2015年06月25日

水族館の未来

◇これが漁業史の真実──クジラは恵比寿、捕鯨は厄介者

 チェックしてね〜

■『八戸浦”くじら事件”と漁民』に見る、漁民から見た捕鯨
http://togetter.com/li/837408

 
◇がんばれ産経新聞!?

■Japan to resume whaling hunt despite IWC warning (6/20,AFP)

The IWC said Friday that Japan had failed to provide enough detail to explain the scientific basis of its "NEWREP-A proposal", which would target 3,996 minke whales in the Antarctic over 12 years. (引用)

 この6/19に公開された、IWC-SC(国際捕鯨委員会科学委員会)サンディエゴ会合の公開された議事内容についての報道。
 詳しい解説はNGOと研究者にお任せするとして、海外ではご覧のとおり、日本が非常にイタイポカ≠やらかしたことを正しく伝えています。
 一方、NHKをはじめとする国内の報道機関は「両論併記」とだけ。口の巧い森下代表にすっかりだまされるばかり。
 そんな中、いっつも捕鯨問題については他社より3倍は多く記事を書いて(といっても半分方SSCSネタだけど。。)読者に酒の肴を提供している産経新聞から、なぜかまだ報道がありません。
 実は産経さん、会議が始まった日に1本載せちゃってるんですよね〜〜。

■日本の調査捕鯨計画を議論 22日から米国でIWC科学委員会開催 (5/21,産経)

水産庁によると、4月の専門家会合の勧告でも、勧告の趣旨である致死的調査などの必要性の立証と関係ないものが約半分を占めていた(引用)

 AFPが伝えるとおり、SCレポートには水産庁が自ら「必要性の立証がある!」と自慢げに言っちゃった宿題≠熬出できなかったことが書かれちゃってます。
 いつも無署名が多いけど、大半はきっとSSCS問題もとい捕鯨問題にとぉーっても詳しい佐々木記者が書いてんだよね。
 彼個人のツイログでも、重要な国際会議の結果についてはなぜかダンマリを決め込んでるけど・・・
 さあ、産経さん。前月の記事は詳細な解説で他紙を引き離していましたよ。結果がどうなったのか、購読者だって気にかけてるのでは? いつも意味もなくSSCSに絡める佐々木節に、みんなが期待してるはず。
 さっさと記事を書いておくれ! 応援してるよっ!


◇水族館の未来を考える

 この一ヵ月、ジャザワザジャザワザと騒がしかった日本。
 何しろ、一連の問題が報じられるまで、WAZA(世界動物園水族館協会)のことも、JAZA(日本動物園水族館協会)のことも、ほとんどだぁれも知らなかったわけですからね・・。
 今回、JAZAは民主的な形でWAZAへの残留を決定しました。その会員組織として、これまで培ってきたノウハウを野生動物の種の多様性保全に活かすとともに、WAZAの定めた倫理規定に基づき、展示動物の福祉についてもしっかり取り組んでいくという決意を新たにしたのです。
 以下はJAZAの総裁秋篠宮殿下の象徴的な発言。

「難しい判断だったと推察するが、今回の意思決定は協会全体として将来的にプラスに働くと思う
協会がWAZAから除名されると、今後の希少動物の繁殖や種の保全に大きな支障が出て、日本がその分野において国際的な貢献がしにくくなる。日本に古くから伝わる文化の問題と、協会がWAZAの組織の一員であるということは分けて考える必要がある(引用)

■秋篠宮さま、JAZAの対応「将来プラスに」 イルカ漁(5/29,朝日)
http://www.asahi.com/articles/DA3S11779452.html

 ご存知の方も多いでしょうが、秋篠宮殿下はJAZAのほかWWFJの総裁もなさっています(ちなみに、WWFインターナショナルの名誉総裁は英国のエジンバラ公)。オックスフォード大で動物学を学び、ロンドン自然史博物館等にも在籍されたことがあり、単なる飾りではなくこの分野に対して深い造詣をお持ちの方。その彼がここまで踏み込んだ発言をしたのは、皇族の発言という以上の重みを有しているというべきです。
 諸外国に比べても決して開かれているとはいえない日本の皇室の事情を考えればやむを得ないでしょうが、本当は彼にはもっと、せめて英王室くらいフランクにいろいろ発言してほしいと思うんですけどね。まあ、あえてこれ以上天皇制の問題には触れませんけど。

 何はともあれ、これで動物園・水族館が本来果たすべき役割・使命について、国内で幅広く認知されるきっかけとなったなら、さんざん振り回された当のJAZAと加盟園館にとっても意味はあったといえるでしょう。

■動物を理解しよう 動物をまもっていこう 世界動物園水族館戦略|JAZA
http://www.jaza.jp/jaza_pdf/waza_pdf/WZACS_short_jpn.pdf

 WAZA/JAZA除名勧告騒動をめぐる、イルカと水族館の問題については、前回の記事及び以下の良質の報道とまとめサイトをご参照。

■沖縄を切り捨て太地を庇う、自民党と日本政府のすさまじいダブスタ|拙ブログ過去記事
http://kkneko.sblo.jp/article/133050478.html

