つまんない記事だと途端にアクセスが増えるよねえ・・・
GPJ佐藤氏を擁護したときよりは少ないけど。
ニンゲンてのは本当にくだらない動物です。
くだらないといえば、「解体新書捕鯨論争」、川端氏らかなりの読者が佐久間氏の担当した5章をとりわけ絶賛していましたね。
緑豆の内幕暴露本としての要素が、大いにウケた、と。
あれはそんな程度の低い資料になってはいけなかったはず。
http://messages.yahoo.co.jp/bbs?action=m&board=1834578&tid=a45a4a2a1aabdt7afa1aaja7dfldbja4c0a1aa&sid=1834578&mid=54526
氏の記述の問題点は、前回記事および以前のツイートで指摘したとおりですが、同書発行時にGPに南極海へ抗議船を出す選択肢はありませんでした。仮にあったとすれば、GPは佐久間氏のベタ誉めと対照をなすSSCSと同格の腐れNGOにまで堕したといっていい。
つまりネタ。
SS本のウヨ産経佐々木記者と同じく、GPをたたいて一山当てたというところか。佐の付く者同士。佐々木記者も確定申告に切り替えたんでしょうけどねえ。
私も知人に告知したりネット書店のお気に入りボタン押したり、宣伝に手を貸してしまった都合、責任をかなり感じています。執筆陣がガンガン吹聴しまくって、実際売れたようですから、何も心配してやる必要などなかったんですがね。私自身はそういうプロモーションが生理的に大っ嫌いで拙著発行時にも一切やらず、逆に運動関係者からあからさまな逆宣伝をやられたこともありましたが・・
本日は以下のようなツイートも。
−「日進丸」この程度の認識
http://twilog.org/shimanomusume/date-120121
【鹿野農林水産大臣記者会見概要 平成24年1月20日】 http://t.co/Qq0JWYtX 「日新丸」とすべきところを「日進丸」としてUPしてある。農水省がこの程度の認識だと理解しました。 #iwcjp(引用)
記者会見は業者(バイト)にテープ起こしを丸投げし、即時性を優先してWeb担当者がざっとチェックしてHPにアップするもの。担当者が捕鯨セクションと遠い方だったのでしょう。よくある変換ミス。Yahoo掲示板のウヨガキ君の主張は正論。
農水省の認識の問題ではありません。
佐久間氏はプロのジャーナリストでありながら、ウヨガキや(彼らが認識しているところの)私と同レベルの、取るに足りない瑣末事をけなして揚げ足を取ることしか出来ないのでしょうか。
さて、前回のツイートの件ですが、まず佐久間氏が対話を楽しんだ佐世保の狂人についてざっとおさらいしましょう。
http://messages.yahoo.co.jp/bbs?.mm=GN&action=m&board=1834578&tid=a45a4a2a1aabdt7afa1aaja7dfldbja4c0a1aa&sid=1834578&mid=46754&thr=46754&cur=46754&dir=d
http://messages.yahoo.co.jp/bbs?.mm=GN&action=m&board=1834578&tid=a45a4a2a1aabdt7afa1aaja7dfldbja4c0a1aa&sid=1834578&mid=46756
パール判事を礼賛する水産右翼以外誰からも引用されない、荒唐無稽できわめてユニークな反反捕鯨論を展開し、山田農相らによる国会答弁は虚偽であると主張したり(事実なら歴代農相と資料を作成した農水官僚は全員偽証罪)、鯨ポータルサイトで馬鹿げた質問をして鯨研の大隈顧問を大いに困惑させるなど(諌められてもなお自説の方が正しいと妄信しているのがカナシイ・・)、捕鯨サークルにとっても迷惑千万な、水銀入りイルカ肉を子供たちに推奨し、さらにプルトニウムまで無害だと主張、調査捕鯨を批判した著名な進化生物学者元オックスフォード教授大ドーキンス氏より自分が優れた生物学者だと思い込んでいるらしい、まさに正真正銘の狂人としかいいようのない人物。JANJANに対して百件を超える連投・不正アクセスを繰り返す悪質な業務妨害を働き、本来その時点で逮捕されて然るべきでしたが、警察対応にリソースを取られるなど新聞社側の事情で見送られました。r13812氏の指摘どおり多数のハンドルネームを使い回していますが、判を押したように同一の主張を唱えるので見分けるのはいとも簡単。「ppm」について尋ねれば、“これらの人物”はみな可哀相なほど必死になって弁明します(中の人は一緒だけど)。
佐久間氏自身を「愛誤ちゃん♪」とさんざん揶揄してきたその狂人に同調し、私の主張を否定することを「わざわざ」やったのは何故なのか?
https://twitter.com/#!/shimanomusume/status/38786602016833536
同一のスタンスと受け取られたくないという以上の動機についても、ある程度推察はできます。
鯨肉在庫問題の発掘と提示は、日経・朝日・毎日・共同など従来から捕鯨よりのスタンスだった各マスコミに、日本の調査捕鯨政策が抱える問題点として共有の認識を持たせるに至った、母船更新阻止に次ぐに佐久間氏の大きな功績です。この点は否定のしようがありません。
ライフワーク的な捕鯨問題報道の要の一つであり、氏自身のジャーナリストとしての輝かしい軌跡として大いなる自負を持っていることは、氏のツイートその他の文面からもしばしばうかがえます。
私の提示した資料は、佐久間氏の見落とした部分の補足にすぎません。が、他人がそうしたものを発表すること自体、氏のジャーナリストとしてのプライドが許さなかったのでしょう。
在庫問題における佐久間氏と筆者の見解の相違については以下の記事をご参照。
−「なぜ捕鯨関係者は自ら鯨肉消費の落ち込みを素直に自白しているのか」
http://kkneko.sblo.jp/article/45824950.html
もう一点は、資料としての格付けに対する認識の差です。
一線で働くジャーナリストとして、自分の目と耳と足を使って知りえた情報以外は価値がないという判断なのでしょう。
私自身は、中央省庁、外郭団体、自治体、研究者等に最低限必要な問い合わせ・確認はしていますが、基本は膨大な資料を解析して興味深い数字を抽出する作業を中心に行っていたのは事実です。
取材で得た情報は、えてして「他者の主観」以上のものではありません。統計的に有意なだけの膨大な意識調査をして回るのでない限り。発表されている公的情報の真偽を確認するのは、その公的情報が事実と異なる場合には有効でしょうが。
実際には、聞き込み取材による情報が記事・資料に与えるのは「何となく信憑性があるかのような気にさせる効果」でしかありません。取材による情報が本当に有益だった報道はごく一部にすぎない、というのが私の見方です。特にひどいのが最近のNHK・・。そして、そうした報道にもっともらしさを感じる記者・読者に対しては、強い不快感を覚えます。
佐久間氏が共同通信でその名を広く知らしめた最近の在庫超過は、農水省発表の公的資料のみで判断できるものです。後は中学生でも簡単にできる補正。実際に倉庫に忍び込んで一点一点鯨肉の所在を確認し、数字と照らし合わせたというのなら話は別ですが、そんな無駄なことをする馬鹿もいません。
私が明らかにした在庫操作、あるいは水産ODAの被供与国間および調達格差、水産資源開発度は、「それ以外に説明のつかない非合理性」であり、取材が不可能だったりナンセンスだったりすることもありますが、数字そのものが証拠に他ならないという性質のものです。
プロのジャーナリストだかなんだかしらないが、適当な感覚で一蹴される筋合いはありません。
佐久間氏の門下生である歴史学者の真田氏にも、「証拠がない」と単純に否定だけされましたが。
上記は、実際に功績のあった人物に対し、最低でも同じ捕鯨批判サイドから非難されるべきではないのではないか、という向きもあるでしょう。佐久間氏が私を批判した際に、そう指摘をした人物は一人もいませんでしたが・・
「みてみて! 私あのピーターバラカンに署名させちゃった♪ すごいでしょ」メールを、ジャストタイミングでよこしたりしなければ、ね・・・
私より年も分別もずっと重ねている上に、私と違って子供は生きているのだから、そんなに自慢話がしたけりゃ身内なり佐世保の狂人ら友人たちに好きなだけすりゃいいものを。。。
佐久間氏らはときにおべんちゃらまで使って当方にコンタクトし、私も当初はしぶしぶでしたが(スタンスの違いは最初からわかっていたので)一定の情報交換を行い、IWC期間中の報道を取りまとめて送ってやったりもしていました。
氏が全否定の評価を下していた人物にコンタクトをしてきた理由は何か。
性格的にも司令塔的存在だった佐久間氏にとっては、自身の資料の宣伝係として「あんなのでも多少は役に立つ」という判断だったのでしょう。つまり、小松氏や森下氏に対する市井のウヨガキと完全に同一の位置づけです。支持者の絶対数が圧倒的に少なかったこともあるのでしょうが。
私は実際、佐久間氏らの一連の資料を、独自の視点や付加情報を添えて発信してきたわけです。逆に、付加した情報が「余計」なものだったうえ、私のオリジナルの情報発信がうざかっため、先方がこちらの情報周知に協力したことは一度もなかった、ということです。市民新聞への口添えは1回だけありましたが、そもそも前述のとおり一般に開放され狂人でさえ市民記者登録できるサイト。つまり「恩着せたふり」だけ。
私自身は、過去に市民運動方面でW/Lを大量に奪われた挙句、金まで請求された苦い経験もあり、翻訳やサイト保管などの業務依頼には正当な対価を支払い、貸し借りなしの関係に努めてきました。
佐久間氏らは、私に一方的な外野の支援者であることを期待していたのでしょう。
母船更新阻止は、モラトリアム以降、唯一の実効的な成果であり、その立役者である佐久間氏は、確かにクジラにとっては表彰もの。世界でただ一人といってもいい功労者です。本人が胸を張っても許されることでしょう。
余談・・といっていいのかどうか、解体新書5章が暴露本の性質であるなら書かれるべきことですが、佐久間氏と時期前後して有給のGPJ海洋生態系キャンペーナーだったことのある現IFAW事務局長舟橋氏は、佐久間氏と異なり実効的な成果を何一つ挙げていません。私の知る限り、GPJ在職当初の氏は野生動物以外の動物福祉系問題にはきわめて冷淡だったはずが、いまは地域猫にも取り組んでいると本人は言っているようで、私の勢力図上での位置づけが大きく様変わりした他にあまり例を見ない人物。調査捕鯨問題解決の現実的な方向性に関しても、10年で半減以下に持っていく具体的方策とロードマップを何一つ提示せず、妥協案破談を「クジラの大勝利」と高らかに謳うなど、佐久間氏とは正反対(この点に関しては私も佐久間氏に近い立場)。「50年運動を続けた人物を見習いたい」とまで曰っているので、ポール・ワトソンと受け取っているサラリーの総額が違うだけ、と言っていいでしょう。業務の内容はほとんどただの駐在員・連絡員と思われます。無償のW/Lは私の方がはるかに多いはずなんですがね・・
「捕鯨ニッポンと反捕鯨団体のダブルスタンダード」
http://kkneko.sblo.jp/article/50692683.html
最終的にクジラに実効的な貢献を何一つ出来ずにきた私に、佐久間氏を批判する資格はない──支援者の人々からそうした非難を受けても仕方ないのかもしれません。佐久間氏がここ数日挑発的で無思慮なツイートを連発していることもあり、私としては冷静に客観的な判断を下すことができませんが・・
ともあれ、仙台湾・常磐沖のミンク・スナメリ等の被曝問題について、佐久間G・GP・IKAN側で、私の懸念を払拭する明確な反証を突きつけて公示した暁には、こちらとしても白旗を振りブログとHPをすべてバッサリ削除する用意があります。
http://www.janjanblog.com/archives/37002
私の住んでいる辺りはいわゆる関東圏のホットスポットに辺り(その割りに他市ほど報道されておらず住民の意識は低い・・)、こどもが時間をすごす可能性のある学校・公園・公共施設周辺を測定してまわって市に除染をお願いしてきましたが、ケルヒャーでギャーッと洗い流す以上のことは出来ません。セシウムetc.はすべて川を通じて最終的に海に流れ込みます。除染はまったく不可能。ニンゲンの子供たちの生きる権利が脅かされている中で、野生動物の心配をするニンゲンは誰もいません。マスコミへのリリースをリンク署名と同様に蹴られたのは仕方ないとしても、クジラに限らず野生動物の汚染・繁殖を含む長期的影響を懸念する声があまりにも少ないことには、絶望的なカルチャーショックを受けています。構造・体質的に蝕まれた鯨研・水産庁には、もはや公正なデータ公表は、魚以上にまったく期待できません。一般市民の無関心を逆手に、彼らはシラを切り続けるでしょう。
311以降、毎日頭をかきむしり歯軋りし続けてきた所為で歯がもうボロボロになってしまったもんで(このままじゃ玄米も雑炊に切り替えなきゃならなくなる・・)、肩書きのある功績者たちにもし安心材料を与えてもらえるなら、私としてもこれほど嬉しいことはありません。
もう一つ、現在闘病中のヤメ蚊氏から依頼があれば、同じくHP・ブログは全部削除します。
市民運動業界関係者でただ一人、肩書きに関係なく、ODA資料の告知に協力いただいた方。
法曹界の方として、会計検査院の指摘した調達格差の数字の意味について、もう少し深く突っ込んでいただけていればなおありがたかったのですが・・
春の時点で私の記事の紹介はもう削除してほしいとはお伝えしていたのですが、編集作業含め、つまらないことで貴重な時間を奪うわけにもいきませんから、再度私から持ちかけることはしません。
なお、削除するのはクジラ関係のコンテンツのみで、別館の小説群については引き続き公開を継続します。
2012年01月21日
捕鯨ジャーナリスト佐久間淳子氏批判2
2012年01月19日
捕鯨ジャーナリスト佐久間淳子氏批判(メモ)
https://twitter.com/#!/shimanomusume/status/158940680713015297
https://twitter.com/#!/shimanomusume/status/158934778224189441
私はこれまで是々非々で紹介してきたが、佐久間氏は311以前、佐世保の狂人に擦り寄るために「わざわざ」私をダシにする形で、しっかり「否定だけ」はしてくれた。今回も、私との差異だけはともかく鮮明にしたかったのだろうが、「石巻に帰港しないこと=詐欺」という主張にプロとしての裏付けがはたしてどれだけあるのか。http://bit.ly/AqEUgf
たぶん、私が肩書き・人柄等を考慮せず、内容に基づいて(それも捕鯨サークルの資料との相対比較で)是々非々で紹介してきたことが混乱のもとだったのだろう。ツイッター、ブログ上で何度か展開しているが、佐久間氏への批判、スタンスの違いは改めて明示しておかないと、やはりお互い迷惑なこと甚だしい。
