませてしまいました。ドキュメンタリー映画監督としておそろしく無能だという謗りは免かれません。まとめで指摘しているとおり。
 しかし、実は私が注目したのはこの一文ではありません。

米国人だけでなく、もちろん日本人にも差別意識はある。自分が食べ慣れているものには理解を示すけど、異文化の食べ慣れないものには理解を示そうとしない。(引用)

 正直、目を疑いました。声を失いました。
 日本人の間に残る具体的な差別の例として、八木監督の頭に真っ先に思い浮かんだのが、「異文化の食べ慣れないものへの差別」だということに──。

■ヘイトスピーチ「法整備が必要」 国連担当者が日本視察 (1/25,朝日)
http://www.asahi.com/articles/ASJ1S54BKJ1SUTIL00W.html
■ヘイトスピーチ問題視察で来日した国連特別報告者・リタ・イザックさんが、殺到したヘイトコメントに返答
http://matome.naver.jp/odai/2145443967492739001
■This is to all people who commented on my unofficial visit to Japan:Rita Izsák-Ndiaye, UN Special Rapporteur on minority issues

(私のソーシャルメディアサイト(ここFBやツイッター)で見られる、日本に住んでいる様々なグループ、ほとんどはだいたいコリアンたちをターゲットとする、ヘイトで満たされたメッセージたちの数を私は残念に思います。 なぜ全てのコリアンは泥棒、殺人者、売春婦、またはレイピストであるかを細かく説明することによって彼ら・彼女らに対する憎悪を正当化しようと試みている人たちを、私は特に残念に思います。世界中のすべての個々の民族や国には、残念ながら、泥棒、殺人者、売春婦、またはレイピストが存在します、が、少しの人たちの行動をもって、それらのコミュ二ティ全体をラベリングすることは、マジョリティだろうとマイノリティだろうと、絶対に受け入れられません、そして、私はそういうメッセージたちを私の個人のページから削除します。)(引用)

 国連特別報道官イザック氏の、日本の人たちにどうやったら届くか腐心しつつ、一切のごまかしのニュアンスを含まない、知的に洗練された静かな怒りのメッセージ。
 筆者はただ、日本人の1人として、深く、深く恥じ入るばかりです。
 上掲の八木監督の無思慮きわまりないコメントと、なんと隔たりのあることか。
 それは、人権問題に真剣に取り組んできた人と、普段から人権のことなど何一つ考えてこなかった人との差を表しているように思えてなりません。

 なぜ、八木氏は「確かに、残念なことだが日本にも差別はある。それは在日外国人やLGBT、少数民族アイヌの方々に対する憎悪に満ちたヘイトスピーチであり、差別そのものだ」と言ってくれなかったのでしょう? 言うことができなかったのでしょう?
 「異文化の食べ物への差別」こそが、日本に残る顕著な差別の代表例であり、後は些細なことだと、本気で信じているのでしょうか?
 ひょっとして、モントリオールで上映した際にも、同趣旨のことを口走ってしまったりしてないでしょうか?
 それはむしろ、陰湿で愚かな差別の実態を覆い隠したいというレイシストの心理に通じているようにさえ見えます。

 捕鯨問題に目を向けるなら、「加害者としての日本人」から目を背けることは決してあってはなりません。迫害の史実に正面から向き合わなければなりません。
 在日外国人のみならず、アイヌの人たちに対するヘイトスピーチ、歴史も存在も否定し尊厳を傷つける卑劣な言葉が、議員の肩書きを持つ者の身からさえ発せられる、およそ先進国とはいいがたい状況にあるのが今の日本。

■倭人にねじ伏せられたアイヌの豊かなクジラ文化
http://kkneko.sblo.jp/article/105361041.html
■米国紙がみた調査捕鯨とアイヌ|無党派日本人の本音
http://blog.goo.ne.jp/mutouha80s/e/a863ac35990df463fce164c7633863d5