■イルカと水族館問題からみる日本と欧米のギャップのわけ (6/19,WEDGH) ※C
http://wedge.ismedia.jp/articles/-/5075
■イルカ問題について 感情論ではなく、世界の趨勢をみる (6/19,日経)
http://www.nikkei.com/article/DGXMZO87963120R10C15A6000000/
■水族館からイルカが消える!? 〜国際批判に揺れる現場〜 (6/10,NHKクローズアップ現代)
http://www.nhk.or.jp/gendai/kiroku/detail_3666.html
■「環境水族館」館長に聞く、イルカショーに頼らない水族館経営|Altana
http://www.alterna.co.jp/15120

■野生動物を展示するということ|ika-netブログ
http://ika-net.cocolog-nifty.com/blog/2015/06/post-83ed.html
■人間の娯楽のために野生動物を消費することは許される?|SIPPO-朝日
http://sippolife.jp/issue/2015061500001.html
■「耐久消費財」のイルカを見に行く?|日経WOMANONLINE('10/8/18)
http://wol.nikkeibp.co.jp/article/column/20100810/108165/?P=1&rt=nocnt

■いるか漁業(追い込み漁)と生体販売の関係 ※B
http://togetter.com/li/824325
■「池上彰のニュースそうだったのか!!2時間SP」の中で言及されたWAZAJAZA問題部分まとめ ※A
http://togetter.com/li/837312
■国内飼育下イルカの繁殖、近親交配の心配をするのはまだまだ先の話。
http://togetter.com/li/824765
■WAZAによるJAZAへの協会会員資格停止通告と、これまでの飼育下鯨類をめぐる環境についての一連ツイート
http://togetter.com/li/821186
■JAZAシンポジウム 「いのちの博物館の実現に向けて−消えていいのか、日本の動物園・水族館」第5回 於:富山 に参加された takibata さんの私的まとめ
http://togetter.com/li/689412
■水族館とイルカ 何が問題なのか?
http://togetter.com/li/825880
■激論!コロシアム【イルカが消えるだけじゃない!?日本を追い込む"やっかいなニュース"の真相!】(2015.6.13放送)  ※@
http://togetter.com/li/834969


 つづいて、《秋篠宮殿下の爪の垢を煎じて呑ませたほうがいいで賞》の発表ニャ〜

<1>和歌山県知事・仁坂吉伸氏

「考えてみたら、水族館は捕ってきたものを結構展示していますよね。それで養殖して繁殖させたものというか、飼って繁殖したものだけを展示するんだったら、今の水族館で展示しているものの何分の1ぐらいになってしまうのではないですかね。希少種なんて絶対できないよね(引用〜5/13)
「それで相手を支配する相手の頭を支配するようなそういう工作なんて全然しないよね。だから、そういうことをもうちょっとこちらも働きかけて、一緒になってやるべきであったという悔いはありますね。今度、じゃあ決定されたと、だけど、世界の方でこの考え方を覆すようにしてもらわないといけませんね。それで、文部科学省や水産庁とかにも協力を願って、もっと有効に今度はちょっとこう変えてもらおうじゃないか、というようなことをして行きたいと思っていますね」(引用〜5/26)
考える能力のない組織かもしれない」(引用〜朝日記事)

■平成27年5月13日/26日 知事記者会見
http://www.pref.wakayama.lg.jp/chiji/press/270513/index.html#d270513_qa
http://www.pref.wakayama.lg.jp/chiji/press/270526/index.html#d270526_qa
■野生イルカ入手で資格停止「いじめだ」 和歌山知事批判 (5/13,朝日)
http://www.asahi.com/articles/ASH5F3JH7H5FPXLB005.html

 イジメ発言で物議を醸した仁坂知事の発言、鈍いマスコミはともかく、一般の方々からもあまりの無知無理解に驚きの声があがったほど。
 13日の会見の引用部分、要するに「希少種を展示するには野生種を獲ってこなきゃ!」と言ってるんだよね。。。。
 WAZAの会員組織だからということでなく、JAZA自身が明確に理解している種の保全の使命。希少種を野生から獲ってくるなんて、一体このヒトの脳ミソはいつの時代で固まっちゃってるんでしょう!!??
 動物園がどれほど苦労して、稀少種を野生調達に依存しないですむようにと繁殖に取り組んできたか、そして、いま乱獲による激減が問題視されているクロマグロの完全養殖への取り組みがなぜなされているのか──。
 仁坂氏はおよそ野生動物保護、種の多様性保全、水産資源保護、いずれの分野についてもおそろしく不勉強だといわざるをえません。
 朝日記事で紹介されたWAZAに対する「考える能力のない組織」というある種の誹謗、ウェブキャストでは確かにそのとおり発言されているのですが、県のHPのページ上の記述ではなぜかカットされています。まあ、上掲の発言だけでも、考える能力がないのは明らかに仁坂知事のほうですが。
 そして26日の「支配」「工作」という物騒な発言は、仁坂氏の外交に対する認識を端的に示すと同時に、「WAZAの一員として国際貢献していきましょう」という秋篠宮総裁の意見表明とあまりにもかけ離れています。時間をかけて培われた、いまや日本を含む先進国の動物園が(ある程度は日本の水族館も)受け入れている流れにまさに逆行することを、工作によって推し進めようとしているわけです。「相手を支配」「相手の頭を支配」して、動物園・水族館のグローバルスタンダードをひっくり返そうと。
 JAZA総裁・秋篠宮殿下はきちんと理解されていますよ。仁坂殿は、彼の頭を支配≠オなければいけない、「考え方を覆すようにしてもらわないといけない」とおっしゃっているのでしょうか??

