2008年06月02日

食ブンカの見直しを

■シリーズ日本の食2008 vol.6 食卓が危ない!?39%の恐怖|素敵な宇宙船地球号 (6/1,TV朝日)
http://www.tv-asahi.co.jp/earth/midokoro/2008/20080601/index.html (リンク切れ)

 自給率39%に落ちた日本の食糧事情を考える特集。
 千葉県長生郡でJAが7億円もの費用をかけて建てた、オートメーションのトマト加工工場。サイズや形、糖度、色、表面のキズなどに基づいて、ICチップを使いトマトを18種類にまで選別するそうです・・。ちょうどこの日の前の時間帯でNHKが放映していた番組では、日本のOA企業がCO2排出削減の取り組みとして、オートメのラインを止めて人力で製品を流していましたが……あまりに対照的ですね。しかも、一次産業の方がなんでもかんでも機械化の方向に進めているなんて...
 トマトに限らず、すべての農産・水産物において、エネルギーと金と煩雑な手間を要する同様の作業が行われているわけです。番組中で日本人独特の美意識と紹介されたとおり、これほど極端な"品質"を食品に求める消費者は、他の国では見当たりません。ヨーロッパだって、日本じゃ規格外にされるいびつな形の野菜が、ビニール袋に入れられることもなく店頭に並べられています。こんな恥ずかしい光景は、日本のモッタイナイ文化に感銘を受けたとおっしゃるノーベル平和賞受賞者ケニアのマータイさんには、とてもじゃないけど見せられませんね(--;
 一体、こんなものを日本固有の価値観・食文化などと呼べるでしょうか? 消費者の美(?)意識というよりも、テレビなどを通じて小売・食品企業と生産団体のコマーシャリズムによって作り上げられた≪偽の食ブンカというべきでしょう。日本の消費者の意識が低いからこそ、まんまとのせられてしまうのです。だから、見た目や体裁ではなく、商品の環境への影響に関心を持つ欧米の消費者と違い、食品偽装が跋扈するのを許してしまうわけです。食糧自給率が下がり、日本の農地が荒れ放題になるのです。
 命と自然にとってためにならない食ブンカは、この際徹底的に見直しを図られるべきでしょう。そう、捕鯨業界が宣伝のために打ち出したキャッチコピーにすぎない鯨肉食ブンカと同じように──。
 福岡のまともなJAの取り組みも紹介されていましたが、筆者も直営店やスタンドの不揃い野菜を利用します。なんたって、そのほうが信頼がおけますもん、ね・・。 一番安心なのは庭で採れたものだけど。

  捕鯨業者は、消費者にとって顔の見える生産者ではありませんだからこそ、乱獲、悪質な規制違反、密輸・密漁、そして鯨肉横流しが行われ得たのです。高濃度の汚染が見つかったクジラや、原因不明のガンなどに冒されたり、寄生虫でいっぱいのクジラの肉も、きっと今まで大量に流通されてきたに違いありません。
 ブンカ≠ニ文化≠履き違える偽装大国ニッポンで、第三者による検証と保証、違反の際の罰則なども何もないまま、鯨研や水産庁の口先の言葉だけを、一体どうして信用し続けることができるでしょうか?
 
posted by カメクジラネコ at 01:19| Comment(2) | TrackBack(0) | 社会科学系