スタンスの違い(私の主観的判断):GPJ事務局長佐藤氏及びジャーナリスト佐久間氏は、鯨肉も牛肉も平気で食う。私の勢力図でいえばリベラルと環境の間ややリベラルよりの位置づけ。IFAW舟橋氏は牛肉は平気で食う。現在は動物福祉派(アニマルライトではない)。私は厳格なヴィーガン(五葷も抜き)。ただし、スタンスは偏りなく現実主義。
動物福祉とアニマルライトは似て非なるもので、しかも定義が明確でなく、そこに問題がある。私はどちらとも一定の距離を置いている。佐久間氏は両者の区別がつかず、私をAR派だと思っているらしい(たぶん)。
私は「鯨・イルカを一頭も殺すな」という即時全廃論を唱えたことは一度もない。南極・公海からのフェイドアウト、沿岸の捕獲数・管理体制・漁法(イルカ猟)等の「改善」までしか求める気はない。問題点の指摘と全廃要求は別。他の環境・動物福祉問題・戦争・死刑etc.すべてにいえること。
公海撤退のめどがつけば、後は菜食普及と犬猫カラス等にさっさとシフトしたい。私は動物の中でクジラ・イルカが特に好きなわけではない。別に知り合いもいないしね。他でもない日本が外でやっていること、すべての動物・環境問題にとって解決の大きな障壁を提供していることが、リソースを集中している理由。
もっとも、南極ではSSCSが暴れ続け、片や311で仙台沖のミンクやスナメリが手の施しようのない窮地にある状況で、取材/調査・解析・発信にどれほど意味があるか疑問だし、本来なら小松&鯨食博士に対抗すべく若い世代に種を撒く作業に専念したいのだが・・。
佐久間氏は最近特に「自分は反捕鯨派でない」と強調しているが、私が豪州政策と合わせて問題点を指摘した例の百万人署名では、「自分はピーター・バラカンに署名させたぞ」と得意満面だった。あろうことにもDMまで送ってきた。私が「連絡は無用に願いたい」と言った後、断食しながら別の署名の賛同人確保・メディアリリースに苦労してた最中に、だ。
のみならず、「某団体の局長が(当方の署名に)協力するかも」などという、まったく意味不明なガセネタまで付けてよこした。お互い戦術的に好ましくないので、当然ながらその人物の署名も、賛同団体への申し出もまったくなかった。
佐久間氏自身はもちろん、当方のジュゴン・クジラリンク署名はしていない。バラカン氏に「自分と立場は違うが、こんな署名を集めている人もいるようです」と伝えることもしていない。そのことは、私のコンテンツをすべてゴミと判断したことと合わせ、非難されるべきではない。ただ、なぜ否定のみしているその相手に、自身の「活躍」を鼻高々に自慢しないと気が済まないのかは、本当に理解に苦しむ。
本人は市民新聞に私を紹介し恩を売ったつもりなのかもしれないが、悪質な業務妨害を働いた佐世保の狂人でもアカウントを登録できるコネを必要としないサイト。あるいはそれが理由で、狂人とつるみ私の主張をこき下ろしたり、ひけらかしメールを送りつけたのか。今回もウヨガキの他愛のないツイートに即座に反応せずにはいられなかったのか。
既に解説したが、「解体新書捕鯨論争」のうち5章はゴミ。解体新書GP。汎NGO論、汎市民運動論にさえならない。他のキャンペーンを優先して捕鯨を切れというのが佐久間氏の主張の要点。そもそも環境問題・社会問題はテーマ毎に格付けできるものではない。是非はともかく、この本でそれを言うか。書名と内容がかけ離れた「詐欺」だ。
プロのジャーナリストなら、下関市に情報公開請求でもしてもらいたいもんだね。優秀なNGO、優秀なジャーナリスト、優秀な研究者のやるべき仕事。
私の周りの犬や猫、フェレットたちは、自分が苦痛の最中にあってさえ、相手を気遣う心を持っていた。ニンゲンは、相手のコンディションの悪いときに「わざわざ」追い討ちをかけたり、自分のステータスを見せ付けずにはいられない動物なのかもしれない。もっとも、その手のニンゲンに出くわすのはもっぱら市民運動方面ばかりで、会社員時代の同僚にはそんな人間は1人もいなかったのだが・・
・・・
ツイートにしようかと思ったが、増えたのでとりあえずメモ。
是々非々はもうやめると言いながら、また補正批判は妥当と言ってしまったな(--;; 内容を基準にすることをやめられない自分の思考回路に腹が立つ。。。
2011年12月05日
頑張れオキナワ、頑張るなフクシマ/アンケートその後
◇頑張れオキナワ、頑張るなフクシマ
ここ数日の冷え込みのせいで、ハヤトウリが一気に萎れてしまいました・・
今年は柿は豊作でしたが、ハヤトは不作で結局実ったのは十余り。来年植付用の種子の確保も微妙なり・・
手のかからないベジ向け万能野菜のハヤトは、時季になるとあっという間に成長し、カリウムも豊富そうなので、ヒマワリに負けず除染向きな気がしますが・・気候的に福島のほうだと無理があるか。
さて、当方が身近な場所にて放射線量サーベイした結果、高い値を記録したのは小学校、図書館、公民館と、いずれも子供が足繁く通る場所でした。市の方で真摯に除染対応していただいたのでひとまず胸を撫で下ろしている次第。最高値は地上5cmで3.6μSv/h(アルミ板でのβ遮蔽なし)。市が別の測定器で測っても2.6μSv/hということで、苔と土を全部ひっぺがしてバリケードと告知板も設置。
ただ・・取り除いた土は、結局同じ敷地内の別の場所に埋めただけ。実際、これ以上の対応は市町村レベルで取りようもなく、責めることもできませんが・・
他県では小学校の雨樋の下1μSv/h程度の除染でNHKニュースに取り上げられていたのと比べ、筆者の住む辺りは認知度が低いのも気がかりな点。自治体側は"風評被害"のほうが気になるのでしょうが、住民が鈍感なままなのは決して誉められることではないでしょうね。もっとも、筆者が報告した場所については迅速に対応いただきましたし、測定値の発表や給食用食材の規制値など、自治体としてはよくやってくれている方なのですが……。
公園で値が高かった付近の土を掘り起こしてみると、カナブンさんの幼虫がゴロゴロ。こんな硬いとこよく潜るもんだと感心しますが……それよりも、こうした幼虫やアリ、ダンゴにワラジにハサミムシ、その手の地中に棲む小動物の線量を調べたら、どれだけの値が出るだろうかと気になります。実際以下のような情報もありますし。
【「昆虫に見る低レベル放射能の影響 」 それは原発や再処理施設の風下でも】
http://rengetushin.at.webry.info/201002/article_1.html
よその先進国にはなかなかいない恐怖の殺人蜂・オオスズメは地中に巣作りますもんね。さすがに中生代みたいに巨大化してヒトを襲うなんてB級ホラーな展開にはならんでしょうが、影響がないとも思えません。上掲資料にもあるとおり、虫に影響があるなら、それを食べる鳥や獣に影響が出ないはずもなし。
福島や北関東では、シカやイノシシの肉に高い値が出荷見合わせなんてニュースが流れています。捕鯨サークルと共用で「余すことなく利用する」を謳い文句に掲げてきた猟友会、その日本の"伝統"を金繰り捨てて、出荷しなくても射殺レジャーだけ楽しみ続けるつもりなのか・・・
それはさておき、ヒトの口に入ることは規制で"ある程度"避けられるとしても(既に"事故"や産地偽装も起こってるけど!)、まったく避けられないのが野生動物。
事情は陸でも海でも同じ。
11/27に、NHK・Eテレで放映された「海のホットスポットを追う」(なぜ総合の原発特集番組と時間帯をぶつけたのかは理解に苦しむが・・)、視聴実況ツイートなどしてみましたが、予想以上のひどい状況に目の前が真っ暗になりました・・・
陸上の汚染は川や地下水を通じて最終的に全部海に流れ出るわけで。時差を伴って供給され続け、海底の堆積物と食物網の間をぐるぐる巡り続けるわけで。水産庁のいう拡散も希釈も大嘘にすぎないわけで。
しかも、除染など物理的にもコスト的にもまったく不可能なわけで。Cs137、Sr90は30年経ってもたったの半分にしかならないわけで。
ヒトの子供たちのためによかれと信じた人々の除染活動も、実際には海の自然に押し付けただけの話なわけで。夏眠という興味深い生態を持つ故に放射能と津波のダブルパンチを受けた常磐〜仙台沖のイカナゴを好んで食べるミンクの子供や、汚染度の高い汽水域を好みエビやタコなど底棲動物を主食とするスナメリの子供が、結局そのツケを負わされるだけなわけで。
拙HPではミンクの被曝を最重要問題として訴えているところですが、原発ではなく津波の影響ながら、海棲哺乳類への震災の影響について取り上げたのは、先月松島水族館で開かれた勇魚会シンポ席上の国際水産資源研究所(旧遠洋水研)米崎氏の発言のみ。他にあったらどなたか教えてくださいm(_ _)m 筆者の情報収集能力が重要な水産研究者の存在を認知していなかった東北大I氏より低く、知らないだけかもしれないので・・・できればそうあって欲しいもんです。。
3・11後、日本人はホンッット、ニンゲンのことしか考えなくなりましたね・・・・
前から真面目に考えてたともいいがたいけど・・
バランス志向の筆者は、自業自得のヒトより、カナブンからクジラ、カラス(スカベンジャータイプの影響は甚大)に至る野生動物への影響の方がますます気にかかってしまいます。
といっても、そのヒトの子供の健康と命に関わることさえ、為替や大阪都、女性宮家なぞといったどうでもいい問題≠謔阯D先順位を落とされている気がしてなりません。
給食食材の40Bq/kg以下基準、打ち上げたそばからただの努力目標になりそうな気配ですね。ウクライナの野菜や幼児食品の基準と同じで、それなりに根拠のある数字のはずですが。20mSv問題の盛り上がりに比べると、放射性物質の半減期よりもヒトの関心の半減期の方がやはり短かったか、という印象。自治体によっては20Bq/kg基準を独自に設けてくれているところもありますが。ちなみに、これだと釧路沖ミンクでもアウトですな。
40Bqじゃ高いよと文句を言ってる福島県さん。
もう頑張らないでください。
子供の健康を最優先することだけで頑張ってください。東電への賠償請求だけで頑張ってください。
風評被害どうのこうの、観光誘致でカネ落とせだのでなく。
そして、頑張る前提として、立地補助金という麻薬に溺れて豪勢な箱物を建てまくることに頑張りすぎた自治体首長や議会の猛省が必要なのでは。
もちろん、地方にしわ寄せしてきた首都圏のニンゲンも、同じく真摯な反省が必要ですけど。同じ首都圏でも、親が子供の脱出を考えるのも無理はないほど汚染が深刻で、瓦礫受け入れどころじゃないとこもありますし。
東日本も、大阪と堺を足しただけで何かが変わると勘違いした大阪・西日本も、もう頑張らなくていいです。
いま頑張ってほしいのは、沖縄。
言葉じゃない。想いじゃない。
そんなガラクタはどうでもいい。
謝罪じゃない。辞任や更迭でもない。もちろん、カネでもない。
唯一大事なのは「結果」です。
県内たらいまわしではなく、言葉どおりの基地縮小・撤廃。
ジュゴンの暮らす辺野古の海を潰さないこと。
それ以外で、許しちゃ駄目でしょ。絶対に。
それにしても、マスコミの狡猾さといったら・・
このタイミングで、「トモダチ作戦のおかげで日本人の米国に対する親密度が上がった」などという、馬鹿げた世論調査の結果をぶつけてくるのだから。
TPPも捕鯨も同じですが、やはり世論調査ほどアテにならない、アテにしてはならないものはない、と改めて思わせてくれますな。
頑張れ、沖縄。それ以外の日本は、頑張らなくていい。
◇アンケート結果とご意見募集
どういうわけか、集計結果をご報告した後で、1票投じられた方がおいでになりました。
捕鯨批判派で、削除要望派というご意見。
おかげさまで、削除と存続を求める声が相半ばとなりました・・
なんでしょね。ま、必ずしもブログ記事を読まれた方とも限りませんが。
どうも批判先団体としてSSにも1票入れられたようなので、同数なのを嫌ったS・Iグループ支持者か。
たしかに、削除要件を明確にお知らせしなかったのは、筆者の落ち度かもしれません。
というわけで、具体的な削除基準を提示することにいたしました。
1.3・11後の最重要情報「福島第一原発事故と海の野生動物への影響」の記述・論拠の過ちが、正しく、具体的に指摘された場合
2.当サイトのコンテンツより優れている捕鯨問題に関する情報提供先(要するにアンケートのQ2-2・B1への回答の詳細)が明示され、「なるほど、確かに質量とも十分で素晴らしいコンテンツだ。これならウチの削除も当然だ」と筆者が判断した場合
3.当サイトの存続が(SSCSと同様)捕鯨サークルの利点となっていることを、どなたかが合理的に説明できた場合。捕鯨賛成派でも反対派でも結構です。
なお、SSCSに次いで多かった佐久間・石井グループ批判についてですが、GPJ鈴木氏、IFAW舟橋氏の問題が組織の体質と直結しているのに対し、こちらは主として個人の能力・属人的理由なので、はたして意味があるかどうか判断がつきかねています。個人的に容認の限度を超える許しがたい言動等がいくつかあったのは確かですが。例の解体真書4章の批判はツイッターをご参照。筆者とは対照的に自分たちでガンガン自著の宣伝を打つヒトたちですから、産経記者佐々木氏の「SSネタで一儲け」本と同じくらいは売れてるんでしょうが・・
2011年11月20日
捕鯨ニッポンと反捕鯨団体のダブルスタンダード/アンケート集計結果
◇捕鯨ニッポンと反捕鯨団体のダブルスタンダード
【捕鯨の灯、再び 石巻・鮎川港】(11/15,朝日)
操業海域はイルカ・クジラウォッチング業者のある銚子の目と鼻の先、つまり石巻ブランドなどではありません。
里海の利用という観点からいえば、零細沿岸漁業者の目の前でごっそり魚を掻っ攫っていく倣岸な沖合漁業者という構図が、そっくりそのまま適用されるわけですが・・
ゴリラと同様、父系社会で繁殖から外れた高齢個体による養育行動なども見られ、非常に興味深い社会生態で知られるツチクジラ(どこぞのジャーナリストは最近まで知らなかったようですが・・)。気になるのは、福島沖で事故から半年後も1,000Bq/kg超 (Cs134/137)など、非常に高い放射性物質の濃度が検出されている底生性魚類がツチクジラの主食となっていること。銚子沖の群れも秋頃 には常磐・三陸沖を経由して北海道沖合まで北上します。北海道・千葉など自治体の公開している測定結果は今のところND(不検 出=検出限界以下)。計測実施主体が地域捕鯨協会&中央水研で、可食部が多いはずなのに内臓など測定部位に関する情報が一切ないのも気になりますけどねぇ・・
ツッチーの生息域は深度500mないし1000mの深い大陸斜面のライン上なので、“まだ”出ていないのかもしれません。が、食物網を通じた拡散はゆっくりと進行していきます。夏に行われた東京海洋大学の調査では、ゴカイやクモヒトデで依然として高い水準にあるとのこと。クモヒトデがかなり高くなっているのは、同じスカベンジャータイプといっても基本デトリタス食のゴカイより屍肉食性がより強いためでしょう。海の深い部分にはもっと遅れて汚染が伝わっていくものと予想されます。
重金属や有機塩素に対する感覚も同様に鈍く、水産庁の言うことを鵜呑みにして論語をブチブチ呟いていれば放射能の害はないと思い込んでいる捕鯨業者と消費者は、「よかった、これで安心だ」と心置きなく頬張るんでしょう。製法を考えると、濃縮されて値が上がらないか、タレでの測定もした方がいい気がしますが・・大きなお世話かニャ?