 アイヌの捕鯨は、商業的色彩がきわめて濃く歴史が浅いうえに節操なくコロコロ変転してきた太地のそれに比べ、自然に対する理解と持続性をずっと備えていました。明治政府によって政治的に、強制的に潰されてしまいましたが。
 もし、日本が先住民の伝統文化を今日の世界の標準レベルに尊重する国であったなら、アイヌの捕鯨は今も続けられ、IWCで先住民生存捕鯨としてまったく問題なく認められていたでしょう。
 日本人(和人)は、異なる文化にまったく無理解でした。今も。それは厳然たる事実です。
 アイヌの主権的な捕鯨が再開された場合、筆者は反対しません。なぜなら、筆者が和人だからです。
 「日本人の差別意識」が故です。
 「云十万の土産がどうのこうの」とイヌイットの伝統捕鯨をけなし、アイヌの伝統的サケ漁認可とのダブスタを海外記者に指摘されてもすっとぼけるばかりの森下IWC日本政府代表や、彼を映画に登場させた八木監督なら、両者の間になぜ線が引かれるのか、そもそも理解することすらできないかもしれませんが……。


A「広島長崎の虐殺」!?

■『ビハインド・ザ・コーヴ』に疑問…「反捕鯨」=「反日」か? 歴史認識問題と同じく対立を煽っているだけ
http://wpb.shueisha.co.jp/2016/02/11/60658/?utm_source=twitterfeed&utm_medium=twitter

『ザ・コーヴ』に登場するイルカ保護の活動家、リック・オバリを悪党のように描き、「アメリカの大統領が政治的な理由で日本の捕鯨を潰そうとしている」とか「東京大空襲や原爆の悲劇を経験していない人には捕鯨問題の本質はわからない」などと言われても、「反・反捕鯨」の人たちからは「そうだ、そうだ!」と歓迎されるでしょうが、これでは捕鯨に反対する外国の人たちを説得もできないし、理解もされません。そもそも反捕鯨を「反日」と捉えること自体が間違っていると思います。(引用)

 アイルランド出身のジャーナリスト・マクニール氏へのインタビュー記事。
 マスコミ記事に紹介された同映画に対する批判的意見としては唯一のものでしょう。

■『ビハインド・ザ・コーヴ』疑問への回答は得られたのか?(映画ネタバレなしレビュー+微ネタバレレビュー)|カゲヒナタのレビュー
http://kagehinata64.blog71.fc2.com/blog-entry-1043.html
 
〜気になった論理の飛躍〜
終盤には、クジラ漁について「海外ではクジラの脂がさかんに使われていたし、NASAのロケット打ち上げにも使われていた」「日本ではクジラは余すことなく消費している」といったことが主張されます。
それはクジラの食文化を示すという意味ではいいんだけど、さらに「太平洋戦争時、アメリカは原爆を長崎や広島に落下させて民間人を虐殺していた歴史もある」ということにまで言及するのは、さすがに論理が飛躍しすぎだと思う。
ここで主張するのは「GHQの協力も得て、日本で捕鯨が重要な産業になった」という歴史くらいでよかったんじゃないでしょうか。
戦争を引き合いに出して相手を糾弾するのは、イルカやクジラ漁の問題とはまったく異なることです。
双方の対立を煽っているように思えて、いい気はしませんでした。(引用)

 こちらのリンクは映画レビュワーさんのブログ記事(まとめでも紹介)。
 本文を読めばわかるとおり、「The Cove」と対比する形で「Behind」をかなり持ち上げる内容です。
 その一方で、多くの作品を鑑賞され、映画の嗜好に合わせた向き不向きも分析したレビュー記事を豊富に書かれていらっしゃる方らしく、角度を変えた視点も提供してくれています。

 で、こちらは陰謀にすっかり引っかかっちゃった人のブログ記事。

■映画『ビハインド・ザ・コーブ』(Behind "THE COVE")を観てきた。|果てしなき業務日記
http://kuro-neko-kuro.cocolog-nifty.com/blog/2016/02/behind-the-cove.html

 日本が特にターゲットとされたのには、真珠湾攻撃の恨みという側面もあるかもしれないという。こうまで根が深いとは!(引用)