<2>自民党参院議員(和歌山県選出)・鶴保庸介氏

「WAZAが言ってきたのは追い込み猟そのもの。やり方がどうあれそれが残酷だと言っている」
「ペンギンも、水族館で陳列されているものはすべてが残酷だと考えているのか?」(引用〜上掲まとめ@)
 
 まとめはテレビ愛知放送の討論番組「激論コロシアム」上での鶴保氏の発言。WAZAの声明や倫理規定には何も目を通していないのみならず、動物園・水族館をめぐる問題にまるっきり無知・無頓着であることがモロバレ。

■文化無視の要求と戦う 太地のイルカ漁・捕鯨を守る|わかやま新報
http://www.wakayamashimpo.co.jp/2015/06/20150602_50509.html

 氏のブログ(なぜか地方紙のHP上にスペースを設けてもらっている)を読んでも、伝わってくるのはSSCS憎しの感情ばかり。内外の野生動物の問題を真剣に考える姿勢は微塵もうかがえません。
 ぜひ爪の垢煎じて呑んでほしいですニャ〜。

<3>ジャーナリスト・池上彰氏

「WAZAは希少な動物の取引の助言をおこなっているため、希少動物が手に入りにくくなる」
「この問題をめぐり日本の動物園と水族館が対立
「日本以外の追い込み漁は自然保護団体から非難されていても、世界動物園水族館協会からは非難されていない」
「(わんぱくフリッパー云々の説明の後)そのような理由からWAZAはJAZAを資格停止にし、状況がかわらなければ除名すると通告」(引用〜上掲まとめA)

 大物ジャーナリストの池上氏にしちゃ、あまりのもボロッボロな解説。これじゃまるでWAZAが希少な野生動物の取引を扱う動物商コンサルタントみたいじゃないですか・・。JAZAの方針や、日本が取りざたされた理由についての詳しい補足はまとめにあるとおり。
 こうしたいい加減すぎるコメントからは、除名勧告をめぐる一連の動きも、動物園水族館問題全般についても、取材と熟考を怠っていることが明白です。過密スケジュールのせい? 宣言どおりTV出演は断ってりゃよかったのに。。
 まあ、少なくとも環境問題・野生動物保護問題・動物福祉問題については、彼はお世辞にも一流とは呼べません。ICJ判決の解説もメチャクチャでしたしね。。知名度の高さ、親しみやすく中立・公平そうな♀轤ェ売りの元NHKのお父さんを担いで視聴率を稼ごうとするTV業界に、問題の根源があるのでしょうけど・・

<4>ノンフィクションライター・降旗学氏

おそらくは、エコテロリスト集団(幹部はキャロライン・ケネディ駐日大使の従兄弟)の主張を支持しているのだろうが、動物園と水族館の国際組織・世界動物園水族館協会は、大地町のイルカ漁と、その追い込み漁で捕獲される野生イルカを日本の水族館が購入していることを「問題視」し、このたびの資格停止を議決した。
大地町の追い込み漁は、世界協会の「倫理規定」に反する、と言うのである。で、私たちはあ然とするのである。偉そうに言うけど何なの、倫理規定って。(引用)

■水族館からイルカが消える? 世界動物園水族館協会と朝日新聞に共通の偏向
http://diamond.jp/articles/-/71989

 今回、動物園・水族館問題の背景への取材・認識不足のまま適当に伝えた記事・報道が多かった中でも、ダントツのザンネン賞記事を書いちゃったヒト。
 ノンフィクション・ライターを名乗りながら、200%の先入観で取材対象を捉えているのが文章の端々からうかがえます。朝日の慰安婦報道とJAZA/WAZA問題を無理やりドッキング、朝日とWAZAの共通性に着目したらしいですが、もう目が点になるばかり。。
 なんでもかんでも朝日への恨み節にからめないと気がすまないんですね〜。まあ、このダイヤモンドオンラインの連載コーナーでもしょっちゅう朝日たたきばっかりしてるみたいですが・・。
 引用について補足。キャロライン・ケネディ駐日大使の従兄弟、ロバート・ケネディ・Jr.氏の肩書きは環境活動家ですが、彼はSSCS(シーシェパード)の幹部でも何でもないです。日鯨研が米国連邦裁判所にSSCSを訴えた際、環境法の専門家でもあった彼が法廷代理人を買って出たというだけ。ケネディ大使の発言に親戚の影響があったとしても不自然ではないかもしれませんが、「WAZAが大使の従兄弟の主張を支持」というのは、朝日の瑣末な誤報とは比較にならないとんでもない暴論。
 「何なの、倫理規定って」と言いながら、WAZAのHPで誰もが簡単に読めるWAZAの倫理規定に何一つ目を通していないことも丸わかり。
 朝日記事と産経記事を参考にしたとのことですが、秋篠宮JAZA総裁のお言葉は目に入らなかったんでしょうね・・。