ま、不自然な捕食者の健康被害はあくまで自己責任なので、筆者の知ったこっちゃないのですが、やはり気になるのが海洋生態系への影響。誰が出荷停止をしてくれるでもなく、汚染された餌を食べて生きるしかない野生動物は、子供たちと同じく純然たる 原発事故の犠牲者。以前の記事でも書いたように、児童から出たBq/kgの値を食品の暫定規制値と比較するのは愚か者のやること です。
ツチクジラよりもっと浅い海域を生息圏とし常磐沖を回遊ルートとするハンドウイルカやスナメリに対する影響はより深刻。スナメリ はただでさえ危険な状態にある絶滅危惧種。なんか10月あたりにIFAWが銚子でイベントをやったようですが、たとえ業者が震災・津波被害から立ち直 ったとしても、肝腎のウォッチング対象となる野生動物のほうが無事でいられるかどうか・・と暗澹たる思いに駆られてしまいま す。
そのIFAW(国際動物福祉基金)、以前HPで、IWCでの妥協点を見出す動きが結局破綻した際、調査捕鯨が現状のまま維持される状況をもって「クジラたちの大勝利」と謳ったため(筆者が指摘した後、この大仰なキャッチフレーズは引っ込めましたが・・)、“暴力を振るわないSSCS(シーシェパード)”でしかない、というのが筆者の見方。いわゆる逆予定調和団体(といえば説明の必要 はないでしょうが、事務局長はウヨガキ君らもチェックしている東北大石井氏の「世界」論説すら知らなかったというお粗末ぶり でした・・)。同団体が真にクジラ/野生動物の利益のために活動する団体であると証明するためには、10年以内に南極海における鯨類の捕殺数を150頭以下に抑える実効性のある具体的な方策とロードマップを提示することが必要です。が、残念ながら 、当方の問い合わせへの回答はありませんでした。
当方で企画したジュゴン・クジラ署名には、小原秀雄氏とロバート・シーゲル氏、日米の8つの市民団体、多くの市民ブロガーの皆様にご賛同をいただき、ジュゴン保護関係者に様々なアドバイスをいただいてきましたが、IFAWは一切タッチしていません。ところが、反反捕鯨論者にマークされている同団体事務局長舟橋氏が、非公開設定が自由に選択できるネット署名であるにもかかわらず、IFAWの賛同団体加入はないまま、突然何の連絡もなく大っぴらに署名をしてきました。実は、この署名活動に際しては、 捕鯨問題にも関わっているNGOにも連絡を入れ、諸事情で団体としての連名はできないが、事務所内で回覧して個人で署名する、 といった好意的なご返事もいただいておりました。ネットでの非公開設定は、そうした皆さんへの配慮でもあり、もちろん個人情報保護のための通常のオプションなのですが、なぜ舟橋氏が合理性に欠ける行動をとったのか、発見当初から筆者としては非常に理解に苦しむものがありました。確かに、紹介した例もあるとおり、団体と個人のスタンスは必ずしも一致するものではなく、その必要もありません。しかし、国際NGOの日本支部の局長ともなれば、自身の名前の重み・意味を考えて行動する必要があるはずです。当方の企画は、他の環境問題から捕鯨のみを切り離し、日本に一方的に圧力をかけさえすればいいとの考え方に則った従来の手法に対し、反捕鯨国・NGO側に発想の転換を迫り、停滞した状況を突破する糸口を見出すためのアプローチを提示する主旨を込めたものでした。署名後、年次会議終了後とはいえ、「調査捕鯨継続=クジラの大勝利」と"成果"を強調し、欧米の寄付者への支援継続を促す意図が垣間見える同団体の自画自賛的なアプローチとは、およそ相容れません。この件について舟橋氏に追及したところ、企画元の呼びかけ文や賛同団体リストなどの、署名サイトにリンクを明示してあった付帯情報には一切目を通さず、「第三者」に頼まれてした、ネット署名についてよく知らなかったので公開のまま署名してしまった、との回答はあったものの、それ以後ピッタリ口を閉ざされてしまいました。。署名するのはもちろん個人の自由な判断ですが、局長個人と組織のスタンスに違いがあると外部から認識されたら、都合が悪いのはそれこそ舟橋氏本人のはず。正直、筆者の方も「IFAWがパトロンなのか」とあらぬ疑いをかけられるのは非常に迷惑ですし。
ちなみに、局長殿は地域ネコ活動もされているとのこと。氏のプロフィールについては佐世保の狂人らが勝手に公開していますが、IFAWに移る以前の氏を知る人なら目を丸くするでしょう。。もっとも、ヴィーガンの筆者と違い、食に関しては野生動物と家畜を完全に切り分けているそうな。NGOとしては(一般・会員へのウケにも配慮して)畜産廃止とまではいえないが、個人のライフスタイルとしてはベジです、という方であれば、まだ好感持てるんですけどねぇ・・。
銚子で開かれたIFAW共催のウォッチング関連のイベントなどは、国内の野生動物に対する意識転換を促す活動として、意義がないとはいいません。が、それは本来息の長い活動を経て、10年、20年と時間をかけて少しずつ成果が見えはじめるもの。双方の譲歩のもとに調査捕鯨を段階的に削減し、十年毎に評価するという現実的な動きに対し、「けしからん」と異を唱える姿勢とは、むしろ対極に位置するアプローチです。捕鯨サークルは、「捕鯨と観鯨」の両立も以前から謳っています。曰く、「観光牧場でステーキを食べるのと何が違うのか?」と。実際、アイスランドでも日本でも、観ながら食べることに何の疑問・違和感も感じないという層は、残念ながら少なくないようです。筆者には、クジラであれ他の動物・野鳥であれ、そういうことの出来るヒトたちとはお近づきになりたかないですけど・・。
標語にされている里海も、「南極海は里海だ」と平気で豪語するとんでもない御用学者がいるように、むしろ業界は利用価値があると考えるでしょう。たとえ実態は地産地消に反するよその海への侵襲行為であったとしても。残念ながら現状では、銚子やいすみでのIFAWでの活動は、南房総の外房捕鯨の「こどもたちに解剖を見学させるアプローチ」と、共存共栄路線の関係にあると言わざるを得ません。
イルカやクジラたちの本当の願いは、「どうぞ観に来てください」でも「どうぞ食べに来てください」でもなく、「どうかきれいな、元通りの海に戻してください」だと、筆者は思います──
◇アンケート集計結果
http://www.kkneko.com/cgi-bin/enq.cgi?id=kkneko&mode=result
ご協力いただいた皆様、ありがとうございましたm(_ _)m
アクセス数は延べで約350件。
賛成と反対の比率10:7を見ると、巷の業界・マスコミの偏向世論調査、あるいはTPPのそれと比べても、反対派がやや多いですな(笑)。もっとも、層の厚みを考えると、たった10件というのはかなり少ないと見るべきでしょう。反反捕鯨派の皆さんはなかなか賢明な方揃いのようで・・別にわざわざお答えいただいた方々が無思慮だと言ってるわけじゃないんですけど。。
で、当コンテンツを残すか、削除するかの希望は9:8とほぼ拮抗。
実はアンケートの組み方をちょっとマズッて、Q2−1〜3を必須回答項目にしなかったため、Q1とQ2のリンクが取れず(- -;; 賛成派用と反対派用、2種類用意しておくべきでしたね。残留が賛成派1名以上、反対派2名以上、ということだけしかわ かりません。「賛成反対云々より、日本の市民の多様な意見のひとつとして、残しておいたほうがよい」が6名いらっしゃいます が、ウヨガキと呼ぶのが失礼にあたる理性的な捕鯨賛成論者がいらっしゃらないとは限りませんし・・。残りの意見は、「市民の多様な意見はもう十分だから、ココは潰してかまわない」というところでしょうか。
Q2−2も「気に入らない」のがどちらのサイドなのかわからないですね(--;; アホでした。反対派の意見はB1・B2に集約されるものと勝手に認識しておったのですが・・。
Q3については、それぞれ多いと見るか少ないと見るか、訪問者の皆様の判断にお任せしたいと思います。SSと一緒にされるのはヤダと思っている人たちはいるかもしれませんが。Q3−2・B3がないと、返って同情したくなる気もしますね・・。本日の記事で、言い残しの多かったIFAW批判だけはしておきましたが、糧になる批判だったかどうかは、本人たち次第です。
Q4、2ptはご愛嬌だからよいとして、6ptで同率1位エントリーの6コンテンツについて、まず評価いただいたことに対して改めて御礼申し上げます。原発事故関連記事がトップでないのは少々残念ですが。
「ジュゴンとクジラ・署名プロジェクト」:これは必要でありながらまったく十分でないアプローチです。捕鯨問題に関わってき た内外のすべての団体が、真剣に反省すべき点だと思っています。「切り離したほうがいい」と判断している人たちが依然として 多いのでしょうが。ブログでは何度も書いてきましたが、筆者は動物の中でクジラが特に好きなわけではありません。捕鯨問題を 捕鯨問題特化で、他の文脈──環境、科学、動物福祉、食、政治、文化、国際化etc.と切り離して考えていいという見方・考え方は、筆者にはまったく出来ません。捕鯨に限らず、社会問題はすべてリンクしている、根っこは一つであるというのが筆者の不変 の認識です。捕鯨問題に関する発信をしてきた理由の一つは、投入されるエネルギーのバランス、国内で圧倒的に少なすぎ、海外 では不必要なまでに多すぎる点。そして、水産庁/捕鯨協会/国際PRが元CITES事務局長などを担いで展開してきた反反捕 鯨アプローチは、他の業界の手本となる輝かしい成功事例であり、反環境保護、反動物福祉、愛国・拡張主義のバイブル的存在・ 防波堤として、すべての問題の進展を遅らせている元凶であると同時に、逆の見方をすれば道を拓くための鍵でもある──という認識があったからです。“平等に殺せ”という、すべての自然、すべての命にとってマイナスでしかない非常に危険な思想が日本で蔓延っていることに対し、深い憂慮を覚えたからです。タイミングが遅かった、主催者への信任など、反省すべき点は多いですが、これは 「誰かがやらなければならないこと」、「誰もやっていない、やろうとしないこと」でした。「すでにやられている」「もっと優れたことがなされている」という人が多数であれば、筆者として言うことは何もありません。
クジラたちを脅かす海の環境破壊:ステータスのある関係者・NGOが、もっと優れたコンテンツを提供すべきという一言に尽きるでしょう。主観を言えば、ホントろくなのがない(--;;
捕鯨と科学と価値判断:これも票を入れてくださった方々に感謝しております。残念ながら、批判派はすべて内外の別の科学者・権威のステータスに依存するアプローチを取ってしまっているため、そもそも科学とは、価値判断とは何なのか、市民の立場から物申すことが非常に軽んじられているのが現状。捕鯨問題に限らず、原発から何からそうですが。科学者は確かにプロですが、プロの基準がまた学会の都合で決まったり、結局玉石混交ですし、彼らが提供するのはあくまで参照情報なのです。殺すか生かすか科学が決める、そんな暴挙を許してはなりません。
無価値に等しい調査捕鯨の科学性:上とセットで読んでいただきたい内容。筆者自身は検証に相当リソースを費やしたつもり。市民ブロガーの皆さん以外の連中は細かいツッコミをしないから、具体的にどこがどういう具合におかしいのかの判断が人任せなんだよねぇ・・
間引き必要説の大ウソ:捕鯨サークルより上という判断でこれまで当所で紹介してきた、IKAN・GPJ等で掲載されているジャーナリスト佐久間氏の関連資料は、主観的には筆者以上にわかりづらく、要点がつかめないと思えますが、まあ向こうのほうが優れているんでしょう。ただし、市民ブロガーの皆さんのほうがよっぽど目ウロコ快刀乱麻な解説が多いので、ぜひそちらをチェックしてください(総会向けリンク集〜)。
捕鯨報道・マスメディアランキング:どうなんですかね。これも本来は曲がりなりにもジャーナリストと呼ばれる人の仕事だと思いますが・・。近年は報道の関心がさらに下がり論調も単調になってきたため、まとめ甲斐もなくなってきましたけど・・
さて、最後の設問ですが・・オプティミストが13に対し、筆者と同じペシミストが4という結果に。なお、捕鯨賛成派の方は全員が「はい」とお答えになった模様です。筆者より若い方がペシミスティックだったりすると、それはそれで悲しいのですが・・。「はい」を投じた皆様に一言。楽観的な展望を持つためには、絶対必要な前提条件があります。現実から決して目を逸らさないこと、です。クジラや他の野生動物たちへの被曝の影響について、まったく無反応な世間に対し、筆者は深い失望を覚えました。事態は非常に深刻です。数年のうちに、悲惨な様相が次第に明らかになってくるでしょう。また、主体的に情報を収集しようとしなければ、それらの情報は水面下に隠されてしまうでしょう。