 つくづく、映画という効果的な宣伝媒体の罪深さを思い知らされるばかりです・・。

 一体、八木監督は、修学旅行等で広島・長崎の資料館を訪れたり、被爆体験者の生の声を聞き、衝撃を受けたのでしょうか? 海外の人たちに広く原爆の悲惨さを知ってもらいたいという動機があったのでしょうか?
 映画をご覧になった皆さんは、その動機を垣間見ることができましたか? 核のあまりの悲惨さに胸を痛めた製作者の想いを感じ取ることができましたか?
 「やっぱり原爆の悲劇を二度と繰り返してはいけない」、そういう思いが伝わってきましたか?
 海外の人たちにその思いが伝わると思いますか?
 被爆の記憶が年々薄れゆく中で、しっかりとそれを受け継ぎ、世界にまで広く発信するに足る素晴らしい映画だと拍手を送りますか?
 広島長崎の被爆者・被爆二世の方々も同じように称えるでしょうか?

 筆者には、とてもそうは思えないのです。
 きっと多くの方がマクニール記者やカゲヒナタさんと同じ感想を抱くだろうと。

 「東京大空襲や原爆の悲劇を経験していない人には捕鯨問題の本質はわからない」「アメリカは原爆を長崎や広島に落下させて民間人を虐殺していた」といったフレーズ、読まれた皆さんはどのように受け止めますか?
 「核の悲劇を経験していない日本人以外が捕鯨を批判することは許さないぞ」という威嚇に聞こえませんか?
 筆者には、まるで印籠の如く振りかざしている印象がぬぐえないのです。原爆の悲劇という重みのある言葉を。

 「The Cove」も誤解を広めた点があったことを筆者は否定しませんが、さすがの「The Cove」も「真珠湾を忘れていないぞ」などという表現はなかったはずです。
 八木監督は真珠湾まで持ち出しましたが、米国の反捕鯨政策はあたかもその恨みに基づいていると言わんばかり、一方の日本は義憤だと印象づけているようにも映ります。

 実を言うと、原爆と捕鯨をセットで持ち出したのは、八木監督が最初ではありませんでした。つまり、二番煎じ

■South Park Episode Player – Whale Whores
http://southpark.cc.com/full-episodes/s13e11-whale-whores

 相手の立場に視点を移し替えることのできない日本のネトウヨたちは、「米国人の自虐」という捉え方をしたようですが、これは間違いなく双方から距離を置いた、双方に向けた強烈な風刺です。日本人にはちょっとスパイスが利きすぎて胃が受け付けないかもしれませんが・・。
 米国人のクリエーターは、「何があったかお前たちに教えてやる」とすごまれるまでもなく、過激な反捕鯨団体と怨嗟に満ちた捕鯨ニッポン双方の滑稽さを、チクリとやってみせました。

 沖縄を含むアジア・太平洋地域にもたらした膨大な犠牲・侵略の史実にも、現代の核の傘の矛盾にも一切触れぬまま、わざわざクジラに絡めて「おまえたちは虐殺した!」と叫ぶだけで、どうして米国の市民の心に響くと、届くと思えるのか、筆者にはまったく理解に苦しみます。

 考えてみましょう。
 原爆の被害を訴えたとき、米国人の間からときに「真珠湾」という反応が返ってくるのはなぜでしょうか?
 日本人の一部が周辺諸国に対する侵略と加害の事実から目を背けるのと同じく、ナショナリズムの感情も働いているのでしょう。
 しかし、罪を自覚しているからこそ、その後ろめたさを打ち消そうと、つい反発の気持ちが起こってしまうのではないでしょうか? やはり戦争責任を問われたときの日本人の心情と同じく。なにせ、同じ人間なんですから。

 八木監督は、印籠をふりかざしてその米国人の後ろめたさに付け込み、自分が南極産の竜田揚げを食べたいという欲望を無理やり正当化しているように、筆者には思えてしまうのです。

 米国は戦後深刻な食糧難に陥った日本の窮状に配慮し、反対する連合諸国を説得して、南極海捕鯨の再開を許可しました。あるいは、日本の国土を荒廃させ、多くの市民の尊い命を奪った責任も感じていたのかもしれません。それでも、そのおかげで日本が急速な復興を果たすことができたのは否定の余地がありません。まさに米国とクジラのおかげで救われたのです。自ら戦争を引き起こしておきながら。それは紛れもない事実。
 世界の食糧援助の何倍もの食料を平気で捨てられるほどの飽食大国になった今、感謝と恩返しどころか、ブチブチと恨み節を述べて南極の自然を貪り続ける口実にすり返るなど、大恩を仇で返すのに等しいことです。一体そのどこが日本人の美徳≠ネのでしょうか!?