<5>共同通信記者(署名なし・・)

「追い込み漁のイルカ入手をめぐる、世界協会による規制の限界を浮き彫りにした」(引用)

■和歌山・太地イルカ半数は海外に 200頭以上で中国トップ (6/6,共同)
http://www.47news.jp/CN/201506/CN2015060601001919.html
■太地イルカ 半数輸出 専門業者が12カ国へ (6/6,東京)
http://www.tokyo-np.co.jp/article/national/news/CK2015060702000130.html

 オピニオン系はそもそも内容がなく管撒いてるだけのものが多いのですが、事実関係をめぐる報道としてこれはきわめて問題が多く、悪質な記事。
 池上解説同様、主語抜きで「各種統計から分かった」「明らかになった」と言っていますが、公的なデータに基づく分析も含めた詳細はずっと以前にフリー・ジャーナリストとNGOが公開していました。

まとめB
■日本がイルカの供給源になっている/イルカビジネスの実際|ヘルプアニマルズ
http://www.all-creatures.org/ha/saveDolphins/dolphin2.html
■イルカの輸出頭数の推移|エルザ自然保護の会
http://elsaenc.net/dolphihunt/dolphin_statistics/
■日本からの月別のイルカの輸出数(2012年〜2013年)|PEACE
http://animals-peace.net/wp-content/uploads/dolphin_export2012-2013.pdf

 記者は一応2002年以前の1999年からの数字を拾ってオリジナルであることを強調しているつもりなのでしょうが、いずれにしろフリー記者と市民団体の二番煎じにすぎず、この共同記者の取材で何か新たな事実が出てきたわけではありません
 とりわけ重大な誤解を招く表現が上掲の引用。「WAZAが追い込み猟を規制している」とか、「日本だけを標的にしている」という事実は何ひとつありません。これまで各方面で解説されてきたとおり、会員組織であるJAZAに2004年からある自組織の倫理規定の遵守を求めただけ。
 再度秋篠宮殿下のJAZA総会時の発言を引用しましょう。

「協会がWAZAの組織の一員であるということは分けて考える必要がある」(引用)

 それがまったくできなかったのが、この共同通信の無署名記事を書いた記者だったわけです。

この間、太地町以外に漁による生体販売の実績はなく「ほぼ全てが同町で捕獲された小型鯨類とみられる」(水産庁関係者)という。輸出先は中国二百十六頭、ウクライナ三十六頭、韓国三十五頭、ロシア十五頭など十二カ国に及び、この中には米国一頭も含まれる(引用)

 これは事実に反します。「米国も太地から買っているのか」「米国も太地から買っておいて、なぜ日本だけを狙い撃ちするんだ!」と読者に思わせることを狙ったかのような、非常に悪質なミスリード
 確かに、貿易統計には、2012年3月に米国向けに輸出された生体イルカ1%ェという数字が出てきます。実はこれ、鴨川シーワールドからサンディエゴ水族館に引っ越したマゴンドウのアルゴ。この子は2004年に近くの守谷海岸で保護され、鴨シーで保護されることに。その後、寂しいからどこかに集約したほうがいいねという話になり、それぞれ1頭、2頭飼育していた鴨シーからサンディエゴへと引っ越すことが決まったわけです。

■SEAWORLD SAN DIEGO|ceta-base
http://www.ceta-base.com/phinventory/ph_swc.html

 ついでに、東京記事には「漁協は暴利をむさぼることはせず」(引用)とありますが、太地漁協の生イルカ≠ヘ売上原価460万円に対して売上収入2,669万円、粗利率でなんと8割超。常識的に見て暴利≠ニ言われても仕方がありません。

■太地町開発公社平成25年度損益計算書
http://blogs.yahoo.co.jp/nankiboys_v_2522/33027399.html

 同じ共同通信所属で長年環境問題を取材し傑出した記事を書いてきた井田記者の、コンパクトで要点を的確に伝える記事(C)とは天と地ほどの差。
 池上氏、降旗氏とともに、井田記者の爪の垢も煎じて呑むべし。

<6>東京海洋大学教授・加藤秀弘氏

「水族館は人工繁殖だけでなく、自然界の個体を含めた展示で、人間と自然界の関係を理解させる場
「より良い展示を目指す世界協会が、除名を盾に、日本協会に追い込み漁のイルカ入手禁止を求めたことは、一種の見せしめ印象があり、禁止を理由に、協会から脱退する水族館が出れば、世界協会が目指す本来の役割も担えなくなるのではないか」(引用)