原発・TPP・沖縄・・この国は何もかも悪い方向に向かっています。霞ヶ関も永田町も手の施しようがありません。目の隅で何も知らずに遊んでいるこどもたちの姿を捉えつつ、目に見えない放射線を、計測器片手に調べていると、放射能に対する恐怖というより、現実との乖離の感覚に、眩暈がするほどのやりきれなさを覚えます。物理的・生物学的な存在・ただの動物にすぎないニンゲンが、なおかつ万物の霊長であらんための、あるべき社会・目指すべき社会とは、あまりにも程遠い有様に。
未来に希望を持っている人たち、若い世代に対しては、酷な要求かもしれません。でも、ごまかしはいけない。見たくないこと、自分の予想、思い描く理想と違うからといって。
言葉やフィーリングは、ときに真実の姿を曇らせます。大体、そういうのは捕鯨サークル/国際PRの得意分野ですからね・・。エコ・動物フリーク層と感性の異なる人たちに対して、処方箋にはなりません。そして、現在は先方のほうが圧倒的多数派なのも残念ながら事実。
「未来があるなどと思うな」と他人に強いる権利は、筆者にはありません。
筆者に見つからなかった答え(それは少なくとも、すでに転がっているものでは絶対にない)を、これからの世代が見つける可能性がゼロだとも断言できません。
ただ、前を向いて歩き続けたい人たちには、前「だけ」を見ないように、と忠言しておきます。そのために、当サイトはしばらく残しておくことにします。
削除を熱望されていた反反捕鯨派の皆さんゴメンチャイ。予想より賢明な方々が多かったことには脱帽ですが、ジュゴンとクジラ署名プロジェクト〜311後のメッセージ発信の頃にかけて、どうしようもないアホの御仁が数名いたのは残念でしたね・・・
2011年11月16日
あなたは福島原発事故後も、日本の捕鯨産業ないし野生動物・自然に未来があると思いますか?
翌日にはコケ・土を除去して手前に工事用のバリケードを設置していただく。
行政に対して積極的に働きかけてくれている市民グループがあるので、自治体の方もそれなりに迅速に対応してくれてはいるのですが・・
一帯での計測記録を更新──
地勢や植生などからどのような場所が値が高いか予測しつつ、実際に計測作業をさせ、誤差や統計の意味なども教えれば、子供たちにはなかなかよい社会実習・理科学習の教材になりそうですけどね。
・・・・
放射能が無害でさえあれば。
公園や公道などで計測作業をしていると──でもって、ピーピー反応しだしたりすると──「一体何をしているのか?」と好奇心を抱いた通りすがりの人々が、のぞきにやってきます。で、数字を見せながら簡単に説明すると、「そんなに高いの!?」と驚いたり、「やっぱり高いんだ」と頷いたりと、いろんな反応を示してくれるわけです。まあ、関心を持ってもらえるだけでもありがたい、というべきなのでしょう。全体としては危機感がイマイチですが・・。
赤いハーネスが白毛によく生える紀州犬の血を引いたワンコの散歩に来ていたおばさんは、捨て子の里親を引き受け、中型の和犬でも室内飼いしている、なかなかレベルの高い方だけあってか、放射能に対する認識の点でも一歩リード。
また、ある買い物帰りの年配の女性の方は、家でその話をすると、旦那に「孫にうちに来るなと言えというのか!?」と怒られる、と嘆いていらっしゃいました。
公園で、保育園通いくらいの小さなお子さんたちを遊ばせていた若いお母さん方は、話を聞いて、土・砂・鼻水まみれになったこどもの顔をあわてて拭き取ったり。「ベビーカーをずっと外置きしてたけど大丈夫かしら?」といった相談も受けました。一応測ってあげたうえで(1mで0.3μSv/hと背景の線量と変わりませんでしたが)、水拭き・空拭きしておいたほうがいいと適当に指導しておきましたが・・。無頓着というより、こういった細々とした放射能に対する生活上のアドバイスを、行政機関・電力会社・マスメディアが積極的に広報する責務を怠っていることが問題なのでしょう。
これから冬の季節に入れば、乾燥によって、Csが付着した粒子が大気中に巻き上げられ、拡散して、屋内に入ったり、こういった児童・保護者が日常的に使う生活用品に付着したり、あるいは呼吸を通じて直接体内に取り込まれることで、トータルのリスクをもっと押し上げることも予想されるわけで。
千葉県・関東在住で、特にお子さんを抱えている親御さんは、真剣に転居を考え、あるいは実行している方も少なくないでしょう。非常に高い値が発覚した某市では、市民団体の代表の方が逃げ出してしまい、活動が一時休止に追い込まれたところもあったと小耳に挟みましたし・・
半減期30年、長い戦い・・のはずなのですが・・
恐ろしいのは、圧倒的多数の方が、もうあの事故は済んだことだといわんばかりに、さも何事もなかったかのように、日々の日常に戻ってしまっている、その街の光景です。
実際311以前と以後で変わったことなど何もありませんから、ね。
手にしたガイガーカウンターが警報音を発することを除けば。
気にしなければ、気にしないですむ。
ならば、気にするほうがおかしい。
十年後、子供たちの間で小児癌の増加が静かに進行したとしても、やはり気にしなければ気にしないですむレベルなのかもしれません。宝くじより高いといっても、1万人に数人程度。
ハズレくじを引いた本人と周囲の人たち以外は。
温泉のラジウム、レントゲン、車、煙草、酒、その他諸々の職業上のリスク。大差ないといえばそれまで。
子供の人生を破壊する脅威、という点では、県内で起きた教師による女子児童の性的虐待などもそのうちに入るのでしょう。
確率の問題。「運が悪かったと思え」と。
筆者はむしろ、今回の原発事故を契機に、命を脅かすその他諸々のリスク全体に対しても、もっと敏感になっていいのではないかと思えるのですが・・
放射能に限らずすべてについて、車から煙草から犯罪まで、ゼロに近づけていく不断の努力をすべきなのではないか。
常に、少しずつでも、減らしていく努力をする、そういうベクトル・社会の方向性を持つことが大事なのではないかと。
基本的に、人権・平和・民主主義・生態系保全・動物福祉・食(飢餓の撲滅)まで、すべてにいえることですが。
それこそが、万物の霊長たる資質であり、証明なのではないかと。唯一の。
こんなこというと、「電気を使うな」「車に乗るな」「家から出るな」といわれそうですね。。
どういうわけか、そういった極論にすぐ飛びつき、引き合いにして、現状を変えることを拒む考え方が、とりわけ蔓延っているのが"いま"という時代のように感じます。
自慢じゃないけど超運動音痴の筆者は(体力測定でクラス平均より上だったのは上体そらしだけだった・・)自分が加害者になるのが絶対嫌なので、免許を持ってませんし、死ぬまで持つつもりはありません。
移動手段は基本、自分の足、自転車、公共機関のみを頼りにしています。
都内の会社に通勤していた頃は、深夜残業の度にタクシーの世話になってましたけど・・ニャンコの晩御飯がすべてに優先したからニャ〜・・
乗るなというつもりはありませんが、日本は車も道路も過飽和状態だといつも感じます。
日本のメーカーによる事故減少・安全への取り組みは評価しますし、最近は自転車による死亡事故急増が取り上げられてますが、横断歩道を渡ろうとする子供や老人の前を平気で先に横切ろうとする車をしょっちゅう目の当たりにしていると、車というものの本質を垣間見たような気分にもなります・・
それ故に、新型の路面電車導入と市街区や商業区の自動車乗入禁止、自転車道整備、カーシェアリング・・そういう動きに、「前」へ進んでいるという印象、方向性を感じます。
逆に、渋滞の3分緩和を理由に掲げ、雑木林を断ち切って縦横無尽に自動車道を整備したり、一家に1台2台と車を保有させ、近場のショッピングセンターへも毎日のように車で行くのが当たり前という風潮に対しては、後退・逆行・退潮という受け止め方をついしてしまいます。
国中に高速や新幹線を張り巡らせ、地方から個性を奪い、B級グルメで東京人を呼ぶ数年しかもたない観光地にしてしまったり。
億万長者がステータスを自慢するだけのくだらん余興にすぎない成層圏旅行ツアーでオゾン層を大量に破壊したり。
そういう話を耳にすると、ニンゲンという動物はどんどん駄目になりつつある、と感じてしまいます。
自分の足が一番。そして、歩けない人のためには、事故っても誰も死なないくらいのスピードで走る乗り物(セグウェイだって速すぎる)を用意する、そのためにこそ優れた、とっておきの技術を磨いていく。
旅行も足と鈍行電車でいい。都会のめまぐるしさを持ち込むのでなく、それを忘れるのが本物の旅だろうに。
メーカーもいい加減自動車の数増やそうとすんのやめて、福祉ないし娯楽用ロボットの開発でもやっててくれい・・
電気もそう。食もそう。
原発も鯨肉も牛肉も、贅沢さの感覚を狂わせ、「足るを知る」という「地産地消」「もったいない」と同じくらい日本が世界に胸を張ってよかったはずの誇るべき知恵を、遠い過去に置き去りにさせただけだった。
これ以上はもう満腹だ。
一足飛びに社会が変わるとは誰も思わない。
だが、もうブレーキをかけて、逆方向にシフトしていい頃合だ。
「もっともっと」と、原子核をこじ開けてまで、南極の自然を汚してまで、際限のないユタカサという名の幻想にすがるのは、もういい加減おしまいにしたい。
それとも、これはニンゲンという、自然の進化実験の大失敗作への高望みにすぎないのだろうか。
TPPに沖縄。
事態の推移を見ていると、がっくりくる。
フクシマでさえ目が覚めなかったのか、と。
◇アンケート(続き)
http://www.kkneko.com/cgi-bin/enq.cgi?id=kkneko
集計結果を公開します。ご協力いただいた皆様、ありがとうございました。とりあえずまだ受付ております。
アクセス自体は280件(15日まで)ほどでしたが・・
分析はまた後日。
さて、どうしたもんかねえ・・
2011年11月07日
厚かましいにもほどがある捕鯨ニッポン〜ユネスコに市民の声を送ろう
ワンコのお祭りに行って、お利巧な子たちにいっぱい会って少し元気をもらいました。
が・・・その足で地域でお子さんを抱える父母の皆さんと一緒に通学路の線量を測りに行ったところ、小学校の正門ド真ん前でいきなり2μSv/hを超えるとんでもない値が出て、ガックリ来てしまいました・・・・
前を通る緑道の両脇がV字型にわずかに浅くしただけの側溝となっており、ちょうど一番低い部分が門の前にきており、緩やかな傾斜に沿って水が流れ、蒸発するうちに徐々にセシウムが集積していったものと考えられます。大勢の子供たちが毎日通る場所。子供たちの靴の裏に付着したセシウム付の砂が、各家庭や公園などの遊び場に運ばれているかもしれません。地べたに車座になってカードゲームに耽ったりしている間に、ふとした拍子にそれらの砂が付いた手で顔や口を触ってしまうかもしれません。ある母親の方は、自身の懸念を学校や他の子の母親たちが取り合ってくれず、「気にしすぎだ」と逆に煙たがられることを嘆いていらっしゃいました。風評被害の方を異常に気にする国とJAに押し付けられる暫定規制値未満検出限界以上の給食の食材(国の指示は"留意"だけなので、文句を言わない従順な親ばかりの学校・地域では使われる)、表で地べたに座って(1mよりずっと低い位置で)長時間遊ぶことによる外部被曝、親も知らぬ間にいつのまにか砂などを体内に取り込むことによる内部被曝──。
情報を出さず、事故から半年過ぎてから市民が測定してやっと明らかになるホットスポットを、自治体は後追いで追測定し、除染に効果があるか否かを"こっそり"実験し、一部の関心の高い市民の心配と無責任な国との間で板ばさみになりながら、「数値なんて調べなきゃ余計な仕事せずにすんだのに」とボヤキつつ仕事をすることになるんでしょうな。
子供たちの健康を最優先して親たちの不安を取り除くことをせず、核ゴミの置き場・処理コストの問題をほっぽり出したまま、経団連と米国のアグリメジャー・軍需産業に乞われるままに、震災・原発事故で計り知れないダメージを負ったこの国を解体しようと図る野田政権。
「がんばろうニッポン」などといったいどの口が言えるのか。大前提をぶち壊しにしておいて。
◇厚かましいにもほどがある捕鯨ニッポン〜ユネスコに市民の声を送ろう
【世界無形遺産に「Washoku」を 農水省検討会】(11/5,朝日)
http://www.asahi.com/food/news/TKY201111040598.html