B「元グリーンピースの研究者」!?

■Behind "THE COVE"公式フェイスブック
https://www.facebook.com/behindthecove/?fref=nf
【映画の中の公文書館の資料について】
https://www.facebook.com/behindthecove/posts/693474544088638

 ちなみに、これを指摘してきた元グリーンピースの大学研究者には全やりとりを転送してお見せしていますが、既に文書が公開されている、ということだけにフォーカス(アメリカのスタッフのずさんな処理の指摘せず)してこの問題の本筋から逸らすのに必死です。重要なのは、公文書の中の内容 ”政治的に環境保護団体を使った事実” のことには触れずご自身の本をどさくさで売り込んでいます。(引用)

 どうやら、まとめの中で見解を拝借した先生方のことを指していらっしゃる様子なのですが、経歴に関する限り、該当する人物は存在しません
 八木景子氏はドキュメンタリー映画監督という身でありながら、他人の経歴に関わることですら、裏取りも一切せずに事実無根のデマを流す、そういう人物なのです。

 該当すると考えられる研究者の方々は、環境外交のスペシャリストとして、IWC/捕鯨関係のみならず、気候変動関連あるいはマグロ等の公海漁業交渉等幅広い問題にタッチし、貴重な情報と分析を市民に提供してくれる大変ありがたい存在です。今の日本に、お2人に代わる人材はいません。何しろ、敬遠されがちなテーマで、優秀ななり手がなかなか出てきてくれませんし・・。
 筆者が何より不快なのは、お2人をリスペクトしているというだけでなく、「元グリーンピースの大学研究者」という表現を、安倍首相の「ニッキョーソ!」ヤジと同様の侮蔑的ニュアンスで用いているように見受けられるからです。
 それは、「元GPでない研究者」に対しても、「GPの研究者」に対しても、日本人の美徳≠ノもとる甚だ失礼な行為です。
 まあ、日本でグリーンピースというの固有名詞が悪名≠ニして定着してしまったのも、捕鯨サークルの司令塔・梅崎氏による世論操作の成果といえますが。

 環境問題についても核問題についても大きな興味を持っていない、(残念ながら)大方の日本人は、この名から過激な反捕鯨団体というイメージしか思い浮かばないかもしれません。
 しかし、核問題・海洋環境問題についてある程度勉強されている方なら、次の4つのキーワードを聞けば、すぐにピンとくるでしょう。ある事件のことを真っ先に頭に思い浮かべるでしょう。

 「ベトナム戦争」「核」「グリーンピースの研究者」そして「本物の陰謀」

 皆さんは、核のない世界を切望する私たち日本人が、国際環境保護団体グリーンピースに大きな恩があることをご存知ですか? 「グリーンピースの研究者」が、私たち日本人のためにどれほど大きな貢献を果たしてきたか、知っていますか?
 今でも各種の国際会議で大きな存在感を示している実績のあるNGOであり、GPJ(日本支部)もマグロからジュゴンからネオニコから原発から日本の市民に関心のある幅広い環境問題に取り組んでいますが、ずっと反核運動の先頭に立ってきたのがグリーンピースでした。
 24年前、GPは世界を揺るがす衝撃的な事実を私たちにもたらしました。日米両政府の陰謀「事前協議がないから核は持ち込まれていないという真っ赤な嘘)を暴きだしたのこそ、他でもない「グリーンピースの研究者」だったのです。

■ヒロシマの記録 1989年11月|中国新聞 ヒロシマ平和メディアセンター
http://www.hiroshimapeacemedia.jp/mediacenter/article.php?story=2010052514010858_ja

1989/11/14
環境保護団体グリーンピースのジョシュア・ハンドラー氏が東京で記者会見。24年前の米空母タイコンデロガの航海日誌などを示し「核持ち込みは明白」 (引用)

■「核持ち込み密約」とデンマークの教訓|梅林ブログ
http://umebayashi.cocolog-nifty.com/blog/2009/09/post-084b.html