■日本だけが標的、見せしめ、世界協会の限界 (6/7,和歌山放送)
http://wbs.co.jp/news/2015/06/07/62003.html

 おなじみ、調査捕鯨御用学者の加藤氏。
 彼の口から「人間と自然界の関係を理解させる場」なんて言葉が飛び出すと、自然に対する征服感が伝わってくる気がするんですけどねぇ。。人工環境で展示している以上、繁殖か野生調達かで理解度が変わるはずもないのですが。
 WAZAとJAZAの各種方針、秋篠宮殿下のコメントをぜーんぶ読み返して、何が「WAZA/JAZAの目指す本来の役割」なのか、一から勉強すべし!

<7>産経新聞記者・佐々木正明氏

「野生のイルカの入手を制限すれば、次はキリンやゾウなど他の動物の獲得や飼育、園展示にも影響してくる。主要国の動物園、水族館を束ねるWAZAは今回の決断で、自分の首を自分で絞めたのだ−−。動物園や水族館の運営に詳しいある関係者はこう漏らした」(引用)

■カンヌ映画祭に登場したシー・シェパード代表 水族館イルカ問題にも便乗 (5/26,WEDGH) 
http://wedge.ismedia.jp/articles/-/5008

「水族館のかわいいイルカたちは、子供たちに海洋保護の大切さと動物のいのちの尊さを教えてくれているはず。飼育されている他の動物たちもしかりです。イルカや太地町だけを取り上げて圧力をかけるのは何故なのでしょうか?」(引用)

「水族館や動物園にも、だいぶ反省材料があることを関係者も自覚されています。改革が進むきっかけになればいいですね。そして、今回の問題は動物園や水族館とはそもそも何なのかを考える契機になればと、願っております」(引用)
http://twitter.com/izasasakima/status/601568448217362432

 ご存知、捕鯨サークルとベッタリの産経新聞で捕鯨問題ならぬSSCS問題を熱心に書き散らし続けている、付ける薬のない二枚舌記者氏の記事。産経記者らしく、「詳しい関係者」なる人物の詳しい出自は不明。もし、引用箇所が佐々木氏のメモ違いではなく、本当にそういう発言をしたのであれば、この人物が動物園・水族館の運営にまったく詳しくない人物であることは否定の余地がありません。
 関係者や動物園ファンなら誰もが理解しているとおり──そして秋篠宮殿下が具体的にコメントしたとおり、他の動物の展示にも影響してくるからこそWAZA残留を求める票が多数を占めたのにね・・。
 ひょっとして自分のこと?? 動物(テロ)専門家だからとか。。。
 この御仁が会員資格停止問題のタイトルで出しているまとめですが、WAZAやJAZA、各メディアの報道といった一次・二次ソースはひとつも提示されず、自分のコメントをまとめただけ・・。プロの新聞記者だから自分こそがソースだと思ってるのかしらん?
 2番目のツイートは、狂信的な反反捕鯨論者が秋篠宮殿下の名前を引き合いにしたツイートに対するRT。
 筆者もさすがにここまで動物愛誤≠サのものの文章は初めて見ました。。稚拙な情緒的表現のうえに文法までなっていません。要約すると、「いのちの尊さを教えてくれるはずなのに、なぜ太地町にだけ圧力をかけるの?」だよね。。
 もし、本当に「海洋保護の大切さといのちの尊さ」を水族館のイルカたちが教えてくれるのであれば、数の上でも世界で最も多くの水族館を抱え、太地町産イルカの比率では圧倒的な(今回の一件で中国にはじきに抜かれるかもしれませんが・・)日本では、動物福祉と水産資源保護において他の先進国に抜きん出る高い水準に達していておかしくないはずです。その日本でなぜ、ウナギやクロマグロの乱獲が未だやまず、人口当たり食料廃棄量が最悪で、犬猫の行政による大量炭酸ガス殺処分がまかり通り、畜産動物・実験動物も含めた動物福祉の水準が著しく低いのか、一体佐々木氏は自分の頭で考えることができないのでしょうか?
 実際のところ、彼は3番目の引用箇所のように殊勝に聞こえる発言もしている(でもいかにも他人事だよね・・)のですが、肝腎の彼の書いた記事中には、具体的な「反省材料」の中身や、「動物園や水族館とはそもそも何なのか」についての彼自身の洞察や識者の見解がほとんど見受けられないのです。ただ、「いのちの尊さ」云々という愛誤表現があるのみ。同じWEDGE上の井田記者の記事Cとまさに対照的。
 まあ、ただのSSCSラブなヒトだから無理ないか。。
 秋篠宮殿下の見解なり、井田記者の記事を読めといっても、やはり彼の網膜には何も映らないかもしれませんが・・・

 