【捕鯨ニッポンが「食ブンカ」を世界遺産に登録だなんて冗談キツイよ!】
http://togetter.com/li/158942
原発震災・沖縄・TPP以前から、捕鯨協会/国際PR/意を受けたマスコミによる巧みなプロパガンダ戦略、その作られた世論をバックにボン条約を無視して北朝鮮顔負けの強硬手法で国際機関を手玉に取り、南大西洋の野生動物にまで一方的な価値観を押し付ける捕鯨ニッポンに対しては、これといって有効な戦術・戦略がなくお手上げというのが正直なところだったのですが・・
ここへ来て、間接的ながら、実効性を見込める標的・アプローチが見つかりました。
実際、捕鯨問題ほど外圧が逆効果を発揮するモチーフはないのですが、この件に関しては外圧が有効。日本の内情を理解しようとしない無邪気すぎるSSCSや「ザ・コーブ」支持者でも役に立てます。
クジラ肉なんぞよりはるかに長く、日本人の人口の大多数を支えてきたのは雑穀であり、同じ仏の宿る獣たちの殺生に頼らなくて済むよう編み出した数々の豊富な大豆蛋白製品。補助金を多年に渡ってつぎ込まれてきた捕鯨・クジラ肉関連産業と異なり、いまや風前のともし火ですが・・。先進国中最低の自給率を更に意欲的に押し下げようとしている国が、「日本の国土に根ざした食材」などとよくもまあ抜け抜けと言えたもんだと、本当に開いた口が塞がりません。しかも、氾濫するコンビニと自販機、規格化で命をモノ化するJA、同様にカネ優先で混獲魚利用対策の遅れた後進漁業、無知無関心な消費者の所為で、先進国中人口1人当り食糧廃棄量最多、世界のどの国よりも命を粗末にしている国。
農水省は身の程を思い知るべきです。
農水省がふざけた提案書を出す前に、みんなで意見をユネスコ事務局に送りましょう。
「日本が南極の自然を貪るのをやめ、"地産地消"という本当の食文化を取り戻す日まで、日本の食文化を世界無形文化遺産に登録しないでください」
日本語圏外の皆さん、首相官邸のツイッターに返信したってまったく無意味ですが、この件に関してはあなた方の圧力が活きます。ただし、必ず「南極・公海調査捕鯨から撤退するまで」という但し書きを入れるようにしてください。
さて、二枚舌の農水省は、ユネスコ本部に対しては国内向けには一切使わないゴマを摺り、「滅相もございません。捕鯨推進の口実にしようなんて気は毛頭ございません」と弁明するでしょう。しかし、米国大使に噛み付いたアホなウヨガキたちは、ユネスコに対しても「神聖なニッポンの食文化に白人が口を出すな!」と吼えまくるでしょう。で、先方は、「ああ、なるほど・・やっぱりそういうことなのか・・」と思うわけですな。
小笠原や知床など日本国内も含め、各地の世界自然遺産は、生態系の多様性・固有性と開発度を指標にコアゾーンとしての原生自然保護区を設定し、ヒトの手が入ることを厳重に規制したうえで、十分なバッファーゾーンを確保することを基本としています。それはまさに南極海サンクチュアリと共通の理念。固有性と感受性/デリケートさで類を見ない、温暖化や汚染の脅威にさらされ保全に向けた国際的努力が切実に必要とされている南極圏生態系こそ、特例的な世界遺産として登録されて然るべきでしょう。特定の国家に帰属していないとはいえ、日本が自ら廃れさせてしまったショクブンカなんぞとは比較にならないほど、はるかに世界遺産としてふさわしい、全世界共有の財産。にもかかわらず、残念なことに、北半球の飽食大国が実にバカげた屁理屈を持ち出し、クジラだけ差別的な扱いを受けることで包括的な保全ができていないのが現状です。
そんなうわべを取り繕っただけの日本のガラクタ食文化に対し、まかり間違ってもお墨付きを与えるような真似は絶対にすべきではありません。米国のシオニズムをも突っぱねられるユネスコのこと、必ず駄目出しをしてくれるものと筆者は信じていますが・・。
ま、かくいう私も日本人ですから、本気でこの国が、かつてと同じ純国産・準菜食の食生活を取り戻すというのであれば、フランスや韓国に負けない立派な文化として、世界に誇ることもやぶさかではありませんけどね・・・
【日本の食文化キーワードで診断する鯨肉食】
http://www.kkneko.com/bunka.htm
◇お知らせ
アンケートは今月中旬頃まで受け付けます。
おそらく、「石井氏や佐久間氏など肩書きの付いた御仁の言説だけ流布される状態が望ましいので削除しろ」という声が多数だと思いますが。これまで一貫して多様な市民(連中も含め)の意見を伝えることをモットーにコンテンツを構成してきた筆者の手法は、残念ながら実効性を得られなかったと認めざるを得ませんし。
IPに関してですが、そもそもブログ運営者はみなご存知のとおり、コメントのIP取得は大抵のブログでデフォルトの機能であって以前からずっと取得しています。もっとも、アンケートは借り物のCGIでそんな機能は付いていません。ご安心を。
筆者は捕鯨協会・霞ヶ関・結託メディアの優秀なヒトたちが作成する世論調査のように、偏向アンケートを作るスキルはありません。「自分の価値観は絶対正しい!」というウヨガキ君たちに配慮して、「捕鯨賛成派が正しいことをよりアピールできるため」といった選択肢もきちんと入れてあります。自信を持ってアンケートに応えてちょうだいニャ〜
2011年11月03日
アンケート
そういう次第で、知人経由でRD1503をお借りし、自宅で測ってみました。室内は先日同じ計器でもって代々木のベジフェス会場で測ったのと同じ0.15μSv/h程度でしたが、庭で1.8が出ました・・・。自宅でピーピーピーピー鳴り出すと、さすがに背筋がゾワッとします・・・。生えたミョウガを食ったのはヤバかったかもしれんなあ。
実感したのは、ほんの数mでも値が大きく違うこと、半年経ってもセシウムは減るどころか場所によって集積するものだということ。
近々公園や学校の近所、緑道、雑木林、谷津田等で測ってみて、協同集約サイトのほうにでもアップしようと思います。
詳しい値は、いくつか持ってる別サイトのひとつで公開してますので、ヒマ〜なヒトは探してみてください。
311まで国の原発推進政策を改められなかった大人の一人として、自身の発ガンリスクは甘受しますが、子供たちはもう東日本、あるいは日本そのものを脱出したほうがいいと思いますね。親御さんたちもお子さんを経団連のジジイどもの犠牲にされるのはごめんでしょ。
ニンゲンは自業自得として、ワンコやニャンコが心配。巷で騒がれてる数字は外部被曝に関するものです。散歩してる間に足裏に付着してなめたり、そもそもデリケートで犬種によっては癌になりやすい部位でもある鼻吻についたりで、内部被曝するリスクは大。以前にも記事に書きましたが、放射線の影響は種差はあまり関係なし(強いのはクマムシくらい)。寿命の問題だけです。家族に10年、20年長生きしてほしい方は、散歩道の線量をチェックして対策を練ることを薦めます。
野生動物の場合、寿命が短いので発ガンリスクはあまり考慮しなくていいといえ、生殖障害・催奇形性による長期的影響は深刻。膨大な廃棄物の置き場として国有林が候補に上がってますが、実際「最弱者」にしわ寄せを食わせることになるでしょう。この国はそういう国です。
寿命が長いクジラ等海の野生動物は一層深刻。狂信的な反反捕鯨論者たちは数十Bqに「すぎない」と喜んでいますが、海洋生態系と関係のない不自然な捕食者の健康などどうでもいい話。南相馬の子供たちの食品による内部被曝由来で出た7Bq/kgという値と比較されるべき内容。仙台沖でなく釧路沖の、底魚でなく浮魚中心のミンクでこの値というのは脅威的です。JARPNも、三次補正の南極向け手当ても、すべて海洋生態系への影響調査に充てるべきでした。筋違いの南極向けと違い、いつもの業者以外も含めた石巻周辺の漁業者の雇用にもなり復興の名目もそれなりに立ったというのに。
食品について、そもそも緊急避難措置にすぎない暫定規制値から1/5に下げる話が出ていますが、底魚はまだまだ1,000Bq/kg出てるからね。未だに取水口で値が上がったりしてるし。キセノン出たし。メルトダウンした核燃料を封じ込める地中ダムに1千億円以上コストがかかるはず、という話がいつのまにか聞こえなくなったけど、そもそも容器に穴開いて漏れた時点でアウト、環境から完全に隔離するなんて非現実的な話にしか聞こえません。
八ッ場ダムと正反対に地元の意見を無視する強硬姿勢でジュゴンの暮らす海を潰そうとし、風評被害>>TPPの打撃>>放射能被害という転倒した感覚を世界にPRするイカレた国になってしまった捕鯨ニッポン。同じように転倒した価値観を改め、地産地消と雑穀中心の伝統的準菜食という大切な食文化を素材より優先し、南極・公海から撤退する代わりに、投資家と多国籍企業優先で時代遅れのWTO自由貿易に物申し、所得による公平性を加味したうえで環境負荷に応じた税を課す公平・公正なルール・新しいトレンドを世界に提唱し時代をリードする役割を、日本は果たせたはずなんですけどね。本当のアイデンティティをすっかり失ってさえいなければ・・。もちろん、米豪も同罪ですが。
このまま、沖縄の自然と一次産業(捕鯨&大手公海漁業者除く)を壊滅させ、噴出する鬱憤を晴らすために、ガス抜き用としてきわめて効果的な役割を果たしてくれた南極の野生動物にぶつけさせておけばいい──というのが、核と銃と宗教に蝕まれ日本に負けずイカレた米国に媚びへつらう霞ヶ関の考え方でしょう。
はたしてそれでいつまでもつことやら。人口構成、産業構成、財政、どれを見てもお先真っ暗で、まだ原発にこだわりPuを保持しようとする日本が、いずれ破綻・暴発して北朝鮮以上に危険な存在となり、世界を巻き込み、ニンゲン以外の自然にもとんでもない迷惑をかけることにならないかと、筆者は本気で案じています。ただでさえ福島で放射能を世界中に撒き散らしてしまったのに・・・
さて、311後日本が「終了」し、亡国の道をひた走っているかに見える中、捕鯨に異を唱えることに果たしてどれだけの意義があるか。
いずれにせよ、うちのサイトはSSCSと同格だという捕鯨批判派からのご意見(若干1名ですが)をいただいたこともあり、今後コンテンツの扱いをどうするか考えあぐねている次第。どういうわけだか、インドやらスウェーデンからも依然としてアクセスがあったり、再開を待ち望む(?)ウヨガキ君たちからの声も相変わらず途絶えないもんですからね・・
そういうわけなので、アンケートを実施します。ご協力のほどヨロシクm(_ _)m ウヨガキ君たちは、捕鯨サークルにとってどちらがプラスか、またそのために運営者をどのように誘導したらいいか、よ〜く思案してみてください。日本には適切な諺もありますが・・。クジラや牛やカンガルーやオットセイより馬鹿だと思われぬよう。
http://www.kkneko.com/
2011年07月05日
殺さないペンギンバイオロギングと殺す調査捕鯨とじゃ科学的有用性は月とスッポン/水産庁赤点(byガンツ先生)
【水産庁の調査は本当にグリーンピースより信用できるのか?】(JanJanBlog)
http://www.janjanblog.com/archives/44625
してやられました……。詳細は記事の方をチェックいただきたいと思いますが、値を出さないようにすべくテクニックを駆使した感があります。こういう切り抜け方に関しては、霞ヶ関の役人は本当に頭が切れますな。マスコミ/一般市民が注目しない以上、後はウヤムヤにどうとでも誤魔化せてしまうでしょう。β核種の測定が難しく時間がかかるのはいた仕方ありませんが、市民の関心はSr89の半減期より短かったようで・・残念なり(--;;
6月1日、ちょうど前回の記事を入稿したタイミングで「ストロンチウム調査やります!」という朝日報道が飛び込んできたときは、「やるわきゃねえだろ」と頭から決め付けていたこともあり、本気で感心したんですけどね〜。。。霞ヶ関に生息するホモ・サピエンスの習性については裏事情も含めそれなりに理解しているつもりでしたが、今回は判官ビーキだったようです・・
GPJ事務局長のウソと無知はあまりにも見え透いたチャチなもので、GPの寄付会員が実効性・能率性を求めずSSCSの支援者と五十歩百歩のレベルなのであれば、実害はないといえる・・のでしょう。。「部外者の批判など痛くも痒くもない」と鷹を括ってるのは許せんが。しかし、水産庁はすべての国民に対して正しい情報を公開する責任と義務を負っており、今回のように恣意的な情報操作の謗りも免れないほどズサンな調査で済ますことは決して許されません。検討などとお茶を濁してないで、実際に汚染が疑われるだけのサンプルをちゃんと使ってただちにやり直すべし!