タイコンデロガ事件の追及
 米国の空母タイコンデロガ号上の攻撃機A4スカイホークが、ベトナムでの北爆から横須賀に向かう帰途に水爆を搭載したままパイロットもろとも甲板から落下し、水没した事故が起こったのは、1965年12月であった。しかし、グリンピースの研究者らが、事故の場所が沖永良部島の東方130kmであったこと、また事故後タイコンデロガ号は横須賀に直行したことを暴露したのは1989年5月8日であった。すなわち、事故が公になった時点において、日本政府内部でライシャワー・大平合意がどの程度意識的に継承されていたかは不明である。
 グリーンピースらの暴露は5月8日の夕刊からマスメディアに大きく報道された。地元沖縄ではとりわけ重大な関心事となった。危険性(爆発や環境汚染)が最初の主たる話題であったが、同時に核兵器の持ち込み問題も焦点となった。この時期すでに、持ち込み問題は、1984年に核弾頭つき巡航ミサイル・トマホークの米艦船上への配備が始まり、その日本への寄港に関連して継続的な争点となっていた。しかし、タイコンデロガ事件は、トマホーク搭載艦による核持ち込み疑惑と比較するとき、ほんど物証に近い形での持ち込みを立証する事例であった。
 水爆1個を水没させた後、他の軍艦と接触することなくタイコンデロガ号が横須賀に帰港したことを示す航海日誌の記述は、核兵器の持ち込みがなかったとする主張と両立するためには、次のような荒唐無稽な説明をするしか仕方がなかったからである。すなわち、空母にはただ1個の核兵器が載っていただけであり、たまたまそれを搭載した航空機が落下事故を起こした。したがって横須賀に寄港した空母には核兵器は載っていなかった。これ自身荒唐無稽であるが、目撃水兵の証言した事故発生当時の訓練の状況を加味すると、これは成り立たない説明であった。(引用)

■日本の情報公開法の問題点 : 平和運動の視点から|明治学院大学機関リポジトリ
http://repository.meijigakuin.ac.jp/dspace/bitstream/10723/568/1/prime18_15-22.pdf

 ここでは今ネットで拾える情報を紹介しましたが、筆者は(ほんのちょっぴりだけ)当時の事情も知っています。
 八木氏の年代なら、もし広島を訪れて原爆の問題に深い関心を抱いたのであれば、記憶に残っていてもいいと思うのですがね・・竜田揚げの給食よりも。

 悲しいことに、GPが暴いたのは、ジャイアンなダブスタ核保有大国米国とそれに擦り寄るスネ夫日本の両国による陰謀であり、非核の思い、真に受け継がれるべき伝統に対する裏切り″s為でしたが。なんていったら、ジャイアンにもスネ夫にも藤子先生にも失礼ですけど・・。
 あまりにも浅薄な竜田揚げブンカなどと違い、世界に広めるだけの価値のある非核の文化≠私たち日本人が取り戻すために手を貸してくれたのは、グリーンピースです。

 グリーンピースはまた、八木監督よりはるかに、はるかに多く核の被害を知っています。のみならず、核大国の謀略によって犠牲者も出しています。
 「核の被害を経験している」という意味では、まさにグリーンピースは「捕鯨問題の本質」を語るのに十分な資格があるといえるでしょう。八木氏に言わせるなら。

 虹の戦士号ってご存知ですか? 
 昨年末、辺野古の現状を世界に伝えようと寄港申請を出したものの、日本政府に蹴っ飛ばされたのは虹の戦士号の三代目に当たります。先日は福島沖を航行、元首相菅直人氏のブログでも紹介されたところ。

■帆船の虹の戦士号に乗る
http://ameblo.jp/n-kan-blog/entry-12131154848.html

 そして、初代虹の戦士号は、太平洋で行われていた米仏の核実験の実態を知らせるべく直接抗議行動を行ったり、島民の移住を手伝ったり、縦横無尽に活躍した船。
 核の被害の実態を世界に知らしめるのに、八木監督が足元に及ばないほどの多大な功績を残したのが、反核運動をリードしてきた環境保護団体グリーンピースなのです。
 その虹の戦士号は、核大国フランスの諜報機関によって爆破され、カメラマン1名が亡くなりました。
 産経のパクリ記者らが騒いでいるエコテロで死亡者が出た例を筆者は知りませんが、NGO側は大国の謀略で死者を出しました。事実です。
 八木氏が引っかかった、業界益の当事者発の贋物の陰謀ではなく、白日のもとにさらされた正真正銘の陰謀です。