 議論が下火になるにつれ、マスコミによる動物園・水族館の取り上げ方は、どうも除名騒動が持ち上がる以前と変わらぬ動物愛誤調≠ノ戻ってしまった模様・・。

 「○○水族館で先月生まれた○○の赤ちゃんが公開されました! ヨチヨチ歩くほほえましい姿が親子連れの心を癒してくれています。 (子供へのインタビュー)『かわいい』 以上、○○水族館からの中継でした!」
 「今日は○○の日ということで、○○動物園では、○○に巨大な○○が与えられました! 大ご馳走に○○も喜んでいます! (子供へのインタビュー)『すごかった』 以上、○○動物園からお伝えしました!」

 相変わらずこんなのばっかり・・・・。
 マスコミ関係者、TV討論に参加した著名人、実際に動物園・水族館を訪れる利用客をはじめとする、日本中の大人のみなさん。
 あなたたちは、動物園・水族館を《幼児向けの絵本》程度のものとみなしていませんか?
 《こどもだまし》の代物だと。
 激コロに出演したジャーナリストの大谷昭宏氏も、「ふれあい」「ふれあい」連呼してましたけど・・・彼も爪の垢煎じて呑めだね。。
 野生動物に「ふれあい」を求めるのは大きな過ちだということは、他の先進国できっちり正しい環境教育を受けて育った大人なら当然知っていて然るべきなんですけどね。。

 一日これといった事件が起きず、放送時間が余ってつい動物園・水族館にネタを求めてしまうのは、日本のマスコミの非常に悪い癖です。
 最近は、安倍首相や閣僚らのブットビ発言、それに対する海外の反応といった、国民に対して伝えるべき重要な事柄があっても、それを報じるかわりに動物園・水族館ほのぼのネタに差し替えてしまう──ますます高く軍靴が鳴り響く中で偽りの平和≠演出するカモフラージュの役割を買っているようにさえ見えます。
 やはり原発や捕鯨問題と同様、誤ったイメージを植え付けてきたマスコミ自身が大きな責任を有していることは否めません。
 個別に名指しで賞を差し上げてきましたが、この業界に携わるすべての人間に《秋篠宮殿下の爪の垢を煎じて飲んだほうがいいで賞》を進呈すべきでしょうね──。

 さて……野生動物のを取り巻く環境が日々悪化し、種の多様性を保全する意義が声高に叫ばれるようになる前の時代、動物園・水族館は単なる野生動物コレクション、見世物小屋にすぎませんでした。
 今回、JAZAはWAZAと足並をそろえ、野生動物の保護のために不可欠な貢献を果たすという自らの崇高な理念を再確認しました。動物の愛くるしさを強調してこどもを喜ばせ、親にチケットを買わせる単なる子供向けエンターテイメント施設から脱却し、子供から大人まで幅広く野生動物の生態と保全の重要性を知ってもらうための、公共性の高い機関へと生まれ変わることを誓いました。他の先進国からの大きな遅れを取り戻す流れができました。
 JAZA総裁秋篠宮殿下の発言がその方向性をはっきりと示したとおり

 はたして動物園・水族館がどこまで野生動物の保全に貢献できるのか?──そういう議論の余地はあるでしょう。
 愉しみのために野生動物を檻や水槽に閉じ込め、自由≠奪うことが許されるのか?──という根源的な問いもあるでしょう。
 自由な意見は尊重されるべきですし、多様な意見があるのは好ましいことです。
 しかし、一つの山が動いたところで、筆者はあえてバランスを斟酌し、動物園・水族館側をちょっぴり擁護する側に回りたいと思います。
 旧くからの拙ブログの読者はご承知のとおり、これまで筆者は、日本の動物園の中でエンリッチメントの先頭を行く旭山も含め、結構ケチョンケチョンにけなしてきたんですけどね(汗)

 まず、動物園・水族館は、繁殖に限らず野生動物を生かすスキル・ノウハウを確かに持っています。
 この辺は、命も含めて基本的に搾取するだけの他の動物利用産業とは違うところ。トキやコウノトリ、ヤマネコ、最近も報じられたライチョウ然り。

■ライチョウ増殖へ本格始動 富山市ファミリーパーク (5/27,中日)
http://www.chunichi.co.jp/hokuriku/article/news/CK2015052702100007.html

 水族館についてはまさに突きつけられた課題にこれから取り組まなければならないところですが、動物園の展示動物は今では9割以上自家調達で野生からの収奪は少なくなりました。野生個体を受け入れる場合も、負傷や迷い込み等で保護された個体に限定されてきています。
 今日の動物園・水族館が有する野生動物への負の側面は、外来生物の販売業者や飼育マニア、開発によって彼らの住処を奪う土建屋以上に悪質だとは思いません。
 生態展示・行動展示を普及させた立役者である旭川旭山動物園は、パーム油生産のためのアブラヤシプランテーションがアジアゾウやオランウータンたちの生息場所を奪っているという耳の痛い話を訪れる客に聞かせ、保全活動を行っているNGOと提携するといった、かなり先進的な取り組みをしています。