◇殺さない科学VS殺す科学/ペンギンバイオロギングと調査捕鯨とでは月とスッポン
【南極昭和基地でのアデリーペンギンの生態調査】『どうぶつと動物園』('11夏号)
【第6回日本バイオロギング研究会シンポジウムin2010「バイオロギングによる極域動物研究の最前線」ワークショップ「動物の移動データ解析」講演要旨集】(日本バイオロギング研究会・極地研)
http://polaris.nipr.ac.jp/~penguin/Official/Personal/atak/Abstract_6thSympo.pdf
これまでもいくつか紹介してきましたが、今回は日本の調査捕鯨の非科学性・劣位性に直結するネタ。
寄稿者は国立極地研・生物圏研究グループ准教授の高橋晃周氏。下のリンクは高橋氏らが行ったアデリーペンギンのバイオロギングの概要。ペンギンフリーク(ルックスではなく学術的興味のあるヒト!)は是非お読みいただくとして、以下関係する部分を引用・デコしておきます。
近年、気候変動による野生生物への影響が多くの地域で報告されていますが、その影響が最も懸念されている地域の一つが南極です。南極に生息する生物は寒冷な環境に対してさまざまな適応をしているので、わずかな温度上昇でも、生物の活動に与える影響は大きいと予想されているからです。では実際に南極の生物たちに長期的な変化は見られているのでしょうか? じつは、この素朴な疑問に答えられるほど長い期間にわたって研究されている生物種は多くありません。そんななか、南極に生息するアデリーペンギンの個体数は、各国の南極観測隊に拠って継続的に調査されているため、生態系の変動を示す指標となるのではないかと期待されています。
クジラ以外の野生動物にも、野生動物としてのクジラにも関心のない反反捕鯨ウヨガキ層を除き、環境問題に意識の高い方はすでにご存知の内容でしょうし、そうでない方もペンギンやアザラシやクジラたちの行く末を懸念されることでしょう。ここで赤字/青字部分にご注目。研究論文よりマスコミへのビデオ提供の方が本数が多そうなどこぞの研究機関と違って、非常に謙虚な物言いですね。本稿で解説されているのですが、実際アデリーペンギンは南極圏生態系の変動を知るうえで非常に優れた、最適の指標動物といえるのです。
なんてこと言うと、例の研究機関からイチャモンが付きそうですな。。「『素朴な疑問に答えられるほど長い期間にわたって研究されている生物種は多くない』? いや、いるぞ!」と──
最近は「生態系」「生態系」と言葉並べりゃいいと思ってんだか、IDCR/SOWERの回数分周回遅れで生態系マイブームに酔ってるらしい鯨研。連中の生態系愛誤ぶりについては以下の拙記事をご参照。とくに1は本件に直接絡むので必読。
【調査捕鯨の科学的理由を"後から"探し続ける鯨研】
http://kkneko.sblo.jp/article/18846676.html
【調査捕鯨自体が否定した3つのトンデモ論】
http://chikyu-to-umi.com/kkneko/jarpa.htm
【持続的利用原理主義すらデタラメだった!】
http://chikyu-to-umi.com/kkneko/sus.htm
それじゃあやってみますかね。アデリーペンギンVSクロミンククジラ。南極圏生態系指標動物としての栄冠に輝くのは果たしてどっち!?
<ラウンド1>長期的でより精度の高い個体数データが取れている
繁殖期に氷上のルッカリー(営巣地)で実測なり航空写真でカウントできるので、きわめて精度の高いうえ、営巣地毎の細かいデータの比較ができます。昭和基地周辺の営巣地では1960年代からセンサスが行われており、時系列に沿ったデータが提供されています。
対するクジラは、海上・船上の目視によるほんの一握りの数字をもとにした完全な机上計算。発見率のパラメータ次第で2倍にも3倍にも。商業捕獲時代のデータはあてにならず、時系列的な比較はできません。さらに、国際鯨類探査10カ年計画(IDCR/SOWER)3周目の数字(そのまま比較すれば大幅減少)をめぐっては「氷の中に隠れたんだ!」とか言って日本側がごね、正確な数字がいつまで経っても出てこない始末。これで指標動物になどできるはずありませんな。
第一ラウンドはアデリーペンギンの圧勝!
ちなみに、アデリーペンギンの総個体数は推計261万番(つがい)とされ、レッドデータブック上では最も頑健という位置づけ。単位体重当りの摂餌量は低代謝のクジラとは比較になりません。主食はオキアミで、捕鯨ニッポンに言わせるなら、シロナガスクジラと競合して回復を妨げる「海のゴキブリ」。競合仮説には明確な科学的根拠がないとはいえ、時系列の正確なデータがないクロミンククジラと異なるのは、全体的には個体数に増加傾向が認められ、要因の一つとしてシロナガスやナガスなどの大型鯨類が商業捕鯨の乱獲(日本含む)によって激減したことが挙げられます。以下もご参照。
【ペンギンとクジラ】
http://kkneko.sblo.jp/article/17209502.html
【アデリーペンギン】(南極動物図鑑)
http://polaris.nipr.ac.jp/~penguin/oogataHP/zukan/adelie/adelie.htm
<ラウンド2>生態系の変動による応答速度が速い
個体数の多さに加え、繁殖率もクジラとはもちろん比較になりません。毎年繁殖し通常1巣当り2卵でメスの性成熟年齢は4、5歳。クロミンクは1産1仔、性成熟するのに最低でも7年以上。そして、単位体重当り摂餌量の差も。こうした特性は、気候変動などの要因による環境変化に対し、より敏感に、より素早く反応が起こること、指標動物としてより適性があることを意味します。
ただし、これはクジラが影響を受けにくいという意味ではなく、繁殖サイクルが長いクジラでは応答が出るまでに時差が生じ、とくに複合的な要因を見極めにくいということ。脂皮厚に関する鯨研のゴニョゴニョ論文を見ればわかるとおり。ちなみに、個体数が少ない猛禽や大型肉食獣は、食物連鎖の高位であることが「敏感さ」につながりますが、食物段階でいえばアデリーペンギンとクロミンクは同じ。
というわけで、第2ラウンドもアデリーの勝ち。
<ラウンド3>繁殖生態に関する情報が揃っている
これはきわめて重要。ご存知のとおり、IWC科学委から繁殖海域と関連情報を取得しろとせっつかれても日本は無視し続けているため、事実上科学的データは白紙の状態。繁殖生態が詳細に掴めていなければ、指標生物にしようがありません。影響を詳細に分析できないからです。
もちろんアデリーペンギンの繁殖はその場で調査されているので、情報量はクロミンクの比ではありません。で、非常に興味深いことが明らかになっています。全体では増加傾向にありますが、南極半島部の営巣地では気候変動が主な原因と見られる個体数減少が起こっているのです。
気温や海氷の状態の変化は、餌となるオキアミの量や分布の変化を通じてペンギンの繁殖に影響を及ぼします。これはとくにヒゲクジラの中で氷縁をニッチとするクロミンクも同様。高橋氏によれば、今年の昭和基地周辺の営巣地では、トウゾクカモメさえ持て余すほど抱卵を中断して放棄された卵が見つかったとのこと。ペアは抱卵のため10日から2週間ずつ交代で巣を守り、パートナーが餌を取ってくるわけですが、十分な餌を確保できなかったことが原因とみられます。さらに、なぜ餌が捕れなかったかといえば、今年は基地周辺の氷が厚く張り出し、通常餌を捕るのにペンギンが利用するクラック(氷の裂け目)が営巣地周辺で発達せず、何十キロも氷上を歩かないと海に出られないような状況だったから。雛の孵化率は調査記録の中で最低の3割程度に留まったとのこと。
こうしたきめ細かい分析が可能なのは、繁殖に関する科学的知見がきちんと得られているからこそ。鯨研の粗悪なガラクタ論文とは比較にならない成果が挙がっているのです。
第3ラウンドもアデリーの完勝!
<ラウンド4>殺さない調査のため影響を与えずに膨大な情報が得られる
上掲リンクで紹介したとおり、バイオロギングはいままさに日進月歩の飛躍的な技術進歩を遂げている野生動物学のトレンド。一方、調査捕鯨に代表される致死的調査は、一瞬のスナップショットのみ切り取って貴重な科学的データの宝庫を破壊してしまう、きわめて欠陥の多い手法。
対する調査捕鯨は、国際的に評価されたのは調査がはじまる前の外野の数学者による論文1本のみというあまりにも情けない始末。「生態系」がどうのと口実をコロコロ替えるだけで中身は30年間何一つ変わりゃしません。耳垢をスライスしたり、牛の卵子とクジラの精子を掛け合わせるだのくだらん研究にサンプルだけ提供して論文執筆者に名前を載せてもらったり。「ますますひどくなっている」という対外的評価は、あまりに対照的な非致死的研究の発展ぶりを考えれば当然といえるでしょう。
アデリーペンギンではGPSデータを使って捕食行動を解析する努力がなされていますが、気候変動の影響を明確に関連付けるためには、詳細な行動記録のデータが欠かせません。鯨研の致死的調査からは机上の推論だけで一歩も先に進まず、南極圏生態系への影響を知りたい研究者と市民に必要な情報を提供できないのです。
またしてもアデリーの勝ち!
<ラウンド5>必要な科学的情報を得るためのコストが安い
日本も含めて各国が競い合うように、クジラなど大型海棲動物を含むさまざまな野生動物を対象に様々な調査研究が行われるようになり、個人の研究者・少人数のグループが個性的な調査に意欲的に取り組んでいます。データロガーは深海の水圧に耐えるものでも安ければ10万で手に入る時代に。
副産物の収益で50億円前後の予算を賄い、それでも足が出て税金を10億円以上注ぎ込んでいる国家プロジェクトで、延々と1種だけ代わり映えしないケンキュウを続けるという日本の調査捕鯨は、まさに異常としかいいようがありません。
財団法人の鯨研なのに対し、国立の極地研は、オゾン層観測からペンギンの生態まで、地学・天文・気象・生物と幅広い分野にまたがる国際的にも重要な研究を多く手がけていますが、年間の科学研究費補助金は3億円(’10、件数35件)。クジラオンリーで毎年10数億円出し続けるのはあまりにも馬鹿げた、他の分野の科学を愚弄する話だとさえいえるでしょう。
<ラウンド6>各国の協力によって国際調査が実施されており、政治によって結果が左右されない
業界と密接に癒着し副産物を市場に流し、調査計画まで恣意的に作られている状況では、データ自体が国際社会から信頼を得られません。南極圏生態系のモニタリングは世界中のすべての国の利害が一致するはずの課題。各国の協力のもと、中立的な調査研究が保証されるべき。ペンギンの非致死的調査であれば、データにいちゃもんはどこからもきません。クジラに罪はありませんが・・。
モニタリングの指標動物にしたいのであれば、最低でも調査計画にあたって海外に門戸を開くと共に、副産物販売をやめることが前提。
そーゆーわけで、アデリーペンギンVSクロミンククジラの指標動物対決は6:0で勝負アリ!