■グリーンピースの船について
http://www.greenpeace.org/japan/ja/info/ships/?utm_source=facebook&utm_medium=post&utm_term=Rainbow%20Worrior,courage%20work&utm_campaign=Climate&__surl__=IgtRl&__ots__=1456651612721&__step__=1
■「虹の戦士号爆破事件」から30年。行動する勇気
https://www.facebook.com/GreenpeaceJapan/photos/a.500309996668280.124365.195088317190451/1021552137877394/?type=1&theater
■レインボー・ウォーリア号事件|ウィキペディア
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%AC%E3%82%A4%E3%83%B3%E3%83%9C%E3%83%BC%E3%83%BB%E3%82%A6%E3%82%A9%E3%83%BC%E3%83%AA%E3%82%A2%E5%8F%B7%E4%BA%8B%E4%BB%B6
■虹の戦士号爆破事件―フランス情報機関の謀略 (現代教養文庫)
http://www.amazon.co.jp/%E8%99%B9%E3%81%AE%E6%88%A6%E5%A3%AB%E5%8F%B7%E7%88%86%E7%A0%B4%E4%BA%8B%E4%BB%B6%E2%80%95%E3%83%95%E3%83%A9%E3%83%B3%E3%82%B9%E6%83%85%E5%A0%B1%E6%A9%9F%E9%96%A2%E3%81%AE%E8%AC%80%E7%95%A5-%E7%8F%BE%E4%BB%A3%E6%95%99%E9%A4%8A%E6%96%87%E5%BA%AB-%E3%82%B6%E3%83%BB%E3%82%B5%E3%83%B3%E3%83%87%E3%83%BC%E3%82%BF%E3%82%A4%E3%83%A0%E3%82%BA-%E3%82%A4%E3%83%B3%E3%82%B5%E3%82%A4%E3%83%88%E3%83%BB%E3%83%81%E3%83%BC%E3%83%A0/dp/4390112902
■モルロアの証言―仏領ポリネシアの被曝者たち
http://www.amazon.co.jp/%E3%83%A2%E3%83%AB%E3%83%AD%E3%82%A2%E3%81%AE%E8%A8%BC%E8%A8%80%E2%80%95%E4%BB%8F%E9%A0%98%E3%83%9D%E3%83%AA%E3%83%8D%E3%82%B7%E3%82%A2%E3%81%AE%E8%A2%AB%E6%9B%9D%E8%80%85%E3%81%9F%E3%81%A1-%E6%B8%95%E8%84%87-%E8%80%95%E4%B8%80/dp/4897720850

 詳細はぜひこれらの本に目を通していただきたいと思います。とりわけ八木景子氏には。

 ここで私が怒っているのは、「捕鯨に反対だから」ではありません。「(八木氏と同じ)日本人だから」です。
 日本人だからこそ、底の浅すぎる、日本人の美徳≠地に貶める一連の発言や表現の仕方に憤っているのです

 八木氏に偽りの経歴を書かれてしまった大学の先生は、「資料的価値あり」とトンデモ竜田揚げ映画を高く評価なさっています。
 ただ、この点に関しては、筆者としてはやはり半分同意しかねます。
 ドキュメンタリーと呼ぶにはあまりにお粗末で残念なトンデモ竜田揚げバラエティだと見る前からわかってなきゃ、マクニール記者の指摘どおり「けしからん!」で盛り上がって終わっちゃうよね・・

 お金を払って見るなら、こちらの方がオススメ。日米両政府の陰謀に迫る本物のドキュメンタリーです。
 「平和とは何か」を考えるうえでも。

■ザ・思いやり
http://zaomoiyari.com/

posted by カメクジラネコ at 19:36| Comment(0) | TrackBack(0) | 社会科学系