 こちらも非常にな活動。日本の希少な野生動物ウミガラスの保護と、悪者にされかねない野良猫の里親探しのプロジェクト。

■北海道・天売島の希少海鳥を守れ 旭山動物園、天敵猫の飼い主探し (5/18,共同)
http://www.47news.jp/smp/CN/201505/CN2015051801002095.html

 実は、絶滅が危惧される水生生物の保全に協力し、資金と技術を提供している水族館もあるのです。何を隠そうあの鴨シー。

■シャープゲンゴロウモドキ回復計画|千葉県生物多様性保全センター
http://www.bdcchiba.jp/endangered/recovery_plan/sharp/sharp.html

 こういういいこともやってるんだから、太地産イルカは買ってませんなんて嘘つかないでほしいところ・・・
 野生動物に依存し、それで商売している立場上、その利益を野生動物に還元するのは当然という向きもあるでしょうけど、それがしっかりできていることは評価すべきでしょう。
 手弁当でやってる動物愛護団体にはとても手が回らないことを、彼らは代行してくれているわけです。

 そして、動物福祉に関していえば、WAZAが加盟条件にもしている倫理規約はしっかりしたものです。
 JAZAと加盟園館はその基準に従うことを誓っているのです。
 以下は少々古い資料ですが、WAZAの倫理規約は動物福祉の国内法整備に向け環境省が参照している海外事例。

■資料5 「諸外国における動物の愛護管理制度の概要」|環境省
http://www.env.go.jp/nature/dobutsu/aigo/2_data/arikata/h16_01/mat05.pdf

 「動物の愛護および管理に関する法律」の中で、展示動物の飼養指針は定められているものの、まだ罰則や細かい基準を明確に定めたものにはなっていません。
 WAZAの指針を無視できてしまう非加盟園館──中には、催事のふれあいイベント等で稼ぐ実質家族経営のプチ動物園等、福祉の面で十分な施策を講じているかはなはだ疑わしい業者も少なくありません──を規制するためには、上掲の飼養指針の明確化や動物園法の制定が不可欠です。その際には、JAZAの積極的な協力と関与が欠かせません。

 現場の飼育担当者は、そもそも動物好きでその道を選んだ人たちです。長年勤めることで業界の空気に流され、「これでいいのか?」と矛盾を感じながら仕事を続けてきた人も少なくないでしょう。しかし、動物たちの待遇が改善≠ウれることを喜ばない飼育員はまずいません。
 JAZAという協会組織が、海外も含めた会員間での情報の流通と連携を促すことで、これから改善の動きは進んでいくでしょう。旭山旭川動物園のように、先頭を切ってモデルとなってくれる動物園もあります。

 もうひとつ。アベノミクスの弊害により、大衆向けの行楽施設は日本人だけをあてにできなくなっています。これまでの主要なターゲットだった子供の人口も減る一方。海外からの観光客を受け入れるなら、動物園・水族館が国際標準に倣うことは必須といえます。
 動物園・水族館はいま、彼ら自身変わる理由∞前を向く理由≠ェあるはずです。

 動物のことを気にかける内外のたくさんの人たちへ。
 JAZAは今回、思い切った決断をしました。
 さまざまな圧力があったとはいえ、自分自身であまりにも圧倒的な矛盾≠ノ向き合い、修正する方向へと、一歩踏み出してくれたのです。
 まず、そこは評価してあげてください。

 「動物たちに自由を!」という声をあげることは大切なことです。
 「水槽を空にせよ!」と訴えたい気持ちも尊重します。
 ただ……置かれている境遇にしろ、業界自身のベクトルの向きにしろ、相対的にはるかにひどいターゲットはたくさんあります。
 苦渋の選択ながら動物たちにとってプラスになる決断をしてくれたJAZA加盟園館を、いまあえて重ねて糾弾することは、筆者は賢明なことだとは思いません。
 ここが攻め時だとアクセルを踏み込もうとして、ブレーキを踏むことになるのを、筆者は恐れます。曲がりなりにも内部の人たちが改革に向けて乗り出す機運が生まれつつあるときに、その芽を摘んでしまうことになるのを。
 日本国内で忍耐強く啓蒙活動を行い、市民の意識の向上を図ることなく、外圧で一気に潰そうとした結果、調査捕鯨という形ですべてが膠着状態に陥り、返って南極海のクジラたちを不幸にしてしまった事実を知っているからこそ、その二の舞にしてほしくないのです。
 相手を悪=A敵≠ニ決め付け、攻撃することからは、何も生まれはしません。前に進むことはできません。捕鯨サークルや原子力ムラはもはや別格ですけど……。
 しかし、動物園・水族館業界にいるのは、基本動物好き≠ナ知識も経験も豊富な人たちであり、対話は十分可能なはずなのです。