組織の立場・利益と、個人の心情・感情とは、はっきりと切り分けなければならないのですが、私たちはつい両者を混同したり、取り違えたりしてしまいがち。それもニンゲンという動物の多々ある欠陥の一つといえますが。カリスマ性を備えた人物を前面に立てることで、バックにある集団の論理をオブラートで包んでカモフラージュし、特に若い世代を惹き付ける戦術は、右も左も、赤も緑もなく、国境を越えた普遍性を持っています。池上彰の「いい質問ですね〜」にしても、渡部陽一の「戦場カメラマン」なる肩書きやスローテンポのしゃべりにしても、計算づくのキャラ設定であり、TVで顔を売るために用意された道具。蓋を開ければどちらも底の浅いこと浅いこと。ただの一夜漬けの知識を、お茶の間向けに噛み砕いて巧みに提供するテクニックに長けているだけ。たとえこどもじみたパフォーマンスであっても、電波に乗せられて届く単なる一方通行の映像にすぎなくとも、視聴者は一種の錯覚でしかない親近感・好感を覚え、果ては人柄と全然関係のないニュース>氛沛d要な細部が徹底的に削ぎ落とされ、特定の視点のみから論じられた解説>氛氓、中身を問いもせずにすんなりと受け入れるようになってしまう。それも、煎じ詰めれば帰属意識という、悲しい動物・ニンゲンに顕著な習性の故。そして、永田町・霞ヶ関も、演出装置であるマスメディアも、対極にあるはずのリベラル市民運動界隈も、結局のところ同じ力学法則に縛られているように思えてなりません。同じ土俵で戦う必要がある以上、如何ともしがたいことかもしれませんが……。
この「ギョーカイ」でも双方で人気を博しているカリスマがおりますな。小松正之が何故か「世界が選ぶ100人の日本人」だかにランクインしたのは、寝技をモットーとするこれまでの日本の外交官とは異なるタイプで、定着した日本人のイメージから離れてたという、ただそれだけの話でしょ。何しろ言ってることはムチャクチャなんだから。石原と同レベルのアホ、P・ワトソンは言わずもがな。カラーが違うとはいえ、GPJの佐藤事務局長も支持層に向けた演出はやはり変わらず。もともと社会告発型パフォーマンスを売りにするNGOだし。
この社会性哺乳類の性癖・心理をより的確に把握し、誘導・操作できた方が勝者だとすれば、反反捕鯨世論をここまで育てあげてきた捕鯨サークルの圧倒的勝利。欧米に対する根深いルサンチマンを見事に引き出した国際PR/捕鯨協会は、クジラよりニンゲンという動物をまさに知り尽くした組織だったといえるでしょう。
最近は、クジラに限らず原発から沖縄基地問題まで、ムードに流される傾向が一段と強くなった気がするこの頃。冷静に距離を置いて客観的に評価・分析する作業の方は、ますます蔑ろにされてますね・・・
2011年06月26日
水産庁はただちに調査捕鯨をやめ、調査捕ヨコエビをやれ!/裏・解体新書「捕鯨論争」/捕鯨日本終了
◇水産庁はただちに調査捕鯨をやめ、調査捕ヨコエビをやれ!
【富山湾の異変とダム排砂問題:ヨコエビ】
http://dormb.blog55.fc2.com/blog-entry-472.html
【第19回FNSドキュメンタリー大賞ノミネート作品『不可解な事実 〜黒部川ダム排砂問題〜』(制作:富山テレビ)】(フジ)
http://www.fujitv.co.jp/b_hp/fnsaward/19th/10-129.html
【ザ・ベストテレビ2011 − 第1部 −】(6/25,NHKBSP)
https://pid.nhk.or.jp/pid04/ProgramIntro/Show.do?pkey=001-20110625-10-16056
富山テレビが制作した、民放連の報道ドキュメンタリー部門の最優秀賞受賞作。本放送は昨年夏、1月にフジで、つい先日NHKBSで紹介されました。電力会社・漁業者・社会のかかわりを深く考えさせられる、311後に改めて観る価値のある番組でした。予算が非常に限られたローカル局でも、優れたドキュメンタリーが作れるということを証明した一方、別部門で自画自賛したNHKは、財政云々以前にもはや社会派ドキュメンタリーを作る力量をすっかり喪くしてしまったよう。最近太地等捕鯨関連の番組ばっかり流してますが、当事者の一方の裏側を追及する姿勢は欠片もなし。視聴者にますますわかりにくいだけのCGばっか凝ってるしね・・。
ともかくこの番組、捕鯨問題ウォッチャーは必見。直結する様々な問題が内包され、示唆に富んでいます。
筆者自身の感想の一つは、「コクだったら大喜びしそうだなあ・・・」
北西太平洋に生息するニシコククジラはヒゲ鯨類の中でも最も絶滅が危惧される種の一つ。絶滅寸前にまで追いやった責任があるのはロシア・韓国・そして日本(古式・近代とも)の捕鯨業者。かつては瀬戸内海に繁殖場を持っていたという説もありますが、生息数が十分だったら、ヨコエビを適当に除去する“益獣”の役割を果たしてくれたかもしれません。ご存知ない方のために解説すると、コククジラのエサの取り方はやや特殊で、海底の砂泥をふくんで中に棲むヨコエビやゴカイ等の小動物をヒゲで濾し取ります。まあ、ヘドロに含まれる有害物質にはやられちゃうかもしれないけど。。
それにしても、誰の目にも明らかなダム排砂と漁業被害の関連性について、御用学者の検討委員会は「因果関係は立証できない」の一点張り。訴訟は和解でうやむやに。
番組をご覧になった方は、カレイに群がる肉食化した大量のヨコエビに、映像的にもショックを受けたでしょうが、最初の県の水産試験場の調査では、ヨコエビの日周行動を把握しないまま、ちょっと採泥器ですくっただけで「いませんでした」と公式に大量生息を認めず。そうしたデータが紙の資料としてテーブルの上に並べられ、エライ先生方がそいつを眺めて“科学的な結論”をまとめるわけですね・・
こういうのは諫早干拓事業・原発の温廃水問題にも通じる話。そして、「疑わしきは弱者(零細沿岸漁民・海の生態系)ではなく、強者(電力会社・ゼネコン)の利益に」というのが、水産庁を含む日本政府による科学的不確実性の解釈だったわけです。
そうなると奇妙なのは、トンデモクジラ食害論ですな。一部のホットスポットを除いて、海棲哺乳類と漁業との競合という珍妙な仮説は証明されていません。トドのケースのように、個体数減少が逆に漁業被害を拡大したという報告もあるわけです。黒部ダム排砂問題に関わった委員がJARPN2の計画書/報告書を読んだら、どういう感想を口にするか、是非聞きたいものですな・・。要するに、国(水産庁)にとって、捕鯨業界は電力会社・ゼネコンと同じ側に位置づけられる存在だった、というだけの話。
赤松元農相は「害があるのはクジラぐらい」とあまりにも子供じみた非科学的発言をしましたが、エチゼンクラゲ、ナルトビエイ、バラスト外来生物、そしてヨコエビと、漁業に深刻な打撃を与えている生物は枚挙に暇がありません(それも元はといえば人為的な環境異変に基づくものと考えられますが)。ヨコエビの研究者は全国の水産試験場にほんの2、3人とのこと。バカげた調査捕鯨に投じられる補助金は、全額ヨコエビ研究に回して然るべき。日本の沿岸漁業者全体の利益のためにも。
漁業者といってひとくくりにできないのは、富山湾のダム排砂問題においても同じ。関西電力は下流の内水面漁業者には補償金を払って口止めし、河口の外側の刺し網漁業者は無視という、漁業者分断の手法をとりました。こうすることで、補償を最少に抑えられるうえ、水産庁・全漁連とはお互い敵に回らずに済むわけです。原発の立地補償、温廃水養殖事業は、まさに共存を演出する手法の最たるものでした。重大事故が起こってから、全漁連・水産庁は東電に向かって拳を振り回すパフォーマンスをしてますが、放射能汚染そのものではなく風評被害というフレーズにすべてを丸め込もうとするのは、やはり沿岸漁民・海の自然をなおざりにし、原発維持・推進政策に乗っかっているからだといえるでしょう。
考えてみれば、黒部ダムは水力発電、原発と対峙される自然エネルギーに違いありませんが、いま注目されている小水力とは対照的に、事業の構造はむしろ原発に近い側の国家的プロジェクト・大規模開発事業でした。構図は小規模分散型・市民主導型自然エネルギー VS 一極集中自然征服型・経済至上主義型・政官民一体利権型《不自然》エネルギー。
漁業もやはり同じ。海・魚の立場を優先できる《自然に優しい漁業》 VS 捕鯨や遠洋巻網等の《自然収奪型漁業》という構図があり、国は常に後者を優遇してきたわけです。
「乱獲につながるから」という理由で近代装備の導入を拒み、素潜りの伝統を頑なに守り続ける漁業者の鑑にして誉れ、海女漁は、深刻な高齢化・後継者不足に喘いでいます。小遣い稼ぎの位置づけで収入は低く、水産庁や全漁連にはなおざりにされてきました。魚を育む禁漁区を維持してきた沿岸漁民も産廃事業者の進出に頭を悩まされています。調査捕鯨に毎年多額の補助金を施し、資源管理・伝統漁業の落第生太地にばかり肩入れする水産庁ですが、真の伝統に忠実な全国の零細漁業者を真剣に守る姿勢は見受けられません。
東北ではおりしも復興水産特区構想が持ち上がり、捕鯨推進のA級戦犯小松正之氏もエールを送っていますが、水産界の構造改革はノルウェー、あるいは豪州・NZ型の厳格な資源管理が先行していて初めて意味があります。民の前に官が変わらないと話になりません。旧態依然とした乱獲体質に手をつけずに新規参入だけを促せば、良心的な沿岸漁業者は更に窮地に追い込まれ、素人が一次的に地先の海を荒らして撤退し従業員をほっぽり出す悲惨な結果を招くでしょう。それはまさに、今なお水産行政を牛耳る大手の前身となった捕鯨事業者が、全国であっという間にクジラを獲り尽くしたかつての惨状を、東北の海・魚全体で再現することに他なりません。同時に、わずかに残っているモラルとともに、水産業そのものが壊滅することを意味します。TPP推進派の政官財界は、一次産業がどうなろうと知ったこっちゃないのでしょうが。
◇裏・解体新書「捕鯨論争」
【調査捕鯨の科学性を解体する】
http://togetter.com/li/149308
【5章「グリーンピースの実相」佐久間淳子】(YAHOO!BBS)
http://messages.yahoo.co.jp/bbs?.mm=GN&action=m&board=1834578&tid=a45a4a2a1aabdt7afa1aaja7dfldbja4c0a1aa&sid=1834578&mid=54526
【グリーンピースの調査は本当に水産庁より信用できるのか?(その2)】
http://www.janjanblog.com/archives/42259
311後、原子力御用学者の責任追及とともに、科学礼賛主義に懐疑的な目が向けられるようになったのは、クジラにとってはある意味追い風になったといえるかもしれません(スパコン1位関連報道でまた盛り返す動きも見られますが・・)。放射能汚染の実害の方がはるかに深刻なので、皮肉な話ではありますけど・・。
詳細はテキストをお読みいただくことにして、特に重要なのはまとめでもデコを入れた2点。ひとつは、バイオロギングがいままさに飛躍的に技術が向上しつつある生物学のトレンドなのに対し、致死的調査で得られるのは単なるスナップショットでしかなく、貴重な研究資源・得られるはずの大量のデータそのものを破壊する、きわめて欠陥の多い手法であるという認識が高まっているという事実。もう一点は、資源管理上も必要な系群判別の意味でも、繁殖海域・繁殖期の生態の解明が不可欠だというIWC科学委の指摘を日本が無視し続けているという事実。野生動物保護に関心のある方は、みな一様に「まさか調査捕鯨がそこまでお粗末だとは思わなかった」との感想を抱くことでしょう。実際には、日本の調査船団は行きがけにちょこっと目視して、「繁殖海域・回遊ルートの解明に資する調査やりました!」と誤魔化そうとしたことがあります。時期もルートも、副産物を獲るためという“自分達の都合”に合わせたあまりに非科学的なやり方だった所為で、まともなデータは当然得られませんでしたが・・。
調査捕鯨批判に関しては、東北大石井氏編著の本書に、筆者から異論はありません。日本でもっと広く周知されるべき内容です。
問題はフリージャーナリスト佐久間氏担当の5章。筆者の見解とはまったく異なります。著者の指摘に含まれる誤謬は2点。
1.GPは捕鯨問題をキャンペーン対象にしていることで「成果を台無しにしている」という主張
GPないしNGO論ではなく捕鯨問題で取り上げるのがそもそもどうよ、という内容ですが・・。論点は2つ。日本人の支持を大きく下げたのは「鯨肉持ち出し事件の影響」としています。当初から拙ブログで指摘してきましたが、鯨肉窃盗(控訴中ですがあえてこの用語を用います)は戦術的にも戦略的にも致命的な誤りでした。戦術的というのは、横流しの現場を押さえずに拙速に動いたこと(そしてどうせやるなら議連の政治家宛に送られる土産の証拠確保を照準に定めるべきだった)。戦略的というのは、官民学政報の構造の問題を一社員の不正に矮小化してしまったこと。前事務局長星川氏の歯切れの悪いコメントも、決定的なイメージダウンにつながりました。つまり、キャンペーンの選択肢の問題ではなく、組織・職員の資質の問題だったということです。佐久間氏は、あのアプローチが「完璧で落ち度はなかった」という見方なのかもしれませんが。
これに関連しますが、キャンペーンにクジラが入っているか否かによらず、千人の有給スタッフと300万の寄付会員を抱える巨大国際NGOという割には能力・能率に問題があるということ。渋谷のデモで流した映像などパフォーマンスの評価はあっても(筆者はこんなもんで別に感動しないが・・)、福島での水産物調査はあまりにもお座なりでした。過去のキャンペーンも投資対効果の点で十分だとは思えません。相対的によそのNGOと比べてどうかは別問題ですが。佐藤氏逮捕時の星川氏の発言は、個人ではなく明らかに組織の長としてのもので(その点仕方なかったのは理解できますが・・)、つまり100%個人を殺して省益に忠誠を誓う霞ヶ関官僚と大差なし。組織の限界を意味するものでもありました。本当の司令塔が誰だったのかは知りませんけどね。。この組織の対面を優先せざるを得ない体質は、「内臓調査」に対するGPJの回答に如実に表れています(リンクJANJAN記事参照)。
2.「グリーンピースはもう、南極海に抗議船を出すべきではない」?
GPの船は’06年に日新丸と衝突事故を起こし、翌年から船を出していません。'11年の段階で取り上げるのは実にナンセンス。仮に、GPがいまインターナショナルの方針としてSSCSに張り合って「また南極海に船を出したい!」と考えており、著者がその情報をキャッチしたのだとしたら、GPはまさにSSCSと同レベルのお下劣団体に堕したということに他ならず、指摘すること自体無駄。
「GPはもうクジラからいい加減撤退すべきだ」という老婆心的指摘については、筆者も半分は頷けます。が、幸か不幸か、GPというブランドにとって主力商品になってしまった以上、ワールドワイドで大幅なリストラが不可避になる、という意味で佐久間提案を受け入れる余地はないでしょう。P・スポングのリレーションで主力に据え、当たってしまったのが運の尽き。野生動物保護の一環と位置づけるWWFのアプローチに合わせ、漁業問題・乱獲規制キャンペーンの一部に落とせればよかったのでしょうが、こちらも成熟させるに至っていません。311後、GPJは唐突に漁業者の利益のための団体、水産物の消費者の利益のための団体に変貌を遂げた印象があります。実際には大間の反原発漁民支援など確かに実績はあり、それは評価されるべきですが、逆に海外支部との乖離はますます拡がる一方でしょう。ある意味袋小路かも。
>制約が多いわりに利益が上がらない、需要もかぎられる捕鯨など、とくに公海、なかでも南極海では誰も手を出さないという状況も訪れるかもしれない。(引用)
という著者の観測に対しては、経済原則を無視した日本流の官民一体ビジネスをさらに発展させ、鯨研吸収・新母船建造費公費調達・給食枠拡大と補助率大幅アップなど、寄生度を一段と高める方向に進むことを筆者は懸念しています。水産庁主催の有識者検討委員会でも、既にその方向性がチラチラとうかがえますし。
ま、この辺の批判は本質からは外れるつまんないことですがね。。Toggeterのまとめは本会議前のタイミングで誰かに追加・まとめ直してもらいたいんだがな・・・
そんなことよりはるかに気がかりなことがあります──
◇捕鯨日本終了(ネタ)
[The Implementation of UNGA Resolutions 61/105 and 64/72 in the Management of Deep-Sea Fisheries on the High Seas](〜東北大石井氏のTweet)
http://www.stateoftheocean.org/pdfs/61105-Implemention-finalreport.pdf
【福島第一原発事故と海の野生動物への影響】
http://www.janjanblog.com/archives/37002
【クジラたちを脅かす海の環境破壊】
http://chikyu-to-umi.com/kkneko/osen.htm
4/4にコウナゴのヨウ素・セシウムの濃度に関する報道発表があったとき、筆者は津波に押し流される家々や、1号機・3号機の爆発の映像を目の当たりにしたときに次ぐ激しい衝撃を覚えました。そして、数日待ちましたが、この数字が野生のクジラたちを始めとする海の自然にとってどういうことを意味するのか、注意喚起する声がまったく聞こえてこないことに、3度目のショックを受けました。
計算は科学者でなくてもできます(小学生でもできます)。検算も科学者でなくてもできます。仮定に基づく試算ですが、その数字が何を意味するのかは、やはり科学者でなくても理解できます。そうでなくてはなりません。
名古屋COP10からまだ半年しか経っていないのに・・・・
東北沿岸では津波によって保管されていたPCBも流出しました。イルカ・クジラ・アザラシ等の海棲動物たちには、放射能との二重のインパクトが与えられることになります。混獲・捕鯨と合わせればまさにトリプルダメージ。
IWC科学委では鯨類を取り巻く環境異変についてどのように取り上げられているでしょう? WWFIは、氷縁で採餌するクロミンククジラはシロクマやイッカク、アデリーペンギンなどと同様、温暖化の影響をシビアに受けると指摘しています。繁殖率でも個体数でもクロミンクより圧倒的に上のアデリーペンギンですが、一部の営巣地では減少が始まり、警鐘を鳴らす研究者もいます。IDCR・SOWER3周目の減少も、あるいは気候変動と関連するかもしれません。
非科学的な調査捕鯨への自画自賛評価と対照的に、そして先に取り上げたダム排砂・ヨコエビ問題と同様に、日本側の抵抗で気候変動の影響は資源管理に組み込まれていません。他人事のようにチラッと触れられるだけ。また、汚染についても──これは煙草や医療被曝ないし自然放射線と原発事故による放射能汚染との関係をめぐる議論に通じるものなのですが──「統計的に呑まれる」という一言で表現されるように、実は考慮されていないのです。実際には、有機塩素にしろ放射性物質による晩発性障害にしろ、死亡率の数字には含まれない、時差を伴った繁殖率低下という非常に深刻な影響を及ぼします。いざ影響が表面化したタイミングで捕獲を中止しても、長期的に回復せず、場合によっては生息数が減少し続けることも十分起こり得るのです。野生動物の絶滅は歴史的にも、しばしばこうした汚染や生息地破壊と直接的捕獲とのセットによって引き起こされてきたのです。
原発も、捕鯨も、ニンゲンの傲慢さの象徴でした。
自然の多様性、種の多様性を蔑ろにする人間中心主義。
科学の力で、原子も南極の自然も管理できるという奢り。
世界中に放射能を撒き散らしながら、なおも便利な生活、グルメを追求したいという身勝手。
個人的には、福島第一原発事故の影響は、捕鯨なんぞよりはるかに重大だと認識しています。ただ、当のニンゲンの子供すら疫学的実験台にされつつある中、社会としては野生動物の命どころではないでしょう。そしてまた、撒き散らされた放射能を回収したり、被曝した野生動物に医療処置を施す術もありません。福島沖からかなり離れた海域で漁獲された回遊性魚種でも汚染がすでに発覚していますが、捕食者への影響が本格的に顕れるのは半年から1年後。クジラなど長寿命の動物に被曝の影響が出るのは数年後。そして、まだ事故は収束すらしていません。汚染水の処理もトラブル続きでギリギリの綱渡り状態。早晩処理が間に合わなくなって低濃度♂染水を排出するか、梅雨後半の大雨ないし台風で自然にあふれ出すかするでしょう。メルトスルーした核燃料の残滓は、岩盤と遮蔽版で囲う程度のことしかできず(それさえ東電は株価を気にして遅らせようとしてますが・・)、地殻変動や地下水の流れを考えると、プルトニウムの半減期に比べれば瞬きする間でしかない数百年さえもつ保証は何もありません。
世界で最も多様な種が棲む海と賞賛された日本の海は、もう死亡宣告されたも同然です。
ニンゲンは本当に、クジラにも牛にも犬にも猫にも及ばない、どんな動物にも及ばない、どうしようもなく愚かな動物です。
それでも、何年先に再開できるかもわからずその間どうしたらいいかと途方に暮れている被災した農民・漁民をほったらかして、いつ甲状腺癌にかかるクジを引くかと怯える母子を差し置いて、何の罪もなくただ被害に苦しめられる野生動物に追い討ちをかけるような、愚かというよりとことん醜い見下げ果てた真似だけはしてほしくありません。日本人という以前に、ニンゲンとして。
もうひとつ、原発と同じくニンゲンの愚かさの象徴が。
日米両政府は米軍普天間基地の辺野古移転で合意。
クジラたちを始めとする東北の海の野生動物たちと同様、沖縄のジュゴンもまた、ニンゲンの愚かさの犠牲にされようとしている。
事故や恒常的汚染があっても原子力推進、事故や恒常的騒音被害があっても軍備増強。
ニンゲンは本当に、クジラにもジュゴンにも犬にも猫にも及ばない、どんな動物にも及ばない、どうしようもなく愚かな動物です。本当に。
追記:
最近なかった明るいニュースといわれる小笠原世界自然遺産登録について、ツイートをこっちにも再掲しときます・・
勧告したのはIUCN。現地調査に入ったのは豪州の野生生物研究者。環境省は北半球のザトウクジラの繁殖海域としての重要性も挙げた。南半球ザトウ(島嶼系群の稀少性は小笠原・沖縄のザトウと同列)を政治カードにして卑劣な脅しをかける真似を、日本政府は二度としちゃダメ!
2011年06月18日
捕鯨推進はまだ日本の外交プライオリティbPか!?
本日は2年前に作成したODA資料の一部更新版をブログ記事の形でお届けします。ODAの数字を全部表に落として解析・グラフ化するのはべら棒なハードワークなので今回はやりません・・。更新データを加えた表を3つ用意しました。![]()
外務省・JICA発表をもとに '09年度と'10年度の途中まで追加。傾向としては、'09年度には前2年に比べ捕鯨支持国への援助のパーセンテージと金額が相当増えたことがわかります。ご存知のとおり緊縮財政下でODA予算は年々減少傾向にあり、とくに'10年度は大幅減に加えアフガニスタン支援は増額で他の地域・分野が煽りをかなり食っているはずですが、戦略(?)分野として異常なエネルギーを注ぎ込まれている捕鯨ODAはどうなることやら。
一点留意事項として、'09、'10年はそれ以前と異なり、捕鯨支持国でも1案件当りの金額が10億円超に。これは別に筆者の指摘に応えたわけではなく、以前からODA全般の透明性が問題になっていた関係で10億円未満でも政策評価をやる方針を外務省が打ち出したため、「関係ねえや」となったわけです。もっとも、'10のギニアビサウの案件は8.5億ですが評価対象にはなっていません。内輪のお手盛り評価じゃどのみちあまり意味はありませんが・・
表に出ていない一番の新参者の捕鯨支持国ガーナ('09/7IWC加盟)ですが、同年いきなり前年の4倍にあたる140億円に無償援助額が跳ね上がりました(一番大きいのは国道改修87億円)。水産ODAが注目されるようになったため、あからさまにやらずに援助格差を作っているのがうかがえます。外務省がすっかり農水に手綱を握られているのか、あるいは便乗型商売と見るべきか。
水産ODAの供与実績のある国は捕鯨支持国・非捕鯨国とも20カ国ちょいでほぼ同数ですが、供与実績のない国では10ちょい対90超。もちろん、それらの国に水産業がないわけではありません。水産ODAの供与額やODAの総額・無償比率で、日本に票を売った国と売ってない国の間に極端な格差が生じていることは紛れもない事実なのです。![]()
![]()
調達情報の更新版。前回の資料掲載後に、水産ODA関連業界団体である海外水産コンサルタンツ協会(OFCA)がマリノフォーラム21(MF21)に吸収合併される形に。水産コンサルトップのオーバーシーズ・アグロフィッシャリーズ・コンサルタンツ(OAFIC)代表取締役石本氏はOFCAの副会長から横滑りでMF21の副会長に。農水省OBの天下りは3名。で、水産ODAの受注企業はOAFICはじめとするMF21会員企業によってほとんど占められている、と。談合の温床といわれてきたODAの中でも、水産ODAは応札社数、落札率とも抜きん出て競争性・公平性・透明性に欠けているのです(会計検査院の数字等、詳細はリンク拙HP参照)。
タイトルで水産"関連"ODAと入れたのは、前年度外務省主催の「ジゾクテキリヨウ教入信の会」でレクチャーを受けたアンゴラとバヌアツへのODA(一般無償援助)をプラスしたため。指摘したのはGPですが、内容は港湾整備でほとんど変わりないものの、この2件は水産ODAではありません。まあ、内容が変わらないので、受注企業はやはり捕鯨サークルと太いパイプでつながった水産ゼネコン・コンサルなのですが・・
以下、サーフィンしていてたまたま見つけた情報。締切までもう日がないが・・
【平成23年度ODA評価「水産無償に関する評価」調査業務】
http://sosyakudane.cocolog-nifty.com/koubo/2011/05/23oda-aaca.html
これまで毎年国毎ジャンル毎に10件くらい評価対象とし、野村総研等がコンサルを請け負ってきていますが、水産無償をどこの誰がやり、どういう評価を下すか、要チェック。
参考リンク:
【捕鯨推進は日本の外交プライオリティbP!?】
http://chikyu-to-umi.com/kkneko/oda1.htm
http://www.nhk.or.jp/documentary/
NHKの感傷的洗脳番組を見た方へ
【太地−ブルーム姉妹都市騒動の背景】
http://kkneko.sblo.jp/article/31722747.html
【反反捕鯨V.S.反捕鯨──3つのケーススタディ】
http://kkneko.sblo.jp/article/33010224.html
【民話が語る古式捕鯨の真実】
http://kkneko.sblo.jp/article/33259698.html
【捕鯨のメッカ太地のイルカ漁V.S.「THE COVE」/先住民の伝統V.S.捕鯨ニッポンのデントウ】
http://kkneko.sblo.jp/article/33105405.html
http://www.ntv.co.jp/kinro/lineup/20110617/index.html
こどもを無理やり洗脳する映画「ブタがいた教室」を見た方へ
【食といのちを見つめること】
http://kkneko.sblo.jp/article/22147835.html
http://kkneko.sblo.jp/article/22238737.html
http://kkneko.sblo.jp/article/22376510.html