■バンクーバー水族館がパークボードを提訴−イルカなどの飼育規制案撤回求めて|バンクーバー経済新聞 ('14/8/18)
http://vancouver.keizai.biz/headline/1965/
■Vancouver Aquarium defends keeping whales and dolphins in captivity
http://www.cbc.ca/news/canada/british-columbia/vancouver-aquarium-defends-keeping-whales-and-dolphins-in-captivity-1.3111312

 上掲は、水族館側が反発して態度を硬化させることになった悲劇の一例。
 これは停滞です。法廷闘争に無駄な金とエネルギーを費やすことになったわけです。お互いに。

 イルカ一点集中で急ぎすぎることは、当のイルカたちにとっての解放を遅らせることにつながりかねません。
 イルカやチンパンジーのように高度な社会性と文化を備えた種には、ゾウに対して大きな檻が必要なように、特段の配慮が欠かせないのは事実です。
 ただ、不幸にも、捕鯨協会とその広報コンサルタントを引き受けた国際ピーアールが、動物保護の市民運動に対する対抗手段を綿密に練り上げ、イルカ・クジラを逆の意味での象徴的存在=《すべての動物に対するあらゆる規制を進ませなくする障壁=tに仕立てあげてしまったことで、イルカ・クジラに焦点を当てた運動は、あまりにも膨大なエネルギーのロスを強いられるようになってしまいました。
 押せば押すほど高くそそり立つ壁。しかも、そのやり口は多方面に拡散し、模倣されている有様です。
 イルカたちの状況を改善するために、むしろ野生動物・産業動物全体の水準を底上げするほうが近道といえるほどに。
 本当にイルカを助けたいのであれば、そこを避けて通ってはいけません。特に海外は。
 「文化の違い」「外圧」という都合のよい言い訳≠振り回すのはこどもじみたやり方ですが、それを厳しく指弾するのはやはり日本人の役割であるべきです。

 いま、日本の展示動物に関して求めるべきは、動物福祉とエンリッチメントをWAZAの水準にまで引き上げてもらうことです。JAZAと、JAZA以外の園館に。
 繰り返しになりますが、そのためにはJAZAの協力が欠かせません
 一番必要なのは、業界自身というよりも、愛誤的イメージで捉えることしかできないマスコミと、その所為で圧倒的に低いままの国民全体の意識改革ですが。

 動物園・水族館は、ふれあい≠求めたり、愛くるしさ≠消費しに行く場ではありません。
 見世物小屋≠ナはなく──そこから始まったのは紛れもない事実ですが──野生動物保護のために生かすスキル≠活用するという社会的使命を帯びた施設なのです。
 まずはそこから。

 もし、国民の意識が向上したならば、動物園であえて野生動物を飼育・展示することの是非について、本当の、真剣な議論が生まれてくる余地も出てくるでしょう。
 素地ができない限り、一人ひとりの意識がもっと変わらない限り、《爪の垢を煎じて呑ませたほうがいいで賞》を差し上げた面々のようにこどもだまし≠ニしか考えない人々から過激な主張と一蹴され、声を届けることも困難なのが現実です。
 今回の騒動を、みんなが考える直すきっかけに、第一歩にしましょう。


 前回も説明したとおり、動物福祉(AW:アニマルウェルフェア)は、動物を利用する産業である動物園・水族館に内在する要素です。
 動物の解放を求める運動(AR:アニマルライト)は、本来西洋的なAWとは根っこのところで相容れません。
 オオミヤまで一緒なだけ。
(※ 東北新幹線と上越・北陸新幹線が大宮から先別々に向かうことから、あるポイントまでは同じで共闘できてもそこから先は全然考え方が違うことの喩えだよ。ひところ政治家がよく使ったよ!)
 今の日本は、ウエノまでさえ行けていません。
 国の中枢まで巣食った反反捕鯨ルサンチマンのせいで、下手すればシナガワまで戻りかねない気配。。。

 筆者自身は準ヴィーガン(ハチミツ除く)であり、50年後・・100年後・・あるいは200年後には、動物園・水族館も、犬猫&野生動物の生体販売も、工場畜産も、動物実験も、狩猟も、銃も、核その他の兵器も、軍隊も、戦争も、汚染も、飢餓も、差別も、進化論の否定も、みんなみんななくなっているといいなあと思っています。南極海調査捕鯨だけは目の黒いうちに終わってほしいけど・・・・
 つまりARの立場。
 しかし……将来、(自らもサルの一種であるところの)ヒトが他の力を持たない生き物を支配し、管理する暴君であり続けるのか、それとは異なる万物の霊長の呼称に相応しいヒトの道を見出すのか、それを選択するのは、やはり将来の世代です。
 いまの我々の世代にできるのは、50年後・・100年後・・200年後の世代がそれを決めるとき、よりよい道を選んでもらえるよう、自分たちが遺せるものをしっかり遺すことだけです。
 オオミヤから先の考え方の違いで、思い悩んだところで、恐れたところで、意味はありません。
 まずはウエノまで、オオミヤまで、一歩ずつ、前に進みましょう。
 後ろではなく。
posted by カメクジラネコ at 00:20| Comment(0) | TrackBack(0) | 社会科学系